引き受けるって素晴らしいっちゃ
谷の底はとてつもなく暗い。
谷の真ん中に流れる川の水も黒く見える。
チラチラと流れる水に僅かな明かりが映って時々うっすら光ってる。
ーーーーーー リム・ラ・ヴェル ーーーーーー
真っ暗で雨が打ち付ける中でうちは木々の間を宗近と一緒に飛び抜けて行く。
後ろで黒い猿達を翔陽とネロが食い止めてくれてるっちゃ。。
小春は翔陽を助けに戻ったっちゃ。
ふいっと今すぐにでも振り返って翔陽を助けにいきたいっちゃ。
でも。。
今は振り返らない方がいい事はうちでも分かるっちゃ。。。
「キュイ」っと宗近が鳴いた。
「ヴェル!翔陽と小春ちゃんは大丈夫やって!俺達はエックを、この森を、この世界を助けるために走ってるんやから、やから、、翔陽達を信じるんや!」
って、ダーリンの声が頭の中に流れてきた気がした。
うん、だっちゃね、きっとダーリンならそう言うっちゃ。
うちはくっと前を睨みつけて集中した。
ッピカ!ゴロゴロゴロゴロ。。。
途端に稲光が光る。
そういえばもじゃもじゃがいないっちゃね。
初めの頃はもじゃもじゃの気配があったと思うんだけど。
うちはキョロキョロと辺りを見回してみる。
けどいないっちゃ。
あのもじゃもじゃどこにいったんだっちゃ。。
見当たらないけど絶対この辺りにいるっちゃよね。。。
「っむ、、ヴェル、こっちへ、森に変な空気が流れてるよ!離れない方がいい!」
あ!考え事してたらビア達からうちは離れてしまってたっちゃ。
「わかったっちゃ!ごめんちゃ、きっと黒いもじゃもじゃがこの先にいるっちゃ!」
「そうだね、でもこの気配、、、一匹とかそんな物じゃないよ」
ビアが辺りを睨みつけた。
「そうなんだっちゃ?」
「ああ、それに今までの黒い猿達の気配でもない。気持ちの悪い気配だよ。」
「ビア、ゆっくり行こうこのまま突っ込むのは良くない」
「そうだねきっとこの先で私達を待ち受けてる、、気配を消していった方がいいかもね」
「うちはどうしたらいいっちゃ?」
「歩くと足音がするからヴェルは飛んだまま私達の後ろの直ぐそばについて来て」
「わかったっちゃ」
「何がおるかわからんからのう、せめて雨が降ってなければもっと鼻も効くのだがのぅ」
「雨音で音も気配も感じづらいよね」
「そうなんだっちゃね。。」
木々の間から小高い山の山頂が見える、ニケとビアが言うにはあの小さな山の向こう側が谷になっていてその谷が《死の谷》らしいっちゃ。
そこにエックがいて。ニケとエックがもう一度、出会う事ができたら生と死のバランスが取れるようになるらしいっちゃ。
絶対うちはこの世界を救うんだっちゃ!
ダーリンなら絶対そうするっちゃ。。
うちは息を殺すようにニケの後ろに隠れるように低空で飛び始めた。
ニケとビアは辺りを気にしながらゆっくりと歩いて行く。。。
全く足音がしないっちゃ。
本当に動物みたいな足運びだっちゃね。。
体に雨の水が流れていく。
ザァザァっと雨粒が木々の葉っぱを叩き、さらにうち達の上に落ちて濡らしていく。
ゴロゴロゴロっと空が鳴って光ってる。。
ピカっと稲光が光る度に雨粒の間に光が流れ込んで。信じられないほど森が明るくなる。
それは眩しいといっても過言じゃないっちゃ。
雨粒と風で揺れる葉っぱと枝が緊迫している視野の中、まるで木々の揺れが黒い猿がいるかの様に見える。
黒い猿がいる様に見えるっちゃ。
この森が相手のフィールドのように感じる。。
完全アウェーってやつだっちゃね。。
うちは何度も何度も枝や葉っぱの動きにハッとしながらニケとビアについて行く。
宗近も静かにうちの肩に乗ってるっちゃ。
宗近がなんか動物的な感覚で黒い猿とかエックの居場所とか感じ取ってくれたりしないかなって思ったりもしたけど無理そうだっちゃ。
「待て、何かいるよ。。」
ビアがスッと茂みに伏せてニケとうちも続いた。
「本当にいるっちゃ?うちわからんちゃ」
「っし、、いる。。」
「ヴェル動いちゃだめ。。」
「わかったっちゃ。。。」
うちらはじっと緊迫状態で身構える。
ピカ!
