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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第一章 崩壊と運命
42/110

学校編 乗り越えた後の景色って素晴らしいですね

 


 氷が撒き散らされてキラキラ光るグラウンドの上に綺麗な大空が壮大に広がってる。


 遠くに見える海と同じように光を乱反射させて世界がキラキラと光って美しい世界。


 綺麗。。


 私には大きな事を乗り切ったご褒美の美しい風景に見えた。




 ーーーーーー 絹川 小春 ーーーーーー


 私はもう何度も翔陽君に救われてる。


 だから私は翔陽君の力になりたい。


 生き返ってからずっと私は思っていた。

 なのに今回も守られてばっかりだ。。


 それに、、私を守ったが為に翔陽君は傷ついた。

 許せない!

 守られてばかりの私も!

 そして翔陽君を傷つけたあのボコボコの黒い金魚も!!

 許せない!

 私が黒いボコボコした魚を睨みつけていると。


「ふぅーーーーーーー」っとヴェルちゃんは突然気にもたれて座り込んだ。

 綺麗な肌を汗で濡らして深く大きく呼吸をしている姿のヴェルちゃんは明らかに疲れてる。

「ヴェルちゃん大丈夫??」

「大丈夫だっちゃ少し疲れたみたいだっちゃ」

 ヴェルちゃんは少し弱った目でニコッっと笑って私を見て親指を立てた。

「でもちょっと休みたいっちゃ」

「ヴェル大丈夫かのぅ?」

「のぞむん怪我は大したことないっちゃ、でもちょっと疲れたっちゃ」

「ふむでは、問題なのは翔陽だけかのぅ。ちょっと待っておれ。気休めになるかもしれんが癒してみようかのう。幸い黒蘭鋳はヴェルの攻撃で大人しくなっておる」

「いや先生俺は大丈夫だって!」

「何を言っておるのじゃのそ出血。確実に動脈を切っておるわ。このままだと20分もせずに死んでしまうぞ?」

「え?マジか。。」

「先生。。」

「大丈夫じゃ、わしが何とかしてやるわい。しかしすぐにとはいかんからのぅ。詠唱と治癒の時間がいるから少しの間、また時間稼ぎを頼むぞ」

「先生!分かりました、私がその時間を作ります!!だから!だから翔陽君を治して下さい!」

「うむ!あの黒蘭鋳はここまでの攻撃で弱ってきておる!出来るなら倒してしまっても良いぞ!」

「はい!!」


 私はとにかく、何とかしないとって思いっきり地面を蹴って広葉樹の裏から飛び出した。

「うちも行くっちゃ!」

 そうヴェルちゃんの声が後ろから聞こえた!

 ガクッ。

「っちゃ!」

 ザザザ。

 ヴェルちゃんは走り出そうとして転けた。

 きっとさっきの攻撃で相当の疲労があるんだと思う。。

 それでも私はお構いなく駆ける!

 今回は私が守る番だ!という気持ちがふつふつ沸いてきた!

 望先生の言う通りあの黒い蘭鋳と言う金魚さんはかなり小さくなってきてる。


 小さくなってきてるのに今でもまだまだ口の中から黒い金魚さんを生み出している。

 口から生み出される黒い金魚さんはさっきまでの鮪サイズの黒い金魚さんよりだいぶん小さく見える。

 パッと見て手の平サイズしかない。

 早くあの黒い蘭鋳さんを倒さないといけない!

 きっと私ならできる!

 いや!絶対やらなきゃいけないよね!

 次は私が翔陽君を守らなきゃだから!!!

 きっともうさっき程の大きな黒金魚さんは生み出せないんだろうな。

 だから、あの小さな黒金魚さんを生み出してるんでしょ。


 雹弾の降った後の 校庭には沢山、突き刺さる雹弾残ってる。

 雹弾の突き刺さる前で走っていた私は立ち止まった。

 雹弾に光が差し込みキラキラ光っている。

 近くで見れば見るほどその雹弾は大きくって相当な威力があったのがわかる。


 凄い氷の弾、まるで氷の槍。。

 本当に凄い。

 私こんな大きな氷の攻撃なんてできない。。

 でも出来たら。。

 翔陽君を守れる力になるよね。。

 私もこんな攻撃できる様になりたい。

 同じ氷の力なんだもん!

