長い長い夜編 幸せって思わしてくれる仲間って素晴らしい!
愛情は最高のスパイスって言うけど、そのスパイスってこんなに美味いんか。
ーーーーーー日向 海晴ーーーーーー
海の上を走る!
全身感じる風のパワー!!
脚から伝わってくる海の力強さ!
前からくる大波!
アドレナリン全開!
昨日は雨だった、でも今日は晴れ!
めちゃくちゃ最高!
雨の日の次の日は良い風が吹く!
空は風が雲を飛ばして真っ青や!
山から日が昇り、しばらくして太陽がやっと目が覚めたのか日差しを強めていく!
暖かい!!
最高の自然の中俺は前から迫る大波に突っ込んでいく!
パシューーーーーン!
くはぁーーーーー!!
。。。。。。。
時間がゆっくり流れる。
空に飛び上がって行く!!
ぐんぐん上がる!
俺は大空の中飛んでる!
目の前は大空でいっぱい!!
やっぱり良い!!
いつもの不安や悩みがこの大空に溶け込んで消えていってしまう気がする!
最高や!
クルン!
パシャン!
着地も決まった!
また沖から波が来ているターンして波に乗せる!
でかい!!
良い波だオーバーヘッドくらいある!
身長越えや!
崖の様な波を下降りる!
速い!スピード感がやばい!!
最近の俺に付き纏う辛さや恐怖をこの波を下降りるスピードで置いて行ってしまえるかの様に速い。
マジで気持ちいい!!
波のトップでボードを返す!
飛ぶ水飛沫!
最高!!!!
「「すごーーーい!」」
ビーチの方から女の子達の声が聞こえる!
同じ学校の通学してる子や!
制服でわかる!
やっぱ観てる人がいたらテンションも上がるな!!
よし!
もう一度飛ぶぞ!!
俺は沖に向かって走り出す!!
来てる来てる来てる!!
でかい!いい波!!
風も良い!!
スピードを乗せて!
全力のスピードで!
バッシューーーーーーーーーーーーン!!
うおーーーー!
さっきより全然良い!
登るスピードが違う!
どんどん上がって行く!!
このまま何処までも飛んでいけそうやーーー!
時間がゆっくり流れてる!!
俺は多々こういうことがある!
集中力のお陰やろうなー!
あーーーーー!
気持ちいい!
このまま後ろ回りを!
目線を後ろに向けてボードの方向を後方へと誘導して行く。。
「ダーーーーリン!」
ビーチにいるヴェルが目に入った来た!
ギューーー。
ああ何でこんなヴェルを見るだけで胸を締め付けられるんだろう。
幸せな気持ちが溢れてきて胸がいっぱいになる!
もう一人パーカーのフードを被った人もビーチにいる。
。。。。
バシャーーーン!
めちゃくちゃ高い高さからのバックループ!
まじ最高の気持ち良かった!
「ダーリンそろそろ終わらないと学校遅れるっちゃよーー!」
俺は手を振ってビーチに向かう。。
って。。
めっちゃいいうねり来てるやん!!!
後ろから来るうねりを掴む!!
俺の前の水を吸い込みながら後ろにある波が、どんどんどんどん波が盛り上がって行く!!
波に背後から引っ張られる感じ、その背後には危険な波が。
まるで前を 走ってる俺を飲み込み込もうしている様や!!
波の形はビーチに近づくにつれて変わっていく。
大波は大きな口を開ける。
前にいる俺をウィンドサーフィンの道具に乗ったまま飲み込もうとしてくる。
けど波に飲まれるわけにはいかへん!
俺はその波を一気に下り降りる!
落下に近いスピードで並みの斜面を下りレールを入れてターンを決めて行く!
大きな口を開けた波に向かう俺!
口を駆け上がり上の唇で俺は空中に飛び出す!
ドッシャーーン!
セールという羽根で飛んでる俺の下で。
大口を開けた波は俺を食べることができずに、悔しそうに崩れ落ちる。
その口を閉じる様子は悔しそうにすら見える。
崩れた波の先に着水!
くぅ うぅーーーー!!
っっっ最っ高!!!
このスリルの先にある快感。
たまらへん!!!
「かっこいいねーーーー!」
まだ女の子達見てる。
バシャ!
波に乗せてビーチに戻ってくる。
「ヴェル!」
「ダーリン!」
ヴェルが笑顔でビーチで待ってる。
俺は道具を持って待ってたヴェルの方へ駆け寄っていく!
「あんまり乗ってると遅れるっちゃよ!」
「あ!そんな時間なん?ありがと!」
俺はウィンドの道具を頭に乗せて駐車場へ向かう。
女の子達が手を振ってる入学したばっかりの一年生の子達かな?
軽く手を振り返す。
バチン!
「いっだ!!!」
「ダーーーリッン!!」
「何するねん!」
「なに惚気てるっちゃ!もう知らんちゃ!」
トストストスっとヴェルの歩くのが速くなる。
今のは俺が100%悪いわ!
「ごめんごめん!手振ってたからさ。思わず手を振ってしまってん!」
「許さんちゃ!」
「ヴェルー。ごめんな。」
急にクルッとヴェルが後ろを振り向く!
「ダーリンうちの事好きだっちゃ?」
うお何や急に顔が近い、目の前いっぱいがヴェルだ。
「急に何や。そら〜〜な。ってなに言わそうとしてんねん。恥ずかしいわ!」
「ちぇーーだっちゃ!」
俺たちは話しながら土手の階段を登っていく。
すると突然!
バサッ!
