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第三話 謎の青年いえに現る

誤字・脱字や読みにくいとこあったらごめんなさい

「は?」


叶の頭の中は 真っ白を通り越して透明になりかけた。


運命執行人って何?

なんかの宗教?

ってかこの人 ヤバくない?絶対ヤバいって…。


そして 叶の頭が弾き出した答えは…。

『とにかく逃げとけ』だった。



「あの…間に合ってますから〜!」


そう言うと 未だににこにこ笑っていた 先程カイと名乗った青年の脇をすり抜けて 一目散に駆けていった。




「はぁ…一体何だったんだろ…」

謎の宗教勧誘青年から逃げ出した叶は 家に帰ってくるなり バタッとベットに倒れこんだ。


久しぶりの全力疾走からか 心地よい疲労感が襲い叶はいつの間にか眠りに落ちていた。


「…さん」


…ん?


「…なえさん」


何よ人が気持ち良く寝てるのに…


叶は心で悪態つきながらも重い瞼をあけた。


「あっ!やっと起きてくれましたね。おはようございます叶さん」


目の前にはにっこり微笑む青年。


叶は自分の置かれた状況を把握できずに目がテンになった。


「まぁおはようと言ってもまだ夜ですが…」


と 言いながらちょっと困った様に笑う青年。

良く見ると結構整った顔付きをしている。

笑顔の似合う優しいお兄さんといった感じの人だった。



ん?ちょっと待て…

この人どっかで…


必死に まだ半分寝ている頭を使い思いだそうとする叶。



少し考えると 昼間出会った謎の青年と今自分の目の前でにっこり微笑む青年の顔が重なる。


「あっ貴方昼間の…。ってかなんで此所にっ?!不法侵入っ?!きゃー!おかあさ……もご」


「ちょっちょっと待って下さい。」

慌てた様子の青年が叫ぼうとした叶の口を手で塞ぐ。


「だから自分は怪しい者ではありませんて…」


青年に口を塞がれたままもがく叶。


ひょろっとしている割には青年の力は強く叶の力ではびくともしない。

それでも手足をばたつかせて必死に手を振りほどこうとする。


「だって手を離したら叶さん叫ぶでしょ…。まぁ叫んで誰か来たところで僕の姿は他の人には見えませんから問題はありませんが…。でも近所迷惑になりますし…」


叶の声は馬鹿デカく、あの声で叫ばれたら近所の人達が何事かと集まりかねない。


「今手を離しますけど騒がないで下さいね…。」


このままでは 身動きが取れない。

仕方なく叶はコクンと頷く。


「良かった。やっと話が出来る。」


青年はホッと安堵の溜め息をつくと 叶の口を塞いだ手を離した。


「ってかアンタ誰っ?一体何なの?どうやって家に入ったの?」


やっと自由になり話せる状態になった叶はすごい勢いで青年に捲し立てる。



「あれ?酷いなぁ。昼間会った時に、ちゃんと自己紹介したのに…もう忘れちゃいました?」


興奮気味の叶とは反対に青年は呑気な声で答える。


「僕の名前はカイ。運命執行人だって言ったじゃないですか…。それとここにはそこから入って来ました。」


そう言ってカイは 叶の部屋の窓を指指した。

叶の部屋は2階でしかも屋根伝いに登って来れる様な造りではなかった。



「あぁ。そういやアンタ、空飛べるんだっけ?…で?運命執行人ってのは何?言っとくけど変な宗教だったらお断りよ。」



普通の状態なら 人が空を飛ぶという非現実的な事をすんなり受け入れる事は出来なかっただろう。

しかし 今の叶の頭の中はパニクっていてそれどころでは無かった。

いや ただこの事について深く考えたく無かっただけかもしれない。


「運命執行人っていうのは、まぁ簡単に説明すると…生物が生まれ持った運命(さだめ)をそのシナリオ通りに遂行させる人って事です。あ…因みに僕は人だったので人担当の執行人をしてますけど、猫には猫の担当者。鳥には鳥の担当者がつくんですよ。」


にこやかに語るカイ。とは反対に…


「何処が簡単なのよっ!さっぱり意味が分かんな〜い!」


叶の叫びがこだました。


読んで頂きありがとうございます。

まだまだ未熟者ですが精一杯頑張りますのでお付き合いの程よろしくお願いします

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