水の災害編 修行の成果を出すって素晴らしい
突撃する勢いと腕を突き出す勢い両方を使って突き出した!!!
俺の繰り出したこれはまるで牙突!!
ははは!
牙突壱式!
ーーーーーー日向 海晴ーーーーーー
ッザッバーーーーーーーーン!!!
静かな世界の中当然海の水が爆ぜた音がした!
しかし俺は今起きている事で精一杯でそっちに気を向けることが出来なかった。
不可思議なこの出来事で俺の思考は全てそっちに持っていかれる。
なんで雨粒が浮いてる?
なんで雨粒の中に逆さまの世界が?
なんで、なんでこんな事になってる。
この水がふわふわと浮く不思議な世界の事のしか考えられない俺。
ビヒィーーーーーーン!!
その俺の耳を今聞こえるはずのない音が襲った!
なんや今の音?いや声?
生き物の声に聞こえた。
聞き覚えのある鳴き声、あれは、、馬の鳴き声?
なんで今このタイミングで馬の鳴き声が??
俺は鳴き声が聞こえた海の方へ目線を送る。
するとなんと。
少しだけ海の沖から馬の様な生き物が首を出してる。
泳いでるのか歩いてるのか。
だんだんだんだんビーチに寄ってきて、近づくにつれ馬の体が海から出て来る。
なんやねんあれ。。
馬にまとわりつく黒い霧が見える。
やばいやつやな。。。
あの馬、色も奇怪しい。
頭はちゃんと馬やねん。
茶色で耳と耳の間の額は白くなってる。
やのに。
首の中間からだんだん色が変わってる。
コバルトブルーや。。。
海の中の馬が岸に近づくにつれてだんだんと身体が見えてくる。
海から上陸してくる馬はまるで水で出来た様な身体。。
いやいや。
訳が分からへん。
なんでそんな身体透けてるんよ。。
身体の中に魚が泳いでても不思議じゃない様な色。
立髪も水の様な糸で毛先に向かうにつれて深い深海の色になっている。
闇を纏った水の馬はザバザバと上陸した。
ザバザバと跳ね上げた海水も空中にとどまり。
揺れる球体となっている。
立ち姿は凛々しく色が奇怪しいのに、なのにしっかりと筋肉まで見てとれる。
一見めっちゃカッコ良くって綺麗な馬だ。
やのにあのドス黒い霧のせいで全く綺麗とはカケラも思えない。
どっちか言うと恐ろしい。
俺の直感が言ってる。
あかん。
あれは絶対危険なやつや。
今この不思議な状況も絶対あいつのせいや。
不思議な馬を注視していたら。
「おい海晴なんで雨が浮いてるんだ?」
翔陽が駆け寄って来る。
けど俺は目が馬から離せなかった。
目を離したあの水の馬が瞬間何をするか解らない。
俺の腕に抱えられていた女の人をドサっと翔陽に渡した。
「この人を頼む!」
翔陽に言うと俺は側にあったウィンドサーフィンのマストって言われる長い棒を持って走った!
「お、おい!」
翔陽の声が聞こえた。
バシャバシャ。
馬が身震いして空中に海水の水滴を撒き散らす。
馬の色は不思議で足元に行けば行くほど青が濃くなり、頭から下がる立髪の様に色が変わり、頭も当たりは浅い海の色のターコイズビルー、足元にいけばいくほど青は濃くなりひずめの辺りは深い深海の様な紺色になってる。
本当に不思議な色や。
馬の目は半分ほど開いていて。白目が無く、真っ黒の目の中にはいくつかの光の粒の様な物が有る。
あの目も普通の馬絶対じゃない。
俺はマストをいつでも振れる様に構えながらどんどん駆け寄っていく!
もう目の前だ!
ダンッ!
俺は思いっきり地面を蹴って飛びかかる、と同時にマストを振り下ろす!
パシャン!
なんや!?
俺の攻撃は水馬の手前で何かに阻まれた。
水馬の前に大きな水の膜がある!
