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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第二章 神秘の森
81/110

思い出すって素晴らしいっちゃ



 空はもう真っ暗で、細い糸の様な三日月と満点の星空が輝いていたっちゃ。。


 星々はダーリン達の世界で見た星より強くキラキラ光ってる、、目の前に大きく流れる天の川も今まで見たものより濃くって。。


 空を流れる本当の川みたいだっちゃ。。


 うちが壮大な星空に目を奪われていると、シュッと流れ星が流れて輝く天の川の中に消えていった。。


 うちにはそれが輪廻の流れに帰っていくダーリンに見えてしまったっちゃ。





 ーーーーーー リム・ラ・ヴェル ーーーーーー




 はぁはぁはぁ。。



 ガサガサガサ。



 はぁはぁはぁはぁ。。



 ふぅぅぅーー。。


 うちは空中で一度止まって一息ついた。


 疲れたっちゃ。。


 どこに神様がいるんだっちゃ?。。



 生まれた命を探して、命の芽吹きを追いかけろ。。 



 生まれた命って何のことだっちゃ?



 これだって思える物はいまだに見つかってないっちゃ。。



 ダーリン。


 

 うちはまた木々の間を飛び始めた。



 ガサガサバサ!


 痛い。。


 黒い猿にやられたのか右の肩が痛いっちゃ。

 腕を上げると痛みに襲われるっちゃ。。

 だんだん痛みがきつくなってる。。

 足の脹脛ふくらはぎも痛いし色んなところを引っ掻れてるし。。

 ちょっと休みたいっちゃ。。


 でもダメだっちゃ。

 絶対神様を見つけてダーリンを見てもらわないと。。

 頑張るっちゃ。。


 うちは痛い腕をぶら下げながら森の中を飛び回ったっちゃ。。


 森から山の方まで見て回ってさらに今は山を登ってきたっちゃ。

 峠が二つある山のかなり上の方にうちはいる。

 木々はもう生えてなくって崖のように険しい山を飛び上がっていく。。


 うちはいつ黒い猿に襲われるかわからなくってハラハラしながら、うちは手に雷の珠を浮かしたまま探し続けたっちゃ。

 本当に信じられないような広範囲を探し回った、なのに神様はどこにもいないっちゃ。


 どこに。


 神様いるんだっちゃ。。

 

