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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第二章 神秘の森
99/110

命を輝かせるって素晴らしいっちゃ



 眩しいっちゃ。。


 黄緑色じゃないっちゃ。


 太陽みたいな暖かい光。。




 ーーーーーー リム ラ ヴェル ーーーーーー



 うちは闇のスライムみたいものに絡みつかれて動けないっちゃ。。


 そのうちの側を黒い大蛇がニケに向かって通り過ぎようとしているっちゃ!


「させないっちゃ!」 

 手の上に雷の珠を創り出した!

 ビチャビチャ!

 バリバリバリ、、

 黒い球がまたうちに飛びついてきた。

「ちゃぁぁぁ。。」

 黒い球に雷の珠を襲われて雷の珠は放電してしまいうちの体に電撃が流れてしまったっちゃ。


「痺れたっちゃ。。」

 小春も両手を黒いスライムに覆われてるっちゃ。。

「ッグ!」

 黒いスライムに首を絞められたっちゃ。

 こいつ。

「苦しい、、離すっちゃ!」

 

「ッシッシッシッシ!」

 黒い大蛇がうちと小春の間をすり抜けていった。


 翔陽は、、?

 ダメだっちゃ翔陽も黒いスライムに絡みつかれて動けてないっちゃ!


「離すっちゃ!!」

「ニケちゃん逃げて!」


 ニケはハァハァハァハァっと息を切らせて俯いているっちゃ。

 きっと体力の限界なんだっちゃ。。


「ニケーー!避けるっちゃーーー!!!」


「っく!!!」

 ぐるぐるぐるっと黒い大蛇はニケに巻きついた!

「ッシッシッシッシ!」

 太い蛇が足から首までみごとに巻きつかれてるっちゃ!

「っぐ!」

 ニケ、苦しそう。

 助けに行かないとって思って動き出そうとしたら黒いスライムに首を絞められ足を払われたっちゃ!

 うちはベタンと光の世界で倒れた。

 動けないっちゃ。。


 黒い大蛇はいつでもニケを噛める体勢でうち達を見て笑ってる。。

 

 ペチペチペチっと尻尾でニケの顔を叩いた。


「っくそ!!」

 翔陽ももがいてるっちゃ。


 助けたいのに動けない。。。


 なんだっちゃこれ!!!


「ッシッシッシッシ!」

 黒い大蛇がまたニケをぺんぺんっと叩く。

 腹のたつ黒い大蛇だっちゃ!!


 生命の空間の力が弱まっていくっちゃ。。

    

 どうしたらいいっちゃ。。


 ダーリンごめんっちゃ。

 守れなかったっちゃ。。

 ニケも。

 翔陽も。

 小春も。

 エックも。

 この森も。

 

 この世界全て。。


 ごめんっちゃ。。


 ダーリン。。


 光の女神様もほぼ全てが死の水に侵食されて姿形残ってないっちゃ。

 あと残ってるのは。


 うち達のいるこの狭い生命の光の空間だけだっちゃ。。


 その狭い生命の光もう今にも無くなりそうだっちゃ。


 そして。。


 ドプンと


 手が黒い水に沈んだっちゃ。。


 。。。。


 終わったっちゃ。。


 。。。



 みんな本当にごめん、、っちゃ、、、



 。。。



 バッ!!!!!!



 突然世界が光に覆われた!


 。。。



 眩しいっちゃ。。



 黄緑色じゃないっちゃ。



 太陽みたいな暖かい光。。



 この光。



 何か懐かしく思えるっちゃ。。

 


 眩しい光がすーーーっと引いていく。。。



 誰かいるっちゃ。。



 うち達の少し前にニケが両膝をついてる。


 

 でもニケ一人だけじゃない。。

 もう一人いるっちゃ。。


 ニケのそばにうちの知っているシルエットの人が立ってる。。



 え?



