第二話 ストーカーってやつですか?
作者 無宗派なんです。キリスト教徒の方や仏教徒の方 読んで気分害したらごめんなさい
m(_ _)m
「神様のバッカヤロ〜!」
学校からの帰り道 夕日に向かって叫んでる一人の少女… 叶である。
本当によく叫ぶ少女だ…。
きっと 一話に一回は叫ぶ事だろう…(作者暴走気味
何故叫んでいるかというと 先日行われた歴史のテストが本日返却されたからだった。
結果は見事ギリギリ赤点。
29点だったのだ。
まぁ 点数が悪かったのは 答えが分からず勘に頼った叶のせいなのだが…。
「後 一点だったのに…」
叶の学校は 30点以下が赤点となり 赤点を取った生徒は夏休みに 補習と追試を受けなければならない。今の彼女は とにかく何かに このムシャクシャした気持ちをぶつけたいのだった。
まぁ 要するに八つ当たりである。
「せっかくテスト出来てます様にってお願いしたのに…。神様の意地悪〜。」
神頼みで テストで良い点取れるなら 誰だって勉強せずに祈るだろう…。と誰もがツッコミたくなる事を言っていた。
「神様の…」
「神を馬鹿にするとは 聞き捨てなりませんね…」
「ん?」誰かの声が聞こえた気がして 辺りを見回す叶。
しかし 周りには誰も居ない。
「なぁんだ空耳かぁ。」
叶が一人納得して再び歩こうとすると…
「空耳じゃありませんて。ここですよここ。」
と 頭上から声が聞こえた。
「ここって何処よっ!……なっ??!」
?????
どうやら目の前に叶の 理解能力を超えた事が起きたらしい。
叶の頭は一気に真っ白になった。
何か 言おうとしているが 声にならず口をパクパクさせている。
叶が この様な状態になるのも無理はなかった。
彼女が振り返って見上げた先には 一人の青年が浮かんでいた。
そう ぽっかりと宙に浮いていたのである。
「そっかぁ。きっとマジックだ。うん。そうに違いない」
終いには 独りでぶつぶつ言い出した。
「あのぉ 別にマジックって訳では…聞いてます?」叶が 独りの世界に浸ってしまって 相手にされない青年は困り果て すとん という音とともに地上に降り立ち 叶の顔を覗き込む。
「藤崎叶さん…?」
バッという音が聞こえる程の勢いで 叶がいきなり顔を上げた。
「なっなんであたしの名前っ?!」
「貴方の事ならなんでも知ってますよ。」
慌てる叶を余所に 青年は平然と続ける。
「藤崎叶。17歳。1889年生まれ。B型。身長163cm。体重52Kg。趣味は音楽観賞。将来の夢は保育士。…後は」
「もしやストーカーってやつですか?」
怪訝な目をして青年を見つめる叶。
青年は慌てて否定した。
「ちっ違います。自分はそんな怪しい者では…」
「充分怪しいんですけど…」
じぃ〜と見つめる叶の視線を遮るかの様に 両手を顔の前にかざした青年は 苦笑混じりに自己紹介する。
「僕は運命執行人をしてますカイと言います。貴方の運命の修正に来ました。」
言い終えると カイと名乗った青年は ほのぼのとした顔でにっこりと微笑んだ。
こんな駄文ですが読んで頂きありがとうございます。
最初ですので更新早かったです。
この調子でいけるといいなと思う今日この頃…
これからも お付き合い頂けると嬉しいです