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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第一章 崩壊と運命
76/110

一緒にいれるって、素晴らしいっちゃ。。。



 星の中からキラキラと木漏れ日の様に光が漏れ出している。


 木々の葉が風に揺らされさささわとさざめく。




 ーーーーーー 横山 翔陽 ーーーーーー






「ありが、とう。。」




 。。。




「おい!海晴!!おい!!、、海晴!!、、ふざけんなよ、、」

 俺の目から涙がこぼれ落ちた。。


 みんなの目から涙がポロポロこぼれ落ちてる。。


 

 ッポ。。。

 

 言葉を失ってる間に海晴が少し光った。。


 そしてその光は集まり。。


 海晴の体の上に光りの珠が一つ出来た。。


 フワリと浮いた光りの珠は、ゆっくりヴェルさんの方へ向かっていく。。


 海晴は目の前の砂浜の上で全く動かなくなってしまった。。


「おい!!嘘だろ。。海晴頼むよ。。もう少しなんだ。。ここまで来てくれよ。。」

 涙が止まらない。

 流したくもない涙がボロボロ流れ落ちる。。

 ドンドンドン。。

 俺は力無く青く輝く波の膜を叩く。。


「海晴くん!!!!!!!私がここにいるのは貴方のおかげなのに。私まだ何も返してないよ!!まだ死んじゃ。。だめだよ。。。。。」

 小春もポロポロと涙をこぼしてる。。


 胸が痛い。。

「くそ!!!!海晴!!そこにいるのに、手を伸ばしたら届く距離なのに!!何で俺はそっちへ行けないんだよ!!」

 ダワン!ダワン!!

 俺は波の膜を思いっきり叩く。


「ックッソ。。。。」

 ダワン。。

「海晴君。。だめだよ。私達海晴君がいなかったら。。。。」

 過去の楽しい思い出だ頭をめぐり、目からはとめどなく涙が溢れて。。




 フワリフワリ。。


 

 海晴の光がゆっくり向かってくる。。


 俺の横にいるヴェルさんに海晴の最後の光の珠がきた。。。


 光の珠はヴェルさんの中にスゥっと入っていった。。


 ッパ!!


 するとヴェルさんの体が急に光った!

 きっと光の珠がヴェルさんの中で弾けたんだ。。


 フワッと辺りが明るく照らされた。

 大地を出て空に昇った太陽があたりを照らし始めた。。

 辺りが一気に明るくなた。

 夜は朝に空を明け渡して輝いていた星々は姿を消した。

 その代わりに優しい暖かい光が俺たちを包み込む。


「崩れる!」

 ニケが叫んだ。


 ザッパーーーーーーン!!

 青い波が崩れた。。


「海晴ーーーー!!!!!!!!」

 俺の叫び声ごと青く輝く波は飲み込み。


 俺達を海の奥の深い底へと連れて行ってしまった。。




 ーーーーーー リム・ラ・ヴェル ーーーーーー



 ずっと青く輝いて不自然に固まっていた波が崩れた。。


 その崩れた青く輝く波に全員飲み込まれてしまったっちゃ。。


 波に巻かれて体がぐるぐる翻弄される、力が入らないっちゃ、体が波に弄ばれてる。

 

 自分がどこを向いていてどういう状態かも分からない。


 でも、少しだけど真っ暗闇の中から出てこれた気がした。

 意識を保って考えることもできるっちゃ。。

 さっきまで闇に蝕まれて意識まで持っていかれてたっちゃ。。

 

 。。。


 ダーリン。。


 ダーリンがうちを助けてくれたっちゃ?

  

「ダーリンどこ。。?」

 

 もう目の前までダーリンは来てた。。


 波が崩れた時、ダーリンも一緒に波に飲まれた様に見えっちゃ。


 もしかしたらすぐ側にいるちゃ?


 ダーリン、どこ?


 ダーリンを探したい。。

 あれだけ必死に守ってくれたダーリンにありがとうって言いたいちゃ。。


「ダーリン。。」


 ッポ。

 すると突然胸の中で光が灯った。


 暖かい。。


 これは。。


 ダーリン??


 胸の中の暖かさはまるでダーリンみたいだっちゃ。

 大切な、とても大切な物に感じるっちゃ。


 ふっとダーリンが笑ってる顔が脳裏によぎった。。


 ダーリンの顔を見た途端、涙が流れ出てくるっちゃ。

 

 いつの間にか私の体をゴロゴロと弄んでいた波は穏やかになり、うちはゆっくりと流されてた。


 胸の暖かな光は少しずつ大きくなって。

 体の中から蝕んでいた闇を押し除けていく。

 まるで私の中で大きく育っていた闇が、突然現れた光に怯え、退散して行ってるみたいだっちゃ。

 

 さっきまで凍える程に寒かった身体もだんだんと暖かくなってる。

 それと共に体に自由が戻ってきてるっちゃ。

 全く動かせなかった手足に感覚がだんだんと戻って、動かせる様になってきた。

 目の前も黒く染まってほとんど見えていなかったけど、突然辺りが見え始めたっちゃ。。

 ここは。。。

 あの海の中の宇宙の様な空間。。

 赤や青の星雲に満点の星がある海の中の世界。。

 

 初めてダーリンと出会ったのも、この不思議な宇宙の様な空な世界。

 またここに来てしまったちゃ?

