乗りこなすって素晴らしい
生き生きしていた森から命の光が出てくる。
まるで森が泣いてるみたいだ。
俺達は泣いている森の中を進んでいく。。
ーーーーーー 横山 翔陽 ーーーーーー
「待て待て待て待て!!やばいって」
ボン!ドン!ガシャッン!!!!
。。。。。
後ろからエックの形をした黒い死の水が俺達を襲い続ける!
小春の作った氷の板に乗って俺達はただただ死んで枯れ葉が舞い落ちる森の中で、死の水を下って押し流されていく。
エックの形をした死の水の足元は押し寄せる波のようで、俺達はまるで氷の板で波に乗っているみたいだ。
大きな氷の板で俺達三人と大きな狼二匹でサーフィンみたいだ、って訳わかんねー。
きっと海晴ならこんなに困難な状況も波乗りしてるみたいだって楽しめるんだろうな。。
「前から大木が倒れてきよるぞ!」
ネロが叫んだ!
「あんなおっきな木に当たったら一巻の終わりだっちゃ!」
「どうしたら。。」
小春が不安そうだ。。
海晴なら。。
。。。
不意に海晴の笑顔が浮かんできた。
そして太陽の日差しと海!
フゥゥゥゥ!
海晴が波に乗って叫んでる!
そしてウィンドサーフィンをしながら海に浮かぶ俺の横を通り過ぎていく!
俺に向かって叫んで笑って楽しそうだ!
すげー楽しそうにいい波に乗ってやがる!
俺たちは今大変だってのによ!
海晴は見事に波の上でスイスイとターンをして飛沫を飛ばしていく!
「翔陽?あ!宗近!何やってるっちゃ!!」
「ヴェルさん?」
ヒュン!バサバサ!
ヴェルさんの声と何かの衝撃ではっと俺は夢のような世界から地獄のような世界に帰ってきた!
「うお!」
バサバサっと宗近が俺の顔面の前で羽ばたいてる!
「宗近!ちょっと邪魔だって!」
「宗近!どこ行ってたっちゃ!?」
「みなさん!前やばいです!」
小春の声に俺達はハッと前を向いた!
俺達の目の前に信じられないくらい大きな大木がある!
あんな大木に当たったら氷の板に乗ってる俺達はひとたまりもない!
「こんなのどうしたら。。」
小春が悲壮な声を漏らした。
「大丈夫だ!」
海晴みたいに!
「ネロ!こっちにきてくれ!」
「何!?どういうことだ?」
「早く!!!」
「むぅ!」
「みんな板に掴まれ!!」
ッザっとネロが俺のそばに来た!
俺は氷の板の左端にいる!
ネロがこっちにくる事によって板が左側に傾いた!
すると氷の板が流れ落ち続ける死の水をつかんだ!
ギュンっと俺達を乗せた氷の板が左へと曲がった!
まるでサーフィンのターンみたいだ!
「いける!」
ザブン!!
俺体は見事に大木を避けた!
「ナイスだっちゃ!」
「ワォウ!!」
みんな少しテンション上がってる!
でもまだだ!
「ネロこっちへ!」
「うむ!!」
俺とネロは逆に右側へと飛び移った!
「ほい!」
「キュウ」
ヴェルさん宗近も俺達の方へ来た!
ははは、やりたかったんやろな!
宗近も横乗りのポーズをしてて可愛い。
氷の板は俺達の体重の移動で傾きが変わった!
エックの形をした死の水腹下あたりで俺達はシュンっと曲がり見事なトップターンを決めた!
綺麗な弧を描いて氷の板がはしる!
氷の板の後ろのスプラッシュが朝を迎え始めている森の中でキラキラ輝く!
俺はネロをそのままにまた左側に戻った。
ヴェルさんと宗近は真ん中へ!
これで傾きは無くなって元通り!
氷の板は死の水を降り始めた!
