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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第一章 崩壊と運命
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修行編 美しい凪の海って素晴らしい



 真っ赤でまん丸な太陽もだんだんと海に近づき、水面みなもに映る太陽と空に浮かぶ太陽が水平線を介してくっつこうとしている。


 水面の下のパラレルワールドの王な世界にいるヴェルも近づいている。


 鏡の様な真っ赤な夕陽を写した海面に手を伸ばすヴェル。


 逆さまのヴェルも手を伸ばす。


 信じられないほど美しくて目を離せなくなる綺麗な景色。


 幻想的すぎる景色の中、俺には少し不安が過った。


 ヴェルが手を伸ばす先にいる逆さまのヴェルが突然、俺の大切なヴェルの手を掴み、逆さまの世界に引き込んだりしないでくれよ。。。



 ーーーーーー日向 海晴ーーーーーーー


「学校疲れたっちゃーーー!」


 俺の自転車の後ろでヴェルの声が少し色づき夕陽へと近づく大空へと響いた。


 海は波も風もない夕凪。


 クゥクゥ。クゥーー。。。

 かもめ気持ち良さそうにが鳴いてる。


 静かな海が自転車で帰る俺達を見守っている。


 海は学校と違って穏やかやなーー。。

 凪も海も悪くない。

 太陽は四月の暖かさ大地に届けて、新たな草花が芽吹いている、(かもめ)も気持ちよさそうに空を泳ぎ、雲が穏やかな川の流れに様にゆっくりと流れている。

 自然の中にいる時はこんなにも穏やかな気持になれるのに。

 さっきまでの学校ときたら、まるで突然襲って来たスコールみたいやった。

 バケツをひっくり返したかのような、注がれる視線と質問の豪雨。

 何も出来ずにただただ雨に打たれることしか出来なかった。

 八人でスコールから逃げ出して海岸で食べる昼ご飯はめちゃくちゃ楽しかったけど。


 学校が終わって学校を出てやっと興味という豪雨が去った。


 すーーーーーー。。。。

 

 はーーーーーー。。。

 

 俺はこの平穏な空気を俺はめい一杯吸い込んで吐き出した。

「静かな海だっちゃねーー」

 ヴェルは自転車の進行風によって乱された白い美しい髪をかき上げながら、海を気持ち良さそうに眺めてる。

 俺の自転車の荷台に乗って、いや、乗ってると言うか荷台の上に立って、俺の肩に手を乗せてるヴェル。

 立つのは危ないんちゃうかなって思うけど、まぁヴェルなら平気か。。

 飛べるしな。。

 隣で自転車を並べて走らせる翔陽の後ろには小春ちゃんもいる。

 小春ちゃんは両足とも自転車の片側に出して、海の方を向いて座ってる。

「今日は太陽が二つあるんですね。」

 小春ちゃんがふと呟いた。

 今の海は完璧ななぎ、風も波もなく海はまるで鏡の様に夕陽の美しい世界を映してる。

 水平線に近づき、大きな夕陽に焼けた太陽に加え、夕陽に照らされた真っ赤な雲も逆さまに映り、三羽で飛んでいる鴎も映り込んで三羽から六羽に増えていた。

「ダーリン!あの鳥!すごい!」

「めちゃくちゃ海に映ってるやん!!」

「すっごい!気持ち良さそうだっちゃーー!ちょっとうち行って来るっちゃ!」

 鴎達を見て一緒に飛びたくなったんか、ヴェルは俺にそう告げるなり自転車の荷台から飛び上がった。

 そして凪の海の上へとヒュルルルっと飛んで行く。

 海の上へ着くなり水面の上ギリギリを飛ぶヴェル。

 見事に海の反射でヴェルは二人になって飛んでる。

 まるで海の海面には、逆さまのパラレルワールドが有るんじゃないかと思わせる様に見事に映ってる。


 海面の下にいるもう一人の逆さまのヴェルが急に別の動きをするんじゃないかなんて、妄想しながら俺は右ポケットに入ってる携帯を取り出した。

 美し過ぎるこの景色を俺は撮らずにはいられなかった。

 ポケットから携帯を出してる、その間にヴェルに鴎が近づいて来ていた。

 クゥークゥー鴎がヴェルに話しかけてる。

 ヴェルは飛んでる鴎と戯れる様に笑顔でくるくると周り鴎達と飛行を楽しんでいる。

 ヴェルの周りを飛ぶ鴎も楽しそうにヴェルの周りを舞っている、鴎と遊んでる様に見えてくる。

 カシャ。カシャ。

 携帯のカメラでこの美しい風景を記憶していく。

 ゆっくり自転車で走る俺を、待つかの様にゆっくり自転車を走らせる翔陽と乗る小春ちゃん。

 その二人も揃って海で飛んでるヴェルに目を取られている。

 俺は翔陽と小春ちゃんを見てても心が暖かくなる。

 カシャ。

 モデルの様にカッコいい翔陽と可愛い小春ちゃん、空と雲と海、自転車を二人乗りする微笑ましい二人。

 思わず二人に向かってもシャッターを押してしまった。

 そうする間にヴェルが少しアクロバティックに海上舞う。

 俺は思わず動画に切り替えてカメラででヴェルを追う。

 ヴェルと逆さまのヴェルが空中で宙返りをしてみたり、くるくる空を仰いだり海を眺めたり回ってる。

 ヴェルは俺の携帯に気付いたのかこっちに笑顔で手を振る。

 小春ちゃんの優しい笑顔もいいが。

 ヴェルの活発な元気な笑顔は本当に可愛くって俺の胸をギュッと掴む。

 