「おわ!」
後ろ向きのヴェルにフードを被ってる人がぶつかりそうになった。
危ないと思った俺はヴェルを引き寄せた。
「すいません!」
フードの人は何か探してる様にキョロキョロしている。
ヒカリ、ホシイ、、、
「ダーリン。。」
思わず俺はヴェルを抱きしめてしまってる。
「キャーーーーーーーーー!」
女の子達の声が聞こえる。
「いいなー」とか「カッコいいねー」
とか言ってる。
「あ。ごめん。」
抱きしめてしまってたヴェルを優しく離す。
ヴェルが惚けてる。
「。。うち朝ご飯作ってきたっちゃ。」
ああ、だから今日朝から海入らなかったのか。
俺達は朝一の修行の後一時間自由な時間を今日だけ作った!
なぜなら風が吹くからな!
「一緒に食べるっちゃ。」
二人で駐車場へ向かう。
ヒカリ、、ドコ、、二、、、
フードの人が防波堤をウロウロ何かを探している。
目が見えないのか何かを探すような挙動を見せている。
変な人だな。。。
今ここにいる俺も見えてないみたいやのに、何か探してるみたいや。。
「ダーリン早く来るっちゃ」
「あ!わかった」
「朝ご飯あるっちゃよ!」
フードの人を気にしてたらヴェルが先に行ってしまってた。
グゥーーー
お腹が鳴ってる。
「おーーー!めちゃくちゃお腹減ったわ!食べよ!」
フードの人を背にして俺はヴェルに駆け寄って行く。
駐車場まで戻って道具を片してウェットから制服に着替える。
ウィンドの道具を自転車に乗せた。
「ダーリンこっちだっちゃ!」
ヴェルが駐車場横の高台を登ってそこから手招きしている。
「オッケー!」
小走りで道を渡って駐車場の見晴らしの良い高台を登る。
海の眺められるベンチに二人で座った。
相変わらずここからの景色は最高に良い。
「はい!」
「ありがと!」
それはアルミホイルに包まれたサンドイッチだった!
レタスとベーコンとトマトが挟まれてるシンプルなサンドイッチ。
「美味そうやな!」
「美味しいかわからんちゃ。」
じっとヴェルが見つめてる。
パクッと一口。
これは!
ドレッシングとかマヨネーズとか味をつける物が何も無い。
マジで素材の味やん。
色んな意味で新鮮やわ。
でも。
美味い。。。
なんて言うか。
愛情は最高のスパイスって言うけど、そのスパイスってこんなに美味いんか。
ビックリした。。
「ほんまに美味い!」
「良かったっちゃーーー!」
ヴェルもサンドイッチに噛り付く。
海も最高で、青空でいい風吹いてて太陽が暖かくて。
さらに側にヴェルがいて俺を想って朝ごはんを作ってくれてる。
こんな幸せな朝はない。
「幸せだな。。。」
「うちも幸せだっちゃ」
ヴェルが肩をくっつけて来る。
俺は自然と手をヴェルの腰に回す。
ヴェルは俺の肩に頭を乗せる。
ほんまにに幸せや。
。。。
「おい!!!」
「うわ!ビックリした!!」
「。。。ちゃ!!」
翔陽が後ろから二人の肩を急に叩いてて来た!
「うふふふふ」
ちょっと離れた所で小春ちゃんが自転車を支えながら笑ってる。
「二人で何やってるんだよ!」
翔陽がニヤニヤしてる!
「朝飯やんか!」
「二回目の朝飯だろ?それ?」
「そうやで!動いたら腹減るやんか!」
「しかもそれヴェルさんの手作りか?」
「そうやで!まそうやろ?」
「うまそうだな!」
「ほんと美味しそうですね。。」
小春ちゃんも俺達のそばまで来ている。
「すっごい美味しいっちゃ!また皆んなにも作ったげるっちゃ!でーーーも!翔陽今はお邪魔だっちゃ!!!」
ヴェルが翔陽に飛びながら迫る。
「わりぃわりぃ!」
「小春ちゃん疲れてへんの!」
「疲かれてないですよさっきパン屋さんによったのですっごいお腹空いてますけど」
少し照れた顔でニコニコして小春ちゃんやっぱり可愛い。
「小春可愛いっちゃねー!いつも小春の笑顔癒されるっちゃ!」
ヴェルも同じ事考えてたっぽい。
ヴェルが小春に飛びつく、そして小春ちゃんにすりすりと頬擦りをする。
なんて羨ましい事を。
でも、なんか無邪気に擦り寄るヴェルも可愛い。
「小春も一緒に朝ごはん食べたらいいっちゃ!」
「でもこれは昼ごはん。」
「食べようぜ小春!俺も腹減ったよ!昼飯は学校でまた買おうぜ!」
「え?いいのかな?」
「ああ!別にいいじゃん!」
「でもこんなにお腹いっぱい毎食食べて。。」
「俺たちは朝からハードに練習してるからいいんだよ。っていうかさ、食べて練習したことを食べて力にするんだよ!だから。」
「だから食べるっちゃ!!」
「そうやで!次は小春ちゃんの幸せになる番なんやろ?な!翔陽!」
「ああ!そうだよ!小春いっぱい食べて最高の人生にしないとな!」
翔陽がニコッと小春ちゃんに笑いかける。
「はい!」
小春ちゃんは翔陽を笑顔で見上げた、その目には涙が溜まってる様に見える。
はい!俺!グッジョブ!!
完璧すぎるほどのパスやろ!
「ダーリンナイスだっちゃ!」
そして俺達は二回目の幸せな朝ご飯を食べたのだった。




