表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第二章 神秘の森
82/110

アニメの技って素晴らしいっちゃ



 木々の間から細い糸のような三日月が見える。


 三日月は細くて力のない光でそれでも森を照らそうと頑張っている。


 その三日月の周りには星もいっぱい出ていて、三日月の力になろうと頑張ってるようにうちには見えた。。


 星空の中にある天体一つ一つが助け合って共存しているみたいだっっちゃ。


 なんて綺麗な星空なんだっちゃ。




 ーーーーーー リム•ラ•ヴェル ーーーーーー




 うちと恐竜の赤ちゃんは蔦の林を目指して飛び進んで行った。


 道中でも神様を探してたんだけど。。


 全然神様の気配なんてしないっちゃ。



 。。。



 しばらく飛んでいくと一見まるで建物のようなつたの林が目の前に出てきた。

 木々をすっぽりと覆い尽くして葉っぱをつける蔦、まるで森が大きな一つの建物みたいで目の前に立つうちがとても小さく思えるっちゃ。

 大きな大きなサーカスのテントみたいだっちゃ。。

 すごい圧迫感。

 もしかしたら神様がいるのかな。

 でもうちが探してる間ずっとこの蔦の林にいたのなら、なかなか引きこもりの神様だっちゃね。。


 ッキッキッキっと夜なのに甲高かんだい鳥のような鳴き声が聞こえてきた。

 声の先を見ると蔦の林の入り口のような所には二匹の蝙蝠こうもりがぶら下がってるっちゃ。。

 うちの方をずっと見てるみたいで気持ち悪いっちゃ。。

 

「ダーリンのためだっちゃ」

「キュウ。。」

 うちは意を決して蔦の林の方へと歩いて近づいていく。

 近づけば近づくほど大きな蔦の林。

 雷の珠の灯りを頼りにうちは目の前の蔦を手で押し退けながら、ゆっくりと蔦の林に足を踏み入れた。

 入り口のような場所ですら葉っぱの全くない紐の様な蔦がいっぱい垂れさがっていて、手でかき分けないと入れなかったっちゃ。

 

 蔦の林に入るとそこはまるで蔦できた大きな迷宮。

 蔦が垂れ下って壁のようになっている所もあれば広場のようになっているところもあるっちゃ。

 空からの明かりは蔦の葉っぱで遮られて中は真っ暗。

 きっとこの蔦は、周りの木の枝から垂れ下がってるから、壁みたいになるんだっちゃね。。


 飛んで探し回りたいけど垂れ下がる蔦が多いうえに暗くって飛んで探すのが難しそうだっちゃ。。

 仕方なしにうちは雷の珠の灯りを頼りにゆっくり警戒しながら歩いていった。

 ドクンドクンと緊張して高鳴るうちの心臓の音が聞こえる。

 静かだっちゃ。。

 地面は枯れた落ち葉が積もってるっちゃ。。

 歩いてるとガサガサっと落ち葉の音がする、うちの他に誰かがいてもきっと落ち葉の音でわかるっちゃ。

 木とか蔦の隠れることができる場所にはできるだけ近づかないようにして神様がいないか探さないといけないっちゃね。。

 何がいるかわからないっちゃ。


 時折ガサガサと蔦の葉っぱや木々葉っぱを風がなでて、ヒュゥーー、ザワザワと音がする。

 真っ暗だし怖いっちゃ。。

 ゆっくりうちは蔦のぶら下がる蔦を避けながら辺りを探した。

 うちの歩く音と風の音しかしないっちゃ。。

 何もない、こんなところに本当に神様がいるんだっちゃ。。?


 ガサガサ。。

「誰かいるっちゃ!?」

 うちは雷の珠を前に突き出してブンブンと辺りを照らした。。

 何もいないっちゃ。。

 風かな。。?


 ガサガサガサガサ。。。

 また!!!?

「誰かいるっちゃ!!!?」


 。。。


 風か何かわからない物音のたびにうちは恐怖で口から心臓が飛び出るかと思ったっちゃ。。

 雷の珠を辺りにかざして何かいないか確認したけど何もいない。。

 あるのは垂れ下がる蔦と、蔦に巻きつかれれて幹も何も見えない木々だけ。


 本当にこの蔦の林の中、怖いっちゃ。。


 でも。。

 神様がを探さないと。

 ダーリンのためだっちゃ。

 ここに神様がいるかもしれないんだっちゃ。。

 うちは少しの間目を瞑ってダーリンのためだから怖がってる場合じゃないと体に言い聞かせて、心を奮い立たせた!

「キュイ!」

 うん!

 ダーリンがいなくなる以上に怖いことなんてないっちゃ!


 パッと目を開けてうちは一歩踏み出した。

 

「う。。」

 一歩踏み出した、その途端ゾクっと寒気が襲った。

 今、うちの視野の端に何か、人のような物がいた気がしたっちゃ。。

 うちはそーっと横へと振り向く。

 そこには蔦に巻かれた木があった。

「あ、木か、、ドキッとしたっちゃ。。」

 暗くて木と何かを見間違、、が。。


「ハッ。。。。」

「キュ。。」

 やっぱり視界の隅に何か、、いるっちゃ。。

 恐竜の赤ちゃんも何かに反応してる。


 今。。


 うちの右目の端に何かいる。。

 ぼんやりと大きな白い目を浮かべてうちを見ている、真っ暗な中で真っ黒な毛むくじゃらがこっちに向いて立ってる。

 人、、だっちゃ、、?

