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20 ボクと契約してヒーローになった少年 アナザー

なんと!本日昔書いた最終回バージョン1が発見されました!

何となく設定とラストを決めてから書き始めるので、中の内容は昔からだいぶ変わりました。ので、これと本編をつなげても、よく分からないことになります。読んでみたいって方、どうぞ。


当初、テツは女の子だったんです。

そうだと思って見てください。

「あーあ、また一人増やしたのかよ。」

道に倒れた少年を眺める私にヒーローが話し掛けてきた。

「……あまり、時間もないぞヒーロ-。お前が高をくくっていられるのもあと少しの間かもしれない。」

私の言葉に困ったようにヒーローは笑う。

こいつもヒーローが板に付いてきたと思うが、もうそろそろ代替わりだ。

「まあなに、次の戦いはおそらく大戦だろうが、今までのが何人集まっても負ける気はしませんよ。」

自信ありげに言う彼に私は鼻で笑った。

彼は知らない、今日彼が倒した少年は決して強くない。

しかし、彼は誰にも負けない頭をもっていた。

「さて、町ももう直ぐ元に戻る、君の次の相手を探さなくてはいけないね。」

「ははっ。ゆっくりさせてくれよ。」

笑いながら二人で立ち上がる。

自分たちの座っていたコンクリートのブロックを直す私に彼はいつに無く真剣な様子で話し掛けてきた。

「しかし、あなたみたいな聡明な方が、いくら神のためとはいえ、善と悪を作り出す何てね。その理由を聞いた先輩はいなかったのか。」

もう、彼と会って五年はたつか。

彼に私のことについて聞かれたのは今日が初めてだ。

「何人かいたな。そう言う奴らには決まってこう答えたよ。」

道に倒れた少年を私は抱え上げた。

傷付き、血を流しているが死んではいない。

彼にはまだ働いてもらう必要がある。

善を目立たせる悪としてではない、ただ私と私が心から愛する神のために。

「私は善悪を作り出しているのではない。私はいつだって未来を造る者達を作り出しているのだ。ってね。君だって分かるだろう。昔を忘れていないなら、自分を善とは言えないだろう。それに私にも善悪なんて分からない。もう長いこと、それこそ君たち人間よりも随分長いこと生きてるけどね。」



驕るなよ人間のヒーロー。君が神の御前で自分が善だと言えるには君はまだまだ若すぎる。

人類はまだ若すぎるのよ。

本編より、だいぶ、神よりのテツでした。


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