あ、今何か稲光の光で何か光ったっちゃ。
ゴロゴロゴロっと遅れて音が届く。
その音に合わせてビアが動いた、ニケとうちもついていく。
そしてまた止まる、緊迫状態になってから5mも進んでないっちゃ。
相当用心してるっちゃね。
きっと相手が何で何をしようとしてるか探ってるんだっちゃ。
雨の音の中でチキッチキッっと音がする。
あ、音の方に何かいるっちゃ。
それはうちらに気づかず横切るように歩いて行く。。
なんだろ?あれ猿?じゃないっちゃ、、?
人、、だっちゃ?
今までの黒い猿とはひと回り多くって雰囲気が全然違うし、何か身に付けてる、さらにお手に何か持ってるっちゃ。。
あれは、、日本刀?だっちゃ。。?
いったい歩いていくあれはなんなんだっちゃ。。
猿にも人間にも見えんっちゃ。。
そして闇の中にその奇怪しな生き物は消えていたっちゃ。。
ゆっくりと足を進めようとするうちら。
でもビアの足がすぐに止まった。
伏せるビア、うちらも低く伏せる。
ッザッザッザッザっと足音が聞こえる。
あ。。
また別の奇怪しな生き物が歩いてきた。
さっきのと同じ 方向に歩いていくっちゃ。
「あやつら等間隔に分かれてあたし達を探しておるな」
小さな小さな声でビアが話した。
「エックの所へ行かなければいけないのに。。」
小さな山を越えていこうと登り始めた矢先に先に進めなくなたっちゃ。。
うちらはじっと奇怪しな生き物がいなくなるのを待つしかなかった。
そしてしばらくして奇怪しな生き物は来なくなったっちゃ。
うちらは警戒しながら山を越えようと進み始める。。
山の森の中にはうちらを探して奇怪しな生き物は徘徊してるみたいで、時々鉢合わせになりそうな所でギリギリで気づいて、何とか奇怪しな生き物に気づかれずにやり過ごして、ゆっくりゆっくりだけど山を死の谷の方へと進んでいけたっちゃ。
そうして急な落ち込みがうちらの前に現れた。
ピカっと稲光が光る。
足元に見えたのは崖だっちゃ。
その崖の様な落ち込みの下に川が流れてるっちゃ。
川幅は広くって河原は石がゴロゴロしている。。
木々のない河原は三日月のおかげで少し明るく見える。
「ここからはもう神の森じゃない」
「我らもここから先はあまり行かない」
「そうなんだっちゃね。。」
二人と一匹で下に流れる川を見下ろす。
「この川を上流へ上って行こう、周りに木がないから奇襲を受けづらい」
「それに周りが見えやすいっちゃね」
「行こう早くエックの所に、嫌な予感がするんだ」
ニケが何か胸を押さえてるっちゃ。
「行こう」
「いくっちゃ」
うちらは警戒しながら険しい坂を下って河原へと降りていく。
奇怪しな生き物がいない事を確認してうちらは河原へと降りた。
「それにしてもあの生き物なんなんだっちゃ。。?」
「分からないね、あんな生き物見たことないいよ、匂いも奇怪しかったね、猿と人間の匂いが入り混じってるような、、それに血の匂いもしたよ」
「血の匂いだっちゃ??」
「すごい不吉な生き物。。この森や山の生き物じゃない」
「ああ、今まで見た事も聞いたこともないやつだよ」
「侍みたいな猿だっちゃね。。侍猿だっちゃ。。」
「そうだね、侍猿だね。それにしてもなんでこんなに人の血の匂いなんかするんだろうね。。」
「わからんちゃ。」
「人の気配なんてないのにね。。」
そう話して流うちにうち達は谷の底の川原に着いた。
谷の底はとてつもなく暗いっちゃ。
谷の真ん中に流れる川の水も黒く見える。
チラチラと流れる水に僅かな明かりが映って時々うっすら光ってる。
周りの木々の中は真っ暗で何も見えない。
神様のいる森から出ただけあって、少し怖い雰囲気が漂ってる。
ゴクンとうちは喉を鳴らした。
その時気付いた。
うち喉がカラカラだっちゃ。
必死にここまできたから喉が渇いたことも気づかなかったっちゃ。。
宗近も川を見つめて水を飲みたそうだっちゃ。
「ニケ、うち喉乾いたっちゃ、川の水飲んでいいっちゃ?」
「ああいいよ、少しだけ休もう」
うちと宗近が河原で膝をついて水を飲もうとしたその時!
