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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第二章 神秘の森
94/110

夜が明けるって素晴らしいっちゃ



 雲がピンクに色付き光芒が雲から漏れ出し始めた。


 上がった雨の残した水滴に、朝焼けの雲が映り込んでる。


 森の木々が夜明けを喜ぶようにキラキラと輝いて。


 この世界が夜明けを喜んでるみたいだっちゃ。。




 ーーーーーー リム•ラ•ヴェル ーーーーーー



 ザァザァと一晩中降り続く雨。


 真っ暗な闇夜の中、木々を濡らしその雫がうちらを濡らす。


 濡らした雨はうちを伝って真っ暗な地面に吸い込まれていく。


 時々光る雷鳴と体を流れる水の量でで雨の降る凄さがわかる。


 その中でうちともじゃもじゃは向かい合っていた。

 もうずっとこいつと戦い続けてる。


 もじゃもじゃは強くってうちはもじゃもじゃの攻撃を避けることでせいっぱいだっちゃ。。

 電撃も瞬間的に感電して動きを止めるんだけどはっきりとしたダメージになってない。。

 決定的な事が出来ずにずっとうちは逃げ回ってる。

 

 恐竜の宗近がどこに行ったっちゃ?

 いつの間にかいないっちゃ。

 探したいんだけどそれどころじゃないっちゃ。


 。。。

 

 戦い始めた場所の草原の方が戦いやすかったっちゃ。

 今はもじゃもじゃとの戦いの最中に足を捕まって森の中に連れてこられてしまった。

 そのせいで右足が痛いちゃ。。


 ピカ!ゴロゴロゴロ!

 稲光で森が一瞬光る。

 それとともにもじゃもじゃの目も恐ろしく不気味に浮かび上がって消えるっちゃ。

 不気味だっちゃ。。

 恐いという感情を押し込めてうちは雷の珠を手の上に創り出した。

 もうあんまり無駄打ちできない。

 きっともう少しで雷の珠を出せなくなるっちゃ。

 なんとなくわかるっちゃ。

  

 霊丸の真似した雷丸らいがんなら少しはもじゃもじゃにダメージが入っている気がする!

 だから今からのうちの力、全部雷丸でぶち込んでやるっちゃ!


 のぞむんはうちが遠距離攻撃が得意のタイプって言ってたっちゃ!

 うちはうちの長所を活かして戦わなきゃだっちゃね。

 ちょっと今までもじゃもじゃとの距離が近すぎた気がするっちゃ。。

 ッポンっとうちは掌の上に雷の珠を浮かした、少しでももじゃもじゃを見失いたくないから。

 うちは宇宙人だから翔陽達より少しだけ夜目がきくけど、でもこの森は暗すぎるっちゃ。。

 灯りに雷の珠を出してたら全部を雷丸で打ち込んでないやん、とか細かいことは言いっこなしだっちゃ!

「いくっちゃ!」

 もう何ラウンド目か分からないけどこの戦いでもじゃもじゃに勝ってやるっちゃ!!!

  

 うちの雷の珠の灯りに照らされて、もじゃもじゃの目がより一層不気味に白く光る。。

 そんな目で見てもうちはもう怯まないっちゃ!

 もうその目は見慣れたんだっちゃ!!

 少し悲しみを含む白い不気味な目をうちはきっと睨みつけた!


 あ。。

 少しだけ空が白んできてる。

 木々の間から見える遠くの空がほんの少しだけ白んでた。

 なんかそれに気づくだけで少しだけ勇気をもらえたっちゃ!

 

 ふっとうちが笑った途端、ガァァァァっともじゃもじゃが突撃してきた!

 なんて考えのない突撃だっちゃ!

 でもうちはこいつの考えを何度も戦って読めてきてある。

 こいつはいつも何か考えて突撃してきてるっちゃ!

 雷丸の無駄撃ちはしないっちゃ!!


 うちは後ろに飛んでもじゃもじゃの様子を見た。

 少し悔しそうな顔でびゅんと太い蔦を後ろから鞭のように振ってきた!

 シュッとうちの前を太い蔦通り過ぎた!

 あれに叩きつけられてたら危なかったっちゃ。 

 やっぱりあいつ何か仕込んでたっちゃ!

 あわよくばうちの電撃もあれで流して守るとかも考えてたんだろうな。。

 鞭みたいに蔦を使って器用なやつだっちゃ!

 でももう倒す!

「お前は!どこでそんな事!ま、な、ん、だ、っちゃあ!!!!」

 うちは掌の上の灯りにしていた雷の珠を弾けさせてフラッシュのように焚いたっちゃ!

 ギャウ!?