 ダーリンはどこ?

 初めての時はダーリンに助けられた、今度はうちが助ける番だっちゃ。。

 

 ダーリン。


 何処にいるっちゃ。。


 うちはまだきしむ体動かして周りを見渡した。


 周りを見渡しても何処にもいないっちゃ。


 もしかして少し離れた所で流されてる?

 それともあの青く輝く波に飲み込まれなくってダーリンはこの世界に来てないっちゃ??


 うちは不安を吹き飛ばすように頭をブンブンっと振って辺りを見渡した。


 あ。

 あの恐竜も青く輝く波に飲み込まれてこの宇宙のような世界に連れてこられているっちゃ。。

 

 あれは?

 

 恐竜から少し離れたところに不自然な赤い星雲が浮いてるっちゃ。。

 何だろ?

 星雲なのに光ってないちゃ。

 なんだか嫌な感じがするっちゃ。

 あの星雲だけは綺麗じゃない。。

 赤黒くって血が浮いてるみたいだっちゃ。。

 

 あれ。。?


 赤黒い星雲の中に何か。


 黒い影が見えるちゃ。。


 だんだんと赤黒い星雲の中から黒い影が見えてくる。


 あれは。。


「ダーリン!!」

 ダーリンがいたっちゃ!

 やっぱりあの波が崩れたおかげでダーリンもこっちの世界に入ってたっちゃ!

 よかったちゃー。。


「ダーリン!!」

 うちは軋む体を動かしてダーリンに泳ぎ始める。

 まだしっかり体に力が入らない、だけど今出来る限りの力を使ってうちはダーリンに向かって泳いで行く。。

 海の中なのにはぁはぁと息が切れるっちゃ。。

 ボフンと赤黒いモヤの中に入る。

 気を失ってふわふわと流れていくダーリンをうちは抱きしめた。

 っは!っとうちは息を飲んだ。

 ダーリンは至る所から血を流し、宇宙の様な世界の中に血を流し続けてる。

 その血がダーリンの周りを浮遊して赤黒い星雲の様な状態を作り出していたっちゃ。

 パッと見ただけでわかる。

 ダーリンの命が危ないちゃ。。

 早く何とかしないといけないっちゃ。。


「ダーリン。。」

 ダーリンを覗き込みながらうちは呼びかける。


 。。。


 ダーリンに、全く反応がない。。


「ねぇ。ダーリン。。」


「ダーリン。。」


 嘘。。


 死んでないっちゃよね??


 と思ったその時。 


 ダーリンの体がピクリと動いた。


「うぅ。ヴェル。。」

 息を吐く様な掠れた小さな声でダーリンがうちを呼んだ。


「ダーリン!!」

 

「ダーリン!!大丈夫だっちゃ??」

 ゆっくりダーリンが目を開ける。

「ヴェ、ル、、よかっ、、た、、」

 弱々しくダーリンは手を動かしうちの頬に手を当てる。

「ダーリン?」

「あたた、、かい、、やみの、しんしょく、、とまった、、」

 開いたダーリンの瞳には力がない。

 うちは一番よぎって欲しくない事が頭によぎった。。

 

 ダーリンの開いていた目が再びゆっくり閉じて行く。。。

「ダーリンだめだっちゃ。。」

 

「ヴェルさーーーーん!!」

「ヴェルちゃーーーん!!」


 宇宙の海の中を翔陽と小春もこっちへ泳いで来てる。

「ダーリン、翔陽と小春が来てるっちゃよ!」

 

「おい!海晴!!大丈夫か!!??」

 翔陽も慌ててダーリンの元へ駆けつけて来た。。

「しょうよ、、う、、、」

 安心したと事を顔にだしてダーリンは安堵の顔で目を瞑る。


「海晴君大丈夫????」

 小春も同じ様に駆けつけた!!

 ダーリンは虚な目を少しだけ開いて小春を見ると少しだけ笑った。

 

 翔陽も小春もうちも今のダーリンを見て悟ったっちゃ。。

「ダーリン。。」

「海晴。。。」

「海晴君。。」

 でもうちらはその最悪の確信を言葉にすることは出来なかった。

 最悪を信じたくないちゃ。


 言葉が出てこない。。


「海晴。お前なら大丈夫だろ。。」

 翔陽がダーリンの両肩を掴む。

 そして翔陽は叫んだっちゃ!

