12話 魔法を使ってみよう2※修正中
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俺はゆっくりと目を開き、顔を振り辺りを確認する。
「あれ? ここ....どこだ?」
そこは真っ暗な空間。
どこを見ても光はなく、発した言葉は反響もせずに消えてなくなる。
何がどうなったのかさっぱりで、全く頭が追いつかない。
どれ程経ったであろうか。
数分? 数時間?
いや、ほんの数秒でしかないのかもしれない......。
徐々にさっきまでの記憶もあやふやになり始め、一昨日の爆発から今日までの出来事がまるで夢だったのではと錯覚してくる。
「あ、れ? おれ....なに、やって....たんだ......っけ..........」
再び意識は薄れ始め、それと同時に体が沈んでいく。
暗闇の底に吸い寄せられるように落下している身体はもう何も感じない。
すでに五感の全てが機能していないようだった。
虚ろな意識の中で走馬燈のように蘇るのは、祖父と遊んだ日々や、両親との思い出。
それでも懐かしさも寂しさもあまり感じない。
感情さえも麻痺しているようだ。
やがて走馬燈の火が小さくなり、消えていく意識の中で最後に見えたのは――――。
「ル....ナ......」
あの素敵な笑顔。
太陽のように煌びやかで、それでいて月の光にも似た優しい輝き。
――――またあの笑顔が見たい。
そう願った時。
上空、というか落下方向とは反対側が明るくなり出す。
その輝いている光の方に顔を向けると、小さな声が聞こえてきた。
声は徐々に大きくなり、次第にはっきりと耳に伝わる。
「ハ........ル......ハル....ハル!!!!」
「!!」
その声で意識を完全に取り戻した俺は体勢を立て直し、光の方に手を伸ばす。
それと同時に光は輝きを徐々に増していく。
身体は光に包まれ始め、そのあまりの眩しさに目を開けていられない。
そうして目を閉じる間際。
誰かの手がさしのべられているような気がした......。
再び瞼をゆっくりと開くと、右側には心配そうに俺の横に座っているルナと、その反対側には神妙な面持ちでこちらを見下ろしている店主が立っていた。
どうやら俺は青果店の部屋で横になっているみたいだ。
「あ、あれ? どうしたの?」
何がなんだか分からない俺は困惑しかできない。
「どうしたのじゃないよ!! ハルに魔力を注いだら倒れて、それから全然起きる気配がしないんだもん....。私、私......」
俺は言葉を発しながら少し体を起こすと、そこに彼女が抱き着いてきた。
この状況を見ても俺のことが心配でそうしていることは分かる。
けれども....結構がっつりと彼女の胸が当たっているのだよ......。
少し申し訳ないと思いつつも、下心が全くないと言ったら嘘になる。
それでも理性を強く保ち、それをしまいながら片方の手を彼女の背中に置く。
よっぽど心配だったのか抱き着いたまま全く動こうとしない彼女のせいで、意外と辛い今の体勢を必死に維持していると、店主の口が開かれた。
「いやぁすまねぇ。まさかこんなことになるとは....。本当に申し訳ない」
そう言うと店主は深々と頭を下げた。
「い、いえ。大丈夫です」
とりあえずどこも異常はなさそうなのでそう答えておく。
それからどれほど経ったか、ルナが落ち着くのを待った。
「それでどうだ? 自分の魔力は感じられるようになったか?」
「はい。なんか......変な感じです」
さっきの出来事のせいか、今までにない感覚がある。
上手くは説明できないが、もしかするとこれが”魔力”....なのかも?
「それじゃあ、俺に向かって魔力を放出させてみろ」
「え? ここでですか?」
今しがた得た感覚で、まだ不慣れな俺が部屋の中で魔力を使って大丈夫だろうかと心配したのだが、「大丈夫だ」という店主の言葉を信じて試してみることに。
今朝のルナを真似て片手を前に伸ばし、店主に向ける。
目を瞑り伸ばした手の先端に魔力が集まるように集中し、それを体内から発射させるイメージ。
そのイメージに合わせ、体に少し力を入れると――――。
「お! できたみたいだな」
「え? 今ので出来たんですか?」
自分ではよくわからないが、どうやら店主は俺が放った魔力を感じ取れたらしい。
「すごい....ほんとにできるようになっちゃったね」
隣にいたルナも同様のようだ。
二人とも感じ取れたということはまず間違いないのだろう。
それからしばらく休んで、俺の体に異常がないことを店主が確認し終えた後、家へと帰ることになった。
その帰り道。
彼女はあまり口を開いてくれない。
やはり先ほどの事を気にしているのだろうか......。
「い、いやー、魔力ってほんと凄いんだねー。こう体内のエネルギーっていうか、今までにない感覚で。俺すっごいわくわくするよ!」
「......うん」
やっと自分の魔力の扱い方を何となくではあるがわかったというのに、ルナはなぜこんなに元気がないのか、俺には全くわからなかった。
特に何か変なことをしたわけじゃない。
裸も見ていないし、着替え中に覗いたわけでも、もちろん枕の匂いも嗅いでいない......。
俺はどうしていいかわからないまま、数分歩き続けた。
すると唐突に彼女が口を開く。
「ハルは......」
「ん?」
彼女はそう言った後、少し間を置いて話し始めた。
「これからどうするの?」
「え? これからって....家でご飯食べるんじゃないの?」
「いや、そう言うことじゃなくてさ」
「??」
質問の意図がよく分からない俺は首を傾げ悩んでいた。
「もし魔法を使えるようになったら、故郷に帰るの?」
「あ....」
(そうか。そう言うことになってたんだっけ......)