「嘘だっちゃ。。。」


「うそ、だろ。。。」


「え、、本当に?」



 。。。


 

 うちらの今見ている景色はいままでとまた全く違う世界になっていたっちゃ。


 命の光で黄緑色だった世界は暖かな太陽の日差しを浴びるような世界。。。


 ニケの創り出した生命の珠からユン達がどんどん生まれてきているっちゃ。


 ユン達はポンっと光るとそこからまた黄緑色の光の草木が芽抜いてる。


 草木は暖かな日差しを浴びてぐんぐんニョキニョキと育っていく。


 うち達に絡みついていた闇のスライムのような物は光のおかげか見事に消え失せていたっちゃ。


 ゆっくりとうち達は身体を起こして立ち上がった。


 立ち上がったそこはもう光の森のように木々がふさふさと葉っぱを茂らせている。


 ユン達が枝の上でモゾモゾと楽しそうに歩き回ってるっちゃ。


 よく見れば栗鼠りすや鳥達に狐に狸、動物達もいる。


 そして木々や動物達に見守られた真ん中に。。


 ニケともう一人。。。




 。。。。




 うちは目の前の光景が信じられなかった。。



 そこには。。



 ダーリンがいるっちゃ。。。


 

 これは幻だっちゃ、、?


 うちは一気に胸が苦しくなった。


「か、海晴、、?」

 翔陽が震える声でダーリンに声をかけた。


「おう!翔陽!」

 ダーリンがニコッと笑ったっちゃ。


 無邪気ないつもの笑顔。

 ダーリンだっちゃ。。


 ダーリン。。


 うちの目から涙が一気に溢れ出た。。


「ダーーーーリーーーーン!!!」

 うちは全力で飛び寄った!

「ヴェル!小春ちゃんも!」


「かいせーーーい!!!」

「海晴くーーーーーん!」

 翔陽と小春もうちを追いかけるように駆け寄って来てる!

 

 ガバッとうちはダーリンに抱きついた!

 もう目が霞んでちゃんと周りも見えない。。


 どんどん涙が流れてくるっちゃ。。

 よかったっちゃ。。

 もう一生会えないと思った。。


「ヴェル。。」

 ダーリンが頭を撫でてくれた。

「よかった、、よかったっちゃ。。。」


「海晴!お前!生きてたのかよ!」

「海晴君!よかった!」

 翔陽と小春も抱きついてきたっちゃ。


「海晴生きていたのか、よかった、本当に驚いた。。」

 ニケも立ち上がったっちゃ。


「みんな心配させてごめんな。。ほんまに帰って来れてよかったわ。。」

「ダーリン。。」


「海晴どう言うことだ?」

「うん、俺もびっくりするようなことなっててん」

「びっくりですか?」

「そうやねんけど、とにかく今はエックもこの世界も助けんと!」

「ああ、だな!」

「海晴。。ありがとう」

 ニケもそばで涙を流してた。

 うちは涙を拭った。

 喜ぶのはこの状況が終わってからだっちゃ。

 

 うちは顔を上げた。

 ダーリンの顔が目に止まるとまた涙が溢れてきたけどもう一度涙を拭って辺りを見たっちゃ。


 光の木々や動物達はいつの間にか消えていてうちら五人が濃い生命の光の中に浮いてる。


 ダーリンがすっごい光ってるっちゃ。。。


「さ!ニケ!俺達であの死の力を止めようぜ!」

「ああ!」

 ダーリンとニケが生命の珠と光の珠を創り出した。

 あ、ダーリン、片手で宗近を抱いてるっちゃ。

 宗近は眠ってるみたい。。


「おいおいおいおいおいおいおい!!!なんでお前がいるねん!」

 あの嫌なタトゥーの男の声が聞こえた。


 エックの方を見ると死の水の中にエックとタトゥーの男、それに誰かわからないけどもう一人いるっちゃ!

 キラッとタトゥーの男の足元が赤く光った。

 足元に黒い腹のたつ大蛇もいるっちゃ!


「やれ!飲み込んだれ!!!」


 エックも向こうで黒い珠を手の上に浮かしているっちゃ。

 不吉ふきつな雰囲気をかもし出す闇の珠。。


 エックはその黒い珠を弾けさせた!


 ブォワァァァァァァ!!!!

 エックの形の死の水が叫んだ!!


 死の水がエックの闇の珠で力を得てうち達がいる光を飲み込もうと圧力をかけてくる!


 周りからグググググっと死の水が押し込んで来るのがわかるっちゃ。。


「ニケ!」

「ああ!」

 ダーリンとニケも珠を弾けさせた!

 ッパっと光の世界が輝いて力を増したっちゃ!!


