一面の花畑って素晴らしいっちゃ
真っ青な空にゆっくりと雲が流れてて気持ちよく風が吹いてる。
ビュゥーーーっとうちの体を風が吹き抜けていく。
ふわふわ舞う髪の毛。
なんかさっきより空の色が濃く感じるっちゃ。。。
ーーーーーー リム・ラ・ヴェル ーーーーーー
ははは!
なんだよ霊丸って!
霊丸は霊丸だっちゃ。
知らないっちゃ?
幽遊白書だっちゃ。
それは知ってるって!
真似してあんな戦いできると凄いな!
っていうかヴェルってさ髪が長いねんから蔵馬みたいやな。
あーーーー!
確かにそうだっちゃね!
蔵馬かっこいいっちゃ!
うちラムちゃんじゃなくって次は蔵馬やろっかな。。
蔵馬か。。
かっこいいよな。。
でもヴェルにはラムちゃんが似合ってると思うけどな〜〜。。
ふふ!
うちにラムちゃんでいてほしいっちゃ?
え?
いや、まぁ、似合ってるなーって思っただけやけどな〜。
っていうっか残念やけど蔵馬は男やからヴェルには無理やわ。
ふふふ。
なら無理でいいっちゃ!
うちはまだしばらくラムちゃんでいるっちゃーー!
いいやん!
まぁでも俺が頼んだんじゃないからなーー!
ふふふ。
別にそれでいいちゃ!
あ!
それでいいってなんやねん!
なんでもないっちゃ!
ヴェル。
体だいぶ良くなったんちゃう?
かな?
そろそろ起きなあかんで!
またそれだっちゃ?
嫌だっちゃ。
あかんって!
このままじゃ世界は。。
でも。。
あ!
時間無いわ!
時間?
みんなとしっかり協力してこの世界を守ってや!
じゃないと無理やで!
仲良くするのは得意だっちゃ。。
でもうちはダーリンと。。
俺も一緒にいたいけどさ。
ダーリン。。。
ヴェル頑張るんやで。。。
ダーリンの声が遠ざかっていく。。
遠ざかるともに目の前が明るくなってきた。。
まだダーリンと一緒にいたいのに。。。
あ。。
うち。。
あのもじゃもじゃと戦って。。
勝ったんだけど。。
黒い猿に飛び掛かられて。。
どんどん上に乗られて動けなくって息もできなくって。。
あれ?
それからどうしたっけ??
うちはゆっくりと目を開いた。。
瞼の隙間から溢れてくる光をゆっくりとうちは受け入れた。
すると次は色とりどりの色が瞼を潜って流れ込んでくる。
暖かい光に照らされる色とりどりの花。
吹き抜ける風が草花を揺らしてうちに起きてって言ってるみたいだっちゃ。。
空の下を二匹の真っ白な蝶々が踊るように、戯れるように飛んでいった。
「きゅうう?」
うちのほっぺたに何かが触れたっちゃ。
そっと顔の横に手を伸ばすとそこには恐竜の赤ちゃんがいた。
「大丈夫だっちゃ、心配してくれたっちゃ?」
うちは顔を横に向けて恐竜の赤ちゃんを見ると優しく頭を撫でたっちゃ。
気持ちよさそうに目を瞑る恐竜の赤ちゃん。
可愛いっちゃ。。
この子いっぱい助けようとしてくれたっちゃ。
ありがとうだっちゃ。
でもうちどうやって助かったんだろ?
ゆっくりとうちは体を起こした。
かなり怪我してたはずなのに全く体は痛く無いっちゃ。。
綺麗な花が一面全部咲き乱れる草原の真ん中にうちはいた。
ヒョイっと恐竜の赤ちゃんはうちの膝の上に乗った。
うちは恐竜の赤ちゃんを撫でながら辺りを見渡した。
「なんて綺麗な景色っだっちゃ。。」
周りは木々に囲まれてるのにここだけは完全な草原になってるっちゃ。
なんでこんな事に。
本当に自然って不思議で、、すごいっちゃ。。。
狐や鹿が草原を歩いてるっちゃ。
自然豊かだっちゃ。。
草原の真ん中辺りに小さな泉がある、その泉の周りにも動物達が泉の水を飲みに集まってる。。
こんなに色々な動物が共存しているところ初めてみたっちゃ。。
泉のそばには大きな大きな岩があるっちゃ。
それもいくつもの岩がくっついていて、さらにそのいくつもの岩の上に一枚の大岩が乗ってる。
されも自然の造形だっちゃ?