まるで大きなシャボン玉だ。
いつの間にこんなシャボン玉が??
くそ!
俺はそのまま振り抜いてマストでシャボン玉を破る。
パン!
シャボン玉は結構硬くて二枚重ねの風船を無理矢理割った様な感覚!
シャボン玉にひっかがってる間に水馬は俺から離れるように一歩下がってる。
ザン!
俺の攻撃はビーチを叩き、水の様な馬へは当たらなかった。
濡れた砂が重く散る。
「このやろ!」
俺はその姿勢から横なぎにマストを振り回しながら一回転!
身体ごと一回転しながら一歩踏み出し水馬を横から叩いてやろうとマストを振った!
狙いは長い首!!
ビュンッとマストが水馬に迫っていく!
いける!!
バシャン!
寸前だ。本当に首にヒットする寸前。
10cm前に水の塊の様な物に阻まれた。
今度はシャボン玉じゃないんか。
水の盾の様な直径30cmくらいのおはじきの様な水の塊。
二撃目の攻撃はこの水の塊のせいではまた当たらなかった。
どう言うことや、水馬は水を自由に操れるのか?
しかしだからって止まってなんていられへん!
叩いたマストの反対側を使って三撃目を下から打ち上げる!
二撃目の攻撃を止められた、その反動を利用して攻撃!
バチャン!!
あかん、これも水の塊に守られた。
さらに返しで一撃目と同じ様に上から打ち付ける!
怒涛の四連撃!
バチャン!
しかしこれも守られてる。
今は水馬の目の前に水の塊が有る前が見えない!
俺を見失ってるんちゃうか??
俺は左脚を馬の頭の下に踏み込んだ!
さっきの攻撃の返しで下からもう一回!
上から頭を狙う!
でもれはフェイク!
上からのマストの攻撃は水馬には見えてるやろ!?
逆にこっちに集中させといて!
「おっらぁ!!!」
ドシャン!!
当たった!
マストの攻撃をフェイクにして放った右足の中段蹴りがもろ馬の左胸に当たった!
蹴りの当たった場所から馬の全身に波紋が走る!
ヒヒーーーン!
やっぱりこの馬、めっちゃ水っぽい!
馬は右側に二歩ほど押されて退く。
その瞬間水馬は目を見開きさらに目に力が入った!
俺は攻撃が来ることを確信した!
空中に止まってる雨粒が集まっていく。
10個ほど水馬の周りに3cmくらいの水の球が出来た。
ヒヒーーーン!!
幾つもの水の球が馬の方から飛んで来る!
速い!
まるで横向きにスコールが降って来る様だ!
その光景に俺は一瞬ビックリした!
ドンドンドンドン!
顔を両手で守った俺の全身を水馬の撃ち出した水弾が打ち付ける。
一つ一つの水の弾は大人のパンチぐらいの衝撃があった。
ガフッ!
水弾が溝落ちに入った、それが攻撃が一番痛かった。
俺はくの字に折れ、後ろに思いっきり飛ばされる!
ゴロゴロゴロゴロ!
クソ!
立ち上がって馬を見る。
馬も俺を見ている。
どうしたらこいつに勝てる?
俺は光の珠を出へん。
今この状態で勝ち目はあるんか?
いや、そんな事、今分かる訳ないやん!
「ダーーーーリン!!」
ヴェルの声が聞こえる。
「海晴!」
翔陽も。
翔陽とヴェルと小春ちゃんが駆け飛び寄って来てるのが分かる。
でもまだ防波堤を降りたくらいだろう。
三人の声と足音は遠い。
まぁいい、そんな事より。
次、どうやったら俺の攻撃が当たる?
水馬ははまた水球を作っている。
今度は一回目の攻防とは違う。
あの水弾を回避しながら近づかないといけない。
そういえばあの水弾攻撃。
さっき俺がくらった時は頭からお腹の下まで当たったけど、足には当たらなかった。
なんで分るかって言うと、俺の足は今痛くない。
水弾が当たってへんからや。
そうか!
