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励ましてもらいました
普段、何かと気を遣ってくれる優しい晃太君に話しかけた。
彼には仲のいい太一君と言う親友がいるのだが、その太一君と私はどうも上手くいっていなかった。
それで彼の事を相談してみようと思ったのだ。
「相談があるんだけど、時間あるかな?」
「うん、何?」
「あのね、太一君の事なんだけど…私が近づくとすぐ逃げちゃって壁蹴るし扉とか乱暴に閉めるし、それで中々話せないんだけど、何か悪い事したかなぁ?いつもあんな感じ?」
すると彼は苦笑した。
「あぁ、他の人に対してもああだよ。だから気にしなくていいよ。」
その言葉でちょっと心が軽くなる。
「そっか、ちょっと気になってたんだ。」
「俺があいつに何か言ってやろうか?」
「あっいいよ、自分で何とかしてみる。でも話聞いてくれて本当ありがとう、気が楽になったよ。」
すると晃太君は
「そう?まぁ、頑張れ。」
と言ってポンッと肩を叩いてくれた。
その後、食事の時も私の近くに座って、頑張れ、と言ってまた肩を叩いてくれた。
温かい気持ちが満ちてきて、ものすごく励まされた。