「よっしゃぁぁ!!!」
「こんなことができるなんて翔陽すごいね!」
「フゥーーー!サーフィンみたいで最高だったっちゃね!」
「ああ!サーフィンのイメージでやったよ!」
「うんわかったっちゃ!」
みんな少し笑顔だ、ニケがエックのところへ向かって大木も回避できて少し希望が湧き始めてる。
「翔陽君!また来てますよ!」
「よし!みんなしっかり捕まっててくれよ!小春、氷のいたの裏に氷でフィン作れるか?」
「わかった、できると思う!」
「で!ネロ!俺についてきてくれ!ヴェルさんは全体のバランスを頼む!」
「うむ!」
俺とネロは右端へ!
ッバ!
シューーーン!
気持ちよく氷の板は水を切ってターンしていく!
「フゥーーーー!!!!」
気持ちいい!!
「ネロ反対へ!」
「うむ!」
そして俺達は反対側へ飛び移った!
シャ!っとまた氷の板が飛沫を上げて方向を変えた!
「ワォォォォォーーー!」
ネロの遠吠え!
わかる!
その叫びたくいなる気持ち!
最高に気持ちいいよな!
「前からまだいっぱいきてるっちゃ!」
「ネロついてこいよ!」
「むろんだ!」
シューーー!ッシャ!!
シュン!
「やっほーーーい!」
シャン!
「ウォーーーン!」
シューーーッン!
ッバ!!
「ふぅ!」
「キューーーーウ!!」
宗近もすげー楽しそうだ!
俺達はサーフィンをするかのように氷の板を操って森の木々を避けていった!
ニケが死の水の中に入ってから結構時間が経ってる。
ニケがきっとこの状況をなんとかしてくれると思って俺達はとにかく死の水に飲まれないように逃げている。
いつまで逃げればいんだ?
俺の頭の中に不安がよぎったその時!
ウォォォォ、、ォォ、ォ。。
急にエックの形をした死の水がスピードを落とした。
「嘘だろ!?」
俺達の乗っている氷の板はスピードそのままに死の水から離れて前の林の中に投げ出された!
「うわぁぁぁぁ!」
「きゃーーーー!」
俺達は森の中の地面の上をッガッガッガっと制御を失って滑っていく!
氷だからすげー地面の上を滑っていく!!
ガガガガガガガ!
さっき今でのは楽しかったけどこれは全然楽しくない!!
「前やばいっちゃ!翔陽!!」
目の前に大きな大木が迫ってる!!
翔陽って言われてもこんなコントロールを失った状態じゃ何もできないって!
「みんな飛び降りろーーーー!!」
俺は小春の手を引いて氷の板から全力で飛び降りた!
ガッシャァァァァァッン!!
氷の板が砕けた音が響いた!!
ゴロゴロゴロゴロ!!
バサ!
「うわ!」
「きゃ!」
なんだ??
俺は何かにひっ掛かってブランブランっとぶら下がった。
「これは蔦か?」
蔦に引っかかって助かった!
やばかった。。
「ん!」
小春の声が聞こえる!
声の方を見たらそばに小春もぶら下がってた。
「小春大丈夫か!?」
「うん大丈夫!」
よし!
一回蔦を外して下にりよう!
ガサ!ガサガサ!
「え!?」
蔦が絡んで取れない!
「え!?」
全身に絡まってて身動きが取れない!
「小春?」
「翔陽君、蔦が絡まって、、、」
小春もか!
いくら引っ張っても千切れない!
手足に絡んで動けない!
火の珠で燃やすか?
小春がそばにいるからあまり燃やしすぎるとやばいよな。。
そっと。。
「翔陽、小春!大丈夫だっちゃーー??」
ヴェルさんと宗近が飛び寄ってきた!
飛べるから蔦にぶつかって絡まらずに済んだのか?
コノセカイハ。
モウダメダ。。
「え!?」
「なんだっちゃ??」
「エック、、?」
低い恐ろしい声が世界に響いた。。
もう大木の上に頭を突き抜けさせたエックの形の死の水がぼんやりと朝を迎えた曇り空を眺めている。
オ、オォォォォ。。
ドクン!っと世界が鼓動したように波打った!
