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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第一章 崩壊と運命
55/110

長い長い夜編 守りたくなる仲間って素晴らしい



「ヴェルあんたが来てからなんか楽しいよ!毎日毎日お腹抱えるくらい笑ってさ、最高だよ」


「うちも綾ねぇと会えてからすっごい楽しいっちゃ!ウッディーも翼もなーちゃんも。皆んなに会えてうちは幸せだっちゃ!」



 ーーーーーー 日向 海晴 ーーーーーー





「ウッディー今や!全力!!パドルパドル!!」


 バシャバシャバシャ!!


「立って!」

 両手を着いてボードの上立つ!


 グラ。

 バッチャーーン!


「おっしい!少し立てた!次は絶対イケる!」


 今はお泊まり会の次の日の朝。

 良い波だから波乗り朝行こうってことになって今こうして朝一で海に俺達はいる!


 にしても、昨日のお泊まり会は本当に死ぬほど楽しかった!

 たこ焼きも葡萄ジュースもめちゃくちゃ美味しくて!

 ヴェルも翼も綾ねえも、ほんと皆んなテンション高くって全員ででお腹痛いほど笑った!

 交代でお風呂入ったんだけど、その時女子会をするとかで一旦男女ばらけた。

 すると翼が『男が風呂を覗きに行かずにいるってあり得ない!男が廃る』って張り切って走って行った!

 。。。んだけど女子にバレてたらしく向かう途中で待ち受けられてて釘を刺されたらしい。

 翼は肩を落としてのこのこと帰ってきた。

 

 ヴェルも小春ちゃんもめちゃくちゃ可愛い顔して笑ってた!

 男子会も楽しくて今までより深い話をして仲が深まったと思う!

 ヴェルが男子部屋に乱入してきて、それについて女子にも合流。

 布団を敷いて、お菓子とほろあわでお菓子パーティー!

 男子で恋愛トークをしてたのに結局ゲーム大会になってみんなでてんやわんや!

 そのままみんな同じ部屋で寝落ちして行った。

 最後にはヴェルと二人の時間があって本当に最高に楽しい一日やった!!


 そして今朝を迎えて朝一で海!

 ウッディーがサーフィンに興味があったらしく、『俺もサーフィンしてみたい』っていってたら今日初めてトライしている!

 ウッディーはなかなかサーフィンの筋が良くって初日にしてもう立てそうだ!

「海晴!いい波来てるぞ!」

 翔陽がウッディーを気にしている俺に声を掛けてくれる!

「おっしゃーーー!!」

 波とタイミングを合わしてパドル!

 テイクオフ!

 俺は波を降り始めた瞬間に立ち上がる!!

「フゥーーー!!」

 綾ねぇが俺の横でゲティングアウトしている。

 横で俺を見て手を上げて笑顔でテンション高め!

 俺は波を見てボトムターンからのカットバック!

 スプレーが飛ぶ!

 くぅ!

 やっぱサーフィンもいい!

 今日の波は腰〜腹!

 十分楽しめる波だ!

 ウッディーには少し大きい、でもかなり良いチャレンジが出来てる!


 もう一度トップターンを決めて波を降り下りるとそこにウッディがいる!

「フゥーーーー!!!」

 ウッディーを中心にプルアウト!

「やはり海晴くん上手いですね!」

「ウッディーもすぐ出来る様になるって!さっき立てへんかったのは立ち上がる時に体重が右手に寄ってたから右に傾いてこけた、やから次はしっかり両手で立つ!立ち上がったら足のポジションはボードの中心線を踏んで前を見る!絶対もうイケる!!」

「海晴、君に言われたらなんか出来る気がするよ。」

 ウッディーと二人でパドリングしてアウトへ出て行く。

「ダーーーリィーーーン!」

 ヴェルが目の前の波の乗ってくる。

 前回と同じでロングボードだ。

 波に対して横向きに走らしてリップの近くへ上がる。

 そこからトコトコトコとクロスステップでノーズへ向かって行く。

「すげぇ!!!」

 スタイルの良いヴェルのクロスステップはセクシーで綺麗だ。

 長い綺麗な足が一段と綺麗に見える。

「おぉ〜」

 ウッディーも目を奪われてる

「おお!ノーズまで行けそう!」

 トトトト。

 ノーズ寸前で一回後ろに戻るヴェル。

 スッとしゃがんでバックサイドターンをする。

 ボードをビーチの方へ向けて、波を下り降りて行く。

 ヴェル左手で海面を撫でながら波を降り下りてる。

 手が波の上に一本の線を描き水飛沫を飛ばしている!