 不意打ちを食らったようにもじゃもじゃは驚いた!

 ここで雷丸を!

 もじゃもじゃは蔦の鞭を遮二無二振った!

 そんな適当な攻撃当たらんっちゃ!

 うちはもじゃもじゃの横へと回り込んだ!

 音も鳴らさずに気づかれないように!

「くらうっちゃ!!」

 そういうとうちは構えた!

 グフッ!

 慌てて横なぎに蔦の鞭の方向を変えてうちを狙ってくる!

 気づかせたことも誘いだっちゃ!!

 うちはもう軌道の読めた鞭の攻撃の下をくぐりもじゃもじゃの懐へ潜り込んだ!!!

 この距離で避けれないっちゃ!!

 うちは雷丸を撃たずに直接もじゃもじゃに叩きつけた!!

 ウギャギャギャギャギャァァァァ!!

 もじゃもじゃは思いっきり感電した!!

 ここでさらに追い討ちをかけたいっちゃ!!

 もう片方の掌にうちは雷の珠を創り出してさらにもじゃもじゃに電撃を追加した!

 感電するもじゃもじゃ!

 追い討ちってどうすればいいんだっちゃ?


 。。。


 攻撃力のない自分に嫌気がさすっちゃ!

 こうなったら!!!

 うちはもじゃもじゃの背後から思いっきり首筋に噛み付いた!!

 ガァァァァ!!

 叫ぶもじゃもじゃ!

 感電しながらもぶんぶんっと体を揺すってうちを振り払おうとしてる!

 絶対離してやらんっちゃ!

 っふっふっふ!

 うちの八重歯の恐ろしさを刻みつけてやるっちゃ!

 感電してるから暴れる力も弱いっちゃ!

 っぶん!!

「っちゃ!!」

 もじゃもじゃはうちに向かって蔦の鞭を振った!

 慌てて飛び離れるうち。

 バチン!っと蔦の鞭はもじゃもじゃの体を叩いた。

 電撃&噛みつきが相当嫌だったんだっちゃね!

 っふっふっふ!

 ならばもう一撃だっちゃ!

 そう思って突撃をしようとした途端。

 さらにビュンっと蔦の鞭がうちを襲った!

 こっちを見ることなくうちの方へと鞭を振ったのだった!

 うちは身体を後ろへと翻しギリギリで避けた。

「くそっちゃ」

 空中で浮いてもじゃもじゃを眺めたら、もじゃもじゃはゆっくりとこっちを向いてブシュウっと口から白い息を吐いた。

 もじゃもじゃの目がじっとりとこっちを見つめている。

 

 普通に雷丸を撃っても無理だっちゃ。

 遠距離で攻撃したいところだけど。

 どうするかなーーー。。

 近距離は危ないし。。


 うちはちらっと少し明るくなってきている空を見た。

 なぜか少し明るくなってる空を見ると少しだけ不安が晴れていくように思えた。

 雨は降ってるけど少しだけ雲に切れ目が出始めてる。

 

 ボォォォォォオオオォォォォ!!


 森中に不吉な恐ろしい声が響いた。

「う、、」

 うちはその声を聞きたくなくって耳を塞いだ。

 ゴァ?

 もじゃもじゃもソワソワと辺りを見回した!


 ザワザワガサガサ!!

 ゾゾゾゾゾゾ!

 バキバキバキ!


 何か奇怪おかしな音が聞こえる!

 そしてその奇怪しな音が近づいてくるっちゃ!


 ッバ!!

 キキキキキキ!

 チュウチュウチュウ!

 木々の間から多種多様で数えきれないほどの動物達が飛び出した!!

「ええ?なんだっちゃ??」

 うちやもじゃもじゃを気にもかけずにうちらの横を必死に駆け抜けていく。

 不吉な予感しかしない動物達の必死の逃走。。

 ブワッとうちの周りを動物たちが起こした風が吹き抜けた!

 きっと森中の動物たちが走り抜けてる。

 大きな熊や鹿達も鳥も虫も全ての生き物が全力で駆け飛び抜けていく。。

「これは、何かから逃げてるっちゃ?」


 ボォォォォォォォ!!

 もしかして、あの声の主から逃げてるっちゃ?

「みんなが言っていたエックの力の暴走??ニケ、間に合わなかったっちゃ??」


 バキバキバキッと木の倒れる音もする。

 グフッグフッっともじゃもじゃも辺りを見渡して不安そうだっちゃ。。

 うちも逃げるべきだっちゃ?

 それともこのままもじゃもじゃと戦うべきだっちゃ?


 もじゃもじゃは相当動揺してるっちゃ!

 これはチャンスだっちゃ!