 毛が生えてるけど猿っていうより人に近いっちゃ。。


 怖いっちゃ、、黒いもじゃもじゃの化け物を見てうちは動けなくなってしまった。。

 首を動かして直視することも出来ない。。

 もじゃもじゃの化け物を見つけてからうちは、、息もできてないっちゃ。。

 

 ツーーーっと冷や汗が流れる。

 うちは一度、横目で見ていたもじゃもじゃから目を逸らしハァハァっと忘れていた息を吸った。。

 

 もう一度確認しようと向き直した。

 でももう白い大きな目のもじゃもじゃの化け物はいなくなっていた。。

「どこ、いったっちゃ。。」

 うちはその場で雷の珠を振り回して辺りを見渡した。

 でもいないっちゃ。

 なんで、、そんな急に消えるっちゃ。。?

 地面には枯れ葉もいっぱいあって移動すれば音がするはずなのに音もしなかったっちゃ。。

 

 あいつは一体なんなんだっちゃ。。

 でもこの蔦の林に何かがいることは間違いないっちゃ。

 まさかあいつが猫守びょうしゅ様って神様じゃないっちゃよね。。

 ちらりとうちは足元を見る。

 うん、、なんか草木が芽吹いてる感じもないっちゃ。

 あいつは神様なんかじゃない。

 あいつは訳の分からない毛むくじゃらの白目だっちゃ!

 

 うちは静かに辺りを見渡した。

 しーーーんと静まりかえってなんの気配もしない。

 それに暗い。。


 とにかくあのもじゃもじゃがどこにいるか知りたいっちゃ。。

 気配を。。


 静かに。

 できるだけ静かに。

 相手が動いた時に音で気づけるように。。

 とにかく動かずに待つっちゃ。

 

 心臓がドクンドクンと鳴る音が響く、、うるさいっちゃ。。

 

 ピーーーンと張り詰める空気、きっと翔陽だったらこの緊張感も楽しむんだろうけど。。

 うちは怖いっちゃ。。

 

 右腕が痛くて上がらない、だから不慣れな左手で雷の珠を扱わなきゃだけど。。


 なんとかするっちゃ。。

 もじゃもじゃが出てきたら電撃で感電させてやるっちゃ。。




 。。。



  

 。。。




 何もないっちゃ。。


 音も、気配も。。


 どこにいったっちゃ。。?


 もしかしてあのもじゃもじゃ。。


 幽霊とかだっちゃ。。?


 気持ち悪くて幽霊みたいではあったっちゃ。



 。。。



 何もしないで待つのが辛い。。


 今のうちに雷の珠を少しでも大きくしておくっちゃ。。


 うちは目を開けながら胸の中にある何か温かい物を感じようと集中した。


 ある、胸の中に温かい何か。。


 うちはそれに集中した。


 ッバ!!!

 バリバリバリバリ!!

 ギャウゥゥ、ゥゥゥウウ。。。


 突然うちの左手に何かが飛びついた!

 そして飛びついたそれはうちの雷の珠を自ら触って感電したっちゃ。。

 

 こいつはあの黒い猿。。


 飛びついてきたそれは一度うちを襲って来たあの黒い猿だったっちゃ。

 黒い猿は雷の珠に直接触れて感電し絶命してる。。


 うちの雷の珠がかき消されてしまったちゃ。。

 

 ドン!!!

「っちゃ!!!!!!!」

 後ろからのすごい衝撃でうちは前に吹き飛ばされた!

 背中に信じられない衝撃が加わった!!


 ッザ!ゴロゴロゴロゴロ!

「がは!」 

 バサッ!

 うちは受け身も取れず地面を転がって木から垂れ下がっていた蔦に引っ掛かったっちゃ。。


 痛い。。

 何が。。


 うちが元いた場所を見ると。

 真っ暗闇の中で白い目が二つ浮いている。


 。。。


 もじゃもじゃがいるっちゃ。。

 うちを吹き飛ばしたのはもじゃもじゃの怪物。

 後ろから思いっきりうちを蹴り飛ばしたんだっちゃ。


「キュイキュイ」っと恐竜の赤ちゃんは林の中で飛んでる。


 追い討ちをかけようとじゃもじゃが白い大きな目をぎらつかせてドシャッドシャッって駆け寄ってきてる!

 

 太い脚に太い腕。

 体も大きい。

 そして体から黒くて長い毛がびっしり生えてるっちゃ。


 とにかくうちはここから逃げないと!

 ビキ!

「痛!」

 動こうとしたら背中が痛いっちゃ。。

 でも今怯んだらダメだっちゃ。。

 もじゃもじゃはうちに飛びかかって足を蹴り出してきた。

 避けないと!

 うちはググッと立ち上がって横に避けようした!

「え?」

 体に蔦が絡まってるっちゃ!!

 やばいっちゃ!!!

 うちは迫って来るもじゃもじゃの蹴りを左手で受けた!!

 ドン!!!ブチブチ!!!

「ぢゃっ!!!」

 うちはまた吹き飛ばされ体に巻きついていた蔦もブチブチと千切れた。

 バサ!!

 そしてうちはまた蔦の壁にぶつかって止まった。


 ギャギャギャギャ!

 もじゃもじゃの化け物はまたドシャドシャっとうちの方へと迫ってくる!


 うちは雷の珠を創り出した。

 もじゃもじゃはもう目の前!

 蔦に絡まって飛ばされなかった分もじゃもじゃとの距離が近いっちゃ!

 殴られる!

 その瞬間うちは雷の珠を爆ぜさせた。

 なんの工夫もなくただ手の上で放電した、一番効果の低い攻撃だと自分でも分かるけど、雷の珠を投げたり力を溜めたりする猶予はなかったっちゃ。。

 バリバリバリバリ!