 光の世界はグググっと死の水を押し返していく、そしてまた女神様の形に戻っていくっちゃ。。

 すごい!!!

「いい感じだっちゃ!!!!」

「すげーーー!」

「まるでスサノオだっちゃ!」

「スサノオ?」

「小春は知らないっちゃ?スサノオはねー写輪眼をね、、」

「はははヴェルさん!ナルトの世界じゃないんだから!」

「シャリンガン?なると?」

「だっちゃナルトだっちゃ!ナルトのサスケだっちゃ!」


「ックックックック。そんなことで君ら喜んでふざけてていーの?」

「ちゃ??」

 タトゥーの男の声を聞いて、声の方へ顔を向けるとそこにはさっきまでいなかった、信じられなくらいいっぱいの蛇がいるっちゃ。。

「大蛇丸かよ!」

「オロチマル?」

「やっぱナルトだっちゃ。。」

「何言うとんねん!誰が大蛇丸や!僕の蛇は黒や!!!大蛇丸は白やろ!!」


 。。。。


「ックック、まぁいいわ!お前ら死ぬから関係ないやろ!」

「何!?」

「そんなことはさせないっちゃ!!」

 ダーリンとニケは光の女神様に力を送り続けてる。

 こっちに全く気を向けれてないっちゃ!

「ヴェルさん、小春、俺達が海晴とニケを守るぞ!」

「だっちゃね!」

「もしできるなら私たちがエックさんをこっちの光の世界に連れてきたら、良くなるかもしれないですね」

「あ、、そうだな!」

「そうだっちゃ!それ!やるっちゃ」

 うちらの体力はもうギリギリだけどやるしかないっちゃ!

「いけ!!!」

 タトゥーの男の掛け声と共に黒いいっぱいの蛇達がうちらに向けてうぞうぞと這い寄ってきた!

「あの蛇!普通の蛇よりも速いっちゃ!!」

 

 うちらは珠を構えて迎え撃つ準備をした!


 ボォォォォォォ!

 またエックの形の死の水が叫んだ!

「ニケ!」

「ああ!」

 またダーリンとニケが珠を弾けさせる。

 光の女神様がふっと微笑んで優しい笑顔で抱きしめエックの形の死の水を押し返す。

 フルフルとエックの形の死の水が震えて苦しそうだ。。


 向こうにいるエックも死の水の中でザワザワと体を震わせながらさらに死の水に力を送り込む。

 エックの形の死の水は背中から生えた羽でさらに光の女神様を包み込んだっちゃ。

 その途端また生命の光の力が落ちた。。


「お願い。。」

 ニケがまた光の珠を創り出した。


 ダーリン達も頑張ってる!

 うち達も頑張らないと!!!


「よそ見してる間に死んだらえーわ!いけ!!」

 ダーリンとニケに気を取られたその時!

 黒い蛇達が一斉にうちらに突撃してきた!!

「ヴェルさん頼んだ!小春はニケちゃんと海晴を守ってくれ!」

「わかったっちゃ!」

「はい!」


 うちは雷の珠を二つ創って大きくした全力の一つの雷の珠の電撃を放った!

 バチバチバリバリバリバリ!!!

 真ん中の蛇達は感電してボワンっと黒いもやになって消えた!

 でもまだまだいっぱいいるっちゃ!!!

 うちはもう片方の雷の珠をさらに放電した!!!

「いけーーーー!」

 バリバリバリ!!

 さっきよりは電撃が小さいけどそれでもかなりの数の蛇が靄になって消えたっちゃ!


 早くもう一回電撃を!!

 うちは慌てて雷の珠を創り出した!

 でも、この一撃で全部の黒い蛇を倒すのは無理だっちゃ。

 うちは雷の珠を前方へ投げた!

 そして扇状に電撃を放つ!

 ビリビリビリビリ!!!!!


 黒い蛇達全部が電撃をくらったっちゃ!

 流石に広範囲を痺れさせたから威力が足りなくってどの黒い蛇も生きてる。。

 でも、、うちは今一人じゃないっちゃ!

「翔陽!今だっちゃ!」

「わかってる!!」

 翔陽うちの前に飛び出して蛇達に向かってかけた!!

 手の上で火の珠が轟々と燃えてる!

 その火の珠を翔陽は先頭の蛇に叩きつけた!!!!

