63、わんわんの、しっぽで聞くの
「あのさあ、さっきからノアちゃん七面そうしてい
るよ。」
少年が、お兄ちゃんにひそひそ話しているの。
うんとね、、少年の名前はアル。
うんとうんと長いから、《アル》でいいんだって。
ももすごく、長いからおぼえられなかったの。
この国のね、王子様なんだって。
うんとね、三番めなの。
あとを、王位つがないから《アル》よびすてなの。
お兄ちゃんとね、同い年なの。
まわりにはね、大人しかいなっかったせいだよ。
ノアのね、お兄ちゃんにひっついてまわってるの。
ノアのお兄ちゃんなのによ、ゆるせないの。
ノアが、寝込んでいる間に仲良くなったらしいの。
ノアはね、なかまはずれ・・・・・・。
しくしく・・・・・・うそだよ。
ノアのね、お兄ちゃんだお。
ノアをね、なかまはずれなんかしないもん。
ちゃんとね、ちゃんとしょうかいしてくてたの。
「ノアがいやっだったら、アルには帰ってもらうか
らね。」
て、お兄ちゃんが言ったの。
おおおおー、もうお兄ちゃん大好きなの。
「ノアが、アルも居ていいって言ったらだけどね。
しばらくこの屋敷で暮らすことになるからね。
よく考えてね、ノア。」
お兄ちゃんが、ノアの頭をなでながら言うの。
「ふおしゅてあお。」
首をかしげてから、お兄ちゃんに聞いたの。
内容はちょっとむずかしかったけれど、ノアはね
ちゃんと理解したの。
話が長かったけど、わんわんのしっぽがあったから
たえられたの。
だってね、ノアはねもと大人だもん、ね。
かんたんにせつめいすると、こうなの。
簡単だけどね、長いから覚悟して聞いてよね。
パパの上司が無限に公費を、使っていたの。
公私混同していたため、パパに王様が命令したの。
いろいろな確執があって、移動させることも、くび
にすることも無理なんだって。
パパのサインがないと、ある程度以上の金額を動か
せないようにしろって、命令されたの。
パパが上司に、帳簿を突きつけて言ったんだって。
「国王様に、横領の報告か、事務次官ののサイン無
くては使えなくするかを、選ぶように。」
て、言ったんだって。
ノアのパパって、男前だよね。




