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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第一章 崩壊と運命
15/110

力の目覚め編 力を手にするって素晴らしいっちゃ

 


 世界は黄色い輝く光に包まれてる。

 

 黄色く耀く世界は空気中でパリパリと小さな稲妻がを光ってるっちゃ。



 ーーーーーーーリム・ラヴェルーーーーーー



 うちはビーチでおっきい真っ黒な烏賊いかに足を捕まって。


 そのまま海に引き込まれて。。


 それから、不思議な、宇宙のみたいな世界に連れてこられたっちゃ。

 でもその不思議な世界までダーリンと翔陽が追いかけて来てくれた。

「ダーリン!!」

 うちが宇宙の様な世界で二人に気づいた瞬間!

 おっきな烏賊が二人に近づくなと振り向いたっちゃ。

 そして睨みつけ威嚇してる。

「っちゃ!!」

 威嚇するのに邪魔だったのか、うちは捕まっていた太いウニョウニョから、何十本もあるちっさいウニョウニョの中に放り込まれてしまったっちゃ。

 うちのせいでダーリンと翔陽がこんな奴をおいかけて来て、うちを助けようとしてくれてる。


 ここで、うちが逃げ出しさえすればダーリンと翔陽も逃げれる。

 気持ち悪いこの烏賊と戦う必要はなくなるちゃ!!


 くそー、うちが捕まりさえしなければこんな事には。。。

 本当にごめんっちゃ!

 今うちはウニョウニョの中で下半身が触手に捕まってる。

 とにかく逃げないと。。

 どうやってこの中から逃げ出したらいいっちゃ?

 体に巻き付いていない、ただふにゃふにゃしてるだけの触手も多い。

 うちの足元下にも触手いっぱいいる!

 でも、、当たり前だけど烏賊から触手は生えてるっちゃ。

 だったら足元にいるはずの烏賊をを全力で蹴ってウニョウニョから外に飛び出すっちゃ!

 うちがウニョウニョから飛び出せさえしたらダーリンと翔陽と逃げれる。

 こんな気持ち悪いやつとは戦わずに逃げた方が良いちゃ!

 で、捕まってみて分かったっちゃ、あの太いウニョウニョよりうちを捕まえてるウニョウニョの方が力が全然弱いちゃ。

 上手いこと両足で蹴れたらきっとこの触手群から飛び出すことができるっちゃ!

 やるしかないっちゃ!

 うちはウニョウニョの中でもがく様に体をゆっくり動かして、体をダーリン達の方向へ向けていく。

 そんなに触手の力が強くないから体は動かしていけるっちゃ。

 体を脱出したい方向に向けると、そのまま足を曲げて体を縮める。

 真っ黒なおっきい烏賊から逃げる準備が出来たっちゃ!!


 コレはいけるっちゃ!


「飛び出して来いヴェル!」

「ヴェルさん!がんばれ!」

 ダーリンと翔陽も気づいて呼んでる!

 いくっちゃ!!!


「っえいっ!!」

 うちは全力で巨大な烏賊を蹴った!!


 ズバン!!


 うちの体が宙に飛び。。。


 出せなかった。

 うちの蹴り出した足はウニョウニョを思いっきり後ろに蹴り出し他だけで、体は全く前に進まなかったっちゃ!


「くっそー!なんでだっちゃ!」

 うちは慌てて力任せに手で腰まで絡まってるウニョウニョを引き剥がそうと引っ張る!

 ブチブチ!

 案外取れるちゃ!

 うちはどんどんウニョウニョを引き剥がす!

 ズル!ベチャ!ズル!グル!

 でも剥がしても剥がしてもすぐ別のウニョウニョが巻き付いてくるっちゃ。。。


 こうなったら巻き付かれるより早くドンドンドンドン引き剥がしていくしかないっちゃ。。

 ブチブチブチブチ!

 ズル!ズル!ズル!

 必死にウニョウニョを引き剥がす!

 すると途端に!

 シュ!グルグル!

 上方からうちの首に二本ウニョウニョが巻き付いた。

「グッぇ。」

 苦しいっちゃ!!

 慌てて首のウニョウニョを剥がそうとする。

 その途端、うちの手にもどんどんどんどんウニョウニョが襲う。

 手首に巻いたウニョウニョが腕を広げる様に外に引っ張ってくる!

 うちは首に巻きついたウニョウニョをしっかり掴んで腕が広げられてしまわない様に耐える。

「ぐぐぐぐぐぐ!」

 その間に何本ものウニョウニョに巻き近れてウニョウニョ動きが取れなくなったっちゃ。

 さらにどんどんうちの腕に巻きつく。

 ビンッ!

「ちゃ!」

 無理やりうちの腕が広げられた。。。

「やめろっちゃ!」

 うちは何とか触手を引き剥がそうと暴れて悶える。

「はーなーせーーーーーー!!!」

 全力で暴れる。

 だけど暴れてるだけで、何も出来てない、動けないちゃ。

「ちゃ!?」

 バサッ!

 うちの体がそのまま後ろに引っ張り倒された。

 いっぱいのウニョウニョの上に仰向けで貼り付けらた、やばいっちゃ。。

 さらにうちの体にどんどんウニョウニョが巻き付いてきて動けない。

 触手群の中にある足にも、もう数え切れない程のウニョウニョに巻き付かれて全く思ったように動かせない。

「はなすっちゃ!」

 うちは必死に暴れたっちゃ、力の限り。

 だけどうちの力じゃ及ばず、体が引っ張られていっぱいのウニョウニョの中に引きずり込まれていく。

「やめろーー!やめるちゃ!」

 やばいっちゃ。。


 ズブズブ。

「ダーリン!翔陽!助け。て。。」

 ウニョウニョに顔まで覆われ始めて視界が狭くなっていくっちゃ。。


 そしてうちはウニョウニョの中に引き込まれた。


 周りが何も見えなくなってしまった。

 手足が拘束されて動けないっちゃ。

 ガボ!