 バリバリっと感電するもじゃもじゃ!

 感電のショックでもじゃもじゃは倒れてドンゴロゴロっと地面を転がった。。


 ドサドサドサッ!

「っちゃ!?」

 うちの周りに黒い猿も感電して落ちてきた!

 上からもうちを狙ってたっちゃ?

「危なかったっちゃ。。」

 うちも放電の中にいたけどうちは全然平気だっちゃ!

 なんかむしろ元気だっちゃ!

 少しだけ辺りが見える気がするっちゃ。。


 あ。。

「嘘だっちゃ。。」

 よく辺りを見たらここは広場の様な場所。


 そこでうち囲まれてるっちゃ!!

 周りにはもじゃもじゃとの戦いを観戦をするかの様に囲む黒い猿達。

 その真ん中にうちがいてさらにもじゃもじゃの化け物がいるっちゃ。

 多分だけど、このもじゃもじゃも黒い猿だっちゃ。


 黒い長い毛から見える白くぼんやり光る目がうちを見つめる。。

 黒い長い毛が少し目にかかって気持ち悪い。

 不気味なやつだっちゃ。。

 うちはまた左手に雷の珠を創り出した。

 もじゃもじゃはうちの方をじっくり見てる。。

 雷の珠に怯えているのか、それとも様子をうかがっているのか。。

 グフフフ。。

 え?笑ったっちゃ?

 なんだっちゃこいつ。。

 本当に気持ち悪いっちゃ!

 うちは臨戦体制で雷の珠を大きくする。

 こうやって目の前の敵を警戒しながら雷の珠を大きくするのは初めてで難しいっちゃ。

 雷の珠だけに集中できたらもっと速く大きくできるのに。。。

 それにこの状況、うちから攻めるべきかな。。?

 でももしうちから攻めてもじゃもじゃに電撃が避けられたら嫌だっちゃね。。

 どうしたら。。

 

 あ、雷の珠を二つ出せたら避けられても追い討ちできるっちゃね。。

 雷の珠を二つ。。

 出来るかな。。

 怪我した右手、、腕を上げるのも痛いんだけど。。

 やってみるしかないっちゃ。。

 右手、、!!

 ッザッザッ!ザッザッザッザ!!

 もじゃもじゃがうちに向かって駆け出した。

 うちが戦いの準備しようとしたのを阻止したみたいだっちゃ。。

 やっぱりあのもじゃもじゃ賢いっちゃ。。

「キューーー!!!」

 バサバサっと恐竜の赤ちゃんがもじゃもじゃの前で羽ばたいて邪魔をし始めた!

 でももじゃもじゃはそんなこと意にも返さずにうちに突撃してくる。。

「どくっちゃ!」

 うちはそう叫ぶと雷の珠を思いっきりもじゃもじゃに投げた!

「キュ!」っと恐竜の赤ちゃんは舞い上がった。

 バリバリっと雷の珠は電撃に変わりながらもじゃもじゃに飛んでいく!

 すると、もじゃもじゃは目の前にあった蔦を掴んだ!!

 突撃の勢いでブランコみたいに、もじゃもじゃが宙に舞い上がる!

 電撃がもじゃもじゃの下を通り抜けてしまった。

 うちは慌てて雷の珠をもう一つ創り出した、その時。

 ッザン!っともじゃもじゃがうちの前に落ちて来た!

「う!」

 やばいっちゃ!

 もじゃもじゃが間髪おかずにうちに殴りかかってきた!

 ッブン!

「っちゃ!」

 顔面狙ってきた拳をバッと体を前へ倒して避けた!

 え?

 倒した顔面の先に、もじゃもじゃ毛の何かが凄い勢いで迫ってたっちゃ!

 反射的にうちは後ろに飛んで回った!

 空中で一回宙!

 今の攻撃は膝蹴りだったっちゃ、うちの鼻先を掠めたけどなんとかもじゃもじゃの膝蹴りを避ける事ができた。

 うちは宙返りしながら雷の珠を創り出してもじゃもじゃに投げたっちゃ!

 雷の珠は電撃に変わってもじゃもじゃに襲いかかる!

 もじゃもじゃはなんとか逃げようと体をよじっていたけど避ける事はできずにバリバリバリっと感電したっちゃ!

「やったっちゃ!今のうちに。。」

 うちは掌の上に雷の珠を創り出して集中、雷の珠を大きくし始めた。

 うちの電撃は基本的に足止めしか使えないっちゃ、いつもは翔陽や小春がいて、うちが痺れさせた敵にとどめを刺してくれてた。

 黒いボコボコの魚と戦った時も黒い金魚ですら、うちはろくに倒せなかったっちゃ。

 のぞむんと一緒に放った雷や水中の生き物の黒い烏賊には効果的だったけど。

 何かの助けがあって完全に自分の力じゃないっちゃ。。

 もっと大きな雷の珠じゃないとこのもじゃもじゃとか黒い猿は倒せないっちゃ。。

 感じるんだっちゃ、胸の中にある温かい力を。

 だんだん雷の珠が大きくなっていく。

 目を閉じて集中したいけど、この状況じゃ厳しいっちゃ。。

 痙攣していたもじゃもじゃがグッと蔦を引っ張って立ち上がった。

 やるっちゃ!

 

 ッバ!ガブ!!

「痛っ!!!!!!」


 雷の珠を創り出した手に激痛が走った!

 手を見るとそこには黒い猿が雷の珠ごとうちに手に噛み付いていたっちゃ!