「おい!海晴!!お前こんなとこで諦めるのかよ!!人生まだまだこれから楽しみで仕方ない!っじゃなかったのかよ!!」

 

 またゆっくり目を開くダーリン。。

 どう見てもギリギリだっちゃ。。

 ダーリンは悲しそうな表情で。

「しょうよ、う、、ごめ、、ん、、」

「ごめんじゃねーーーーよ!!」

「海晴君!!だめだよ!!絶対にだめ!!私まだ。。」

 

「うぅ。。」

 苦しそうな声を出す海晴。。

 答えることも辛そうだ。。

 

「おれ、、みん、、な、にあえ、、て、、」

 

「ダーリン。。ダメだっちゃ。。。ダー。。リン。。」

 


「よ、、か、、た、、、、よ、、」

 

「待て!!海晴!!!」


「そこに海晴がおるのか?」

 白い大きな狼のビアを抱え寄り添いながらニケが泳ぎ寄って来た。

 あれはニケと呼ばれていた女だっちゃ。

 うちとダーリンを引き離した女。


「もう少しなんじゃ!!!皆!海晴とやらを引き留めろ!もう少しなんじゃ!!もう森が見えておる!!」

 初めは敵対していたはずなのに今は凄いダーリンを心配しているみたいだっちゃ。

「あそこだ!」

 ニケが見るその先にはキラキラとした若草色の大きな星が迫っている 。

 今までうちらがこの世界から飛び出して来ていたのは青い月だったのに、今度は若草色だっちゃ。

 近づけば近づくほどにその緑の月の中にはっきりと植物が見える。


「海晴!お前は皆を助けた!なのにお前が死んだら!意味がないぞ!助けられた皆の体は救われても心は救われぬ!!生き残れ!生き残ってやっとおぬしは皆を救ったことになるのだ!!!!!」

 

「うぅ、、いき、、る、、」

 ダーリンは目を閉じたままボソリと声を発した。

「その通りだっちゃ、ダーリン、生きて、、お願いだっちゃ、、」

 うちはダーリンをギュッと抱きしめた。

「ヴェ、、ル、、、あ、、がと、、、」

 ガブ!!

 ビアが突然翔陽の上着に突然噛み付いたっちゃ!

「うわ!」

「おい!男!皆を掴め!絶対離すんじゃないぞ!」

「あ。ああ!わかった!!」

 翔陽は白狼に命令されて、驚きながらも小春とうちを掴む。

「な、、き、、、こ、、、う、、」

「ダーリン??」

 うちもとにかく必死にダーリンをしっかり抱きしめる、ダーリンは何があっても絶対離さないっちゃ!

 白狼は思いっきり泳ぎ出す!

「グググッ、、」

 白狼は鼻の上にしわを寄せて苦しそうな声を出した。

 白狼のビアも体中から宇宙の様な世界に血を流し出していた。

 片足も動いてない。

 この白狼、、相当ひどい怪我をしてるっちゃ。

 なのに必死に泳いでくれてる。。

「海晴まだだ!森に帰れたらあたしの命の術で治せるんだ!死ぬな!生きないとあんたはいけないんだよ!!世界を救うんじゃないのかい??」

 ニケって女も横で必死に引っ張る様に泳いでる!

「海晴!絶対死んだら許さねーぞ!!」

 翔陽も泳ぎ始める!!

「海晴君!!」

 小春も手も足も使って必死に泳ぐ!

「ダーリン!!もう少し、もう少し頑張るっちゃ。。」

 

 泳げば泳ぐほどダーリンが遠くなっているように感じるっちゃ。。

 振り向くと死んだ恐竜の死骸が浮いてるだけ。

 なんだか恐竜に生命の力がある様にうちは思ったっちゃ。


「もう少しだ!」

 翔陽が叫んだ。

 もう目の前に若草色の星が迫ってる。


 皆で全力で泳いで行く!!


「もう少しだ!もう少し!!飛び込むぞ!!!」


 迫る若草色の星、星の中からキラキラと木漏れ日の様に光が漏れ出している。

 木々の葉が風に揺らされさささわとさざめく。

 目の前はもう若草色の世界一色だったっちゃ!


 もう若草色の世界に飛び込む!!


「ダーリン!!」

 ダーリンをしっかり抱きしめた。


 そして。


 全員が若草色の世界へと飛び込んだ!


 ゴボン!!

 突然体に水圧がかかる。

 水があるっちゃ!

 ゴボゴボゴボ!!

 絶対ダーリンは離さない。。


 ゴボゴボゴボ!!

 

 もう少しで水から出れる!

 水面が近づいてるっちゃ!!


 ッバッシャーーーーーーーーーン!!!!

「プハッーー!!」

 うちらはみんな一緒に飛び出した!!

「うお!!」

 水圧と飛び出した勢いで宙を舞う五人と一匹!


 空中でみんなちりじりになってしまったっちゃ。。


 バッシャン!バッシャン!!バッシャン!!


 うちらはバラバラになって泉に落ちた。


 うちの腕の中にはダーリンがいる。


「ダーリン。。」


「大丈夫だっちゃ、、?」



 。。。。





 こうしてうち達は現代を離れて新たな世界へと到達した。



 新た冒険と試練が待ち受けてる世界に。




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