 仲間がいるっていいっちゃ。。

 うちはずっともじゃもじゃと一人で戦ってたから仲間の頼もしさに胸が熱くなったっちゃ。。


 ドォォォーーーーーーン!!!

 翔陽の火の珠が爆発した!

 先頭の黒い蛇達はちりじりに飛び散りながら黒い靄へと帰った!

 もう一発!!

 ドォォーーン!!

 さらに爆発する!!


「翔陽君!動かないで!!」

 小春が叫んだっちゃ!

 声の聞こえた途端翔陽は小春を見てふっと笑った!

「いけ!!」

 小春の氷の大針が飛んでいく!

「えい!」

 反対側にも!

 真ん中にいる翔陽を避けて左右に氷の大針が黒い蛇達を黒い靄に帰しながら突き進んでいくっちゃ!!

 うちも翔陽のいるところまで飛びよった!

「うちが道を作るっちゃ!翔陽はエックを目指すっちゃ!」

「わかった!」

「でも無理ならすぐ帰ってくるっちゃ!」

「当たり前だろ!もう海晴の時みたいな気持ちになりたくないし、さらにあんな気持ちにさせるのもまっぴらごめんなんだよ!」

「だっちゃ!!」

「私もサポートします!翔陽君行って!!」

「ああ!!」

「ックック、どんだけ殺しても無駄やで。この中やったらこいつらは今無限や!」

 またタトゥーの男の周りに黒い蛇達がいっぱい生まれてくる!

「なんだと!?」

「そんなことあるっちゃ?」


 。。。。


「そんな事ないです、今蛇を作った時エックさんの力が弱まりました。きっとあのタトゥーの男はあの死の水の力を使ってるんです」

「なるほどな!」

「じゃあうちらと戦うのもエックの力を使ってるんだっちゃね!消耗させれるっちゃ!」

「はい!戦うことでニケちゃんと海晴君の力になってるってことです!」

「よし!いくぞ!!」

「翔陽いくっちゃ!」

 うちは雷の珠を全力で創って思いっきり投げた!

 バリバリバリバリ。。

 蛇の第二波にうちの電撃が突っ込んだっちゃ!

 真ん中に道ができるように黒い蛇達は靄になって消えていった!

「ヴェルさんさんきゅ!!!」

 そこに翔陽が駆け込んでく!

 蛇の真ん中の道が消えないように小春が「えい!えい!」っと氷の大針を投げた!

 見事に何本も氷の大針は、翔陽を守るように左右を飛んでいく。

 氷の大針でうちの作った道がキープされたっちゃ!

「さすが小春だっちゃ!」


 左右の蛇達は翔陽の方へ行く蛇もいればうちらを目指してくる蛇もいた!

「小春翔陽は任せたっちゃ!うちはこっちに迫って来る蛇をなんとかするっちゃ!」

「ヴェルちゃんわかった!」

 そこからうちは何発も左右の蛇に電撃を放ったっちゃ。

 あのもじゃもじゃとの戦いの後だから今の戦いにすごい余裕があるっちゃ。

 こうやって攻撃している間にもじゃもじゃは姿を潜ませて襲ってくるんだもん。。

 すごい嫌だったっちゃ。。

 それに比べたら。。


「ん?」

 そういえば。。

 あの目の赤い大蛇はどこいったっちゃ。。?

 目の前にはタトゥーの男とエックともう一人。。

 あの笑う黒い大蛇がいないっちゃ。。


 もしかして。。


 うちは周りを見渡した。。。


 いない。。


 どこにもいないっちゃ!


「えいえい!!」

「おらぁ!!」

 ッドーーーン!

 翔陽と小春は戦いながら突撃して行ってる。

 順調だっちゃ。。

 でも。。

 本当は小春がダーリンとニケを守るはずだったっちゃ。

 なのに今ダーリン達とは離れてだいぶ前に攻め込んでるっちゃ。。

 これ。


 もしかして罠だっちゃ?


 キングダムでも使ってた戦術だっちゃ?

 押してると思わせて、相手を引き込んで辿り着けばそこは死地、ってなるやつだっちゃ。

 でも今回は狙われるのは翔陽じゃなくって。


 狙われるとしたら。。。


 ニケだっちゃ!!!


 うちはニケとダーリンの辺りをしっかり見渡す。。


 と!


