15,もう、パパがおいかりでたいへんなの
パパのお膝の上で聞く、お話かいがはじまっ
たの。
パパは王都と領地で、お仕事をしてるの?
行ったり来たりで、大変なんだって。
上司の要領が悪くて、きゅうきょ急を要する
案件がぼっぱつするので、こまってるんだって。
パパは、お城で働いているの。
えらい人が決めたことに、いくらお金を使うの
か金額を決めるのがお仕事なの。
パパが判子を押さないと、他の人はお仕事始め
ることができないの。
おさいふのひもを、パパが握ってるのね。
、、、、、もしかして、、、財務省に勤めてい
るのかな?
、、、、、はんこって、、、事務次官みたい
なことしているのかな、、、、、?
たしか、予算編成などの権限を握って、、、、。
すいません、前世の記憶で勝手におくそくしま
した。
ママの出産に間に合うように、妊娠がわかったと
きからパパは、周りに手回しして領地に早くに
もどて来ているはずだったんだって。
上司が、案件を通達忘れてたのが、、、、、ね。
パパが王都を出発する当日、それも直前に、、。
関係部所からのまだかの問い合わせで、、、、。
、、、、発覚したんだって、、、、、。
パパの声と顔が恐い。
パパは今思い出しても、はらわたが煮えかえる
ほど まだ、上司に対する怒りがおさまらな
いんだって。
お兄ちゃんと一緒に、、、待つつもりだったの。
て、パパが言ってたの。
機嫌を直してもらうため、私は短い手を伸ばして
パパのお顔を触って、、、、ひっさつ技を、、。
秘技を、、、、、満面な笑みを、、。
披露しましたとも、披露したとも、、、、。
お顔を、やさしくぺちぺちとしながら。
「、、、、ふぎゃあぎゃ、、、。」
パパは私を見て、お怒りが消えてご機嫌になった
のでした。
家族サービスは必要なのよね、、、、、、。
赤ちゃんなのに大変です、、、とぼとぼとぼ。