 うち、もうずっと探し回ってるっちゃ。。


 。。。


 まだ探してない所。。


 探しいてない所は。。


 うん、思い当たる場所が何箇所かあるっちゃ。


 うちが怖くって入ってない所。。


 あのな場所に行かないとダメかな。。

 そのな場所は。


 先の見えない大きな洞窟。

 つたに覆われた林。

 うちの今いる山の反対側、影になって真っ黒な片方の頂。


 この三箇所が少し怖くってうちが見てない所だっちゃ。。

 ここから近いのは多分。

 真っ黒なもう一方の山の頂。

 でもあそこは絶対に一人では行きたくない。。

 嫌な雰囲気しか漂ってないっちゃ。。


 次に近いのは。

 つたの林だっちゃ。。

 あそこはなんか蔦がいっぱいで飛びずらそうだし、さらに林全部が蔦で覆われてるから昼間でも凄い暗くって見ただけでなんだけど。。

 隣の頂よりはマシだっちゃ。


 ダーリンの為だし、行くしかないっちゃね。。

 蔦にの覆われた林の場所を確認しようと白い岩の山の頂から下に広がる広大な森を見渡した。


 暗いっちゃ。。

 空はもう真っ暗で、細い糸の様な三日月と満点の星空が輝いていたっちゃ。。

 星々はダーリン達の世界で見た星より強くキラキラ光ってる、、目の前に大きく流れる天の川も今まで見たものより濃くって。。

 空を流れる本当の川みたいだっちゃ。。

 うちが壮大な星空に目を奪われていると、シュッと流れ星が流れて輝く天の川の中に消えていった。。


 うちにはそれが輪廻の流れに帰っていくダーリンに見えてしまったっちゃ。

 美しすぎる星空とダーリンの死の悲しみが相まってうちの頬にまた涙が流れた。

 急に襲われる孤独な気持ち、そこから生まれる不安、うちの中にどうしようもない辛い気持ちが溢れだしたっちゃ。。

 ダーリンとこの景色を見てたらこんな悲しい気持ちにはならなかったのに。。

「ダーリン。。」

 うちは流れる涙を止めようと目を瞑った。

「キュウ?」

 恐竜の赤ちゃんがうちを心配そうに覗き込んだ。


「ごめんちゃ。ちょっと待って。。」

 うちは一度切り替えようと目を瞑った。

 涙を止めて切り替えようとしたのに、瞼の裏にはダーリンとの思い出が流れて涙は止まる事なくさらに流れた。。


 目を瞑る意味がないっちゃ。

 目を瞑っていても開いていても涙で何も見えないっちゃ。。


「ダーリン、、うちこれからどうしたら良いっちゃ。。?」

 星空に向かって問いかけても答えは何も帰ってこない。。

 あるのはとにかく美しい満点の星空。


 悲しみのあまり、うちはいつの間にか山の頂で三角座りをしていた。

 隣で恐竜の赤ちゃんが心配そうにしている。


 うちは顔を伏せて綺麗な夜空からも目を背けてる。。


 ダーリンのいない景色はどれだけ美しくても、どれだけ綺麗でも。。

 今のうちには全然綺麗に見えないっちゃ。。


「ダーリン。。。」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 なんだっちゃ?

 突然地鳴りのような音がこだました!

 地震??

 そのすぐ後に!


 ッドッオォオオオォォォォォーーーーーンンン!!!

 とてつもなく大きな音がうちを襲ったっちゃ。。


 突然の轟音!

 悲しい気持ちを轟音がバッと吹き飛ばしてくれた。

 うちはッサっと顔を上げる。

 

 顔を上げたうちの目の前の景色は満点の星空の景色から一変していた。


「これは。。?」

 その景色を見て驚いた。

 驚愕するような景色が目の前にあるのに、うちはなんとなくだけど懐かしさを覚えたっちゃ。


 懐かしさを覚えた、その途端うちの脳裏に記憶が蘇ってきた。。


 


 。。。。

 



 太陽の光が優しい。


 一面に平たく広がる雲の上に光が降り注いで、オレンジ色に輝き、まるで雲の大地があるみたいで、うちは思わずこの輝く大地を駆け出したくなったんだっちゃ。

 オレンジに輝く大地の上にはいくつもふんわりと大きな丸みを帯びた雲が浮いてる。

 ふんわりした雲は夕陽のオレンジ色の光を受けて、外側はオレンジ色に輝き、雲の裏側にけば行くほど影とオレンジが混ざり合い濃い赤色へと変わってるっちゃ。

 湿度が高いのか影と日向ひなたの境が光芒こうぼうで線を引かれた様にはっきりと見えて、さらに幻想的な世界を作っているっちゃ。

 

 赤とオレンジの空の上の世界。


 これは。。

 うちが闇に侵食される直前にダーリンと見た雲の上での夕焼け。。

 なんでこんな事思い出すっちゃ。。



 。。。



 頭の中にどんどん思い出が溢れ出てくる。



 。。。。。



「ダーリン綺麗だっちゃ。」



「ああ。綺麗やな。」


 この美しい景色を見てるとなかなか言葉が出てこないっちゃ。

 なのにうちの胸の中に優しい気持ちがどんどん溢れ出してくる。


「ダーリン。」

「ん。」


「ありがとうだっちゃ。。うち地球に来てからずっと幸せだっちゃ!」

 うちはダーリンに肩をくっつけて頭を肩に乗せた。

「ダーリンがいて、翔陽と小春がいて、学校の楽しいクラスメイトもいっぱい。皆んな良い人達で。一緒にいっぱい笑って。それでね、海に入ったり山へ登ったり、みんなで努力することも初めてだったし。初めての事いっぱいですっごい新鮮で!うち本当に本当に幸せだっちゃ!」