 ダーリン達のすぐ足元に何かある。

 大きな丸い物体から尻尾が生えて、お玉杓子たまじゃくしみたいな物がふわふわと泳いでる。


 キラッと赤く光ったその光を見てうちは確信した!

 あれはあの真っ黒な大蛇だっちゃ!!!!!

 闇の大きな球の中に潜り込んでるんだっちゃ!!


 気づいた瞬間!

 お玉杓子のような球体は弾けて中から真っ黒な大蛇が飛び出した!!!

「やっぱりだっちゃ!」

 足元から一気に真っ黒な大蛇が襲い掛かる!!

 真っ黒な大蛇が飛び出てニケに巻きつこうとしたその時!!!


「こそこそ何やってる!!っちゃーーーーー!!!!!!!」

 バリバリビリビリバチバチバチバチバチバチ!!!!!

「シャァァァァアア。。」

 うちの全力の電撃が真っ黒な大蛇に命中した!!!

 真っ黒な大蛇はグネグネグネッと体を捩らせて感電した!


「なんやと。。」


 ヒューーーっとうちはダーリンとニケのそばに飛び寄った!

「ダーリン!」

「ヴェル!ありがとう!助かった!」

「うんん、なんともなくってよかったっちゃ」

 ニケはエックの死の水との力比べで必死でこっちを見る余裕もないっちゃ。

 ダーリンもニケも動いてないのに汗だくで相当力を使ってるっちゃ。


「うう、、」

 死の水の中にいるエックも苦しそうにっと唸っている。

 エックのそばにいるタトゥーの男も苦しそうな表情だっちゃ。

 片手でエックの肩に手を置いて力を送り込んでる雰囲気だっちゃ。


 死の力と生命の力は拮抗してるっちゃ。

 

 生命の森で拮抗する光の女神様とエックの形をした死の水。

 もうなんか信じられない光景だっちゃ。

 

 拮抗してるこの状態で大事なのは。。

 うちらだっちゃね。。

 うちと翔陽と小春で、死の水を強化していくエック達を乱したら一気に有利になる、逆にあの蛇達にダーリンとニケの集中を乱されると一気に押し込まれると思うっちゃ。


 だからここはうちらの頑張りどころなんだっちゃ!


「翔陽達もほっとけないっちゃ!助けないとだっちゃ!」

「ああ!やな!頼んだ!」

 うちはダーリンの隣で雷の珠を創って翔陽達のそばにいる黒い蛇達にバリバリバリっと二発電撃を放った!!


「俺の蛇を、、よくもやったな。。」

 タトゥーの男が翔陽達の向こうで目を見開き震えてる。

「お前ら、、何やってくれてるねん、、」

 フルフルフルっと震えるタトゥーの男からものすごい力が漏れ出した。

 その漏れ出す力は死の水の中で蒸気を上げるように湧き上がり死の水に溶け込んでいく!!!

「お前は出とけ!」

 そう男が叫ぶとそばのもう一人が慌てて後ろへと泳ぎ離れていった。


「お前らに全ての終わりを見せたるわ!!!」

 そういうと男は体中から黒いタトゥーのインクのような物を流れ出させたっちゃ!!!

 ブワッと男の周りの死の水にインクが溶け込んでさらに黒く染まる!!


「う。。」

 ニケが苦しそうな声を上げた。

「な、なんやこの力、、やばい。。」

 ダーリンも辛そうだっちゃ。

 二人で光の珠と命の珠を創り出してまた弾けさせた。。


 それでも死の水の勢いは押し返せてないっちゃ。。


 ものすごい勢いで光の女神様は死の水のエックに侵食吸収されていく。。

 

「これやばいな。。」

「ニケちゃん。。」

 翔陽と小春もこっちに帰ってきた。

 いつの間にかあの腹立たしい真っ黒な大蛇もいなくなってるっちゃ。。

 