 ヴェルの笑顔が輝いてる。

 俺たちの近くに波に乗って来てそこでプルアウト!

 俺たちの隣でボードの上に寝転がる。

「ダーリン!どうだっちゃ?」

「ノーズまでもう少しやったやんか!」

「うん。でもあれ以上前はバランス悪くって難しいっちゃ!」

「ヴェルさん凄いですね。。」

「ありがとーだっちゃ!」


「うおーーーー!!」

 バッシュ!!

 翔陽も楽しそうに波乗りしている!

 翔陽の波乗りは技術があってパワーがあってかっこいい!

「翔陽も上手いですね。皆んなそれぞれ乗り方の種類が違って見てて面白いですよ!」

「ウッディーも練習してたら絶対出来る様になるって!」

「おーーー!とにかく立てる様にならないとですね!」

「だっちゃ!さっきの見てると次はいけるっちゃ!」

 波をウェイティングするポイントに着く。

 綾ねぇが波を待ってる。 

 沖を見て波をチェックてみると。

 沖から良いスウェルが来てる!

「お!綾ねえいい波きてるやん!」

「ウッディー見ときなよ!見せてやるよ波の乗り方をね!にゃはははは!」

 そう言うと綾ねえがパドルして行く!

 小さなサーフボードなのに力強くスピード乗ってる!

 流石、綾ねえ!男顔負けのパドリング!良い感じや!

 ポジションもめちゃくちゃ良い!

 綾ねぇは波が崩れる直前でテイクオフ!

 そして波に対して横向きで駆け抜けて行く!

 そしてショルダーでカットバック!!

『『『フゥーーーーーー!!!!』』』

「いいねーーーー!ウッディー次の波で一緒にパドルしようや!俺の隣1mキープしてパドルで遅れない様にするんやで!ついてこれたら絶対乗れるから!」

「わかったよ!いける気がするね!」

「いけるっちゃ」

「波が来てるわ!ウッディー行くで!」

「わかった!」

「よし!全力パドルや!!」


 バシャバシャバシャ!


「いい感じ!まだまだしっかりパドル!」

 波が盛り上がってきてる!

「立つときは重心真ん中やで!」

 ウッディーは少し下り降り始めた!

 パドリングはバッチリ!

「立って!」

「頑張るっちゃ!」

 ヴェルも応援してる。

 ウッディが両手をボードについて立ち上がる!


 そしてウッディーはボードの上に、、

 

 立てた!!!


『『『『フゥーーーーーーーーーーーー!!』』』』


 みんなの叫び声が一気に聞こえて海の上に響く!


「おーーーーー!!やった!!」


「ウッディーいい感じ!前見て!!」

 フォームも良い!!

「フゥーーーー!!!」

 後ろで波が崩れたスープの前を一直線にビーチに向かって滑走する二人!

「いいねーーー!」

 ウッディーの方へ寄って行く!

 スッと左手の拳をウッディーに差し出す!

 ゴン。

 ウッディーと拳を合わせる!

「最高やったな!」

「ああ僕も乗れたよ!海晴ありがとう!」

「実力やんか!」

「でも引き出してくれたのは海晴だよ。ありがとう!」

 ゴン。もう一度拳を合わせてビーチに戻る!

 ビーチでは小春ちゃんと翼となーちゃんが見てる。

 なーちゃんがみんなの動画撮ってくれてた!

 翼も波乗りできるんだけど、昨日の葡萄のジュースで気持ち悪いらしい。

 続々と最後の波乗って皆んな上がってくる!

「ウッディー乗れてたっちゃ!良い感じだったっちゃ!」

「ウッディーやるじゃねーか!見直したよ!」

 綾ねぇも拳を出してくるそれに合わせるウッディー、翔陽もボードを脇に抱えて駆け足で上がってくる!

「やるなーウッディー今日の波は初心者には少し大きかったぜ!」

 話し掛けながら差し出される拳!

 拳を合わせながら。

「海晴が教えてくれたからだよ!僕一人じゃきっと無理だったさ!」

「初めは皆んなそうさ!海晴の教え方も上手いけど、それを体現できたウッディーも凄いぜ!」

「ありがとう!波乗りってこんなに楽しいんだね。僕の身長もハンデにならないし。良いもの見つけたよ!」

 ウッディー良い顔してる!

