元に戻るって素晴らしい
もう木には見えない。
神々しい光で出来た女の人。。
なんて綺麗な女の人なんだ。。。
ーーーーーー ニケ ヴィクトリア ーーーーーー
死の呪いに侵食されながら私は胸の前で祈るように構え。
全てを胸の中の力に任せた。
胸の中の光からぴょこんっと芽が出た。
双葉の可愛い芽。
その横には小さなユンもいる。
ユンは私を見上げてる。
小さな芽は黄緑色の光で出来ているみたい。
ユンが私にウィンクをした途端パッと黄緑色に光った。
その光は小さな芽の中に吸い込まれて行く。
途端に小さな芽は成長を始めた!
凄い勢いで葉っぱを増やし、幹となりどんどん太くなって木になった!
幹はどんどんと太くなり枝が広がって行く!
枝はどんどん分かれて葉っぱをふさふさと生やす。
凄い木。。
私はこの山にずっといたけどこんな立派な木、初めて見た。。
いつの間にか。
私は木の幹の中心にいた。
この凄い木はやっぱり黄緑色の光で出来ている。
次第に大木に成長したその木は。
部分的に成長を始めた。
二本の枝が長く伸びて葉をつけまるで腕が伸びたみたい。
木の頂点の葉っぱも成長するにつれて人の頭みたいになっていく。
ボォォォォォォオォォォ!
っとエックの形の死の水が吠えて背後へと仰け反った。
まるで光の木を嫌がっているみたい。。
死の水は前進をやめた。
光の木はいつの間にか成長をとめている。。
そしてその光の木の姿が木じゃなくなってる。。
これは。。
人間の女性の形?
もう木には見えない。
神々しい光で出来た女の人。。
なんて美しい女の人なんだ。。
あれ、いつの間にか胸の中にあったはずの光が私の外に出てる。
私は光の美しい女の人の胸の中にいる。。
その光の中にいるのにも関わらず何故か形まではっきりわかった。
少しだけど、私に似ている気がする。。
長い髪にいっぱいの花が飾り付けられていて色々な装飾品を纏っている。
美しくてかっこいい。。
私は見惚れてしまっていた。。
アア。。。
どこから声が聞こえた。
ポロリ。
え?
何故か私の目から涙が流れた。
すーーーっと私の頬を涙が流れていく。
私に心に嬉しい気持ちが涙と同じように溢れ出してきた。。
エック、、
イマ、タスケルカラネ、、、
???
今の、、声、私?
あれ?
私の手がおかしい私の手も黄緑色に光って。。
違う。
私の体も黄緑色の光になってる。。
体全部黄緑色の光、私の体はどこ???
私どうなったの?
いつの間にか光と同化して美しいの女性の形の光の上に乗っていた。。
なに?どうなってるの??
私が少しパニックになってる間に、私の周りの光がエックの形をした死の水を抱きしめた。。
私の意思じゃない。。
生命の森の前で森の木より高い女の人の光とエックの形の水は抱き止められた。
。。。。
もしかしてこれでエックは。。
元に戻るの。。?
明け方の空をバックにエックの形の死の水はオオオオォォォっと声を漏らし、涙を流しているように見えた。。
エックの形をした死の水の形が涙と同じ様に流れ崩れていく。。
「ニケ。。。」
え?
「エック!?」
エックが私を呼んだ?
もしかして意識が戻ったの??
「はぁ!???なんやねん!!!あかんあかん!なんや知らんけど訳の分からん奇跡とか、絶対あかん!」
明け方の空に声が響いた。
だれ???
エックの形の死の水の首の後ろに誰かいる!
あれは、死の谷の前で会った刺青の入った不気味な男!
それに横にもう一人いる、あれは、、?
私?
もう一人の私がいる??
なんで???
不気味な男がなにかしようと動いている!
男が向こうにいる私に何か話してる。
それから上半身の服を脱ぎ捨てた!
なにあれ??
肌がおかしい!!!
よく見ると身体中のに刺青があって、その刺青が皮膚の上を動き回ってる!!!
