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こんなにも世界は素晴らしい!  作者: R0ssi
第一章 崩壊と運命
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プロローグ



 目の前に広がる。



 地球が創り出す美しい世界。



 その美しい世界のど真ん中立っている。。



 美しい過ぎて目を奪われてしまう。



 なんて素晴らしい世界。。。



 いろとりどりの花が咲く草原の真ん中で。


 夕陽が俺を照らしている。


 オレンジに染まった空。


 少し遠くの崖から滝が流れ落ちて滝の元に小さな虹が出ている。



 俺は今、最高に美しい世界の中にいる。



 凄い。。



 こんなに色鮮やかな世界があるのか。



 この信じられないほど美しい世界から目を離すことが出来ない。



 呼吸や考える事を忘れるくらい美しい。



 こんな景色が目の前にあるなんて。



 地球って本当に凄い。。



 世界って美しい。




 ああ。。




 なんて素晴らしい。。




 。。。 




 自然が奏でる音が心を癒し。



 頬を撫でる風も心地よく。



 そして美しい世界の空気を大きく吸い込む。

 空気すら爽やかで美味しく思える。


 

 持っている五感全てで、素晴らしい自然を感じる。



 ギュ。。

 

 ん?


 いつの間にか手を握られて気づいた。

 俺の隣には大切な人がいた。

 美しく可愛い彼女の顔を見たら心の奥底から愛が溢れ出し胸が熱くなった。




 こんなに美しい世界の中で大切な人と一緒にいる。


 



 何て幸せな時間。。。


 


 。。。




 美しい景色に酔いしれていたその時。



 ビュゥゥゥゥウウゥゥゥゥ!!!!


 

 突然暴風が襲った!



 ブワァァァァァァ!!!



 吹き抜けて行った暴風は雲を連れて空を覆い、美しかった色や音も吹き飛ばし、目の前で渦を巻き始める。




「な。。。」



 突然として美しい景色が吹き飛ばされ周りの色が枯れ落ちた。。



 あんなに綺麗だった景色が。。



 暴風の立ち込める黒色と灰色の世界に。。。



 竜巻。。


 さっきまでの美しかった世界の全ては竜巻に全てを連れ去られてしまった。

 気づけば隣にいた大切な人もいない。

 暴風に連れ去れてしまったのか?


 なんて事。。

 さっきまでの美しい景色はどこへ?

 まるで夢を見ていたようだ。

   



『それじゃあ作戦説明するよ!よく聞いて!』

 


 突然後ろから知った声が聞こえた。


『あの竜巻は時計の反対回りに回ってるんだ!だから右側から風と同じスピードで回り込む!どんどん中心に近づいて行って、最後は無風の空間がある筈だよ!そこにこの竜巻の原因がある!それを僕達で何とかするんだ!』


 

 ガシ!

 肩を突然掴まれた。

『やり方がわかれば簡単じゃねーーか!行くぜ!世界を守るんだろ!?』


『やるしかないね!行くよ!!』

 竜巻に向かって駆けだし、飛び出す仲間たち。

 俺も仲間達と駆け出していた。

 

 駆け寄る最中に竜巻の風に飛ばされ身体が中に浮く、泳ぐ様に風の流れに逆らわず中心へと向かう。


 竜巻の中は様々な物が飛ばされて空中でぶつかり合っていた。

 

 前方から大きな大木が飛ばされて来る。

『おっら!!』

 仲間の一人が身を呈して大木の進行方向をずらしてくれる。

 大丈夫なのか?

『お前は障害物なんて気にせず行け!!助けるんだろ?世界をを守るんだろ?』

 大木と一緒に仲間は風に流されて行く。

 

 俺は「くっ」っと仲間の一人から目を背けて、竜巻の中心を目指した。

 

 竜巻の中心へと向かう最中に、幾度となく危険はあったけど、なんとか仲間のお陰で中心へと辿り着いた。


 辿り着いた俺の目の前には大切な人を前足で握る竜がいる。


 恐ろしいという気持ちをかなぐり捨てて叫んだ!

『俺はお前を倒す!俺は全てを守って!全てを救う!!!』


 俺は世界を、仲間を、大切なな人を守る為に全力で竜へと突撃して行った。


 


 目を奪うほどに美しい世界、仲間や大切な人、友人と笑って過ごせる、この素晴らしい世界を守りたい!



 俺はその一心で駆けた!



 守るんだ!



 この素晴らしい世界を!




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