 気持ちが溢れてくるこの感じまでしっかり覚えてるっちゃ。。


「ああそうだな、俺も皆んなといてめっちゃ楽しいし、まじで幸せやわ!」

 胸がキュッと締め付けられる。

 うちもダーリンといるこの時間がとっても幸せだっちゃ。。

 ダーリン。。


「夕陽が落ちていくっちゃ。」

「ああ。。ほんまや。」

 ゆっくりと夕陽が雲の大地に沈み始めてる。

 この赤とオレンジの世界も色が濃くなって、赤が少し強くなってきてる。


「ずっとこの綺麗な世界が残ったらいいのに、って思うっちゃ」


「ヴェル、、永遠に続く物なんてないんやで」


「ダーリン、、うちらのこの楽しい時間も終わっちゃうっちゃ?」


「いや、、終わらへん、、今よりもっともっと楽しい時間が来る!って俺は思ってる、そっちの方が未来が楽しみやろ!」


「ふふふ。。!それいいっちゃね!」


「で!もし嫌な未来が待ってたとしても、全部俺達がその未来を塗り替えてやろうぜ!」

「だっちゃね!何があってもうちはダーリンを、この世界を守るっちゃ!」

「それは俺もやでヴェルも世界も守る!」


 ああ。。そうだっちゃ。。


「ダーリンでもね。永遠に続く物、うちは一つ持ってるっちゃ!」


「へーーーー、そんなんある?ヴェルの星のなにかなん?」


「うちのね」


「うん」


「ダーリンが大好きって気持ちだっちゃ!」


「あ、、ああ!はっは!ありがとう。ヴェル、可愛いな!」


 ダーリンは少しドギマギしながらうちをそっと左手で抱き寄せた。


「俺な。ヴェルと出会ってからさ、世界が変わってん。なんかめちゃくちゃな世界やけど。でも俺にとってめちゃくちゃ楽しい世界になってん!だから。。」



「ヴェル。ありがとうな。」


「うん」


 。。。


「でもやっぱり思ってしまうよな!」


「何がだっちゃ?」


「このめちゃくちゃ楽しい時間が永遠と続けば良いのにいって!」


「ふふ、本当に思っちゃうっちゃ!」




 。。。。




 絶対にダーリンがいて翔陽、小春がいるこのうちの大好きな世界を。。


 守る。。


 あの幸せな時間を取り戻したいっちゃ。。


 うちは目を開いて思い出の中から抜け出してこの世界をしっかりと見据えた!


『嫌な未来が待ってたとしても、全部オレ達が塗り替えてやろうぜ!』

 だっちゃね!ダーリン!!


 少しでも希望があるなら、うちはその希望にしがみついてでも今の状況から変えてやるっちゃ!!

 うちは思い出の世界から現実の世界に帰ったきた。


 そしてうちは立ち上がった。


 夜なのにも関わらず目の前の空は朱色に照らされているっちゃ。


 あの朱色に染まった空と思い出がリンクしてうちはあの思い出の時間を思い出したっちゃ。


 きっとあの光は太陽とかじゃないっちゃ。

 何か別の激しい光。。

 ここまで世界を朱色に染めるなんてすごい力だっちゃ。。

 

 そしてだんだん朱色の光は引いていった。

 なんであんな朱色の光があったのかは今のうちにはわからないっちゃ。。


「キュウウウゥゥゥゥ。。」

 恐竜の赤ちゃんが何か苦しんでいるっちゃ。。

 ブンブンっと頭を振る恐竜の赤ちゃん。

「どうしたっちゃ?」

 うちは恐竜の赤ちゃんをそっと抱き上げた。

「キュゥぅ。。」

 羽で頭を覆うようにして辛そうだっちゃ。。

「大丈夫だっちゃよ」

 うちは恐竜の赤ちゃんの体を撫でた。

「クウぅ」

 バサっと恐竜の赤ちゃんは羽をたたんで直した。

 可愛い目で恐竜の赤ちゃんはうちの顔をまじまじと見てる。。

 まるで何かうちを見て考えてるみたいだっちゃ。。

 

「キュウ!」

 恐竜の赤ちゃんがニコッとうちを見て笑ったような表情をした。

 可愛いっちゃ。

 もう苦しいの治ったみたいだっちゃ。

「キュウキュウ!」

 恐竜の赤ちゃんが顔でうちのほっぺたを撫でた。

「キュウウーーーー」

 なんだか嬉しそうだっちゃ!

「苦しいの治ってよかったっちゃね」

 うちは恐竜の赤ちゃんを撫でた。

 そして顔を上げた!


「よし!とにかくうちはダーリンのために神様を探すんだっちゃ!!」

「キュ!」っと恐竜の赤ちゃんもうちの方に乗って前を見据えた!


 決心して見つめた空は朱色の光を失って、満点の星空に戻ってたっちゃ。


 でも。。

 なんで夜なのに夕焼けみたいに朱色に空が染まったんだろ。。?


 まぁいいっちゃ。

 今ならこの星空が綺麗だって少しだけ思えるっちゃ。

 

 行こう!

 ダーリンとこの星空を一緒に見たいから。。


 うちはフワッと飛び上がって山を下って飛び始めた。

 その道中も神様の目印の命の芽吹きってやつを見逃さないようにちゃんと木々の間を縫うように飛んで向かったっちゃ。



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