ッギャッギャッギャッギャ!!
ッギャッギャッギャッギャ!!
ッギャッギャッギャッギャ!!
あたりから一斉に黒い猿の鳴き声が響いた!
うちは慌てて雷の珠を創り出した!
雷の珠があると少し明るくなるっちゃ!
うちは宇宙人だから結構暗くっても見えるんだけど。
「ヴェルありがと」
ニケはきっと見づらかったっちゃよね!
するとギャギャギャギャっとさらに恐ろしい声が響いた。
両脇の急斜面の上に侍猿達がずらりと並んでいるっちゃ。
「んな。。」
ニケとビアも声を失ってるっちゃ。
そして間髪入れずにギャウーーーー!っと全ての侍猿が声を荒げてうちらに向かって突撃してきたっちゃ!
ガチャガチャと音を鳴らして駆け寄ってくる。
よく見るとあの猿達、、鎧まで身に付けてるっちゃ。。
鎧をガチャガチャ鳴らせて走る猿達。
うん!侍猿って本当にすっごいしっくりくる命名だっちゃ!
「ニケ、ビアどうするのがいいっちゃ?」
「そうだね、河の両脇の急斜面を侍猿と戦いながら駆け登るのはあまりに不利すぎる、それにまずはあやつらに囲まれる前に突破したいね」
「上と下、どっち、、、」
ニケが一瞬考えてる。
「河の上だっちゃね!山の方!あっちにエックがいるんだもん!」
「は、ははは、そうだね、エックの所に早く行かないと!」
驚いた顔でニケがうちを見つめてるっちゃ、そしてキッと山の向こうにあるという死の谷を見つめる。
絶対に行くっていう決意が顔に映ってるっちゃ。
「迷ってる時間はないね!いくよ!」
そう言うとビアは駆け出した!
ビアに飛び乗るニケ。
河の上流に向けて凄いスピードで駆けていく!
うちと宗近も慌てて二人についていく!
ビアに乗ったニケは両手に刀を構えてるっちゃ。
うちはフワッとニケビアの上方で飛び始めた!
谷を降り終わって前方を封鎖しようと侍猿達が走ってるっちゃ!
「いくっちゃーー!」
バリバリバリバリ!!
うちはビアの駆けて行く前方に電撃を走らせた!
っバッっバッッバ!!
ギャウギャウ!
正面に間に合っていた二匹の猿が電撃がをくらった!
「え?」
ほとんどの猿がうちの電撃を避けてた。
このんなの初めてだっちゃ。
きっとうちの雷の珠を見た時点でもう避けようと警戒してたっちゃ。
賢い猿だっちゃ。
それに仲間同士でうちの雷の珠の情報を伝えてるって事だっちゃ。。
まぁでも避けたことでうちらの前に道が開いたっちゃ!!
「ビア今のうちにいくっちゃ!」
「ヴェルいいね!!あんたがいてくれてよかったよ!」
ッザッシュ!ッザッシュ!
「ワォォォォォォォオオオォォォォ!!」
ビアは駆けながら遠吠えを上げた!