 楽しかったのが表情に出てる!

「海晴ありがとう!」

 ウッディーが駆け寄ってくる!

「俺も一緒に乗れて楽しかったわ!またやろうや!」

「ああ!学校が無かったらまだまだやりたいぐらいだよ!」

「それやな!このコンディション俺たちにもめっちゃ良いからなぁ、もっとやりたいわ!」

 俺達はパイレーツハーバー駐車場へと歩いて行く!

 いつものポイントは混んでいたので今日はパイレーツハーバー前で乗った。

 ロッシーもいて店の中に入ってもいいって言ってたんだけど。

 みんな見たかったみたいで乗らない人もビーチで見ていた。


 ん?

 防波堤から誰かこっち見てる?

 俺は視線を感じて目を防波堤へと向けた。

「あれ誰だい?ずっとこっち見てるよ」

 綾ねぇも気づいてた。

 昨日も見ていた、あの少し怖い雰囲気の黒いパーカーのフードを被った人がいる。

 こっちに向かってゆっくり歩いて来る

「さっきから居ましたよぉ〜ずっと海を見てましたぁ。。」

「なんだよ。気持ち悪いよな。早く行こうぜ。」


 ヒカリ、


 ヒカリヲ、、ヨコセ、、


 ハヤク、、シナ、、


「本当に気持ち悪いっちゃ。早く行くっちゃ!」

 俺達は急ぎ足で駐車場へと向かう。

 お店の駐車場でウェットから制服に着替えて、ボードを自転車のラックに乗せて。

 学校へと向けて自転車を漕いで駐車場を出て行く。

 そしたら、店を出てすぐに所にフードの人が来てる。

 やっぱり気持ち悪い。

 顔も体も全く皮膚が見えないし歩き方も何かおかしい。

 一番後ろの俺がそのパーカーの人の横を通り抜けようとした時!


 ガバ!

 突然フードの人が飛びかかってきた。


「ッ。。。!!」


 俺はペダルを踏み込んでスピードを上げてそのパーカーの人の抱きつきを回避する。

「わぉ!ダーリン急にどうしたっちゃ?」


 オマエダ、、


 ミツケタ、、


 ヒカリ、、、


 今あいつ、ヴェルに飛びかかってきてた?

 なんでや?

 いや、でも飛びかかる理由が解らへん。


「なーちゃん後でさっきのサーフィンの動画見して下さいよ」

「良いよぉ。今ねモンスターハンティングの赤龍の天燐が欲しいからそれを手伝っててくれたら。あげてもいいよぉ」

「えーー赤龍の天燐ってめちゃくちゃ大変なやつじゃないですか。」

「海晴君カッコよかったよぅ〜目が離せなかったよぉ」

 なーちゃんは急に話題を変えて俺に話してきた。

「ウッディーが波に乗れたのも海晴君のおかげだねぇ〜」

 ニッコリと俺を笑顔で覗き込むなーちゃん。

「おお。ありがとう!」

 俺はなーちゃんに笑顔で答える。

 ビリ!

「いで!」

「ダーリン!」

「なんでやねん!」

「ニヤニヤしてたっちゃ!」

「してへんわ!」

「そう言えばさ。海晴、波って最近大きくなってるって聞くけど本当ですか?」

 ウッディーが波乗りをした事で、波の事がより一層気になってるみたいや。

「ああ、なんか最近届く波が大っきくなってる。明らかに今までよりサイズが大きい日が増えてるし、風も強い日も増えてる!」

「そうなんだ」

「なんかロッシーも地球がおかしいってよく言ってるわー」

「へーーー。今大火災でオーストラリア5\1も焼けちゃったしビッグストームに地震に。。おかしいですよね。。」

「それだけじゃ無いですよぉ、、海晴君たちが倒した巨大烏賊に水の馬に〜。。恐竜が目撃されてたり大きな犬に乗った人や〜、黒い金魚も、黒い竜宮の使いも、さらに黒い影の人が徘徊しいてたり〜。自然災害以外にも怖い事いっぱいですよぉ〜」

「人の失踪事件も相次いでるって言うしな!あたし達も用心しないといけないね。」

「っていうかよ!海晴翔陽!」

 翼が珍しく真面目な顔してる。

「地球がおかしくなってるって皆んな言うけどよ、そのおかしな事を治してくれるのが海晴達なんだろ?」

「ああ、そう、やな、、」

「俺ら意味わかんねーよ!どうやったらこんな事治せるんだよ?俺がどうにかしろなんて言われてもよ、どうしたら良いかなんて全く分んねー、お前達は分ってんのか?」


「ん、、」

「それは、、」

「翼!うちらはね!」


 、、、


「全く分らんちゃ!」

 翼に笑顔で返すヴェル。

 翼や綾ねぇ、ウッディーになーちゃんは顎が外れそうなくらい大口を開けて叫んだ!