俺は思いついた瞬間俺は馬に向かってまた走った!
すかさず水馬は俺に向かって水球を飛ばしてくる。
俺はサッカーのスライディングの様に馬の足元に滑り込んだ!
やはり水弾は足元には無く滑り込んだ頭の上を飛び去って行く。
そのままの勢いで水馬の前足を刈払った!
パシャパシャ!!
水馬の前足が切れた!
当たった感覚は少し硬めの水やった!
水馬は前のめりに倒れる!
切り離されて前足はバシャンと崩れ水に戻った。
俺はスライディングから地面を蹴り、向きを水馬の方向へ戻す、通り過ぎた水馬に俺はさらに躍り掛かる!
足を斬られた水馬は横に倒れていて前足に水が集まって水が脚に戻ろうしている。
させない!
倒れてる水馬の足をもう一度手に持ってるマストで狙う!
バチャ!
「あ、くそ!」
また水の塊に阻まれた、狙いがバレてると守られてしまう!
シュッ!
守っていた水球から急に棘が顔に向けて伸びて来た。
「危な!!」
俺は反射的に上に飛び上がりながら右に体を捻り回しギリギリで水の棘を避けた。
カスった!!
アドレナリンも出てるし痛くはない!
でも絶対カスってた!
「このクソ!」
俺は棘を避けるために跳ね上がってしまって、空中に舞っている、その俺の視野は初め空を見ていたんやけど、後ろの回転していくにつれ視野の左側から水馬の頭が見えて来る!
攻撃できる!
ふっと頭にそうよぎった!
いける!!
ちらっと見えた水馬の頭に向かって身体を捻ってマストを振る!
叩いても水球に阻まれる可能性もある!
やし叩きつけるんじゃない!
良い感じや、集中できてて世界がスローに動いてる!
マストで思いっきり全体重を乗せて突き立てにかかる!
案の定、水球が水馬を守りにきた!
関係ない!
水球も貫いてしまえ!
バッチャン!ドンゴキ!!
マストは守ってる水球を突き抜けて馬の顔面にめり込んだ!
ブオォォォーーーーーーー!!!
水馬が激昂した!
「よっし!!!!」
暴れて一気に水馬が立ち上がる!
馬の右頬の形が変わってる!
ゴキって感触があった。
絶対ダメージ入ってる!
あいつ、身体の全て水で出来てる訳じゃないんか。
骨か筋肉がある!
足を攻撃をして切った時はさっきのドンとかゴキって感覚はなかった。
思考はしてたら水馬が叫び出した!
ブホォォォーーーーー!!
馬の周りにまた幾つも水が集まってていく!
あかん!
絶対さっきより危ない攻撃が来る!
俺は慌てて水馬に駆け寄った!
水馬は俺に水の球を放つ!
バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!
体を水の球が体にぶつかる!
でもさっきほどの威力はない!
早く駆け寄って正解やった!
水球が小さかったから威力は少なかったし、俺との距離も近くてさらに威力少なかった!
色々あの水馬の情報は得たし!
水馬が追えないほどの連続攻撃で攻めてそこから視覚外から攻撃は当たる!
あと水球は少し硬めやけどあくまで水やから貫通もするしシャボン玉は割る事も出来る!
ダメージも恐竜の時とは違って今は入ってる!
前の攻撃で水馬の足は切れた!
切り落とした水の部分は水に戻って崩れる。
じゃあ首の水っぽい所を切り落としたら。。
いけるやろ!!
よし!
攻めてやる!!
俺は思いっきりマストを振りかぶった!
そして上から振り下ろす!
でもこれは水の塊で守られてしまう!
解ってるねん!
これも計算のうちや!
連続攻撃や!攻めろ!やすむな!自分に言い聞かせて攻める!
下!ッバシ!右!ッバシ!左!ッバシ!
バシバシ!バシャ!バシ!バシバシ!
