58、わめいても、聞かないの
ばんざーいして、大きな犬に乗った少年に近づくの。
ようせいさんたちが、集まって手をもって支えてく
れてるの。
ノアの手がとどくきょりまで、近づくの。
するとね、大きな犬がほえたの。
「・・・・・・ガッルルル、ガッルルル。」
ノアをね、いかくしてるの。
でもね、ノアはねこわくないの。
だって・・・・・・だってね、犬が大好きなんだ
もん。
犬がね、おびえてほえるときがあるの。
「めーなの。」
左手を腰にあてて、右手はおやゆびたてて。
めー、ておこるの。
目を見つめたままよ。
「がうううは、めーよ。」
そのあとはね、ほめてあげるの。
「こあなあよ、おりゅこしゃあなのね。」
うしろは、うるさいけどね聞かないの。
「うんとね・・・・・・ふうしぇえなの。
わんわん、ふうしぇえね。」
いいながらね、手を前にだしてね、水平にさげる
の。
ゆっくりとね、さげるの。
じっとノアを見ながら、犬がねふせしたの。
おりこうさんだから、頭をなでなでしてあげるの。
次はね、少年なの。
「ふぇにいちゃあん・・・・・・。」
声をかけるけど、少年は目を合わさない。
「おい、立てよ、立て。」
きゅうに、おすわりした犬に命令してるの。
「うんとね、わんわん・・・・・・おんりゅうす
うの。」
少年は、ノアの言うこと聞いていないの。
ノアはね怒ったの。
左手を腰にあてて、右手はおやゆびたてて。
「めーよ、めーなの。
わんわんおんりゅうすうの、おんりゅうなの。」
少年は訳もわからず、しぶしぶ犬から降りたの。
ノアは、少年の前までいどうしたの。
「ふぇにいちゃあんも、すふわんにょよ。」
「なにいってんだよ、このちびが。
この俺様になに命令してんだ、お前バカか。
このままただですむと思うなよ、お前の家族も
同罪だ覚えておけよ・・・・・・」
少年は、ノアをみって、わめいてきたの。
そんなんでひ、るんでなんかあげないの。
「だめ、だめにゃあの。」
おやゆびを、ひとさしゆびにかえて、ふるの。
「ふわるうことしたあの。
ごふぇんなしゃあい、すううんのよ。」
「なにいってんだよ、このちびが。
誰がそんな事するんだよ、なに聞いてんだよ。」
むりだよ、ノアはねそんなこといっさい聞かないの。