 バリバリバリっと黒い猿は感電してドサリと地面に倒れた、痙攣しながら黒い猿は絶命した。


 キィキィキィキィキィキィ!

 ッキッキッキッキッキッキ!

 黒い猿達はまるで絶命した猿を褒め称えるように騒ぎ立ててる!


 ゴホッゴホッゴホッゴホ!

 もじゃもじゃも嬉しそうに手を叩いて飛び跳ねるように喜んでるっちゃ。。


 くっそぉ、、噛みつかれた手が痛いっちゃ。

「キュウゥ?」

 大丈夫?というかの様に恐竜の赤ちゃんがうちの肩に戻ってきた。

「痛いけど大丈夫だっちゃ」

 うちは少し笑って頭を恐竜の赤ちゃんにつけた。


 キキキキキッキッキキキ!!!!!

 まだまだ黒い猿達が騒いでる。


 ゴォォォオオォォ!!!

 もじゃもじゃが叫んだ!

 すると黒い猿達は黙り、突然、また静かになった。


 訪れる静けさ。。


 黒い毛のもじゃもじゃは毛の奥で丸く光る白い目でうちを見てる。

 瞳のない白い目が気持ち悪いっちゃ。。


 白い目の奥が笑ってるように見える、喜びと嬉しさと楽しさ、さらにその奥にうちへの敵意と殺意が見て取れるっちゃ。。

 怖いし気持ち悪いっちゃ。。


 ッキッキッキギャ!!

 っと黒い猿の一匹が叫んだ!

 何かしてくるっちゃ?っと一瞬黒い猿に気を取られた、その時にスゥーーーっと暗闇に溶けるようにもじゃもじゃが消えた。




 。。。



 静寂。。



 。。。



 黒い猿達もいるはずなのになんでこんなに静かなんだっちゃ?

 野生の生物だからだっちゃ?



 すーーーーーー。

 

 はーーーーーー。


 うちは一つ大きく呼吸をした。

 

 雷の珠をあいつらは警戒してるっちゃ。

 だからうちが雷の珠を創って大きくしたらその時襲ってくるっちゃ。

 うちも馬鹿じゃないっちゃ、逆にそのタイミングを囮に使えれば今姿が見えなくっても怖くないっちゃ!


 それに今なら雷の珠を大きくする事が出来るっちゃ!

 まず二つ雷の珠を。。

 ッポっと一つはすぐ掌の上に出てきた、でも、もう一つ早く。。


 ガサガサガサ!

 うちの上の木々が揺れた。

 ドッキっとしたうちは反射的に雷の珠を投げて電撃を飛ばした!


 ギャギャギャギャ!

 ドサドサっと叫び二匹の黒い猿が落ちてきた。

 しまったっちゃ。

 雷の珠を使ってしまったっちゃ。。


 うちは慌てて雷の珠を。。

 ッドン!!

 うちのすぐ真横にもじゃもじゃが降ってきた!

 さらにもじゃもじゃはブンッと手を振ってきた!

「やばっ!」

 うちは慌てて後ろへ飛び退いた。

 飛び退きながら雷の珠を創った!

 もじゃもじゃは飛び退くうちを追いかけて飛びかかってくる!

 距離が近いっちゃ!

 ブンブンっともじゃもじゃが腕を振り回してくる!

 うちはかろうじて避けてる。

 翔陽達と戦う修行をした。

 その時の翔陽やダーリンの攻撃からしたら稚拙で大雑把だっちゃ!

 避けれる!

 でももじゃもじゃのパワーはすっごい強そうだっちゃ、この攻撃に絶対に当たったらダメだっちゃ!

 ビュン!!

 と振られた腕の下をうちはくぐり抜けて雷の珠をもじゃもじゃに向かって爆ぜさせた!

 バリバリバリ!

 近距離でうちの電撃が当たった!

 ギャギャギャギャギャ!

 っと感電するもじゃもじゃ、今のうちに!

 うちはさらに雷の珠を創り出してさらに大きくしていく。

 黒い猿も降って来るかもしれないから注意だっちゃ!!

 うちは周りを気にしながら雷の珠を大きくした!

 カサ。。

 上から小さな物音、来るっちゃ!

 ッバ!

 うちはサッともじゃもじゃから離れるように後ろへと飛んだ!

 ッドン!

 やっぱり黒い猿が落ちてきたっちゃ!

 うちはもじゃもじゃと黒い猿の方へ雷の珠を投げた!

 バリバリっと電撃に変わる雷の珠!

 その電撃は見事に黒い猿ともじゃもじゃを貫いたっちゃ!!

 ギャギャギャギャ!!

 ガガガガガ!!

 って痺れてるっちゃ!

「よし!」

 うちはッスタっと地面に立つとまた雷の珠を出して大きくする。

 痺れてもじゃもじゃは地面に倒れてる。

 これを繰り返せば、、勝てるかもしれないっちゃ。。

 そう思った途端!

 ビュっとうちは足をすくわれた!

 地面に張っていた蔦をもじゃもじゃが引っ張ってた!

 ドサッとうとうちは転んでしまった。

  

 あのもじゃもじゃもう痙攣する時間も短くなってる。

 慣れてきてるっちゃ。。


 ギャウゥゥ!!

 っとうちに飛びかかるもじゃもじゃ!

 

 飛びかかりながら思いっきりうちに腕を振り出してくる!!

 やばいっちゃ!!!


 ズッドン!!!

 重い音が蔦の林に響いた!