 さらに口の中にウニョウニョが飛び込んできた!

「むむむむ!!!」

 声が出せないちゃ!

 思いっきりウニョウニョを噛んでみた。

 だけど弾力があるだけで歯が刺さった感覚は全くない。

 首を左右に振っても抜けない。

 身体中をウニョウニョが這い回ってって気持ちが悪い。

 このままおっきな烏賊の食料になってしまうのかと思うとゾッとするっちゃ。

 ここからどうしたらいいっちゃ。。? 


 ダーリン。。


 助けて。。


 何もできない状態のまま時間が過ぎていく。



「ぐぞぅぅぅ!!!」


「ぐあぁぁぁ!!!」


 二人の苦しそうな声が聞こえるっちゃ。


 うちはどうしたらいいっちゃ。。


 何もできないっちゃ。


 体が動かない。。


 声も出せない。。


 動くのは指の先くらいだっちゃ。。


 息もほとんどできなくて辛い。。。

 宇宙人のうちは人間よりかなり長い時間息を止めてられるんだけど、そろそろ限界が近いちゃ。

 首に巻きついてるウニョウニョを取らないと。

 口に入ってる蠢くウニョウニョもだっちゃ。

 身体中も這いまわっていて気持ち悪い。。

 取りたい、引き剥がしたい。。

 でも手が動かせないっちゃ。

 だんだん意識が遠のいていく。

 酸素が体に足りてないっちゃ。

 暴れてるから、酸素の消費も早いんだっちゃ。。。


 ドッゴーーーーン!!


「ガッハァァァ!!」

 凄い何かと何かがぶつかり合った音と。


 翔陽の叫ぶ声が聞こえるっちゃ!!


 ごめん。。


 ごめんだっちゃ。


 ダーリンにも翔陽にも。


 迷惑かけてるっちゃ。。


 今のこんな状況じゃなかったら。


 うちが二人を助けたいのに。


 今のうちは何もできない。


 みんなの力になれない。


 ほんとうに。



 ごめんっちゃ。。



 うう、、ああ。。



 息が。。。


 

 意識が。。



 

 飛びそう、、だ。。




 っちゃ。。






 ごめ。。







 ん。。







 っちゃ。。。















 。。。











 アナタハドウシテ。。



 カナシンデイルノ?



 うちのせいでダーリンが、翔陽が。。。



 大切な二人が。



 シカタナイジャナイ。。



 ドウシヨウモナカッタンデショ?



 だけど、だけど。。


 助けたかったっちゃ。


 ダーリンと翔陽。


 うちの大切な家族と友達。


 うちが世界を治して帰って来る事を祈ってる星の人たち。


 大好きで大切な世界。


 このうちらの住む宇宙全部。。


 全部。。。


 助けたかったんだっちゃ。。。


 でもうちには何も出来ない。。



 モシモ アナタニチカラガアレバ


 アナタハ ドウシタイ?



 力があればだっちゃ?


 助けるっちゃ!!


 ダーリンも翔陽もうちな大切な家族のいる星も!


 この世界も!


 大切なもの全てを助けるっちゃ!



 ワカリマシタ


 アナタニチカラヲサズケマショウ


 アナタノタイセツナモノヲ


 マモリナサイ



 ッパ!!!!



「え?」


 途端に周りが黄色い世界になった。

 世界は黄色い輝く光に包まれてる。

 黄色く耀く世界は空気中でパリパリと小さな稲妻が光っていた。

「ここ何処だっちゃ?」

 不思議な世界の中にうちはいる。


 パリパリパリパリ。


 すると、ゆっくりと外側から黄色い世界が収縮してくるっちゃ。。

 パリパリと雷の様な壁が迫ってくる。。

 でも。。

 何でだろ。

 怖くないっちゃ。。

 

 足元や後ろの雷の壁が近い。

 そして雷の空間はうちを飲み込んだ。


 気づけば、うちの体は雷の様な空間から出てたっちゃ。


 うちの目の前でどんどん小さくなる雷の空間。

 この雷の様な光、体に触れたけど何ともないっちゃ。。


 雷の空間だった光ははうちの目の前に集まってくる。

 うちの目の前で黄色い光は収縮していって。

 最後はパリパリと小さな雷を発する小さな小さな雷の珠となった。


 サアテニトリナサイ


 皆を、この世界を助けられるなら!


 うちは雷の珠をそーーっと掴む。


 ビリビリビリ!!


 体に電気が走った!!


 痛くはない。


 体に雷の力が巡る様だっちゃ。


 その瞬間。


 突然目の前の景色が変わって元の世界に戻った。


 うちの体をウゾウゾと這い回るウニョウニョ。

 手の上にさっきの雷の珠がある。

 見えないけど、手のひらの上でピリピリして雷の珠がある事がはっきり分かるっちゃ!


 口のウニョウニョが苦しい。

 気持ち!悪い!!苦しい!!っちゃ!!!!!!

 うちはいっぱいのウニョウニョの真ん中で雷の珠を弾けさせた!!


 すると雷の珠はピカっと光って弾けた!


 ブボォォォォォォォォォ!


 雷の珠は真っ黒でおっきい烏賊を痺れさせたっちゃ!


 これでダーリンと翔陽を助けられるっちゃ!!



 いくっちゃよーーーーー!!!!!!






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