表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

理不尽

「はぁ。」


 私最低だ。


 鈴木の事を都合よく使ってる。


 鈴木の気持ちは、凄く嬉しい。


 でも、だからといって気持ちに応えられるか?っていったらそうじゃない。


 私の心には隼人がいる。


 時計を見ると23時30分過ぎ。


 肌のこと、学校のことを考えたら完全に夜更かしコースだ。あり得ない、いつもなら23時までには寝てるのに。明日は病院にだって行かなきゃだし。


「全部あの女(菊川まどか)のせい。」


 イライラが落ち着かないで、寝れそうにもないからヒーリングミュージックをかける。


 それにしても、菊川さんの何が良いのかわからない。いつも教室で絵を描いたり、小説を読んでいてお世辞にも可愛いなんて言えない。


 クラスのみんなからは変わり者扱いされているし、友達といた所も見た事がない。


 コンコン。


「はーい、どーぞ。」


「千裕まだ起きてたの? 音楽が流れてたから消し忘れたと思って来てみたら···明日は、病院に行かなきゃなんだから早く寝なさいね。」


「うん、わかった、おやすみ。」


「おやすみ」


 パチンッ。


 ······死ぬ時って、こんな風に突然真っ暗になっちゃうのかな?誰の存在も感じなくなって、ずっと真っ暗なこんな部屋みたいな所に閉じ込められた感覚を、生まれ変わるまでずっと感じるのかな?それとも何も感じないのかな?好きな人──隼人──の事も忘れちゃうのかな?


 怖いよ。


 凄く怖い。


 どうして私なんだろう。


 どうして······。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