 うちの頭の下の地面が揺れた。

 砂埃と枯れ葉が舞い上がる!


 うちはもじゃもじゃのパンチを首を傾けてかろうじて避けた!

 頭の真横にあるもじゃもじゃの腕は張り巡らされた蔦を切って、積もっていた枯れ葉を吹き飛ばし地面に小さなクレーターを作り上げていた。


 遅れてゾワッと寒気が襲う。

 やばかったっちゃ。。


 ゴゴゴゴゴゴゴオゴゴゴ。。

 地面が揺れた!?

 地震!?

 もじゃもじゃも少し動揺している様に見える。


 何かわからないけど、今のうちに逃げないと!やばいっちゃ!!

 うちは空へ飛び上がった!

 もじゃもじゃのパンチの後がボッコリ穴になってる。。

 クレーターみたい。


 このパンチ、何かで見たっちゃ。

 あ!

 あれだっちゃ!

 あ。。

 あれ、うちならできるかも。


 ガシ!!

「ちゃ!?」

 上から黒い猿に掴み掛かられた!

「やばいっちゃ!」

 さらに上から二匹黒い猿が落ちてきてる!!!

「キュイ!!!」

 ドンドン!

「え?」

 恐竜の赤ちゃんが空中で黒い猿に体当たりをしてくれたっちゃ!

 うちの上から黒い猿たちの落下方向がずれた!

「すぎっちゃ!!」

 ウォォォォォォ!!!

「え!!!」

 二匹の黒い猿と恐竜の赤ちゃんのさらに上からもじゃもじゃが飛びかかってきてた!!

 やばい!!!!

 うちは慌てて、ドゴーーーン!!!!!!!!

 

 地面におもう一つ大きなクレーターができた。

 危なかった。。

 ほっぺたにかすったっちゃ。。


 さらに腕を振り上げて二撃目を振り下ろそうとしてるっちゃ!

 避けなきゃ!

 それにもじゃもじゃと一回距離をおきたいっちゃ!

 今思いついた技も。

 とにかくまずは逃げるっちゃ!

 うちは横にゴロゴロっと転がって少しでももじゃもじゃから距離をおこうとした。

 ウォオ!

 でも当然追いかけて来るっちゃよね!!

 わかってるっちゃ!!

 うちはピタッとうちは転がるのを止めた!

 案の定もじゃもじゃは飛び上がってうちを追いかけて来てる!

 さっき思いついたアレやってみるっちゃ!

「お前!お前がクレーターを作った時思いついたんだっちゃ!」

 うちはもじゃもじゃに指を刺した!

 そしてその手をもう一方の手で支える!

「うけとれ!クソババァ!だっちゃ!」

 うちの指先に雷の珠ができる!

「くらうっちゃ!!霊丸れいがん!!!!!」


 雷の珠は電撃に変わることなく雷の珠のまま飛びかかっていたもじゃもじゃに当たった!!!!!


 ウギャギャギャギャギャ!!!

 感電するもじゃもじゃ!!


「よし!上手い事いったっちゃ!!」

 うちは立ち上がった。

 追い討ちいくっちゃ!

 また指を刺して。

「今死ね!だっちゃ!」

 もう一発、霊丸れいがんをもじゃもじゃに打ち込んだ!


 ギャアァァァァァァアアァァァァァァ!!!

 さらに感電するもじゃもじゃ!!


 うちはもじゃもじゃの前で仁王立ち。

「っふっふっふ!幽遊白書だっちゃ!パンチでクレーターが出来た時によぎったんだっちゃ!やっぱり幽介の必殺技は強いっちゃ!」

 うちはまた指差して構える!

「もう一発いくっちゃ!!あ、でもこれうちの場合霊じゃなくってかみなりだから雷丸だっちゃね!ふっふっふ!もう一発うちの雷丸を打ち込んでやるっちゃ!!」

 すると!

 バババババ!!っと上から飛び降りる音がした!

 この音は黒い猿が落ちて来るっちゃね!!


 うちは後ろへと飛び退いた!!

 ドサドサドサドサ!

 あれ?

 黒い猿はうちじゃなくって黒いもじゃもじゃに落ちた!

 ギャギャっともじゃもじゃと一緒に黒い猿達も感電する。


 もしかして電気を分散させるために自ら感電しに?

 なんて猿だっちゃ。

 もう一撃、雷丸を撃ってみんな感電させてやるっちゃ!

 バババ!

 また落ちてくる!?

 うちはさらに飛び退いた!

 ドサドサドサっと地面に降り立つ黒い猿!

 ビュンビュン!!

 え??

 降り立った黒い猿の後ろから別の猿が飛び寄ってきた!

 後ろから飛び寄って来てるけど、もじゃもじゃに覆いかぶさった猿たちは感電して痙攣してた。。

 どういう事だっちゃ?

 向こうをよく見るともじゃもじゃが起き上がって感電してる猿達をうちに向かって投げてきてた!

「仲間を!なんてやつだっちゃ!!」

 今落ちてきた黒い猿も同じように飛びかかて来る!

 やばいっちゃ目の前が全部黒い猿だっちゃ!

 後ろに逃げてもこの飛んでくる勢いじゃダメだっちゃ。

 それに痙攣してない猿もいるんだから!

 ここは電撃で撃ち落とすっちゃ!!

 うちは雷の珠を素早く創り出して襲い掛かる黒い猿の軍団に投げた!

 雷の珠が電撃に変わって猿達に向かっていく!

 放射状にいけだっちゃ!!!

 広がった電撃が目の前の猿達をまた感電させた!