 やる!

 絶対やるんだ!


 前から迫って来てる拳くらいの黒い金魚さんが襲いかかるその前で、私はゆっくりと目を瞑った。

 そう私は見て来た。

 のぞむん先生の瞑想の仕方。

 私は言葉を発して詠唱なんてしないけど。

 氷の珠を強くするにはきっとのぞむん先生と同じ様にする事がベストだと思った私は、一旦黒い金魚さん達の事は置いておいた。

 長い時間が出来ないけど少しの時間だけでも集中して氷の珠を大きくした方がいいと思ったから。

 今あの黒金魚さんに走って突っ込んでも何も出来ないと思うし。

 

 集中するんだ。。。


 まず掌の上に氷の珠を創る。

 この氷の珠を大きくしたいの。

 望先生も翔陽君もヴェルちゃんも目を瞑って何か瞑想の様な事をしてた。。

 私も同じ様に。

 目を瞑ると掌の上に氷の珠があるのが分かる。

 掌が氷の珠の冷気が掌に降りて来てひんやりしてる。

 このひんやりした冷気をもっと冷たくしたら、きっと、もっと氷の珠が強くなるはず。。

 集中。。掌に。。

 ザザザザザっと遠くの方から音がしている。

 黒金魚さんが迫って来てる。。早くしないと。。

 だめ、別のことを考えちゃ。。

 

 慌てないで、集中しないと。。


 集中。。。

  

 あ、少し冷たさが増してきてる。。


 いい感じ。。


 ん?


 でも何だろ?


 胸にも何か冷たい、何か大きな力の様な物がある気がする。


 これは。。


 何だろ氷の様な感じなんだけど光の様にも感じられる。


 これを。。


 ザザザザザザザザザ!


 う。。


 だめ!


 もうきっと黒い金魚さん達が迫っている。。

 私は目を開けた。

 やっぱり!

 目の前に黒い金魚さん達が泳ぎ寄って来てる!!

 刺さる雹弾を避けて列を成して襲ってきてる。

 ギィギィと鳴いて、信じられないくらい多くな口を開けて。

 鋭い牙がギラギラと光ってる。


 この少し大きくなった氷の珠でどこまでできるかわからないけど!

 やるしかないよね!

「えぇぇーーーーっい!」

 私は思いっきり氷の珠を投げた!!

 目の前に迫り来る魚群、その前で氷の珠は輝き形を変える!

 三本の大きな氷の針が出来た!

 まるでさっき降って来たの大きな雹弾のみたい、それを少し細く綺麗にした様な形。

 良かった!

 イメージした通りの感じ!!!

 少しだ雹弾よりも大きさが小さくて本数が少ないけど!

 今までの氷の針よりも大きくなってる!

 いい感じ!

「いっけーーーーーーー!!」

 凄い勢いで魚群に向かう氷の大きな針!


 ババババババババババババババ!


 氷の大針は黒金魚さん達を貫いて黒いもやへと帰しながら黒い蘭鋳さんに向かって突き進んでいく!!


 いい感じ!!


 ドスドス!


 ドス!

 二本の大針が黒い蘭鋳さんに刺さった!

 よし!!やった!!!!


 ボォぉぉぉぉぉ。。。。ォォ。。


 貫かれれずにすんだ黒い金魚さん達も氷側を通ったの氷の大針の風圧に散らされたのかな?

 空中にブワッと散らばってる!

 大きく広がって上空に舞い上がって私達を広い範囲で襲いかかり始めた。


 ゆっくり体を苦しそうに動かす黒い蘭鋳さんは、二本の氷の大針は刺さったまま、もがくように動いている。


「小春やるのぅ!」

 やった!