ザッザッザッザッザっとビアは全力で飛ぶように駆けて武装した猿達の間に飛び込んだ!
猿達の群衆を切り裂くようにビアが駆ける。
前から侍猿の持ってる鎌や鍬が襲い掛かる!
「ビアそのまま走って!」
ギン!ギィン!キン!っとニケが鍬を弾いた音がこだました!
うちは左右からビアを狙うその侍猿に「っちゃ!」っと電撃を飛ばす!
今度はバリバリと侍猿が避けることも出来ず痺れた!
「やったっちゃ!」
今回の攻撃はうちへの注意が散漫だったから電撃をみんなくらってたっちゃ!
後ろも集まった侍猿でいっぱいで逃げ場もなかったっちゃ!
カンカン!キンキン!!
小春の作ってくれたビアの胸の氷の盾がまだ生きてて、それも鎌などからビアを守ってくれてる。
いい感じだっちゃ!いけるっちゃ!
黒い猿が少々武装してても変わらないっちゃ!
私たちは侍猿達の間を駆けて行った!
ギィン!カンカン!!バリバリ!!
うちらは戦い駆け抜けていく!
ビアの上で戦うのはすごい有利だっちゃ!
向こうの攻撃はうち達に届かないし、こっちの攻撃はしっかり当たるっちゃ!
それに侍猿はビアのスピードと駆ける気迫に怯んでいるっちゃ。
ッハッッハッハっとビアの息遣いと熱量が伝わってくる。
「この先開けてるのが見えるっちゃ!もう少しで抜けるっちゃ!!」
「ビア頑張って!」
もう少しで抜ける!
ヒュン!!!
「危ない!」
ッガン!!!
「ッガ!」
「っく」
もう少しで抜けるって時に急にビアのスピードが落とされてしまった。
ヒュン!ヒュン!
「ビア!危ないっちゃ!」
前から日本刀の白刃が迫ってるっちゃ!
ッガッガ!!
「くそっ!くそっ!」
必死にニケがビアを守ってる。
うちも援護したいけど、侍猿との距離が近すぎて電撃を放てないっちゃ。
ビアのスピードが一気に落ちたっちゃ。
そこに追い討ちのように侍猿達が集団で飛び掛かった!
「やめるっちゃーーー!!!」
電撃をうちは慌てて放った!
バリバリバリっと飛びかかる侍猿は電撃をくらって感電した!
痙攣しながらビアに降りかかる。
「キュイ」
宗近は上手く振ってくる侍猿を避けた。
今の電撃じゃ正面や左右の低い位置にいた侍猿は感電してないっちゃ!!
キン!キン!ギン!っとニケが必死に白刃を防いでるけど
武装した最後の猿達の一団に連続の剣撃を叩き込まれて止まってしまった。
日本刀での剣撃は両手の剣ででニケが止めていた。
でもそれでも剣撃が多くって小春の氷の盾にも白刃が叩きつけられていた。。
ガン!ガン!ガンっと白刃が氷の盾越しにビアの走る勢いを殺したっちゃ。。
ズズズズ、、ズズズ、、っとずり下がる侍猿達。。
あんなに早いスピードのビアを止めるなんて信じられないっちゃ。
それに最後の猿達の武装は完全に武士の鎧を纏ってる。
身体も一回りも二回りも大きいっちゃ。。
その中の三体が同時にビアに剣撃を浴びせた。。
ニケはよく他の剣撃を止めたっちゃ止めてなかったらきっとビアの顔は。。
うちはビアを止めた侍猿達に向けて雷の珠を構えた。
その途端、侍猿達はッバっと散った、そして止まる事なく左右へとステップを踏んで動く猿たち。
まとめてうちの電撃を受けないように散って動いてる様に見えたっちゃ。。
とのかくうちは散った侍猿を狙って電撃を放った。
バリィ!!
でも侍猿に電撃は当たらず、、地面に吸い込まれた。
「くっそぉ、、」
ギャギャギャギャギャギャギャ!
突然もじゃもじゃの声が響いた!
その声を聞いた途端!
ウギャーーー!っと大きな声を立ててさっきより大きな侍猿達が駆け寄ってきた!
