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60、お兄ちゃんごと、ぎゅっとされたの

ノアはね、キラキラおめめでまってるの。


少年の目の前にね、すわってまっているの。


すわってるけど、女の子すわりじゃないの。


足が短いからね、まだむりなの。


りょうあしを前にのばした、おにんぎょうさん。


おにんぎょうさんのね、すわりかたなの。


おにんぎょうさんすわり、何かたのしいね。


手は、前にならえじゃないのよ。


おぎょうぎよく、おひざの上なの。


ノアにね、ようせいさんがひっついてるの。


ようせいさんはね、ようせいだからね重くないよ。


ほんとよ、ぜんぜん重くないの。


そんなノアたちを見て、少年はすわったの。


足が痛いだろうに、きちんと座ったの。


正座をしたんだよ、こっちの世界にもあるんだね。


それから・・・・・・手をついて頭を下げたの。


「どうも、すみませんでした。


ごめんなさい、許してください。」


うおー・・・・・・ちゃんとあやまれるじゃない


の。


やればできるじゃないの、ほんとは良い子なんだ。


よくできましたと、頭をなでなでしてあげたの。


するとね、ひっくひっく泣き出しちゃったの。


ええっ・・・・・・ちょっとまってよね。


あせっちゃった、どうしたらいいの。


ノアはね、うしろをふりかえってパパたちを見た


の。


少年がね、ひっくひっくとね・・・・・・。


なくたびに、黒いもくもくしたものが消えるの。


それをね、ふしぎだなあと思いながらなでなでし


てるの。


少しずつ、ゆっくりだけど消えていってるの。


ノアはね、ずっとなでなでしてあげてるの。


いつの間にか、結界が消えてパパたちがちかよっ


てきたの。


お兄ちゃんとパパが競って、駆け寄って来たの。


「ノアノア、かってに動いたらだめだよ。


皆が、心配するんだからね。」


お兄ちゃんに、ぎゅっと抱きしめられたの。


パパに、お兄ちゃんごと抱き上げられたの。


「ノア、どこもケガしてないか。


本当に、心配したんだぞ。


心臓が止まるほど、ビックリしたんだからな。


私のお姫様は、本当にもお・・・・・・。」


パパにお兄ちゃんごと、ぎゅっとされたの。


パパの腕をたたいて、ヘルプ。


ゆるめて・・・・・・くるしい。


そこにママが遅れて来て、助けてくれたの。










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