辺りの植物が時間が速く進んでいるかのように枯れていく。
俺と小春に絡んでいた蔦も枯れていく。。
空気が重い。
シーーーンっとして嫌な感じだ。。
風も木も動物もなんの気配もなく音もない。
ズゥーーンっと重たい空気が俺達を包み込んでる。。
ツブツブツブっと肌から冷や汗が噴き出るのがわかる。
朝になってるはずなのに空気が重くって辺りが暗いって思える。。
「小春、何か絶対来る。。」
ゴクンと俺は喉を鳴らした。
「わかってる」
俺と小春は火の珠と氷の珠を創り出して身構えた!
ッザシュッザシュ!
ッザシュッザシュ!!
ビアとネロが駆け寄ってきた!
「翔陽!小春!ここは危険だ!この黒い空気がこの森を殺しておる!」
「やばい雰囲気だっちゃ。。」
キィキィキィキィキィキィ!!!
ギャギャギャギャギャアァ!
ギィギィギィギィギャア!!
急に背後から信じられない数に猿の鳴き声が響いた!
「猿だっちゃ!こんな時に!」
「大丈夫じゃ!この声は今の重く暗い空気を恐れてパニックしておる声じゃ!」
「そうなのか、なんでこんな時に。。」
「この蔦の森は猿ともじゃもじゃの住処だっちゃ!」
「そういうことか」
「家が枯れちゃって困ってるんですね」
オオオォォォ、、!
エックの形をした死の水がまたゆっくり動き出した!!
やばい!枯れてるとはいえこんな蔦のおい茂った森ではあの氷の板のサーフィンで死の水に乗っていく方法はできない!
「乗れ!」
「助かる!!」
ネロとビアが俺達の横に来てくれた。
俺はネロの背に小春はビアの背に乗って、蔦の森を回り込むように駆け抜け始めた!!
バシャ!!バシャバシャ!!
エックの形の死の水がゆっくり進み始めた。
蔦の森を回り込むように走っていくビアとネロ。
「どこへ向かうんだ!?」
「生命の泉だ!きっとあやつは泉に向かっておる、あそこには命が溢れておるからな!」
「そうか!それで生命の泉に行って、、、 行って、、、 俺達どうしたらいいんだ、、?」
「、、、むぅ」
ザシュザシュザシュ。。。
ザシュザシュザシュ。。。
「どうするんだっちゃ?」
「そこはお主らが考えてくれ」
「えーーーー???」
「うちらがだっちゃ??」
「うむ!わしらが走ってやるから、お主らが考えるのだ」
「わかったよ!」
「頼むぞ!」
頼むぞって言われても。。。
触れれもしない死の水をどうやって生命の泉に行かないようにしたらいいんだよ。。
俺も小春もヴェルさんも真剣な目で前を見据えながら必死に頭を巡らせる。。
ジャマダ。。
低く恐ろしい声えが世界に
ザシュザシュザシュ!!
ザシュザシュザシュ!!
ザシュザシュザシュ!!
どんどんネロとビアは森を駆け抜け進んでいく、でも俺の思考は全く進まない。。
ザシュザシュザシュ!!
ビュンビュンっと木々を避けて駆ける。
ネロとビアの前の木々を避けるたびにどんどん道がひらけてる。
でも俺達の思考は行き止まりだ。
こんな問題、誰にも解けねーよ。。
どうしたら。。
ザザザザザザザ!!
ザシュザシュザシュ!!
ドザザザザザザザ!!
そう考えてる間にまた後ろの死の水が追いついてきた。
「むぅ!!!」
「また相当スピードが速くなってるね!!!」
ザシュザシュザシュ!!!
ザシュザシュザシュ!!!
「もう後ろまで狭てるっちゃ!!!」
ジャマダ。。
エックの形の死の水が思いっきり腕を振った!
死の水が森中に飛び散る!!!
「やばい!!!」
「みなさん私の後ろへ!!」
小春が氷の盾を創り出した!
「ネロ!ビアの所へ!」
「わかっておるわ!」
ビシャビシャビシャ!
死の水が森中にかかった!
シュゥーーーーーっと死の水のかかった所が一気に枯れた。
そして枯れている部分が広がる!
