第7話洋一を探す旅
あれから1ヶ月の時が立ったが洋一は戻ってこない。
待つことができなくってエミリーに家を出る前に一言告げた。
「エミリー話があるの。」
「何?突然。悲しそうな顔して」
「実はね...」
エミリーにそう告げるとエミリーはいつもと変わらない微笑んだ顔でこう言った。
「ならあたしがそこに乗せていくわ。」
そう言い支度をして外にあるジープでとある場所へ向かった。
数時間後にその場所についた。
そこは浅岡が連行されるはずだった公安施設だった。
中に入って受付カウンターで浅岡の顔写真を見せて面会できないかと聞くがこの写真を見せた瞬間になにやら施設に勤めている人たちの様子がおかしい。
しばらくしてこの施設の管理者がここにはいないと告げられた。
仕方なくそこを出て、違う場所を探そうとジープに乗った瞬間に携帯のバイブ音がなる。
携帯を開くとそこには登録されていない電話番号からの着信があった。
その番号に出ると「エミリーの電話番号でまちがいないか?」
とのぶとい男の声がした。
「えぇそうよ。」
「浅岡洋一と品見川の身柄は確保している。返してほしければ明日の明朝に港の赤い屋根の倉庫に来い。現金一千万を用意してな。」
と言い男からの電話は切られてしまった。
この時は知らなかった。まさかこれがある組織の罠だということを...
To be continued