すごいっちゃ。
うちは色とりどりの花の草原の真ん中で立ち尽くしていた。
ブワーーっと風が走ってうちの髪をなびかせた。
気持ちいいっちゃ。。
不思議だっちゃ。。
さっきまでもじゃもじゃとか黒い猿とかとうち戦ってたのに。
なんで急にこんなところにいるんだっちゃ?
「あ!」
「ん?」
誰かの声がしたっちゃ!
振り返ってみるとそこには翔陽が手を振って走ってきてたっちゃ!
「ヴェルーー!大丈夫ーーー?」
小春も翔陽と一緒に走ってきてるっちゃ!
今うちは状況が全然理解できなくってうちはぼーーーっと動けないっちゃ。。
「よかった!すげー心配した!」
「あ、ごめんちゃ。。」
「よかった!」
ガバッと小春がうちに抱きついた!
「もう起きないかと思いましたよ!」
「いや起きて本当によかった!」
「あれ?うちそんなに気を失ってたんだっちゃ?」
「あーー!もうヴェルさんがネロに連れてこられてから丸三日経ったよ!」
「え??そうなんだっちゃ??」
「ずっと起きないからニケちゃんが大丈夫って言ってたけど、すっごい心配でした」
「小春ごめんっちゃ」
うちは小春を抱き返した。
恐竜の赤ちゃんも嬉しそうにうちの肩に乗ってるっちゃ」
「そういえば翔陽元気だっちゃね、小春も、もう毒と怪我は大丈夫なんだっちゃ?」
パキパキと翔陽は体を鳴らしながらストレッチして見せてくれた。
「おーー!全快!!」
「私もニケちゃんのおかげで、もう大丈夫です」
ニコッと小春が笑う。
「よかったっちゃーー!」
「次はヴェルが体を癒さないとですね!」
「あ、うち今結構大丈夫そうだっちゃ」
起きてから全く痛いとか思わなかったっちゃ。
「え?本当ですか?」
「うん本当だっちゃ!」
うちはその場で体を動かしてみせた。
痛めた肩も噛みつかれた腕も全然痛くない。
よかったっちゃ。。
「あ、ねぇ、そういえばうちなんでここにいるっちゃ?どうなったんだっちゃ?」
「あ、だよな!わかんないよな」
「ヴェルちゃん、黒い狼のネロちゃんって覚えてる?」
「うん、覚えてるっちゃ」
「その子がね気を失って怪我だらけでボロボロのヴェルちゃんを連れて帰ってきたの」
「そうなんだっちゃ?」
「そうだよ、あの瞬間俺は血の気がひいたよ。。」
「私ももう血まみれのヴェルちゃんを見てびっくりしました。。」
「うちあの黒い狼に助けられたんだっちゃね。。あ、そういえば、うちが黒い猿達に押し潰されて気を失いそうになってた時に誰かの声が聞こえた気がするっちゃ」
「きっとそれがネロちゃんです」
「ヴェルさんはあの日、一日中この山とか森を探し回ってたんだろ?」
「そうだっちゃ」
「で、山とか森に何かあった?」
「何かってそうだっちゃね。。」
うちは探し回った時の話を翔陽と小春に話した。
黒い猿やもじゃもじゃとの戦い。
夜なのに空が赤く染まった事とか、森や山にもそれぞれ特徴があって、神様を探しながら色々な場所を見たこと。
水の流れる森に苔の綺麗な森、元気をもらえる竹林とか。
見るだけでも怖い洞窟、蔦に覆われた林、山の山頂は二つあって日向と日陰の頂。
話してると、伝えきれないくらい色んな物を見たんだなって思えた。
ダーリン。。
ごめんちゃ。
それでも神様はいなかったっちゃ。。
うちが悲しい顔で俯くと。
小春がうちをまた抱いてくれたっちゃ。
「小春。。ダーリン。。」
うちの目から涙がこぼれ落ちた。。
ダーリンの事を思うといつも溢れてしまうっちゃ。。
「ヴェルさん。。」
翔陽も心配してくれてるっちゃ。。
「ごめんちゃ。。」
うちは腕で涙を拭った。
「で。。ここはどこだっちゃ。。?」
うちは辺りを見渡してみた。
「ああ!ここはニケちゃんの縄張り、そして棲家のある草原だってさ!」
「そうなんだっちゃね、すごい良い所に住んでるんだっちゃね」