「枯らした水に触れたらやばそうだっちゃ!!!」
「そうだね!」
枯れた部分は地面まで侵食して、そして小さな金色の光がスッと浮き出してきた。
そしてその小さな金色の光はエックの形の死の水に向かって飛んでいった。
「命が飛んでいきおる!」
「こんな事初めてだよ!!」
「なんとか、しないとな。。」
モットチカラガイル。。
「え?なに?力がいる??」
エックの形の死の水ががまた何か話した。
下っ腹に響く気持ちの悪い声。。
。。。
ウォォォォォォォォ!!
さらに叫び声が聞こえた!
「見て!」
エックの形をした死の水が両手を天に向けて掲げた!
「気をつけろ!」
ネロの声と同じタイミングでエックの形の死の水は手を振り下ろした!
「やばい!!!!!」
振り下ろした手から死の水がまたバシャンっと飛び散った!!!
バケツをひっくり返した雨どころの量じゃない!!!
大浴槽のお湯をひっくり返したかのように死の水が俺達の頭の上から降ってきた!!
「落ちるなよ!」
そう言いながらネロとビアが駆け出した!!!
「小春!」
「はい!」
小春がまた氷の盾を創り出した!
ビシャビシャビシャ!
辺りに死の水が大量に落ちた。
シュオォォォォオ!
やばい森が死んでいく!!
周りの草木が枯れる範囲が広がる!
それと共に命の光がふわりと浮き出てエックの形の死の水の方へと飛んでいく。。
目の前の地面のは死の水でもうビシャビシャに濡れてる。
やばくないか?
「ネロ!」
「わかってとるわ!しっかりしがみついておれよ!」
「いけるっちゃ??」
「やるしかないであろうが!!ビアついて来れるか?」
「ああ!いけるよ!」
ネロはくっとビアの目を見つめて何も言わずに一歩二歩っと足を出した!
「行くぞ!」
ッダン!っとネロは地面を蹴って宙に飛び出した!
「小春!絶対離すんじゃないよ!」
「はい!」
ッダン!!ビアも続いて宙に飛び出す!
ッザシュ!ネロは木の幹を蹴ってさらに宙に飛び出した!
ッザシュ!さらに次の木を蹴る!
ッザシュ!地面も蹴って!
ッザシュ!太い枝も使う!
すげー!こんな3Dな森の駆け方見た事ない。
あるとすれば。
「ナルトみたいだっちゃーーー!!」
そうそれだ!
「忍者だっちゃーー!!」
「キィキィキィ!!」
木の幹の方が死の水を浴びてない部位が多い!
「小春?」
ビアと小春もちゃんとついてきてる!
「忍犬だっちゃねーー!カカシ先生もいるかもしれないっちゃね!」
「キィキィキィ!」
ははは、いる訳ないだろ!
ヴェルさんと宗近が楽しそうだ!
あ!俺もか!
ビシュ!!!
「あ」
今何かを振り下ろした音がした!!
この音は!!
「ネロ上からまた来るぞ!!」
「どこかに止まって!私の氷の盾で!!」
小春が叫んだ!
ッザシュ!ッザシュ!
太い木の枝の上にネロとビアは止まった!
もう上から信じられない量の死の水が迫ってる!
空を覆い尽くして明け方の空は全く見えない。。
もし小春がいなかったらこの空は絶望しか見えなかっただろう。。
「えい!!!」
小春が氷の盾を創り出した!
ビアはネロに体を寄せて氷の盾の下に入る。
バッシャアーー!!!
死の雨、いや、雨なんてものじゃない。。
波が崩れてきたかの様な大量の死の水!
ネロが枝の上で止まることを選んで大正解だった!
きっと地面だったら上を氷の盾で防いでも地面で死の水が跳ねて来ただろう。
俺達は少しの安堵と共に俺達を過ぎ去って落ちていく死の水を見送った!
「ゆくぞ、掴まっておれよ!」
そういうとまたネロが飛び出した!
続くビア!
さっきより死の水に腐食されていく場所が多い!
水のかかりやすい場所は全部腐食されてる。
ッダン!ッザシュッザシュ!
それでも大量に舞い上がる命の光の中でネロとビアは少ない足場を見事に駆けていった!
