97、抱っこは、魔法なの
ネット先生にね、お仕事頼んだら背中をぽんぽん。
お兄ちゃんにね、ぽんぽんされてるの。
お兄ちゃんは、ソファーに座って抱っこしてくれ
てるの。
「ノアちゃん疲れたよね。」
「・・・・・・なうよ。」
大丈夫だよって、言ってるのに。
・・・・・・・もう。
「いっぱい泣いたから疲れちゃったよね。
このまま抱っこしているから、二度寝していいよ。」
と言いながら、背中をやさしくぽんぽんしてくれるの。
いやいや、と。
お兄ちゃんの胸におでこを擦り付けているの。
さっき、二度寝していて起きたところだったの。
二度寝じゃなくて、三度寝になっちゃうよ。
でもね、眠たくないんだけどね・・・・・・。
お兄ちゃんの抱っこは、魔法がかかってるとね。
いつも思うの、ほんとだよ。
ほんとはね、魔法はかかっていないんだけどね。
ノアはね、いつもあがらうことができないの。
いやいやって、首をふっていてもね。
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・。
すーすーすー・・・・・・。
意識が落ちる寸前に、お兄ちゃんが何か言ったの。
「大丈夫だよ・・・・・・ずっと抱っこしてるよ。
・・・・・・もしかして起きたとき・・・・・
僕がいなくても・・・・・・。
パパかママ・・・・・フィルバーがいるからね。
・・・・・ただ、アルが一緒だけどね。
・・・・・・お休み。」
うん、パパとママだったらいいの。
フィルバーもいいよ・・・・・・アルは、しかた
ないよね。
ノアはね、お兄ちゃんの抱っこと言う魔法にかか
ったの。
大好きなお兄ちゃんという、魔法が不発になるこ
とは無いんだよ。
背のぽんぽん・・・・・。
やさしいお兄ちゃんの心音・・・・・・。
ノアは、夢に世界に転送されたのでした。
転送じゃなく、ただ撃沈されたのでした。
・・・・・・・・。
お兄ちゃんは、偉大だったの。
・・・・・・おやすみなさい・・・・・・。