「ックックックック、、君らもう少しで絶望できるよ。。」

 あの怒り狂っていたタトゥーの男は正気を取り戻してこっちを見て笑っていた。

「っく!!!」

 ダーリンが辛そうだっちゃ。。

「ダーリン。。」

 ダーリンが薄らいでる。。

「ダーリンこれは、、?」

「俺にもわからへんねんけど、多分、、今の俺はもう魂でしかなくってさ、、、このニケの命の光の中だから実体化してるんだと思うねん、多分な」

「ダーリン、じゃあこの光が消えたらダーリンも?」

「多分消える。。」

「海晴。。」

「海晴君。。」


「俺さ、まだまだやりたいことあったんやけど俺のやりたかったことはみんなに託すな、、」


 。。。。


 うちの目から涙が流れ落ちた。。

「いやだっちゃ、、」

「ヴェル、、」

「ダーリンがいないなんて、、」

「俺のやりたかった事ってさ、、」

 ダーリンがうちの手を握って必死に笑った。

「うん。」

「ヴェルを幸せにしたかったんだよ、、だからさ」


 。。。。


「俺がいなくても幸せでいてな。。」


「ダーリン。。」


「翔陽。。」

 ダーリンが翔陽の方を見た。

「おい海晴!つまんねーこと言うなよ!!何諦めてんだよ!!」

 翔陽は腕でダーリンの肩をぎゅっと引き寄せて首を絞めた。

「いでででででで!!!!!」


「痛い!痛いって!!」

「はっはっは!!」

 翔陽は笑って腕を離した。

「痛いやろ!」

「はは!海晴まだ元気じゃねーかよ!」

「あ」

「暗い顔すんなよ!」

「はははは。。ほんまや!あかんな!俺諦めかけてたわ!!」

「だろ!諦めてくらい顔なんてお前らしくないんだよ!」

「やな!」

「よし!じゃあこの状況なんとかしてみるか!」

「おっけ!なんとかしようぜ!!」


 。。。



「なんとか、しようぜ、、」

「ああ!なんとか、、!」



 。。。



「翔陽、お前、諦めるなとか言いながらなんもアイディアないんやろ?」

「あはははは!ああ!ない!」

「はははははは!なんでやねん!」

 ダーリンが元気になってよかったっちゃ。。

 うちはぎゅっとダーリンを抱きしめた。

「ヴェル。。」

 ダーリンがうちを見た。

「ヴェルごめん、俺弱気になってたわ!」

「いいっちゃ、でも一つ言っておくっちゃ」

 うちは涙を拭い去った。


「うちもダーリンを幸せにしたいんだっちゃ!」


「ヴェル」


「だからダーリンがうちの前からいなくなったらダメなんだっちゃ!」


「ああ、わかった。。」


 そうしてる間に命の光の空間がどんどん死の水に侵食されてるっちゃ。。

 光の外の光景を見ると。


 神秘の森の木々はどんどん枯れ落ちてる、それもかなり広範囲の森が死んでるっちゃ。。

 小さくなった光の女神様が後ろに押されて、あの御神木のある生命の泉に足がバシャンと浸かった。

 

 うちらもうそんな所にいたんだっちゃね。。

 きっと死の水にだんだん押し込まれてたんだっちゃ。。


「あ。。」

 御神木がやばいっちゃ。。

 湖の中の島の苔や草がじわじわと枯れて侵食されていってる。


 泉の岸にはダーリンの体がある。。

 ッザッバンっとダーリンの体は死の水に飲み込まれた。。

 

 なんて事だっちゃ。。


 でも今はみんなでこの死の水を止めることが先決だっちゃ。

 じゃないとこの世界が終わるっちゃ。


 うちは自分に言い聞かせるように胸の中で思った。。


「どうする?」

「そうやな。。さっきみたいにここから俺とニケの力で押し返すしかないよな!」

「そうだ。やるしかない」

 ダーリンとニケは両手に光の珠と生命の珠を創り出した。

「やろうぜ!俺達の全力や!」

「ああ!やるよ!!!全力でやってやる!!」

「ニケまずは力を珠に込めるんや!!」

「ああ!」

「うぉぉぉーーーーー!」

「はぁぁぁーーーーー!」


「いくで!」

「ああ!!」

 ッパッパ!!!

 ッパッパ!!


 一気に世界が光った!

 ブワァーっと光が広がっていく!


 光の女神様が輝く様に光って枯れた森にまた新しい命が芽吹くのがわかる!