木の幹と、さらには体を翻して太い枝の裏まで使って駆けてく。
マジで忍犬だな、足の裏にチャクラでも練ってるんじゃないか??
しかも俺達も案外しがみついてられるんだよな。
ネロビア、まじすげーわ。。
それから俺達は何度も押し寄せる上空からの死の水の波をやり過ごした!
森の木々の間を自由に駆け飛び回るネロとビア!
ヴェルさんと宗近は楽しそうに飛びながら並走してる!
「やっほーー!」
俺達は朝を迎えた森の中、命の光が舞う中、生命の泉へと駆けて行った!
ボォォォォォォォォォ!!!!!
エックの形の死の水が吠えた!
明け方の空が森が震える!!
エックの形の死の水がまた動き出した!!
ザッブンっと下半身部分の水が枯れた木々を飲み込みながら俺達の方へ。
エックの形の死の水が動き出した時には俺達は危機を脱してまだ枯れてない森まで駆け抜けていた。
ッザシュッザシュッザシュと綺麗な苔の森の中を駆ける。
瑞々しい苔は朝露を乗せてキラキラしている。
生命の泉に近づいている感じがする。。
「あ!小川だ!」
小さな小川が苔の地面を分つようにサラサラと流れてる。。
ザザザザザザ!
俺達は小川のそばで止まった!
「すまない!少し水を飲ましてくれ」
そう言うと側にあった小川の水をネロとビアは水をガフガフ飲み始めた。
そうだよなあんなに走ったんだ喉も乾くよな!
ってか俺も喉が渇いたよ。
俺もネロから降りて小川の水を飲んだ。
「うめーーー。。」
「はぁーーー。生き返りますね。。」
「うまいっちゃ!!!」
「キィキィ!!」
いつの間にかみんな小川の水を飲んでた!
本当に生き返った!
ザプン!ザブン!
バキバキ!ザザザザ!
またエックの形の死の水が迫ってる!!!
「乗れ!」
俺達はまたネロとビアの背に乗って走り始めた!
風の様に駆けていくビアとネロ!
だんだんと生命の泉のある森に帰ってきてる!
ザザザザザ!
バキバキバキ!!!
「もう後ろに来てるっちゃ!」
エックの形の死の水はもう木々から頭が出るほど大きくなってる!!
大きくなってる分進むスピードも速い!
たちまちに俺達の周りの木々も枯れていく。。
「小春!またあの氷の板を作ってくれ」
「はい!」
「ネロ!小春の近くに!」
「むぅ!わかった」
ザザザザ!ッザッブン!!!
迫るエックの形の死の水。
周りの木々が枯れていく。。
「もうそこだっちゃ!!!」
「ネロ!ビア!跳んでくれ!」
ッバッバ!!!
俺達は死の水に飲み込まれる寸前で宙へ飛び上がった!!
「みなさん!乗ってください!!!!」
小春が全力で作った氷の板をみんなの前に投げた!
空中ッザっと俺達全員で氷の板の上に乗った!
「小春ナイス!!」
「もう一度波乗りやるっちゃ!!!」
「キィ!!」
バシャン!!!!
そして死の水の上に俺達は着水した!
前の時よりも死の水の量が多い!!
俺達は着水して後ろからの死の水の勢いに押し上げられて、すげー高い所にまで上がってしまった!
死の水の進むスピードがかなり速くなってる!!!
死の水の上で氷の板に乗って滑走を始めていく俺達!
エックの形の死の水は森の命を吸い、まだまだ膨れて上がっていく。
落下のスピードと死の水が吸い上がっていく速さがバランスが取れて俺達はいい感じに波を降り続けてる!!
バッチャン!
バシャン!!
前の木が枯れて、その枯れた木々がザブンザブンと飲み込まれていく!
「翔陽!前きてるっちゃよ!!」
「ああ!ネロ!」
「うむ!」
っていうか氷の板、、前の板よりもちょっとサーフボードっぽいんだけど!
「小春、、」
「かっこいいですよね!」
ニコッと小春が笑った!
「ああ!」
俺もニコッと返す!