「そうなんです、でも今は誰もいないの、エックさんを探しにいってます」
「そうなんだっちゃ?」
「うん、そのエックってやつがいないとさ本当にやばいらしいんだよ、なんかさ、生と死のバランスが崩れて死の力がなんやらかんやらって、ヴェルさん神様探してるエック時見なかった?」
「んーーー見なかったっちゃ。。」
「だよなー」
「神様もエックさんもどこいったんでしょうね。。」
「だっちゃね。。」
「ねぇうち。。一回ダーリンのところへ行きたいっちゃ」
「だよな」
。。。
「ねぇ、ダーリンは今どこにいるっちゃ。。?」
「海晴君はまだあの泉の所です。。」
「俺たちもずっとここにいてあれっきりなんだよ」
「じゃあ三人であの泉のところに行きません?」
「うん、いくっちゃ」
「ああ行こうぜ」
「ダーリンのいる泉の場所ちょっと見てくるっちゃ!」
うちは恐竜の赤ちゃんを肩から下ろして抱えながら空へと飛び上がった。
空から見ると花の草原は。
頂が二つある山の麓にある。
ダーリンのいる泉はさらに山の下の方にあるっちゃ。
ダーリン。
ごめんっちゃ。
神様みつからなかったちゃ。。
涙が溢れそうになるのをうちは無理に拭って止めた。
泣いてばっかりじゃダーリンに笑われるっちゃ。。
。。
下に戻るっちゃ。。
「キュウ」
恐竜んも赤ちゃんも心配してくれてるみたい。
ありがとうだっちゃ。
。。。
ヴェル、あんまり悲しい顔するなって。
フッとダーリンのニコッと笑う顔が浮かんだ。
だっちゃね、もうあんまり悲しい顔するのはやめるっちゃ。。
分かってるんだけど。。
涙なんて。。
涙なんて。。
枯れてしまえばいいのに。。
なんで流れるんだっちゃ。。
。。。
翔陽と小春もすっごい笑顔でいてくれてた、このまま降りたら暗い顔にさせちゃうっちゃ。。
うちはパチンと顔を一回両手で叩いた。
ダーリンの事だけじゃなくって翔陽とか小春とかこの世界のことを考えなきゃだっちゃ。
ッパっと手をどけて天を仰いだ。
真っ青な空にゆっくりと雲が流れてて気持ちよく風が吹いてる。
ビュゥーーーっとうちの体を風が吹き抜けていく、まう髪の毛。
なんかさっきより空の色が濃く感じるっちゃ。
さっきまでうちの見る世界は色があったけど、それでも色は無かったのかもしれないっちゃ。。
下を見ると翔陽と小春が心配そうな顔で見上げてる。
過去を振り向くのはやめるっちゃ!
前を向いてポジティブに!
だっちゃ!
グイッともう一度うちは涙を拭った。
。。。
よし。
うちはスーーーっと翔陽達の所まで降りたっちゃ。
心配そうな顔でうちを見る二人。
うちはニコッと笑って「あっちの方にあの泉があるっちゃ!早く行くっちゃ!」二人の手を引っ張った。
「ヴェル大丈夫?」
「ヴェルさん。。」
「大丈夫だっちゃ!空は風が強かったっちゃ!」
。。。
「悲しい顔は終わりだっちゃよ!元気出していくっちゃーーー!」
うちは二人の手を引いて森の中へ入っていく。
。。。。。。
木漏れ日のが降り注ぐ森の中を抜けて、うちらはダーリンのいる泉の所までやってきたっちゃ。
前と変わらない場所にダーリンがいる。
前と変わらない姿勢、前と変わらない顔。
前と変わらずにニケの黄緑色の命の光の中で、体の半分を泉の水に揺らされながら寝ている。
「ダーリン。。」
ごめんね、神様見つからなかったっちゃ。。
「海晴」
「海晴君」
うちらはダーリンのそばで膝をついた。
誰からも言葉が出ないっちゃ。。
「前を向いて。。」
「え?」
「前を向いて、ポジティブにだっちゃ!」
「ヴェルちゃん。。」
「神様見つけて!エックって人も助けて!この世界も助けるんだっちゃ!!」
「ですね!ニケちゃんも助けることになります!」
ッザッザッザッザ!
ッザッザッザッザ!
「ヴェル!目が覚めたんだな!よかった!」
ニケがビアに乗って駆けてきたっちゃ!