 枯れた苔は脱皮をするように下から新たな苔が生えて。

 枯れた地面にもポンポンポンっと新たな芽が顔をだした。

 枯れかけた木からも新たな葉っぱが生えて新緑の屋根を創っていく。。


「すごいっちゃ!」

 うち達の体にも生命の力がみなぎってるのが分かるっちゃ。。

 疲れとか怪我とか、どんどん治っていくのがはっきり分かる。。


「海晴!ニケちゃん頑張れ!!」

「頑張って!」


 ダーリンとニケは両手を天へ掲げ必死に力を送り出してる様に見える。。


 木々が蘇り、草が芽吹き、苔が生える。

 この今の力を二人で出してるなんて。。

 信じられないっちゃ。。


 それにこんなに力を使ったら。。


「ックックック。。凄いやんか。ほんまにきっしょいわ、お前ら。」

 あのタトゥーの男の声が聞こえた。

「それでも君らは僕には勝てへんわ、ックックック!」

「そんな事ないっちゃ!うちらは絶対にこの世界を救うんだっちゃ!!」


「きしょ。。僕の力とこの男の深い深い死の力をなめたらあかんわ」


 ッシッシッシッシ。。

 笑う真っ黒な大蛇。


「ほな、そろそろ終わらせよか!」


 まだ何かあるっちゃ??


「ックックック!さいならやなぁ!」

 ッバンっとタトゥーの男がエックの背中を叩いた!! 

 するとブワンっと力が溢れ出しダッパンっとエックの体から弾けるように死の水が溢れ出したっちゃ。


 そして上半身を縮めてフルフルと震えるエック。

 力を貯めてやばい雰囲気が漂ってるっちゃ。。


「ぐぅぅぅ。。」


「十分や!やれ!」

「がぁぁぁぁぁ!」

 一気に両腕を広げて体を仰け反らせた!

 その瞬間。

 

 エック形の死の水は飛び散ったっちゃ!


 エックの形の死の水は飛び散って消えた。


 神秘の森に光の女神様だけが残ったっちゃ。。



 。。。



「どう言う事だっちゃ。。?」

 死の水は空へと弾けるように吹き飛んだ。


「これは!」

「これはダメなやつだ!!」

 ニケが体を大きく動かしながら膝をついて猫のような姿勢になった。

 光の女神様もニケと同じように動いて御神木のある生命の泉に覆いかぶさるように猫の姿勢をとった。


 その時、空から降った。


 雨と一緒にザザ降りの死の水が。


 死の水は辺り一帯に降り注いだ。。


 ザァァァァ。。


 雨か死の水か分からない物が広範囲に降り注いでるっちゃ。。



 ザァァァァァァ。。



 その死の水に触れた全ての命は死んだ。。



 。。。

 


 ザァァァァァァ。。。



 。。。

 


 。。。




「ックックックック。。。」


 

 ドワンっと枯れた森の地面が脈打った。


 地面に吸い込まれた死の水が膨らむように溢れ出てきたっちゃ!

 黒い死の水が一気に膨らんでいく。。


「あ!」

 翔陽が叫んだ!

「俺ちょっと行ってくるな!」

「どこいくっちゃ!?」

「俺のやれることをやりに行くんだよ!」

「私も行きます!」

「どこにだっちゃ?」

「いいから!ヴェルちゃんはここにいて!」

 そう言うと翔陽と小春は慌てて何処かへ行ったっちゃ。。



「ニケ。もう一回。」

「ああ。やるしかないな。。」

 ハァハァハァハァっと二人とも息を切らせて苦しそうだっちゃ。。

 さっきの命の力を見たら当然だっちゃ。

 相当な力を使ってたっちゃ。。

 もうきっと二人に力なんて残ってないっちゃ。


 それに、ダーリンがすごい薄れた。。

 もう透けて見えるっちゃ。。。

 それでも二人は光の珠と命の珠を創り出したっちゃ。。


「ニケ、さっきよりも強く。。」

「ああ、わかってる。。」


 二人は目を瞑り両手に浮いている珠に力を込め出した。



 。。。



 どんどん死の水が地面から溢れ出し集まっていく。

 そして人の形に形成さてていくっちゃ。


 エックの形の死の水は手を伸ばしたら空の雲を触れるほど大きい、、っちゃ。。。

 相当の命を吸収してるっちゃ。。

「こんなの、どうしたらいいっちゃ。。」

 エックの形の死の水は見るだけで絶望するために十分な大きさだっちゃ。。


「ックックックック、ゲームオーバーや!」

 エックの形の死の水が手を振り上げたっちゃ。。

 手が空の上に浮いてる雲に刺さってる。。


 これはもしかして。。


 。。。


 エックの形の死の水が手を思い切り振り下ろした!