 雷の珠を両手に創り出しておいて。。


 ッダン!!!!

 っとうちは不意打ちで雷丸をもじゃもじゃに撃った!

 っふっふっふ!油断してるうちにだっちゃ!


 グフ!?

 もじゃもじゃは直前で気づいて雷丸に向かって蔦の鞭を投げた!

 バチバチバチ! 

 蔦の鞭を伝って雷丸の電撃は地面に逃されてしまった!

「でももうお前を守るものはないっちゃ!!」

 ドキュン!!!

 うちはあらかじめもう片方の手に創り出していた雷の珠を雷丸としてさらに撃った!

 何も持ってないもじゃもじゃに雷丸の弾が迫る!

「くらえっちゃぁーーーー!」

 もじゃもじゃがかだをひねって避けようと頑張ってる!

 バリバリバリ!

 それでも雷丸が当たった!!

 ウギャギャギャギャギャ!!!

 見事に感電してるっちゃ!!

 チャンスだっちゃ!!

 うちは感電しているもじゃもじゃに向かって飛び寄った!

 追い討ちをかけてもじゃもじゃにダメージを入れるっちゃ!!!


 ギャギャギャギャギャ!!

 痺れるもじゃもじゃ!


 もう一発っ噛み付いてやるっちゃーー!!!

 ッドン!

「っちゃ??」

 うちに黒っぽい何かがぶつかった!

 ピリピリ、え?これ感電してる!?

 これは熊だっちゃ?

「まさか??」

 熊で前が見えないっちゃ!

 バキバキバキ!

 熊の向こう側を覗き込んだらもじゃもじゃがうちに向かって飛び掛かってきてた!

 この熊を盾にうちの電撃の威力を緩めたんだっちゃ?

 ひどいやつだっちゃ!

 きっと走って逃げてた子熊を捕まえておいたんだっちゃ。


 あ!もじゃもじゃが大きく腕を振りかぶって全力で迫ってる!

 うちを殴り飛ばす気だっちゃ!

 どういう事だっちゃ!?

 なんで熊がが??

 やばいっちゃ、もじゃもじゃが迫ってるっちゃ!

 くそぅ、避けようにもこの感電した熊が邪魔だっちゃ!

 でもうちが感電させてしまった熊だしなんとかしてあげたい!

 もう目の前までもじゃもじゃが迫ってる!

 シャワァァァーーっと辺りの木々が枯れていくっちゃ。

 色々やばそうだっちゃ!

 

 バキバキバキ!!!!!

 ッバン!

 途端にうちらの横の枯れた木が粉々に吹き飛んだ!

「ヴェル!」

 ニケの声!?

「ヴェエル!?逃げるよ!!」

 ビアの声!

 ガシッとビアの上からニケがうちの腕を掴んでくれた!

「、、っちゃ!」

 うちはグイッと後ろに引っ張られるた。

 そのせいでもじゃもじゃはうちを殴る事もできずに側の大木に捕まった!


 助かったっちゃ!


 うちは打つけられた熊を抱きかけながら飛んでついて行く!

「ヴェル!絶対あの黒い物に触るんじゃないよ!」

 後ろを見ると人の形をした黒い大きな大きな物が走ってきてるっちゃ!

 なんだっちゃあれ!!??

 周りの草木を一瞬でシュワっと枯らしながらうちらを追ってきてる!


 ッホ!ッホッ!ホ!!

 少し後ろでもじゃもじゃも必死に駆けて逃げてるっちゃ!


 ボォォォォォォォオオオォォォォォ!!!!

 おかしな黒い物は側にある大きなな木を掴んで止まった!

「なんだっちゃ??」

 ブルブルとエックの形の死の水の表面が震えてる。

「今のうちに逃げるっちゃ」

 うちは熊をそっと地面に置いてあげた。

 ありがとうと目で訴えて熊は必死に走り去っていった。

「奇怪しいよ!何かくる!!!」

 その瞬間!

 ボフン!!エックが纏っていた死の水が爆発するように森全体に飛び散った!


「触れるな!!」

「やばいっちゃ!!!」

 うちらは慌てて木の裏へと飛び込んだ。 

 シュゥゥゥゥっと森の命が吸われていくっちゃ。

 うちの隠れた木もシワシワと枯れて縮んでいく。

「これはやばいっちゃ。。」

 死の水がエックの方へと集まっていく。

 集まるとまた死の水はエックの形になったんだけど。

 エックの死の水、、すっごい大きくなってるっちゃ。。

 うちはあまりのヤバさに目を奪われてると。

 キ!っとエックの形の死の水がこっちを見た。

「来るよ!逃げるよ!!」

 ビアが叫んだ!