 電撃のおかげで迫り来る勢いが落ちてうちはそれから後ろに飛び退いた!

 

 あれ?


 もじゃもじゃがいないっちゃ。。

 さっきまでいたはずの場所からいなくなってる。。

 うちは慌てて指で構える!

 そしてうちはその場で浮いてまた雷の珠を創った。

 いつでも出てこい!

 出てきた途端、雷丸で感電させてやるっちゃ!

 うちはフワッと空中に浮かび上がる。


 しーん。。。


 静まり返る蔦の林。。


 感電してる猿達のうめき声と痙攣する音だけが聞こえる。


 もじゃもじゃどこにいるっちゃ。。。

 うちは辺りを警戒し続ける。

 本当に気配がしないっちゃ。

 どうやって、すごいっちゃ。。


 もじゃもじゃ。。

 絶を使ってるっちゃね。。


 ギュ!

「っちゃ!!!」

 急に凄い力で足を掴まれたっちゃ!

 下を見るともじゃもじゃがうちの足を掴んでる!

 やばいっちゃ!

 ビュン!

 うちは思いっきり空中から地面へと振り下ろされた!

 やばい!!

「えい!」

 ビターーーーン!!

「ッガ!!」

 うちは地面に叩きつけられた!

 舞う枯れ葉や落ち葉!

 ッホッホッホ!

 笑うような声を出してもじゃもじゃはうちの足を持ったまま吊り上げた。

 もじゃもじゃの顔の前でうちは逆さに吊るされた状態になったっちゃ。。

 力の入ってない気の失った様なうちを見てまたッホッホッホっと笑った。

 

 勝ったと思ってもじゃもじゃ、油断してるっちゃ。。

 うう。。

 体の中がドスンと痛いっちゃ。。


 ッホッホッホ!

 もじゃもじゃはうちを宙吊りにして、まじまじとうちを観察してるみたいだっちゃ!

 ハァハァハァっともじゃもじゃの生暖かい息がうちの全身にふきかかる。

 ムワッとして気持ち悪いっちゃ。。


「キュイーーー!!」

 バサバサっと恐竜の赤ちゃんの声がした!

 うちはバレないように薄目を開けてどうなってるか確認したっちゃ。

 

 うっ、もじゃもじゃの顔が近いっちゃ。。

 ぬらっとした長いもじゃもじゃの舌が鋭い歯の奥できらめいてる。

 させまいと恐竜の赤ちゃんがもじゃもじゃの顔の前で羽ばたいてる。

 それでも気にせずもじゃもじゃはうちに向かって長い舌をばしたっちゃ。

 もじゃもじゃの舌はうちのほっぺたをでろんと舐めていっちょうらを引き剥がそうと舌を絡めた。

 それは許さんっちゃ!

 っと思った瞬間!

 恐竜の赤ちゃんがもじゃもじゃの舌を突いた!

 一瞬もじゃもじゃの意識が恐竜の赤ちゃんにいった!


 この気の逸れる瞬間を待ってたっちゃ!


 ッバ!!

 うちは死んだふりから、突然!

 もじゃもじゃに指を刺した!

 急にうちが動いて驚いてる!

「これでも!くらえぇーー!!」

 

 うちは思いっきりもじゃもじゃの口の中に雷丸を打ち込んだ!!!

 ギャオオォォォオオォォォォ!!

 避ける事も出来ずただ感電し叫ぶもじゃもじゃ!


 うちは感電したもじゃもじゃの手から足を引き抜いた!

「っはっはっは!幽介の必殺技を舐めるんじゃないっちゃ!」


 もじゃもじゃはさっき絶対うちが地面に叩きつけられて、気を失うくらいの衝撃で怪我もしくは死亡したと思ったはずだっちゃ!

 でも!

 うちは飛べる力を利用したんだっちゃ!

 地面にぶつかる直前に全力で浮き上がってブレーキをかけた!

 うちは地面にはぶつかったけど全然大した事なかったっちゃ!

 そこからは死んだふりだっちゃ!


 よかったっちゃ。

 咄嗟に上手い事いって!

 よし!

 一回距離をおくっちゃ!


 うちが感電したもじゃもじゃから飛んで距離を取ろうとしたその時!

 ガァァァァアアァァァァアア!!

 もじゃもじゃが吠えた!

 戦いを楽しんでいるように見えたもじゃもじゃが少し怒ってるように見えるっちゃ。


 怒ったら怖いし危なそうだっちゃ。。

 もじゃもじゃとは絶対遠くで戦った方がいいいんだと思うっちゃ。

 距離だっちゃね。。

 もし今あの雷の球体の空間を創り出せたら、あのもじゃもじゃはそう簡単にうちに近づけなくなるっちゃ!

 やるっちゃ!

 うちは雷の珠に力を込める。

 もじゃもじゃは感電してて襲ってこれない!

 上から猿が落ちてくるのも気をつけて雷の珠を大きくしていく。

「キュイ!」

 恐竜の赤ちゃんの鳴き声が聞こえたっちゃ!

 ドサドサ!

 やっぱり二匹黒い猿が落ちてきた!

 もうそれは読めてるっちゃ!

 それにきっと恐竜の赤ちゃんが教えてくれtれるっちゃ!

 二匹の落ちてきた黒い猿がうちに飛びつこうとしてきたから、うちは雷の珠を爆ぜさせた!

 ブォンっと広がる雷の珠。

 バリバリ!ギャウ!

 もじゃもじゃも一緒に雷の空間に入った!

 そしてちゃんと感電したっちゃ!

「やった!」

 これでもじゃのじゃと距離をとって電撃で攻撃できる!

