学校編 目を奪われちゃう出来事って素晴らしいですぅ
私の大好きな草原の優しい太陽みたいな。
そんな幸せになれる暖かい光。
ーーーーー里好 ほなみ(なーちゃん)ーーーーー
だめ。。。
違う違うの。
そんな事ないよ。
やめて。
私そんな事。。
思って。
お願い。言わないで。。。
だめ。。
だって。。
。。。
だって。。。。。
ッパ!
あ。。
ふわっと私の中に光が差し込んで来た。
あぁよかったと安堵する私。
暗い暗い混沌の様な世界で私は私といた。
その世界に光が差し込んだ。
光が差し込んだ途端にもう一人の私は溶ける様に消えた。
今の何だったんだろ?
夢だったのかな。。
嫌な夢。
もう絶対見たくない夢。
自分を否定したくなる様な気分の悪くなる夢。
私は顔を顰め手をぎゅっと握った。
そんな私を暖かい光が照らしていた。
ゆっくりと顔を上げる。
私。。
動ける。。
光の方を眺めた。
眩しい。。
でも。
暖かい光。
海晴君が助けてくれたのかな。
さっきまでの暗い暗い混沌の世界は凍える程に寒くって。。
ずっとずっと。
私が私に語りかけてきた。
嫌な物をいっぱい見た。
あれは一体なんだったの。。?
奇怪しな感覚。
何か私。。
混沌の夢と現実を行ったり来たりした様な。
黒い大きな魚に食べられちゃって、私。
黒い魚から闇が私の身体に入って来て。。
奇怪しな声が聞こえる度に身体が冷えていって。
どんどん黒くなって。
あぁもうダメってなった時に、海晴君が私を温めてくれた。
海晴君は眩しくて暖かくて。
その海晴君の光から闇は逃げる様に薄らいでいった。
あの変な男を倒そうと海晴君は必死に戦ってて。
皆を必死に助けようとしてた、そんな記憶が私にはある。。
それも夢だったのかなと今となっては思ってしまうほど、ぼんやりとした記憶。。
海晴君に肩を抱かれてた気もするし。
混沌の世界で酷い事を言われた気もする。
もう、何が何か分からない。。
私はグルグルと思考と記憶を巡らせながらそっと身体を起こし辺りを見回した。
光の先に海晴君が立ってる。
今こっちを見ていた様な気がしたんだけど。。
か、海晴君。。?
何それ??
私は海晴君を見て息を息を飲んだ。。
体育館の真ん中、そこには海晴君が立ってる。
いっぱい倒れてる生徒の皆んなを侵食した闇を光で浄化してるみたい。。
優しく皆んなを見つめながら歩いていく。
あ。。
でも。
海晴君。。
おかしいよ。。
何それ。。
私は海晴君が助けてくれたんだと思ってた。
光る力か何かで。
でもこれは。。
ちょっと違うかも。。
今そこに立っている海晴君は光を発しているのではなく光に包まれてる。
私は今まで気を失っても海晴君から発された光を感じていたんだけど。
奇怪しいのはその海晴君から発せられた光が。。
人の形を作ってる??
その光は上半身だけだけど、私を圧倒する程に神々しくって。
信じられない程眩しい。
光なのに装飾品を身に纏っている事が分かるくらい精巧な光。
神様か王様かという様な風貌の光。
私はその光に思わずお祈りしそうになったくらい、神々しい光。。
「なーちゃん。一体なんだいこれは。?海晴の奴どうしちまったんだい?」
「綾ねぇ。」
綾ねぇがいつの間にか私の横で立っていた。
「わからないよぉ。私が起きたら海晴君はもう。」
「おいおいおいおいおい!海晴どうしちまったんだよ?」
翼君も私たちの所へと寄って来た。
「それがわかんないのさ」
「すげーな海晴、神様みたいじゃねーかよ。」
「でもこれ。。海晴君大丈夫なのかな。。?」
バリバリバリバリバリバリ!!!!
クォォォォォオオォォォオオォォ。。。
何かすごい音がする。。
誰かが外で何かしている?
ボォォォオオォォォォォォォォオオオ!!!
ッボフン!!!!
ババババババッバババッバババババ!
また外から凄い音が聴こえた。
誰か戦ってる??
すると海晴君は体育館の出口の方へと一歩前へと足を踏み出した。
「海晴君。」
さらに一歩
「海晴君!!」
また海晴君は一歩また一歩と歩を進める。
今の海晴君に私の声は届かないみたい。
ゆっくり歩いていく海晴君。
海晴君の通り過ぎた後の生徒達からハァやウゥといった声をあげて、薄かった呼吸を改めてしっかりと呼吸を再開し始める。
生徒の皆んなはピクピクと動いて、身体から立ち昇っていた闇の靄も止まっていく、肌の色が綺麗な肌色に戻ってる。
海晴君をから発せられる光の神様は両掌を下に向け光を照らし生徒の皆んなの闇を払っているかの様に見える。
ゆっくりまっすぐ体育館の後方の扉に向けて歩いて行く海晴君。
いっぱいの生徒達が倒れているのにそのまま神様の様な光を纏ったまま進む。
生徒の皆の上を威風堂々と歩みを進める海晴君。
あれって生徒の皆んなを踏んでないの。。?
「海晴のやつちょっと浮いてねーか?」
「浮いてるね。いったい何がどうなってるのか分かんないよ」
海晴君の光のおかげで体育館の端にいる皆んなもしっかりと息吹き返している。
でもまだ誰も身体を起こし起き上がってこない。
ゆっくりと歩き体育館の扉まで近づいた海晴君は方向を変えて、扉の側に倒れてる誰かに近寄った。
壁にもたれて気を失ってる男子生徒の前に海晴君は片膝をついた。
そしてその男の子の肩にそっと手を当てるとその子はハッと気を取り戻した。
男の子は目を覚まし、ゆっくり頭を上げて何があったのか分からないまま海晴君を見上げる。
あの天然パーマ、あのメガネ、あれはウッディー?遠くからでも分かった。
ウッディーは目の前にいる海晴を見ると息を飲み明らかに驚いていた。
私には小さく「海晴」と呟いたウッディーの声が聴こえた気がした。
そのウッディーの声に応える事はなく海晴君はウッディーから立ち上がり離れた。
そして辺りをキョロキョロと見回す海晴君。
ドドドドドドドドっと体育館の外からまた激しい音が聞こえて来た!
慌てた様子で海晴君は体育館に後方の扉をガラガラと開ける。
開いた扉から自然の太陽の光が体育館の中に一気に流れ込んで来る。
海晴君の周りの神々しい神様の様な形をした光が、太陽の光を受け、姿が薄くなった。
なんか太陽の光と海晴君の周りの光が私には同じ光だったんだって勝手に私は理解した。
海晴君のは光とても暖かかった。。。
私の大好きな草原の優しい太陽みたいな。
そんな幸せになれる暖かい光。
海晴君は太陽の光が差し込む体育館の扉から外を確認した。
外を見た途端。
海晴君は突然駆け出して行った。
私はただ海晴君を見送るだけで身体を動かして着いて行く事が出来なかった。
綾ねぇも翼君もウッディーも着いて行けなかった。
体育館の中で先生や他の生徒達はまだ眠る様に倒れている。
誰一人として肌は黒くなってない。
しっかり呼吸もしていて皆んな大丈夫なんだろうな、ってなんとなく私でもわかった。
もう何が何か分からない体育館の中で。
私は溢れ出る疑問と安心感と不安を抱えて、私達はそこから暫く動く事は出来なかった。
海晴君ありがとう。。
私は駆けて行く海晴君の背中に想いを送った。。




