57、めーなの、ぜにゃいにめーにゃの
今ノアはね、みんなの前に立っているの。
「ノアこっちにきなさい、危ないから。」
パパがよぶけど、聞かないの。
「ノア、ママのところまで下がりなさい。」
ママもよぶけど、聞かないの。
「ノアは、何がしたいの。」
お兄ちゃんは、ようせいさんに頼まれて何かしよ
うと、しているのがわかるみたい。
だってね、後ろにいたのに前に出てきてるんだも
ん。
さすがはノアの、お兄ちゃんなの。
目の前の、黒いもくもくした者たちをまとめてやっ
つけようと、魔法を詠唱する声がしていたの。
ようせいさんが、やめてって叫んでいるの。
だからね、、ノアもね止めるの。
「、、、、、めーなの。」
みんなの方に向いて、両手を横に広げてとめるの。
「めーなの、、、、めーなの。」
「ノア、何をいってるんだ。
もう、、もう、助けることはできないんだ。
王都から、殺生処分の許可が降りているんだ。
どうすることも、できないんだ。
だから、そこをのきなさい命令だ。」
パパが感情を殺した声で、叫んでいるけど聞かな
いの。
「あなた、それはどういうことなの。」
パパの言ったことの、内容にママがおどろいてい
るの。
だけど、パパは。
「説明は後だ。
長引けば長引くほど、被害が大きくなるんだ。
一刻を争うんだ、、だからノア、退きなさい。」
「めーなの、、めーなの、ぜにゃいにめーにゃ
の。」
がんばって、大きな声叫ぶのダメって。
そして、少年の方を向いて歩くの。
かっこわるいけど、ばんざいしてようせいさんに
ね。
つれていってもらうの、まだ一人歩けないから。
大人たちが駆け寄ろうと足音が聞こえたの。
「ふごいちゃめーなの。」
それから、声を出してようせいさんにおねがいした
の。
「ふょうあえいしゃん、みんにゃお、とおめてあな
の。」
ようせいさんたちが、結界をはってくれたの。
これでね、ゆっくりと話せるね。