「「「「えーーーーーーー!!」」」」


「「「はははは!」」」

「分かんーのかよ!そりゃそうだよな!」


「でもうちらは世界を救う運命だから大丈夫だっちゃ!」

「にゃははは!全く根拠なくって笑えるね」


 俺もこの世界を治せと言われてもどうしたら良いかなんて解らへん。

 とにかく時空の尖を消していく事でこの世界のゆがんだひずみを消していくことで何とかなるんじゃないかと俺は思ってる。。

 でもそれで本当に世界が救えるんかな?

 疑問や。

 光の珠も出せない俺がのこの世界を救えるなんて出来るんか。。?


 。。。。



 翔陽も小春ちゃんも何も言えずしばらくの間沈黙が流れていく。


 ザァーーン。ザァーーン。。

 海の音が優しく聞こえてくる。

「ヴェルちゃーーーん!」

 途端にだいぶ翼が元気にヴェルに寄ってきた。

 さっきから静かやった翼がだいぶ元気や、昨日の葡萄ジュースの気持ち悪いのが収まったのかもしれへん。


「世界はなんとかなるよな!そんなこと深く考えても未来なんて分からねーもんな!そんな事より俺もヴェルちゃんにカッコいい波乗り披露したのになーー!!気持ち悪かなかったらなーー」

 うん、もう二日酔いは治ってそうだ。

 頭を抱えて翼がヴェルの隣で悶えている。

「翼波乗りできるんだっちゃ?」

「出来るぜ!バッシューーーンってめちゃくちゃカッコいいのがな!」

 親指を自分の方へ向けて立てて、キメ顔でウィンク!

「翼前見るっちゃ!」

 ガッシャーーーーン!

 車の進入禁止のポールに衝突!

 ゴロゴロ!


「「「「「「「えーーーーーー!」」」」」」」


「翼!大丈夫?」

「大丈夫か?」

「前みろよ前!」

「翼君大丈夫ですかぁ?」


「大丈夫じゃ。無い。。。。」

 翼はうつ伏せで膝をつきお尻だけを突き出したような可笑しな姿勢で答えた。


「「「「「「あーーーはははっはっはっはっはっは」」」」」」


 みんな大丈夫と解って安心したのと、可笑しな姿勢で、皆んなの笑いが吹き出してきた!


「「「「「「はっははははっっあはっはは!」」」」」」


 青空の下、不安を他所に気持ち良く吹く潮風の中に。


 仲間八人の笑い声が響く。



「あーーーー翼は本当にお笑い芸人になった方がいいんじゃないかい?面白すぎるよ」

 綾ねぇが笑い涙を拭って楽しそうな笑顔を輝かせた。

「ヴェルあんたが来てからなんか楽しいよ!毎日毎日お腹抱えるくらい笑ってさ、最高だよ」

「うちも綾ねぇと会えてからすっごい楽しいっちゃ!ウッディーも翼もなーちゃんも。皆んなに会えてうちは幸せだっちゃ!」

「ヴェル!あんたって奴は。。。」

「ずっと皆んなでお腹抱えて笑いたいっちゃね!」

「そうだね」

 綾ねぇがバフンとうちを抱きしめた。

 背の高い綾ねぇの胸にうちの顔は埋まってる。


 なんか幸せな空気が流れてる。


「なぁ翔陽、俺達さ、この仲間だけは絶対に守らなあかんよな」

「ああ、絶対守ろうぜ」


 ヴェルが綾ねぇに抱きしめられながら俺の方を見てる。


「あぁ、凄い幸せだっちゃ。」


 可愛い笑顔で幸せそうや。



ーーーーーーーーー学校の教室ーーーーーーーーーーー



「豊臣秀吉はのう、日本の戦国時代真っ只中だったのにも関わらず、世界の動向まで視野に入れた上で日本統一を成し遂げたわけじゃのう。」


 大綱望たいこうのぞむ先生の歴史の授業は教科書に載って無い色々な豆知識を教えてくれるから、興味をそそられる、通常あんまり人気の無い授業なのだがみんな楽しそうに授業を受けてる。

 本当に勉強のできない翼ですら眠らずちゃんと聴いてる!