 のぞむん先生にも褒められてすっごい嬉しい!

 翔陽君は??

 木にもたれて座りながらこっちを見て親指を立てる翔陽が目に入ってきた!

 ニコッと笑ってくれる!

 やった!

 嬉しい!!


 散らばり全体に広がった黒い金魚さん達が私や翔陽君に集中する様に襲いかかり始めていた。

 ボボボボォォォォォォぉぉ!!

 黒い蘭鋳さんは吠えながら体に刺さった氷の大針を長い長いひれで引き抜いた。

 

「小春ヴェルまた雹弾が来よるぞ!」


 また白いキラキラ光るカーテンが私達覆い被さろうとしていた。

 またも黒い蘭鋳さんの吠え声を合図に積乱雲から雹弾が発射されていたみたい。

「あやつは何度も何度もこんな大きな攻撃を繰り出しおって!」

 空からすごい勢いで襲ってくる雹弾だけど今回のはさっきの雹弾より小さい。

 一番初めの雹弾はもっと小さかったけど。。。

 あの黒い金魚さん達の大きさに近い雹弾が飛んで来てる気がする。

 そしてあの雹弾は絶対に黒い金魚さん達を貫いて襲ってくる。。

 あの黒い金魚さん達はあの雹弾の大きさと方向の指針ということだと思う。

 ならきっと。。

 今度は私達に集中して降ってくる。


 ここにだけ降ってくる小さな雹弾と目の前に迫る拳サイズの黒い金魚さん達なら、私の氷の盾で防げるかも。。

 私は一度黒い蘭鋳さんから背を向け、さっき走った場所を駆け帰る。

 翔陽君達を守らないと!

 

 はぁはぁはぁ。

 急いで翔陽君の元へ帰ってきた私はのぞむん先生の顔を見て。

「先生私が攻撃から守るから翔陽君を。治して欲しいです」

 ッフっと先生は笑った。

 翔陽君に元気がない。

「ああ。ならば頼むぞ!!」

「はい!先生少し小さくなっていて下さいね、私の盾小さいから。」

「それじゃあこんな感じでいいかのう?」

 先生は座り翔陽君を抱きかかえるように背を向けた。

「小春。。大丈夫なのか?」

「もちろん!私は守ってもらって幸せになりたいんじゃないんです、いつも翔陽君の優しさに甘えちゃうんだけど、それじゃダメなの!

 私は翔陽君をそして皆を!幸せにしたいって思ってるんだから!!皆を守れる力が欲しいの!!」

 そう言うと私は目を閉じて両手に氷の珠を創り出した。


 氷の珠に集中するの。。


 ある。


 胸の中のひんやりした力。

 今回も胸の中にある力を感じる。


 この力を感じながら掌の上の雷の珠を大きくするの。。


 だんだん氷の珠に力がこもっていく。


 いい感じ。。


 ザザザザザザザ!!

 ギィギィギィ!


 もう来てる!!!

 私はッパっと目を開いた。

 目を開くもう黒い金魚さん達が右から左から上から正面から、もう色んな方向から泳ぎ襲いかかって来てた!

 絶対!

 私はみんなを守る!!

 ッパン!!

 両掌の上に浮いている二つの氷の珠を手を叩くように顔の前で氷の珠を一つにまとめた!

 そして両手を前に突き出した。

「出来る限り大きくて、出来る限り分厚い氷の盾を!!」

 ッパと氷の珠は強烈な水色の光を放った!

 

 眩しい!


 ババババババババババババババババババ!


 水色の光が収まった時には大きな盾が私達を守ってた!

 そこに次から次へと打つかる黒い金魚さん達!

 打つかっては黒いもやとなり消えて、打つかっては靄となって消えて、打つかっては靄として消えていく、どんどん減っていく黒い金魚さん達!