「わかったっちゃ!!」

 うちらはエックにをむけて逃げ始めた。

「エックエック、、、」

 ニケがビアの上で顔を伏せて震えて怯えているっちゃ。。

「ニケ?」

 声をかけても返事は返ってこない。。

 ニケ、苦しそうだっちゃ。

「いくよ!速くここから離れるんだよ!」

「わかったっちゃ!」

 うちらはまた駆けだした!

 ビアは心身的にもうくたくたボロボロなのに全力で駆けてる。


 シュワァァァァ。。

 駆け抜ける周りの木々が枯れ始めた。。

 バキバキバキ、ボォォォォォ!!

 エックの追いかけてくる音がするっちゃ。。


 バキバキバキバキ!!!

 うちらの周りの草木がどんどん枯れ落ちていく。

 森が開けていく、枯れた木々の葉っぱが雨と一緒にうちらに降ってくる。

 雨を落とす曇天の空の下、神々の森が死んでいくっちゃ。。

 

 ボォォォォォォォォ!!!

 後ろにエックを形どった死の水が現れた!

「速いっちゃ!!」

「っく、こっちは全力でやってるっていうのにね!」

「ビア大丈夫??」

「ああ、でもこの怪我さえなけりゃもっと速く走れたのにね。。」

「ビア頑張るっちゃ!」

 うちはビアの後ろからお尻を押して飛び始めた。

 少しだけだけど逃げる速度が上がったちゃ!!


 そのままうちらは必死に逃げた!

 

 キィキィキィ!!

 ギャアギャアギャア!

「猿の鳴き声が聞こえるっちゃ!」

 キン!ギィン!ボン!カンカン!

「戦ってる音も聞こえるよ!」

「きっと翔陽達だっちゃ!」


 バキバキバキバキ!!

 ボーーーーーン!

 うちらは少し広がっている場所に飛び出した!

 ボワ!

「翔陽!小春ーー逃げるっちゃーー!!!」

「ネロ逃げるよ!」


「ヴェルさん??」

「ヴェルちゃん!?」

「ビア!」


「早く!!逃げるっちゃーーーー!」

「え?」

「ネロやばいよ!逃げるよ!!」

「翔陽!わしらも走るぞ!」

「わっかた!いくぞ!小春!」

「はい!」

 キィキィキィキィキィキィキィ!!!!

 大群の黒い猿達も我先にと流れる濁流だくりゅうのようにエックの形の死の水に背を向けて逃げ始めた。


 草原の草達も茶色に変わっていく。

 みんな死んでいくっちゃ。。

 

 ッザッザッザッザ!

 ネロとビア、翔陽と小春がが全力で駆けていく、うちもネロとビアの上を飛び始めたっちゃ。

「おいおいヴェルさん!なんでこんなことになってるんだよ?ニケとエックが会えたら大丈夫だったんじゃないのかよ??」

 翔陽が話しかけてきたっちゃ!

 翔陽と小春と再会を喜ぶ隙もないっちゃ!

「なんかよく分かんないけど、遅かったみたいだっちゃ!」

 ハァハァハァハァ。。。

 小春の走るスピードが上がらないっちゃ。

 身体ががふらふらしててもう体に力が入ってない。

 ッガ!

「きゃ!」

 小春が躓いて宙を舞った。

「小春!!」

 翔陽が叫んでる!

「任せるっちゃ!小春!」

 うちはヒュルルルっと飛び寄り転んでいく小春を抱き上げて飛び始めた!

 小春はもう明らかに限界だっちゃ!

「はぁはぁはぁ、、ヴァルちゃん、ありがとう。。」

「小春!無事でよかったっちゃ!」

「翔陽!遅い!乗れ!」

「ネロありがとう!」

 翔陽はネロに飛び乗った!

「よっしゃーー!このまま逃げるっちゃよ!」

「よっしゃ!でも本当に助かったよ!俺達いっぱいの猿でぎりぎりだったよ」

「うちももじゃもじゃと戦ってて大変だったっちゃ!」

「ヴェルちゃん大丈夫??怪我は?」

「所々痛いけど大丈夫だっちゃ」


 ゴォォォォォオオォォォ!!!!

 バキバキバキバキ!!

 後ろからエックの形の死の水が迫ってる!!

 バキバキバキバキ!!!!

「やばいっちゃ!!」

 ッザッザッザッザッザ!!!

 うちらは必死に駆けていく!!!


 バキバキバキバキ!!!!!

 ウォォォォォォォォォォォォ!!!