 これは本当に珍しい。


「しかし日本統一の後、日本を収めることがこれほど難しいことかと、豊臣秀吉気づいたのじゃ。他国からの乗っ取り計画、国内でくすぶる反乱の火種、、、」



 ダメ!!!



 だめ??



 ジカンガナイ!!



 え?



 ヒカリ!!!


 ヒカリヲヨコセ!!!!


 なんや?

 急に!?


 突然頭に大きな叫び声が響いた!!


「む?なんじゃ!?何かおるの。。」

 大綱先生にも聞こえたのか、先生が窓の外を見にいく、

 俺も窓の外を覗く。

 校庭に誰かいる。


 あ!

 あれは海にいたあの変なパーカーのフードを被った人や!

 防波堤の時と一緒でフードの中は見えない。

 どんな顔なんだろうと思った瞬間!

 フードの人は急にバッと顔を上げた!

 凄い遠くに立っているのに俺は驚いてのけぞってしまった。


 ヒイカリヲ!!!!


 ハヤク!!!


 ヨコセ!!!!!!!!!!!!


 俺の脳内に大声が響いた!


 何やこれ、、?


 ヴェルと翔陽、小春ちゃんも窓際に駆け寄る。

 ヴェルは外を見ながら戸惑う俺に飛びよってきた。

「ダーリン大丈夫だっちゃ?」

「ああ。。ヴェルはあの大声聞こえた?」

「うん、なんか、頭に声が聞こえたっちゃ!」


 ガタガタガヤガヤ!


 クラスメイト全員が窓際に寄って来た。


 窓を開けて周りを見ると全部のクラスの窓際に皆顔を出してる。

「なんかあの人黒くない?」

「顔見えねーー」

「なんか気味が悪いよね」

「真っ黒だな」

 などなど授業そっちのけで口々に話している。

 確かににフードの人は顔を上げてこっちを見ているのだろう、顔の角度で何となく分かる。

 なのに。

 顔が見えない。

 見えない見上げる顔が真っ黒やから。。

 なんで。。

 あいつ真っ黒なんや。。


 また何か災害が起きるんか?


 俺は気を張り巡らした瞬間!


 ジカンガナイ!!!


 ヒカリヲ!!!


 グッ。。。。

 頭が痛い。。。。。

 なんだこの声。。。

 頭に声が反響するようで音で頭痛が巻き起こる。

 俺はあまりの痛みに両手で頭を抱えた。

「ダーリン大丈夫だっちゃ???」

「う、ん、、変な声が聞こえる、、声で、頭が割れそうや、、」

「うちにも聞こえるっちゃ、あいつのせいだっちゃね!」

 ヴェルが窓の外を見てる。

 なんかめちゃくちゃ嫌な予感がする。。

 心臓が脈打ってる。

 ヴェルを側から離したらあかん。

 何となく本能が言ってる。


「っく、ヴェル、、!」

 

 あれ?


 ヴェルはどこへ行ったんや?


 あ!


 ヴェルが教室の窓から飛び出していくのが見えた。


 くそ。


 俺がヴェルが気になって声をかけた時にはヴェルはもう宙を舞い窓から飛び出して行っていた。


「ヴェル、、」


 ドクンドクンとさらに心臓が大きく脈打つ。


 俺は慌ててクラスメイトを掻き分けて窓際に駆け寄った。


 窓から外を確認すると、もうヴェルは遠かった。



 ひゅるるるるるる。。


 フードの人の所へ飛んで寄っていくヴェル。


 ストッ!


 ッザッザッザ。

 フードの人の近くに着地しズイズイと歩み寄る。


「待て!ヴェル!」

 俺は窓から叫ぶ!

 しかし声は生徒達の喧騒で届かない。

 ヴェルの歩みは止まらない。。

 黒い人にどんどん近づくていく。

 ヴェルはひたいが当たるほど近づき。

「お前誰だっちゃ?なんでダーリンを起きかけて来てるんだっちゃ?」

 フードの人を覗き込むヴェル。


 オマエジャナイ、、、


 ドケ、、、


 ジカンガナイ、、、


 やめろヴェル危ない!!