 人をすっぽり覆い隠せるくらいの少し球体に近い氷の盾が私達を守ってくれてる。

 バババババババとその盾に打つかってはもやへと帰っする。

 多くの黒い金魚さん達が靄に帰ってもう目の前は黒い煙が立ち上ってるかのよう。

 大丈夫だ、壊れない。

 黒金魚さん達の突撃は大丈夫!

 心配なのは次の黒金魚さん達に向かって降って来てるあの雹弾。。

 多方向から私の方へと突撃する黒金魚さん達に向けて雹弾が飛んでくる。

 この数の集中した黒い金魚さん達へと。

 中途半端な数じゃない。

 今までは学校全体に振っていた雹弾が私たちに一点集中してくる。

 その雹弾全てを防がないと皆を守れない。

 本当に守り切れるかな。。

 凄い不安いっぱいだけど頑張らなくっちゃ。

 

 バババッバババッバババ!

 間髪空けず黒金魚さん達が打つかり続けてる。         

 頑張って!

 私の氷の盾さん!

 私は氷の盾を手で触って壊れないでと祈った。

 黒い金魚さん達がバチバチ打つかり黒い靄へと帰る衝撃を感じる。

 今のところ氷の盾はびくともしていない。

 でも、もう雹弾が来る!!

 透明がかってる氷の盾越しに雹弾が目の前まで迫ってるのがチラリと見えた。。

 

「くる!」


 ズガガガガガガガッズガガガガガガガガッガガガガガガガガガガ!!!!


 雹弾が氷の盾に当たり始めた!

 凄い勢いで当たり続ける雹弾。

 氷の盾に触れてるてから今の盾の状況が伝わってくる。

 氷の盾も雹弾も同じ氷、やっぱり当たった氷の盾の場所が少しずつ欠けていく。

 ビキビキ。。

 氷の盾にヒビが。。

 当たれば当たるほど氷の盾がどんどん。。。

「だめ、このままじゃ崩れちゃう、、」

 もっとこの氷の盾を強くしないと。。

 もう一つ氷の珠を。。

 私は咄嗟に盾を触っていない手で氷の珠を創り出した。

 咄嗟に創ったから体の中にある光を感じる事はできなかった。

 けど。

 ぼろぼろと氷の盾が雹弾を防ぎながら崩れていく。

 この氷の珠で何とか盾の補強をしないと。。

 私は何となく、ただ何となく、何とか出来て欲しいという気持ちで、今にも削れて崩れそうな盾に氷の珠をパンと叩きつけた。。

 スッと氷の珠は氷の盾へと吸い込まれていった。

「お願い、もっと強い盾になって」

 ググググッと氷の盾に氷の質量が増え盛り返した!

 ヒビも塞がった。

「よし!これで少しは。。」

 ガガガッガガガガガガガガ!

 その盛り返した氷の盾も次から次へと襲い掛かる雹弾にどんどん削られる!

 ガガガガッガガガガガガガガ!

「だめ!もっと氷の盾を厚くしないと。。」

 私は慌ててもう一つ氷の珠を作りだして、氷の盾に入れた。

 氷の珠を入れる事で盾は一瞬は盛り返す、だけどすぐに氷の盾は雹弾に削られてしまう。

 どんどん氷の珠を入れていかないと砕けちゃう。。

 すぐに私は氷の珠をまた創り盾に入れる。

 そしてすぐに氷の珠を創り盾に入れる。

 それを繰り返しているとギリギリだけど耐えれる!

 このまま雹弾の雨が収まってくれたら。。


 ガガガガガガガガッガガガガガガガガガ!


「えい!えい!」


 ガガガガガガガガガガガガガガガガガッガ!


「えい!えい!えーーい!」


 雹弾が降り止まない。。


 はぁはぁはぁ。。


 身体の中の力無くなって来てる気がする。。

 でも氷の珠を創るのを止めちゃダメ。

「えい!」

 掌の上の氷の珠を盾にいれた。


 はぁはぁはぁ。


 氷の盾がだんだん薄くなって来てる。。

 ビキビキ。。

 ヒビも。。


 これは良くないよね。。

 もっと氷の珠を。。

 手の上に氷の珠を創り出そうとしてるんだけど。

 なかなか出来ない。。

 どうして?

