職業決定⁈
転生された先で目の前の自称神様が2択を迫る職業は
『魔王』と『覇王』
どっちが良いと言われても、はっきり言って違いがわからない
だから俺が選んだのは
「とりあえず保留!!」
口を開けて呆気にとられてるのは神様と、その後ろで散々泣いてた猫
「なんじゃそれは、なぜ保留なのじゃ」
「だって正直、どっちが良いとかわからないし
とりあえず転生させてもらえたからこの世界見てから決めたいし」
オレが死んだことには少なからず2人が関わっているのだから、これくらいのワガママは聞いてくれとゴリ押し
仕方ないと折れるのを待っていると
………新職業『フリーター』………
(あれ、職業決められてるし、何それフリーターとか有りなの)
「フリーターなら様々な職業スキルを得ることができる、便利じゃな」
「便利って、フリーターって何すんの」
「どんな職業にもつけるからスキルを覚えれば何でもできる。それとどちらの職種を選ぶか決めるときに、ワシに連絡しやすいように、こやつを供に付けよう」
人差し指らしき指をクイットすると、引き寄せられるように黒猫がオレの目の前まで引き寄せられて、何が起きたのかとあたふたしている
(えー、この猫絶対ドジでしょ)
「まぁ、そこは否定せんがのぉ。」
(あ、心読まれてるし、猫って認めたのね)
「それじゃあワシはそろそろ天界に戻るかのぉ」
はいはーい、と手を振るオレと状況が未だ把握できない黒ちび猫を残して、目を開けてられない光が全体を覆い次に目を開けると、全裸から黒いシャツにマントズボンやブーツまで黒という、全身黒黒黒の見た目15歳、中身30過ぎのおっさんが広い草原にポツンと佇んでいた
(あ、お前も居たんだっけ)
追記、『隣に大泣き黒猫をお供に連れて』っと