ぐるぐるぐるっと体中を刺青が動き泳ぎ回る。
そしてブワンっと体中から刺青が溢れ出した!
刺青は体から出た瞬間から急激に大きくなっていく。。
いろいろな動物の形をした刺青が男ともう一人の私を囲んだ!
凄いいっぱいの刺青!
爬虫類の様な大きな刺青や小さな魚の様な刺青が群れていたり。
刺青達が命を持っているかのように動いている。。
「行ってこい!」
男が叫んだ!
刺青達が全部集まってぶつかった!
すると刺青は大きな大きな球体になった。
エックの形をした死の水の首の裏にその球体は入って行った!
「ちゃんとやれよ」
もう一人の私も刺青が入っていった所から入っていく。
一体何をしてるの?
嫌な予感しかしない。。
ナニ??
コレハ??
エック!!
また声が聞こえた。
私が叫んだの??
ボォォォォォォォォォォォォオオオォォォォ!!!!!!!!
途端にエックの形の死の水が叫んだ!
崩れかけていた死の水の形が逆再生されているように登ってきてる、そしてまた元の姿に戻っていっている。。
なぜ?
あの不気味な男が送り込んだ私に似た者のせい??
ナンテコトダ。。。
え?また私の声??
その声を聞いた途端、私の見ていた景色が見えなくなった!!!
あ!
私の視野が光の中に戻ってきた。。
私の体が光からちゃんと肉体に戻ってきてる!
よかった!
私、もう死んだのかと思った。。
ボォォォ。。
エックが危ない!
私は直感的にそう思った!
今の私には体があるんだ!
エック!
今助けに行くね!!!
光の中を泳ぐように私はエックの方へと向かった!!!
必死に黄緑色の光の中を泳いでいく。
そして真っ黒な死の水と黄緑色の光の境界線まできた。
黄緑色の光の中から、死の水の中で頭を抱えるエックが見えた。
エックの横に誰かいる。。
あれは不気味な男の隣にいたもう一人の私?
エックともう一人の私は黒い球体の中にいる。
もう一人の私はエックに何か耳打ちしている。
エックがゴボゴボっと苦しんだ!
あいつ!何やっている!?
悪い予感がする!
急がないと!
私は慌てて光の中から死の水に泳ぎ込んだ!
ゴボゴボゴボッと必死に泳ぐ。。
エック!
今行くね!!!
必死に私は泳いだ!
そして黒い球体まで私はたどり着いた!
早く黒い球体の中のエックへの所へ!!!
さらに泳いでエックの所まで行きたいのにボワンボワンした黒い球体が私を阻んでる。。。
エックのそばの私がエックを背後から抱きしめてさらに何か語りかけてる。
エックが苦しそう!
「エック!」
「エック!!!」
「エックゥ!!!」
私の声はエックには届かない。。
目の前にエックがいるのに。。。
奇怪しなもう一人の私がこっちも見てふっと笑った。。。
「だれ!?」
「お前は一体誰だ!?」
「グゥゥゥウウゥゥゥ。。。」
エックが唸ってる。
本当に苦しそう。。。
エック。。。
私は。。。
一体どうしたらいいの。。
どうしたらそこへ行けるの??
エック。。
ごめんね。。
ごめん。。。
グゥウォォォォォオオォォォ!!!!!!!!
エックが怒号を上げた。
ブワン!!!
怒号に呼応する様に黒い球体が急に膨張して私は後ろに弾かれるように飛ばされた!!
私は争う事もできずに後ろへと飛ばされて、命の光の中へ戻ってきてしまった。
さらに飛ばされながら私はグゥウォォォォォオオォォォ!!!!!!!!いう二度目のエックの怒号を聞いていた。。
私は何もできずに、涙を流しながら飛ばされ行った。
このままこの光の外へ飛び出していってしまうのかもしれない。。
エック。。
エックという私の希望は変わってしまった。。
この世界は本当に終わったのかもしれない。。
絶望しながら私は飛ばされていった。。