やばいっちゃ!
数が多い!
十匹以上いるっちゃ!
うちができるだけ電撃で足止めしないと!
これは、前方に扇状に電撃を飛ばしたいっちゃ!!
まっすぐ一本の電撃じゃ避けられるっちゃ。
威力は落ちるけど、避けられるよりいいっちゃ!
電撃!広がれーー!って願う様に雷の珠を創り出してうちは電撃を飛ばした!
バリバリっと思ってたように電撃が広がった!
「よっしゃだっちゃ!」
ギギ!っと駆け寄る侍猿達は唸り痺れた!
ドン!ゴロゴロゴロ感電して転けてころがる侍猿達!
「え?嘘だっちゃ!?」
転がった後の侍猿達の挙動を見てうちは息を呑んだ。
転がりながらも侍猿達は見事に立ち上がってさらに駆け出したっちゃ。。
もう一度扇状に電撃を!
って思ったけどこの距離、間に合わないっちゃ!
どっさ、、!
先頭を駆けてた一匹がごろっと転がり倒れた。
後ろの猿達に踏み越されていく。
走ってるけど痺れが残ってるっちゃね!
走り方が辿々しいし、涎を垂らしながら走ってきてる。
迫力が恐ろしいけど、電撃できっと腕も痺れてるっちゃよね?
電撃をくらった後に刀を振れるんだっちゃ?
ギギっと侍猿達は刀を構えた!
そしてビアに向かって刀を振り下ろす!
ギンッとニケの槍と日本刀が交わった瞬間真っ赤な火花が散った!
「振れるんかーーーい!だっちゃ!」
ニケの二本の刀に四、五本の日本刀が叩きつけかれる
「っく、、!!」
耐えるニケ。
「ガゥ!」
ビアがガッと前に押した!
ッギャッギャッギャァ!
侍猿達が後ろへと飛ばされた!
ニケに叩きつけられていた侍猿の一本の日本刀がキィーーーンっと甲高い音を立てて投げ飛ばされて宙に舞った!
ピカっとその時、稲光が光る!
日本刀の刀身にうちが映り込んでいるのが見えた!
日本刀に映るうちが笑ってる!
これはうちの為の刀だっちゃ!!
うちは宙を舞う日本刀をッパシっと受け取った!
「ふっふっふ!これでうちも侍の仲間いりだっちゃ!死神みたいに、一護みたいたいに戦うっちゃ!!」
宗近が興味ありそうに日本刀を覗き込んでる。
吹き飛ばされた侍猿達を見ると、その侍猿達の裏側にも他の武装して斧や鎌を持った猿達が崖から降りて回り込んでるっちゃ。。
さらに辺りを見渡すと後ろも横も全部囲まれて来てる。
突破もできないほど分厚く囲まれてきてるっちゃ!
「どうするっちゃ?」
「戦って数を減らしながら駆け抜ける頃合いを見計らうしかないね」
「大丈夫だっちゃ?」
「ふん!武装しててもただが黒い猿だよ!」
「わかったっちゃ」
「ヴェル、刀は難しいよ、初めは己を守るために使ったほうがいい、基本的には電撃で攻撃して」
「わかったっちゃ」
そう言うニケもビアから降りて、短い日本刀を二本構えたっちゃ。
「はい、ビア」
ニケは落ちていた槍をビアに咥えさせた。
「ビアも武器使えるんっだっちゃ?」
「ああ、ビアは賢いからなんでも使える」
「グルルルルルルル」
っとビアは唸って周りを威嚇した。
そばにいるうちでさえも恐ろしい殺気に怯えてしまいそうになったっちゃ。。
侍猿たちも警戒してる。。
うちらを睨みつけたまま動かないっちゃ。
「宗近、危ないからしばらく空の上に行っておくっちゃ!」
うちは宗近に言った、そしたら宗近はコクンと頷いて、冷たい雨を落とす空へと飛び上がっていった。
さて、ここからだっちゃ。。
そしてこの後からうちらの決死の戦いが始まったっちゃ。。