「あいつ速ぇ!!」

「追いつかれるっちゃ!!」

「これは、、よくないね、、」


「ここは私が、なんとか出来るかも。」

 小春が苦しそうな表情で氷の珠を作り出した。

「んん!」っと小春が目を閉じながら力む。

 だんだん氷の珠が大きくなってきてるっちゃ!!

 

「えい!!」

 小春が大きくてシンプルな氷の板を創り出した!

「みんなこっちへ来て!!!」

 小春は氷の板の側にみんなを呼んだっちゃ!!

 何がわからないままみんな氷の板の周りに集まってくる。

 小春はまた別の氷の珠を氷の板へ入れてさらに厚く大きくしたっちゃ。


 バキバキガサガサガサ!!!

「や、やばいっちゃ!!」

 死の水がもうすぐ後ろにまで迫っていて、このままうちらを飲み込んでしまいそうだっちゃ!

 バキバキ!

 ブワン!!

 死の水がもう真後ろまで迫ってる。

 気を抜いたら飲み込まれる。。


「やばい後ろから飲み込まれる!!」

「えーーい!!」

 ビタン!!!

 ドタドタドタドタ!

「うわ!」

「っちゃ!?」

「ガウ!!??」

 死の水に飲まれるって瞬間にうちらは小春の創り出した氷の板にぶつかった!

「みんな氷の板に捕まって!」

 また小春の声が響いた!

 どうなってるっちゃ??


 周りを見渡すとうちらとエックの形の死の水の間に小春の氷の板があったっちゃ。

 氷の板の上でうちらはサーフィンするみたいに、死の水の上に乗ってるっちゃ!

 小春ナイスアイディアだっちゃね!

 勢いよく進んでいる死の水と氷の板にうちらは押されて張り付いてる。

 乗ったらわかったっちゃ、この死の水のすっごいスピード進んでるっちゃ!!!

 油断したら氷の板から滑り落ちそうでなかなか身動きが取れないっちゃ。。

「小春助かったぞ!」

「小春やるではないか」

 ビアとニケが小春を誉めた。

 小春は顔をしかめて答えない。

 それどころじゃないような雰囲気の小春は、氷の大きな板にさらに氷の珠を入れた。

 すると氷の板からで出っ張りが現れてうちらはそこに足を掛ける事が出来る様にようになったっちゃ!

「ナイス小春!」

「ふぅ。。。」

 っと小春が大きな息をいた。

 小春かなり疲れてるっちゃね。

 バキバキバキバキ!

 うちらはものすごい速さで死の水に押されながら生命の泉の方へと向かってる。

 エックの形の死の水はどんどん辺りの森の命を吸い取ってどんどん大きくなっていく、大きくなるにつれて動く速さも速くもなってきてるっちゃ。。

 すごい速さでうちらはもう身動きが取れない。。

 バキバキバキッと枯れた木々を薙ぎ倒し、生命の森を枯らしながらエックの形の死の水はうちらが向かってきた道を戻っていく。


「これは良くないね、生命の泉にどんどん近づいてるよ」

「だが、なんとかしたいがこれをどうしたら。。」

 ビアとネロが困っている。

 ずっとうつ伏せて震えていたニケが覚悟を決めたような顔で顔を上げた。

「私がエックの側へ行ってくる。。」

 そう呟くとニケの背の上に立ち上がりエックを見つめた!

 

 空からは星が消えて雲がピンクに色付き光芒が雲から漏れ出し始めた。

 上がった雨の残した水滴に、朝焼けの雲が映り込んでる。

 森の木々が夜明けを喜ぶようにキラキラと輝いて。

 世界の夜明けを、心を決めたニケを、喜び応援してるみたいだっちゃ。。


「ニケ大丈夫だっちゃ?」

「おいニケ、大丈夫か?」

「大丈夫ですか?」


 ニケはうち達の声を聞いて少し笑った。


「大丈夫、これは私にしか鎮められない」


 いつの間にか雨が小雨になっていた。

 あ、っとうちは息を飲んだ。

 心を決めたニケの目の中に光が映り込んでいたっちゃ。

 少しだけだけど、薄くなった雲の隙間から、朝の太陽が山の上の雲を色づかせて、オレンジやピンク色に空を染めてる。


 その空を目に映したニケはとても輝いているように見えたっちゃ。

 きっとこの状況をニケが変えてくれるって、みんな思うほどの表情だった。


 ニケは手の上に黄緑色に光る珠を創り出していた。

 その珠を膨らまし自分の体を覆ったっちゃ。


 それってうち達と同じ。。

 

「じゃあ行ってくる!」


 朝を迎えた空の下、ニケはエックの形の死の水に向かって飛び出していったっちゃ。


 


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