 ストッとうちは地面に立った、そしてッキっともじゃもじゃを睨みつける!

 もじゃもじゃは少し痙攣した後、痺れながら慌てて雷の球体から飛び出した。

 よし、霊丸みたいにこの雷の空間も効果あるっちゃね!

 うちも少し雷の空間で体がピリピリするけど全然平気だっちゃ!


 この空間からの電撃で猿達を感電させて脱出するっちゃ!!

 それに落ち着いて雷の珠を大きく出来る!

 うちは雷の珠を創り出した!

 パッと左手の上に雷の珠が出来る!


 スゥーー。。


「あれ?」

 雷の珠が消えた?

 掌の上にあったはずの雷の珠の感覚がなくなったっちゃ。。

「なんでだっちゃ?」

 うちはもう一つ雷の珠を創り出した。

 奇怪おかしいっちゃ、顔の前に雷の珠を持ってきて見てみると。

 雷の珠はまたスゥーっと雷の球体の空間に溶け込んでいった。。

 あ、この雷の空間は雷だから新しい雷の珠も同化しちゃうってことかな。。


 じゃあこの雷の空間から電撃を飛ばすことはできないって事だっちゃ。。

 

 うーーん、じゃあこのまま飛んで逃げるっちゃ。。

 もし黒い猿達がうちに手出しできないならそれがいいっちゃ。

 戦う意味なんてないし。。


 多分この蔦の森には神様なんていないっちゃ。。


 ッギャッギャッギャ!

 キィキィキィキィ!

 ッホッホッッホッホ!


 何か猿達が話してる。。

 嫌な予感がするっちゃ。。

 

 ヒュン!


 コン!

 痛!

「なんだっちゃ?」

 うちの足元に木の実が落ちた。

 猿が投げたんだっちゃ??

 

 キィキィキィキィ!

 ッギッギッギ!


 あ。。


 もしかして。。

 今確かめたっちゃ??


 生身の自分じゃない物なら平気だって。

 石とか木の実とか。。


 これはやばいっちゃ。。


 ギィギィッギャッギャッギャ!

 ッキッキキィキィキィ!


 騒ぎ立ててゴソゴソ動き回る猿達の気配。。


 バキバキバキバキ!

 ガラガラガラガラ!

 それになんか凄い音がするっちゃ。。

 音の方を見てうちはハッと息を飲んだ。。

 もじゃもじゃが信じられないほど大きな大岩を持ち上げてる!

 あれは!

 ダメだっちゃ!!!

 あんなのに当たったらうちぺっちゃんこに潰れるっちゃ!!!

 

 ガァァァアアァァァァァァ!!!!

 もじゃもじゃが叫んだ途端!

 バラバラと木の上からすごい勢いで硬い木の実がうちに投げつけられた!

 バチンバチンっとうちにぶつかる!

 痛いっちゃ!!!

 バチバチバチィ!!

 木の実の攻撃が止まらないっちゃ!

 腕で顔を守りながらもじゃもじゃの方を見るとうちが動きづらいのを確認してまさに今!

 大岩を投げる瞬間だったっちゃ!

 ブゥン!!っと投げ出される大岩!

「それは本当にやばいっちゃーー!!」

 うちは投げつけられる無数の木の実を無視して思いっきり後ろに飛んだ!

 バサ!

 え????

 うちはカーテンの様に垂れ下がった蔦に引っかかってしまったっちゃ!

 やばいっちゃ!

 横へ逃げようとしても手首に蔦が絡みついてしまってるっちゃ!

 とめどなく飛んで来る木の実とその奥に信じられない大きさの大岩!


 雷の珠でなんとか出来る物じゃないっちゃ!

 なんとか逃げないと!!

 うちは思いっきり腕を引っ張り無理やり引っかかった蔦をぶちぶちとちぎって上へ飛び上がった!

 ブチブチ!

 ズズゥーン!

 うちはギリギリで大岩を避けたっちゃ!

 雷の球で創った空間が薄くなってきてる。。

 やばいっちゃ、消えそうだっちゃ。。

 でも今この空間意味ないっちゃ。

 一回消して霊丸とか電撃が出来るようにした方が良いっちゃ!

 でもこの電気、、勿体無いっちゃ。

 なんとかうちに戻せないかな。。?

 うちは木の実が投げつけられる中少しでも集中したくって飛びながら木の枝の下に隠れた。

 目を瞑って集中する。

 周りの雷の空間の力が目を瞑ってもわかる。

 この力、、戻ってきてほしいちゃ。。

 そう思うとゆっくり雷の力はうちの中に戻ってきた。

 良い感じだっちゃ。

 雷の力がうちの中に戻ってきたらうちは目を開けた!

 ブン!!!

 目を開けた瞬間!目の前にもじゃもじゃの拳が迫ってる!

「あっぶないっちゃ!」

 ひらりとうちは拳を避けた!

 なんかうち自分で思ったより早く動けたっちゃ!

 ドコン!ベキベキ。と鈍い音を立ててもじゃもじゃの拳が木の幹にめり込んでる!

 怖っ!って思いながらシュッと飛んでうちはもじゃもじゃの後ろに回りこんだ!

 お!

 いつもよりッサって動けたっちゃ!

 良い感じだっちゃ!!

 それにうちの体が少し発光してる?

 さっきの雷の空間と同じ色でうちの体が光ってるっちゃ。

 うちの体に雷の力を戻したからだっちゃ?


 ベキベキ!!

