グルニエ
他人に作らせたプラモデル
細部までこだわり抜かれて
満足するけれど
何かを抜かれた感情が
新聞の字面のように
流れていく
白い泡も立たず
凪の中で
水だけが通り過ぎていく
自己言及のパラドックス
そのパズルで遊ばれて
昨日の僕は居なくなり
明日の僕も居なくなる
信じてくれる人を作らなければ
誰も居なくなるのだ
己の声は消えたも同然で
頭の中
自己回復を試みるが
結局は
目の前で無くなってしまう物に
途方に暮れてしまうのだ
見方は味方だけの
特権なのである
日々を送って
何を返してもらうのか
わからずに
夢を燃やし
時間を費やし
過ごして行くのだ
くじ運 大吉 一等賞
ポケットティッシュで
終わるかもな
それで良いじゃないか
言ってくれる人が
僕には居る
友情の中には
一人になっても大丈夫な
優しい形が入っている
それが無い友情は無い
有るとするなら
友情風の利用のされ方
その中に組み込まれているだけ
気づいたら
居なくなっている理由さ
利用価値が無くなった
それだけだから
日々を通して
何処を歩いて行けるのか
わからず
心を馴染ませ
手を合わせて
過ごして行くのだ
返答 問答 無表情
一口食べただけで
終わるかもな
それじゃ駄目だよな
言ってくれる人が
僕には居る
のど飴のやり取りも
頭痛薬の渡し方も
顔を見てくれる
その目玉も
だだっ広い空気感に
ゆったり漂う許容範囲も
必要性があるのとは違う
自分であるからの自然現象
察知しては信頼する
ハイタッチはしないけれど
グーパンチはしてみたり
「死ね」の意味合いのひ弱さと
激烈に辛い時の背中の手は
同じ物で作られている
そこには
自己言及のパラドックスは
無いと言えるかもな
日々を削って
形を作り出しているのか
わからず
善を正解とし
悪を不正確として
その状態を馬鹿にして
生きて行くのだ
戦場 炎上 斎場
一生が終わる時は
ただの動物になるだけだよな
そう言ってくれる人が
僕には居る




