86、ふぃるばーは、おにいたんなの
『グルルルールー・・・・・・。』
フィルバーの、きげんわるいのかな。
うなっているの、どうしたのかな。
疲れたのかな、お腹すいたのかな。
それとも・・・・・・怒ってるのかな。
『ウオッホホ、おじさんと言われて傷ついているん
じゃよ。』
「・・・・・・えっ・・・・・・。」
『神獣でも、まだ成獣になってないからのお。
すねてるんじゃよ、はっははぁ。』
ネット先生が、教えてくれたの。
フィルバーはすねてると、言われて恥ずかしかった
のかそっぽを向いてしまったの。
「ゆうたん、ふぃるばーはおにいたんなお。
おうじゃないの、おにいたんお。』
ユウちゃんを、なでなでしながらていせいしたの。
『ごめんなさいなの、おっきくてかっこいいから
おじさん・・・・・・て、いっちゃたの。
ごめんなさなの・・・・・・おにいたん。』
『ふんふんふん・・・・・・。』
おおー、機嫌が速効でご機嫌になったお。
フィルバーのしっぽが、パタパタ動いてるの。
『おにいたん、ごめんね。』
ハヤトも、すぐにあやまったんだよ。
フィルバーは、そんな新しい仲間をペロペロっと
してゆるしていたの。
「さすがフィルバーは、お兄さんだけあるね。
とてもやさしいね、神獣様は。」
お兄ちゃんがフィルバーを、誉めたの。
フィルバーはね、後ろ向いてしまったの。
お兄ちゃんの手を、しっぽがふさふさと触れてた
んだよ。
ちょっぴりとね、フィルバーの顔が赤かったのは
見なかったことにしてあげたの。
えっへん・・・・・・空気読める乙女よ。
ほめていいからね。
そこ、そっぽ向かないでね。
きずついちゃうんだからね、ノアは乙女なのよ。