横にはネロもいる。
「小娘無事だったのだな」
「あ。。」
「気を乗り戻して何よりだ」
「ヴェル、ネロちゃんがヴェルを助けて連れてきてくれたんだよ」
「そっか、ありがとうだっちゃ!」
「うむ、我もエックと猫守様を探しておって、偶然見つけたのだ」
「それでもありがとうだっちゃ!」
うちは光を吸い込むよう輝く真っ黒なネロの首に抱きついた。
ツヤツヤしてふわふわだっちゃ。
「よしよしよしー」
うちは首を撫でた。
ネロも気持ちよさそうに目を瞑って鼻を天高く掲げている。
「時に小娘、猫守様は見つかったのか?」
「うち小娘じゃ無いっちゃ!ヴェルだっちゃ!」
「すまぬ、ヴェル。それで猫守様おったのか?痕跡とかも無かったか?」
「無かったっちゃ。。」
うちは俯きながらネロから離れた。
「そうか、今猫守様はこの辺りにいないのかもしれないね」
「そんなことあるのか?今まで私は見た事ない。毎夜この命の泉に帰ってきていたのに。。」
「そうなんですね、この泉は神様の御神所なんですね、どおりで神々しいわけです」
「ああ、俺の神社と同じ雰囲気がある」
「そう、そして私たち、が命の泉の管理者なの」
ニケ、ビア、ネロがくっとうち達を見た。
「それで、お主らに頼みがあるのだ」
「頼みっだっちゃ?」
「明日からエックがいるであろう場所にいくの、今この森は奇怪しくなってる、だからあなた達も同行してくれないかな?」
「え、マジで?」
「うむ、猿達が狂っておるしそれにまだ別の邪悪なものもこの森に潜んでいそうなのだ」
「あたしとニケはあんた達の神の様な力を見た、あんた達は何かあるなって」
「うむ、我達だけではしんどい道のりになる、だから一緒にエックの所まで走行願いたいのだ」
神妙なニケ達。。
。。。
「もちろんいいっちゃ!」
「いくぜ!」
「いくましょう!」
あれ?ニケ達がポカンと驚いた顔をしてるっちゃ。。
「本当に?」
「良いのか?」
「危険な道だぞ。。」
「もちろんだっちゃ!」
「当たり前だよ!」
「みなさん困ってるんですもん」
「道中で神様も探すっちゃ!」
「みんなありがとう」
「ビアの言ったとうりのもの達の様だな」
「そうだろう」
「いつ出発するっちゃ?」
「夜の森は危ない」
「だっちゃね」
「だから出発は明日の朝だよ」
「うむ、日の出と共に向かうぞ」
「分かった!」
「じゃあ今日は明日に向けて準備だな!」
「ああ、今日は皆で夕飯を食って明日に備える」
「わぉ!美味しいもの食べられるっちゃ??」
「うむ!この山は美味いものが多い」
「やったっちゃ!うちお腹すいたっちゃ!」
「ヴェルは元気で良い娘だな」
「ありがとっちゃ!」
うちはまたネロに抱きついた。
「じゃあみんなで食材到達して夕ご飯にしましょ」
「おう!」
「翔陽達には一つだけ取ってきて欲しいものがある」
「なんだ?」
「山から湧き出るお湯の近くに山岩塩がある、あれが美味いのだ、取ってきてほしい」
ビアが俺に寄ってきた。
「ああ、いいよ」
「じゃあうちらでその、やまがんえん?を取ってあの花の草原に帰るっちゃ!」
「ああお願い、ヴェル猫守様を探している時に湯気の立ち上る林を見なかったか?」
「ああ、あったっちゃ!モクモクしてたっちゃ!」
「入らなかったの?」
「毒とかあったら怖いなーって思ったっちゃ」
「そっか、あの湯気は大丈夫、あの林の真ん中には温泉がある、そこには花の様な岩塩があるんだ」
「そうなんだっちゃ?」
「そう、湯花塩って言うのだ、ここからそんなに遠くないし安全な道のりだけど暗くなるまでに帰ってきて」
「わかった、腹も減ったしすぐ帰ってくるよ」
「ですね、温泉入りたいですけど、お腹ぺこぺこです」
「だっちゃ。。急いで行って急いで帰ってくるっちゃ!」
「あそこは視界が悪いから気をつけて行くのだぞ」
「ありがとっちゃ!翔陽小春いくっちゃ!」
そしてうち達は湯花を探しに向かったっちゃ!