 もじゃもじゃはベキベキと腕を引き抜いたら、ッギっとうちを睨みつけた。

 さらにもじゃもじゃは両足を木の幹に当てて足で蹴り出した!

 思いっきり!うちに向かって飛んできたっちゃ!

 空中で横っ飛び!

 凄い身体能力だっちゃ!


 でも今のうちなら避けれるっちゃ!!

 うちはひらりと舞い上がりもじゃもじゃの上へと突撃を避けた。

 やっぱり凄く早く動ける。

「この空を飛べるうちに空中戦を挑もうなんて100年早いっちゃ!」

 もじゃもじゃの背に回り込んでうちは指を刺した!

 雷丸で撃ち落としてやるっちゃ!!

 指の先に雷の珠を創る。

 するとスゥーっとうちの体の発光も一緒に雷の珠に吸い込まれていったっちゃ!

 指先にできた雷の珠に凄い力を感じる!!

 これで勝てるっちゃ!!

「これでもくらえ!全力雷丸だっちゃーーー!!!」

 うちの指先から発射された雷の珠はもじゃもじゃの背中に当たった!


 ビッギャギャギャギャギャギャギャギャ!

 今までにないくらい感電しながらもじゃもじゃはそのまま惰性で飛んでいって、ドスンっと前にあった木にぶつかった!

 そして地面に落ちていく。

 びくんびくんと痙攣してもじゃもじゃは受け身も取れずにドサンと地面に落ちた!


 。。。


 いつもは直ぐに立ち上がろうとしたもじゃもじゃは痙攣するだけで動こうとしない。。

 黒い猿が絶命した時と同じに見える。。


 やった!

「勝ったっちゃーー!!!」

 うちは勝ちを確信した!


 よし!

 この林から脱出するっちゃ!

 うちは空を見上げた!

 

「あ。」

 うちは星空に目を奪われた。


 木々の間から細い糸のような三日月が見える。

 三日月は細くて力のない光でそれでも森を照らそうと頑張っている。

 その三日月の周りには星もいっぱい出ていて、三日月の力になろうと頑張ってるようにうちには見えた。。


 星空の中にある天体一つ一つが助け合って共存しているみたいだっっちゃ。


 なんて綺麗な星空なんだっちゃ。


 ッバ!

「っちゃ!?」

 横から黒い猿に両腕ごと抱きつかれたっちゃ!

 しまった!もじゃもじゃに勝った余韻に浸ってしまってたっちゃ!

「やめるっちゃ!」

 うちは雷の珠を即座に。。

 ッバ!!ッバ!!

「っちゃ!」

 次は顔面と両足に一匹ずつ!

 凄い握力と腕力だっちゃ!

 振り解けない。。


 ッバッバガバガバ!

 黒い猿がどんどんうちに飛びついて来た。

 リーダーがやられて怒り狂ってるみたいだっちゃ。。

 重いっちゃ!

 重くて飛んでられないっちゃ。。

 ゆっくり下降してしまう。。

 早く雷の珠で電撃を。。

 うちは掴まれて握られる痛みを一旦無視して雷の珠に集中した。

 そうしてる間に黒い猿はどんどん飛びついてきてる。

 くらえっちゃ!!

 うちは創り出した雷の珠を一気に爆ぜさせたっちゃ!

 ギャギャギャキキキギギギィ!

 うちにしがみついてた黒い猿達はバラバラと感電して落ちていった。

 危なかったっちゃ。

 最後の一匹を振り払って脱出しようとうちは林の上を見た!


 っゴッホッゴッホガァアー!!

 急にもじゃもじゃの鳴き声がした!

 まだあいつ生きてたっちゃ?


 ザザザザザザザザザ!  

 蔦の林の上が揺れる音がした。

「なんだっちゃ?」

 うちは上を見上げた。


「う、そだっちゃ、、」

 木の上にいた全ての猿がうちに向かって一斉に飛びかかって来てる!

 うちは雷の珠を創って真上に電檄を放った!

 ガガガガ!

 上にいた黒い猿は感電したけど。

 全然足りてないっちゃ!

 ドカドカガバガガババスバス!!

 一斉に感電した猿もしてない猿もうちに振り注いだっちゃ!

 うちはただだた黒い猿達の重みで地面へ落ちた。

 うちの上に積み重なる黒い猿。

 

 重いっちゃ!!

 バリバリバリ!

 雷の珠を創って放電しても重みは変わらずドンドン黒い猿達はうちの上に積み重なってくる。。


 バリバリバリバリ!


 バリバリバリバリ!


 バリバリバリバリ!


 いくらやっても重さは変わらない。

 それどころかどんどん重くなっていくっちゃ。


「キュウキュウキュウ!!」

 恐竜の赤ちゃんの声も聞こえる! 


 ここっから抜け出さないと。


 でも黒い猿達の重みで手足が。


 動かせない。。


 息もろくにできないっちゃ。。


 やばっちゃ。。


 ウッッホ!ウッッホ!!

 もじゃもじゃの声も聞こえる。


 うう。重い。


 誰か。。


「どけ!何をしてる!」


 誰かの声が聞こえる。。


「そこにいるだろ!?」

 ガシ!ビュン!!


 誰かが戦ってくれてる気がする。。


 重く打て上手く呼吸ができないっちゃ。。


 苦しい。。


 ダーリン。。


 助けに来てくれたのは、ダーリンだっちゃ。。?



 ごめんっちゃ。。



 神様は。



 どこにもい、、なかったっちゃ。。



 うちの意識は黒い猿達の重みと、息を吸えない酸欠で薄れていってしまった。。



 ダーリン。。



 ごめんっちゃ。。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