 そいつはあかんやつや!!!

「ヴェルーーーーー!!!!!!」

「ダーリン?」

 声が届いた!

 よし!!

 ヴェルがこっちへ振り向く!

「そいつから離れろ!!!」


 グゥワァァァァアアァァァ!!!

 突然フードを被った人が叫んだ!

 

 その叫び声がまたも俺の頭を襲い頭が割れそうに痛い痛い。。


 フードの人も頭を抱えて空に向かって叫んでいる!

 フードの人が奇怪しい!!

 深く被ってるフードの中から黒い霧を吹き出している!!


 ヴェルが一歩後ろに後ずさった。

「お前なんだっちゃ!?」


 周りなど気にも止めずフードの人は苦しそうに悶えている。。


 ヒカリィヲォォォォォ、、、、


 オオォォォォォ、、、


 黒い霧が際限なくパーカーのから出ててる。

 どんどん溢れ出る黒い霧はパーカーの人の周りで濃く溜まってきてる。


 何なんやあいつ。

 とにかく硬直しているヴェルをあそこから離さんと!

「ヴェ!、、」


 フワッ!!

 俺がヴェルに叫ぼうとした途端に。


 パサ、、、


 あ、、


 黒い人が着ていたはずのパーカーに履いていた黒いズボンが地面に落ちる。。。


 うそやろ、、?


「キャーーー!人が消えたーーーー!!」

「大変だーー!!」

「警察呼んでーー!!」


「ヴェルーーー!」

 学校中の生徒が騒いでる。

 俺の声はかき消されてヴェルに届かへん。

 クラスメイトが叫ぶようにあの黒い霧が消えた様に見えた?

 いや何か違った。

 俺には、ヴェルに黒い霧が吸い込まれたか、入り込んだか分からへんけど、そんな感じに見えた。

 速くて消えた様に見えたけど、黒い霧の流れがヴェルに向かっていったやろ。

 

 その黒い霧を吸い込んだ様に見えた。

 ヴェルは何故か目をゴシゴシと擦ってる。

「ヴェルーーーー!!!」

「ダーリン」


「おい何処だ」

「侵入者はどこだ?」

 先生達が五人くらいヴェルの所へと駆け寄って行く!


 ひゅるるるるるるる。。。


 ヴェルが先生が来る前に飛んでこっちに向かって来た。


 ゴシゴシ。。


 ずっとヴェルは目を擦ってる。

「大丈夫かヴェル??」

「うん。大丈夫だっちゃ。でも何か目に入ったっちゃ。。」

「ヴェルちゃん大丈夫?」

「ヴェルさん!」

 小春ちゃんと翔陽も駆け寄ってくる、二人に続いて綾ねえ、ウッディー、翼になーちゃんも、さらにクラスメイト全員が寄ってくる。

 小春ちゃんがヴェルの目を覗き込んでる。


 。。。


 瞼の裏までしっかりチェックする小春ちゃん。

 俺も心配で覗き込みたいけど、真剣な小春ちゃんを見たら邪魔なんかできひん。


 。。。


「目には何も入ってない、かな?」


「本当だっちゃ?でもなんか異物感があるっちゃ。」

 ゴシゴシ。


「ヴェルちゃん擦っちゃダメだよぅ。。」

「ヴェルたん俺も見てあげるよ!目を閉じて唇をこっちに向けて!!」

「翼うるさいっちゃ!!意味がわからんちゃ!!」

 ビリ!

「いぎゃーーーー!」

 翼は小さな雷の珠で翼が感電させられた。

 ヴェルは元気そうやし珠も出せる。

 大丈夫なんか、、?

「ヴェエルさん今日、俺の家に来て母さんに見てもらったほうがいいかもな」

「翔陽、ありがと!でも大丈夫だっちゃ!ほら!別に何ともなってないっちゃ!」

 ガッツポーズをするヴェル。

「いや、ヴェル心配やし今日麗子さんに見てもらおうや」

「うん、、ダーリンが言うなら、、わかったっちゃ」


「全員席に座れ〜〜授業を再開するからのぅ」


「「「「「は〜〜〜〜〜い」」」」」


 のぞむんに言われてクラスメイトの皆んなは席に着いて行く。


 そして俺の不安をよそにのぞむんの授業が再開した。




 胸の奥に不安を抱えたまま時間は進み長い夜へと向かっていく。



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