「ネロ!ついてきてくれ!」
「うむ!」
俺達は氷の板の上を移動した!
ボードが傾いて進行方向が変わる。
シャーーーーー!!!!
シュッン!
枯れた木が迫ってる!
ドッボン!
「あぶねーーーー!!!」
ギリギリだった!
シャーーーっと俺達の乗ってる氷の板は綺麗なラインを描いてターンしていく!
乗る場所を変えて飛沫を上げながら方進行向を直す!
やっぱ気持ちいい!!!
どんどん前から迫ってくる木々を俺達はサーフィンの要領で避けまくった!!
エックの形の死の水がどんどん大きくなっていて、死の水から降り降りる高さと斜度がすげー高くなってる。
やばいくらいエキサイティングだ!
滑走していくスピードも信じられないくらい速い!
ビルの三階くらいから俺達は降り降りてターンをしてる!
すげーでかい波でサーフィンしてる動画を見たことあるけどもうそれと変わらないだろこれ。
それを木々の生えた森の中でしてるなんて俺達狂ってるな!
でもな。。
こんなにでかい波を降り降りたのは初めてでさ!
アドレナリンが止まらねーーー!!!
「フゥゥゥゥーーーーーー!!!!」
自然と声が出ちまう!!
「ほーーーー!やっほーーー!」
ってヴェルさんも楽しそうだ。
でもビアと小春はシリアスな顔をしている。
「生命の泉に近づいておる。。」
ビアが不安そうな顔で呟いた。。
「そうですね、どうしたら。。」
小春も不安そうな表情を浮かべた。
ドプンドプン、バキバキバキ。。。
枯れた森が死の水に飲み込まれていく。。
見る間に目の前の木々が枯れて飲み込まれて。
直前まで生き生きしていた森から金色の命の光が出てくる。
まるで森が泣いてるみたいだ。
俺達は泣いている森の中をサーフィンのように進んでいく。。
このエックの形をした死の水を止めないと。
生命の泉まで行ったらだめだ。。。
俺達がこの死の水から逃げ切ったとしてもこの世界が終わったら意味ないんだ。
止めないと。。
。。。
でもこんなのどうやって止めたらいいんだよ。。
ニケ達が住処にしていた原っぱの草花も全ての花びらを宙へと散らして全て枯れた。
もじゃもじゃが起こした土砂崩れの後も俺達は一瞬で乗り越えていった。。
俺達はなにも出来ずにただ死の水に押されて生命の泉へと向かっていった。。
エックの形の死の水はすごいスピードで生命の泉に迫ってる。。
「止めれぬか、この死の呪いの力。。」
「止めらなかったらどうなるんだ?」
「生命の泉にある御神木はこの世界の生命の起源なのだ」
「起源だっちゃ?枯れたら良くないっちゃ?」
「枯れたらこの世界で命が産まれなくなってしまう」
「生命が産まれない、、っていくことは」
「この世界の終わりか。。」
「そういうことだ。。」
。。。。
「あ。。」
俺達の場所からでも生命の泉の場所がわかった!
森から神々しい雰囲気が漂ってる。。
「もう止めないとダメだっちゃ!」
「むぅ。。」
「このままでは森が。。」
「でも。。」こんなのどうやって止めたらいいんだよ、触れれもしない、触ったら命を失う死の水を。
こんな津波のような死の水を。。
「無理だって。。」
。。。。。
ドザザザザザザ!!!
ザザザザザザザ!!
俺達の誰からも声が出ない。。
ザザザザザザっと生命の泉へ向かって絶望という死の水の上で押し流れる。。
もうすぐそばに生命の泉の林がある。
俺は店に祈りを捧げるように上を見上げた。。
。。
俺はさらに絶望した。。
俺達の上空の半分は巨大化したエックの形の死の水だった。
大きな黒い水でできた絶望が生命の森を枯らしながら走っていた。。
「エック、、まさか、こんな事に。。」
ネロの悲痛な声が聞こえた。。
俺はなにも言わずネロの首を抱いた。
ネロの体が少し震えている
「ネロ。。」
。。。
その時。。
世界が光った!!