 こんなに時間がかかるんだろ。。

 それになんか力が減ってる気がする。。

 早く出来て。。

 お願い早く!

 

 ポワ。

 氷の珠が掌の上に浮かび上がった。

 えい!!

 私は即座に氷の盾に入れた。

 でもさっきまでより盾に入る力が少ない。。

 やばいよ、盾が今にも砕けそう。。。

 早く!早く新しい珠を作らないと。。

 お願い。。

 早く出来て。。!

 

 ピキピキピキピキ。。


 もう割れちゃう。。


 早く早く。

 氷の珠が出来てもいい。

 雹弾が降り止んでくれてもいい。

 早く。


 とにかくこの状況を。。

 

 お願い。。


『遠沌にいる我に力を!スプリ!!』

 シュ!!

 私の顔の横を何かが通った。

 ダン!

 ビキビキビキ!


 望先生が助けに来てくれた!

 私の顔の横から腕が伸びて氷の盾に望先生が触ってる。

 氷の盾がどんどん分厚くなってるのが分かる。

 よかった!

「小春頑張ったのう」

 にっこり私に笑ってくれるのぞむん先生。

 そして肩をポンと手を置いてくれる。

「翔陽も応急処置ではあるがもう大丈夫だぞ」

 よかった。。!

 ポワ。

 私の掌の上にまた氷の珠ができあがった!

 私ももう一度、盾に氷の珠を入れる。

 氷の盾がさらに厚くなる。

 

 ガガガガガガガガッガガガガガガガガガ!

 それでも雹弾は続き盾を削り続ける。


 ガガガガガガガガッガガガガガガガガガ!!

 せっかく分厚くなったのにドンドン薄くなる氷の盾。


「もうすぐ終わるぞ!後一踏ん張りじゃ!」

 

 ポワ。

 もう一つ、氷の珠が出来た!!

 ギリギリ、もうこの氷の盾はいつ割れてもおかしくないくらい薄くなってる。


 私は手を振りかぶり、また出来た氷の珠を盾に入れようとする。

 パシ!

 私の手を誰かが掴み止めた。


 バキン!

 ビキビキビキ。

 ガラガラガラガラ。。。

 ドシャン。


 氷の盾が崩れた。。


 雹弾が!!


 。。。



 あれ?


 来ない。。?


 はぁはぁはぁ。


 疲れた。


 氷の盾が崩れた後の景色が目に飛び込んできた。

 氷が撒き散らされてキラキラと光るグラウンドの上に綺麗な大空が壮大に広がってる。

 遠くに見える海と同じように光を乱反射させて世界がキラキラ光って美しい。

 綺麗。。

 私には雹弾を乗り切ったご褒美の美しい風景に見えた。

 

 黒い蘭鋳さんは相当小さくなっている。

 もう車くらいの大きさしかない。。

 

「小春ありがとな!」

 そこには私の肩にポンと手を置いてニヤリと笑う翔陽君!

「翔陽君!もう大丈夫??良かった!!」

「ああ大丈夫!小春のおかげだよ!」

 ニコッと笑い右腕をぐるぐると回す翔陽君!

 

「本当に良かった。。」

 胸の奥が熱くなって、その熱さは目頭へと移り私の視界をぼやけさせた。

 ああ、こうやって翔陽君に笑顔でいてくれる事が私が一番嬉しい事なんだ、って心の底から思えた。

 

 でもまだ、まだ終わってない。


 あの黒い蘭鋳さんを倒さないと!

 守り切ったとは言い切れない。

 海晴君もヴェルちゃんも、そして学校の皆も笑顔でいてくれる様に!


 私はぼやけた目を擦り校庭の上で弱った動きをする黒い蘭鋳さんを睨みつけた。


 絶対倒すんだ!



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