「やばいっちゃ!!!!」


 生命の泉くらいある死の水の手がうちらに向かってくる!!!

「ダーリン!」


 すごい勢いで振り下ろされる手はうちの目の前の視野を真っ黒に染めて、空が落ちるように迫って来る。。


 ダメだっちゃ、もううちらはこの死の水の手に飲み込まれるっちゃ。


 うちが諦めかけたその時!


 ッパっと二人の珠が弾けた!!


 もう光の女神様の形は残ってない。。

 ただの半球体の命の光がブワッと広がった!

 上から振り下ろされる手を消し飛ばしながら命の光は広がっていく!!

 ブワッと風が吹き抜けるように命の光は輝き抜けた!


「すごいっちゃ。。」




 そして命の光は消えていった。。



 

 。。。。





 。。。。。





 音がない、っちゃ。。。




 。。。。。




 なんの気配もない。。

 


 

 命の気配がないっちゃ。。



 。。。。




 どうなったっちゃ。。?



 ドサドサ。。

 ニケとダーリンが倒れた。。

「ダーリン!!」

 うちはダーリンとニケに駆け寄った。

 ダーリンがもうすごい薄くなってる。。

 ダーリンのそばに宗近もいるっちゃ。

 宗近はまだ眠ってるみたい。。


「ダーリン。。」

「ヴェル。。」

 うちがダーリンを心配していると

 そばにいたニケがゆっくりと立ち上げる。

 そして辺りを見渡してるっちゃ。


 うちはもう動くのも辛そうなダーリンの頭を膝乗せたっちゃ。

「ダーリン、死の水は消えたっちゃよ。。」

「やな、、、よかった、、」

「本当によかったっちゃ。。」



 ポコ。。



 ポコポコポコ。。



「なんの音だっちゃ?」



 ポコポコポコポコ。。



「あ。。」



 ポコポコボコボコボコボコ!!



「嘘だっちゃ。。」



 エックが森の中から歩いてこっちへ来たっちゃ。。


 その後ろにはタトゥーの男がいて肩を組むようにエックの肩に腕を乗せてる。

 さらにその横にニケがいるっちゃ。。


 あれ?と思って周りを見たらニケはうちらの隣にちゃんといるっちゃ。。

 ニケが二人、どういうことだっちゃ。。?


「ックックック、混乱してるとこ悪いんやけどもういいわ、終らせよか」

 エックは立ち止まった。

「ほら、はよやれ」

 タトゥーの男に言われるがままエックが膝をついてさらに地面に手をついた、


 ポコポコポコ。。


 ボコボコボコ。。。


 ゴポゴポゴポゴポ!!!!!


 エックの周りの生きた苔が枯れて地面から溢れ出すように死の水が湧き出してきた!

 溢れ出した死の水はドプンとタトゥーの男とエック達を死の水が飲み込んだ。

 そしてどんどん死の水がまた膨らんでいくっちゃ。。


 きっと雨のように降って地面の中に死の水が隠れてたんだっちゃ。。

 きっと地中の微生物達の命も全て奪ってるっちゃ。。


「嘘だろ。。」

 うちらの後ろから翔陽の声がした。。


 フワッとうちらの周りが黄緑色の光に覆われた。。

 ニケが力を振り絞って光の空間を作ってくれたっちゃ。。


 広がる死の水がうちらの光も飲み込んで生命の泉を超えて御神木に向かっていった。


 うちらはもう絶望から声も出せなかったっちゃ。


 ニケだけが諦めずにまた命の珠を創ってる。。


 でももうニケの手の上には小さな小さな命の珠しか創れてないっちゃ。。


「ああ。。」

「嘘だろ。。」

「や、めろ。。」


 大波のように死の水が御神木に向かっていくっちゃ。

 うちらは何もできずただ見ることしかできなかった。。



 ザッバーーーン。。

 


 そして死の水が大波にのように御神木に覆いかぶさった。。

 


 何もできなかった後悔と絶望も大波となってうちらに覆いかぶさった。。




 


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