62、おぼえておかないと、でもね
今のノアはね、ものすごくいやされているの。
身も心も、いやされているからたぶん。
はたからみたら、天使に見えると思うの。
だってね、満面の笑み止められないんだもん。
じゅうたんに、直接すわっているんだけどね。
今のノアの心をね、わずらわすものはないの。
ノアの後ろには、わんわんがねそべっているの。
ちょうど背もたれのいちなの。
お腹のあたりに、すわってるからね。
うふふ。
あのね、わんわんに守ってもらってるかんじなの。
ものすごく、安心なの。
ノアの膝の上にね、しっぽがあるの。
毛並みのいい、しっぽだよ。
おさわりの、しほうだいなんだよ。
ノアの手はね、おしとやかに膝の上・・・・・・。
れいぎさほう、それなに、おいしいの。
もう、やめることも忘れているよね、きっとね。
わしゃわしゃ、いそがしそうなの。
うん、だれの手でしょうね
えへへ・・・・・・。
もちろんお兄ちゃんの手かな・・・・・。
ごめんなさい。
ひらあやまりするの。
ノアの手です、ごめんなさいなの。
人のせいにしたら、わんわんにね。
ううー、かわいそうなもの見る目をされちゃった。
とぼとぼとぼ、ごめんなさいなの。
今ね、お兄ちゃんと少年から聞いているの。
ノアが、たおれた後のこと。
ノアが、たおれた原因がね。
わんわんの、神力のこもった遠吠えのえいきょう。
みんなにね、思われているらしいの。
魔法が使えない幼子が、しきん距離にいたから。
強力な影響をね、受けすぎたためだって。
だからね、しばらく意識がもどらずにね。
回復に、ものすごく時間がかかったんだって。
魔法使えない、年齢のため誰も気がつかなかったみ
たいなの。
魔力切れによる、副作用だということにね。
この世界では、使った魔力は1日でじゃ回復しない
んだ。
おぼえておかないと、たいへんだよ。
もっと、もっともっと魔力を増やさなとね。
本の先生が言っていたよね。
魔力量を増やさないと、次にいけないって。
・・・・・・。
よし、これからもっともっとがんばるの。
・・・・・・。
あれ、あれれれ。
たしか・・・・・・。
毎日眠る前に・・・・・・。
魔力使いきって、ねえ。
魔力切れになって、意識なくなって、ねえ。
眠っていたよね、たぶん・・・・・・。