 美しい景色の中でヴェルは海面に近づいていく。

 真っ赤でまん丸な太陽もだんだんと海に近づき、水面みなもに映る太陽と空に浮かぶ太陽が水平線を介してくっつこうとしている。

 水面の下のパラレルワールドの王な世界に居るヴェルも近づいている。

 鏡の様な真っ赤な夕陽を写した海面に手を伸ばすヴェル。

 逆さまのヴェルも手を伸ばす。

 信じられないほど美しくて目を離せなくなる綺麗な景色。

 幻想的すぎる景色の中、俺には少し不安が過った。

 ヴェルが手を伸ばす先にいる逆さまのヴェルが突然、俺の大切なヴェルの手を掴み、逆さまの世界に引き込んだりしんやろな。。


 鏡の海へと手を伸ばすヴェル、ヴェルは指で鏡の海を撫でた。

 逆さまのヴェルとヴェルの二人が手を触れ合わしてるみたいや。

 その指先から水飛沫が舞い後ろへ一本の線が引かれる。

 その解除に引かれていく線は途中で直ぐに細いV字別れ、二本の線とな理、その二人のヴェルが引いた二本の線間は細波(さざなみ)ってる、ゆえにそこの一部の海は鏡になっておらず、海の中を見せて藍色となっていた。

 まるで二人のヴェルがパラレルワールドの世界を切り裂いて飛んでいる様や。

 水面を撫でる指に驚いているのか、小さな魚はぴょんぴょんっと水面から飛び出してくる。

 ヴェルの周りを水飛沫をあげて跳ねる魚達を見てヴェルはふふふっとわたって楽しそうや。

 魚達もまるで「僕たちと遊ぼうよ」と言ってるかの様やなー。

 ヴェルは動物に愛される才能でもあるんかな。。?


 だんだんと真っ赤な大きな夕陽が水平線に沈んでいく。

 二つの太陽が水平線に近づき、水平線でくっついてどんどん小さくなっていく。

「すごいなこんな夕陽初めて見たよ」

 翔陽もこの景色に見惚れている。

 俺達の自転車はいつの間にか止まっていた。

 防波堤からヴェルとその景色を眺める三人。

「綺麗ですねーー。。」

 小春ちゃんも感動している。


 夕陽はどんどん小さくなって消えていった。

 美しかった哀愁を漂わす世界。

 

 黄昏たそがれの時間となった。


 黄昏を迎え満足したのかヴェルは俺の元に帰って来た。

「ダーリン今日の海すっごい楽しいっちゃ!」

 ヴェルは心の底から楽しかったんだろう。

 凄いキラキラした笑顔で帰ってきた。この笑顔のヴェルが一番可愛い。

 一瞬不安がよぎり、心配したから帰ってきたヴェルが可愛くて、嬉しくて仕方なかった!