ここまでマストで攻撃したらマストに気をとられてる筈!
思い切り上からマストで殴って!意識を上に持って行って!
ここだ!
左足で蹴り上げ!
ガチン!
馬の顔が跳ね上がる!
やっぱり顔の中には何か硬い物がある!
頭が降りてきたところを右脚のハイキック!!
バッチンドン!!
もろ入った!
水馬が怯んで少し距離ができる!
まだだ!
追い打て!!!
自分に言い聞かせて思いっきり地面を蹴った!
マストを持ってる手を一度後ろへ引き力を溜めた!
突撃する勢いと腕を突き出す勢い両方を使ってマストを突き出した!!!
俺の繰り出したこれはまるで牙突!!
ははは!
牙突壱式!
バッキン!!!!
水馬の左顔面に思いっきり当たった!
首が横向きに吹き飛ばされる!
手応えあり!!!
馬の左顔の形が変わってって、口から水か何か解らないが真っ黒でドロドロした液体が出てる。
いい感じや!
いやでもまだやろ!
もう一度!
よろめいてる水馬に向かってもう一度牙突を繰り出す!
バシュン!!
二回目の牙突は当たる一瞬前に、馬は一歩前に進んだ。
そのせいで顔ではなくて首のマストが掠った!
「クソ!!」
水っぽい所じゃ馬にダメージは多分無い!
ぬぽんと水馬の首にマストが取り込まれる。
何??
動かへん!
なんでやねん!
何故か首に刺さったマストが動かない!
これは良くない!!
「くそ!この野郎!」
このまま蹴ってその反動で抜いてやる!
ガッチン!
「おっしゃぁ!!!」
マストを軸に鉄棒の逆上がりをするかの様な姿勢で馬の顎を蹴り上げた!
馬の歯が無理矢理噛み合わされいい音がした!
あ、音がしたら歯もちゃんとあるってことか!
首がマストもズップンと抜けた!
マストを軸にバク宙で着地した、かった。
俺は思いっきり顔面から落ちて転げた。
「くそ!」
転けてる場合じゃない!
間髪入れず攻めるべきや!
鼻のじんじんする痛みを俺はかなぐり捨て立ち上がり!
俺は前足を思いっきり踏み込んでマストを振り下ろした!
顎をかち上げられた後、ふらふらと怯んでる水馬はきっと防御できないだろう。
俺は持ってる力全て込めて思いっきり上から首を狙って振り下ろした!!!
前足の時の様に首を切り落としてやる!
「いっけーーーーーーー!!」
ッバッシャーーーン!!!!!
マストは狙い通り!
首の水っぽい所に当たった!
が。。。
馬の首は切れる事はなかった。
マストは首の真ん中でゴンと何かに当たって止まってしまっていた。
「クソ!」
またマストが動かへん!
さっきやった顎はきっともうバレてるやろ。
だから!
こっちだ!
左脚で思いっきり馬の胴に中段蹴りを見舞う!
ッバッチャン!
あ。。。
ヤバ!
足が馬の胴体にめり込んだ!
こっちも抜けない!
今の蹴りにきっとダメージは無い。
俺はマストを持ちながら足を取られてしまって馬に張り付いてるかの様な姿勢になってしまった。
足を抜こうと足掻いてみるが抜けない。
そうこうしてる間に水馬の周りに水球ができ。。て。。。
いや。。。
いつもの水球と違う。。
水球の形が針状になっていって。
それが何本も空中に浮いて。。。。
どんどん大きくなってる!
ヤバイヤバイヤバイ!
こんなんで撃ち抜かれたら。
死。。。
くそ!足が抜けない!
カッ!
水馬が目を見開いた!
やばい!!!!!
俺は思わずマストを離して両腕で顔を守る!
ブランと体重のせいで足だけでぶら下がったその瞬間。。
バシュン!
ドン!
。。。
ドサッ。。。
俺の体は力なくビーチへと落ちた。。。