「ああ。こっちから見てても凄い景色やったわ。。飛べるっていいなーーー!」

「見てて俺も飛びたくなったよ!」

「すっごい楽しかったっちゃ!」

「私も幽霊の時はできたのに、ヴェルちゃんと海の上飛びたかったなー」


「皆で海の上飛びたいっちゃね!皆も飛ぶ練習するっちゃ!」

「いやヴェルさん人間は飛べないから。」

「知ってるっちゃ!でも練習したら、もしかするかも知れないっちゃ!」

「はいはい、飛ぶ練習な、まぁ飛べるもんなら俺も飛んでみたいわーー!」

「ああ、、練習か、 そういえば海晴!今日も修行しようぜ!」

 ヴェルの飛ぶ練習から俺達が出せるはずの珠の練習をしようと翔陽が話を振ってくる。

「あ。ああ!修行しっようぜ!俺達の力全然足りてへんもん!!」


「そういえばダーリン光の珠出せる様になったっちゃ?」

「ああ!光の珠な!」

「確かに最後の黒蘭鋳の時に光の珠で戦ってたよな!?」

「ああ!光の珠で戦ったわ!」

「もう光の珠を出せるんですか?」


 。。。


「光の珠は、、、」


「うん。」


「出せん!!」



「「「なんでやねん!!」」」


「うお!ナイスツッコミ!!」


「「「「ッハッハッッハッハ!!」」」」


「ダーリン、もう、ふざけてる場合じゃないっちゃ、本当に出せないっちゃ?」

「ああ!出せへん!」

「ほんとかよ?」

「いやー昨日ベットの上で何回か出そうとしたんやけどなー」

「出せませんでしたか?」

「うん、無理、まじどうやって出せるかわからんわ!」

「じゃあ光の珠だす修行だな!」

 翔陽が何故か嬉しそうに肩を組んでくる。

「修行どこでするっちゃ?もう日が暮れるっちゃ。」

「確かにな。俺は水風船合戦したかったんだけどな。黒金魚と戦ってあの修行をやってってよかったって思うからさ。」

「それうちもめちゃくちゃ思ったっちゃ!」

「水風船の修行をやってなかったら私達勝てなかったかもしれませんもんね。」

「それやんなー!っていうかさ、俺まだあの黒蘭鋳と戦った時皆んなと離れて何があったか言ってなかったよな?」

「ああ、寝て動けない間にお見舞いに来てくれた綾達に少し聞いたけどな。」

「うちもちょっと聞いたっちゃ。だけどちゃんと知りたいっちゃ」

「私も知りたいです。誰かと戦ってたんですよね?」


 俺は黄昏の空を映す海を見て思い出しながら話し始めた。

「多分あん黒蘭鋳は学校を襲った雹とかそういった災害の元凶じゃないんやと思う。」

「え?どういうことだよ?黒蘭鋳が雹を降らしてただろ?」

「だっちゃ!そしてうちらが黒蘭鋳を倒して終わったんだっちゃ。」

「いや、それはそうやねんけど、あの黒蘭鋳を学校に連れてきたっていうか、黒蘭鋳を出したっていうか。」

「ああ、そういうことか。」

「黒幕がいたって事ですか?」

「そうそう。俺なんかさ、その黒幕の見てる景色が見ててた時があってさ、その黒幕の視野の中で黒蘭鋳を出したり、体育館で避難した皆んなや先生が襲われてるのが見えたんよ」

「え?意味がわからんちゃ。ダーリンが黒幕の見てる景色を見てたんだっちゃ?」

「ああ、そう、しかも二回も。その二回目は黒金魚が襲ってきてる最中やったし黒幕の景色を見ている間は俺教室で何してたかわからへんねん。」

「あの時か。俺は急に海晴が倒れて、めちゃくちゃ心配したよ。」

「だっちゃ、すっごい心配したっちゃ!」

「黒幕の視野を見ていた海晴君は全く動けなってました。」

「まじか。目が痛かったとこまでは分かるねんけど倒れてたんか俺、ごめん。」

「大丈だっちゃ翔陽がすっごかったから。」

「それはまぁいいって、で、体育館で何があったんだよ?」

「まずその黒幕の景色を見てる時もう黒幕は体育庵にいてさ、黒い竜宮の使いが体育館の皆んなを襲って、、、」


《俺は体育館の出来事を事細かに説明した》


「で、俺はみんなに助けられて気付けば体から光が溢れ出てて、掌の上に光の珠がいつの間にかあった。」

「出そうとして出したわけじゃないのか。」

「そうやねん、で体育館の中の皆は築き始めてて、体育館の扉を開けたら翔陽達が黒蘭鋳と戦っててピンチに見えたから俺はめっちゃ走って黒蘭鋳を倒しに行ってん!

「そうか、大体わかったよ、でもピンチとかじゃなかったからな!」

「いや結構ピンチに見えたで!」

「でもダーリンが来てくらなかったら本当にやばかったっちゃ。」

「そうですね。望先生も何か最後の呪文の様なもの唱えてましたし、海晴君が来てくれないとやばかったかもです。」

「やろ!よかったわ!みんな助けられて!」

 すっと俺は翔陽の肩に肘を乗せる。

「だろ翔陽??」

「うるさい!調子に乗るな!」

 ドス!

 翔陽の肘が俺の脇腹に刺さった!

「痛って!!」

「ふふふ!」

 脇を押さえる俺を見て翔陽が笑ってる。

「このーー!やるか!」

 俺は翔陽から距離をとって構える!

 それはまるでカマキリの様な感じで、蟷螂拳ってやつのつもりで!

「お!負けないぞ!ってかなんだよその構え。」

「え?蟷螂拳やん?」

「そんな意味のない構えやめとけって。」

「そうなん?」

「ああ、全くそれ意味ないぞ、ってか逆に動きづらくなってる」

「はは!なんやんねん!蟷螂拳って!使えへんな!あ、ってか俺思ってん!体育館で黒幕と戦ったんやけどやっぱりもっと俺戦い方を知らんとあかんわ、翔陽に総合格闘技か翼に空手を教えてもらおうかなって思っててん。」

「あ!いいじゃん!今日戦い方、皆んなに教えたげるよ!」

「それいいっちゃね!修行みたいだっちゃ!」

「修行なんやからいっちょハードにいくか!!」

「今の私に全く足りてない分だと思うんです。翔陽君お願いします。」

「いいじゃん!じゃあ俺の家に行こう!俺が総合格闘技を練習してた部屋があるから!」

「いくっちゃ!!」

「行こう!」


 俺たちは修行をするために光波神社へと自転車に乗って移動した。



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