よくよく思い返せば、走馬燈みたいなものを見ていたような....。
もしかして本当は死にかけてたのかも?
「私、本当に怖くて....。もう誰かがいなくなっちゃうのは......嫌なんだよ」
そんなことを思っていると、彼女の言葉で我に返る。
そして、悲しげな表情の彼女に何か言わなくてはと思ったのだ。
「だ、大丈夫! ほら、俺今こうしてピンピンしてるし、突然いなくなったりしないからさ」
「......ほんと?」
「ほんとほんと! というか俺、他に行く当てもないし....。ずっとルナの傍にいるから大丈――」
(ん? あれ? なんかこれ、プロ――)
「わかった......。約束だからね?」
彼女はどうやら少し元気になっているようだ。
ただ、俺はとんでもない約束をしてしまったのではと、少しそう思っていた。
(まぁ一緒にいるくらいなら大丈夫だよな......)
しかし、これがどれほど大変で過酷な道なのか......。
今の俺には知る由もない。
とりあえず家に着き昼食を済ませた俺たちは、魔法の訓練の前に薪や野菜などの調達を行うことにした。
「こっちにある野菜はもう全部取っても大丈夫だから。よろしくね? 私は動物を捕まえてくるから」
「わかった、気を付けて」
(早く魔法使ってみたいけど、住まわせてもらってるんだからちゃんと働かないとだめだよな....)
魔法への気持ちを抑えつつ、俺は頼まれた仕事をこなしていく。
3時間程作業を行うと、ほとんどの野菜を収穫した俺は、薪割りに使う切り株に腰かけた。
「はぁ、やっと終わったー。魔法が使えたら、こんなのすぐに終わらせるんだろうなぁ。あー、早く魔法使ってみたいなぁ......。あ、そうだ....」
俺は徐に立ち上がり片手を前に出すと、さっきやってみたように魔力を放出してみようと思った。
心を落ち着かせ集中する。
聞こえるのは風の音や鳥の声だけ....。
そんな静寂の中、再び手に集まっているはずの魔力を前方に放出させるイメージで力を入れる。
すると青果店の時とは違い、俺にもわかる現象が起きた。
俺が力を入れるのと同時に、家の屋根にいた鳥たちは飛び去り、さっき収穫した野菜の隣に置いてあった雑草は軽く吹き飛んだのだ。
「ほんとに魔力を使えてるんだ......」
青果店での実践では、そこまで確信が持てていなかったのだが、実際に自分で起こした現象を目にしたことで、やっと実感が湧いてくる。
それから何度か繰り返した後、魔力放出に疲れた俺は切り株に再び腰を落として休憩することにした。
「それにしてもルナ、遅いなぁ。そんなに山の中まで入って行ったのか? まぁ魔法も使えるんだし、大丈夫だとは思うけど......」
これと言って”どのくらいで帰る”などの説明がなかったので、俺は少し心配になっていた。
一休みしたことで回復した体を持ち上げ、彼女が入っていった茂みへと足を運ぶ。
まだ茂みには入っていないが、近づくと向こう側の景色が見えるのが分かった。
水のような輝き。
(もしかして......)
そう思った俺はそのまま茂みの中へと進んでいく。
すぐに水の音が聞こえてきて、俺の予想はほぼ確信になる。
数メートルしかない茂みを抜けると、そこには壁から少しずつ水が湧き出ている、小さな池が存在していた。
ここはおそらく....おじいさんの墓があるという、”湧き水の小さな池”。
「ほんとに近くにあるんだなぁ....あ――」
池の大きさは直径が約5メートル程である。
辺りを見回しながらそう呟いていると、左の端の方に小さな石が建てられていて、その石の下には小さな花が咲いている。
池の周辺に沿って近づいてみると、石には何か文字が記されている。おそらく彼女のおじいさんの名前だろう。
俺は石碑の前にしゃがみ込むと合掌した。
数秒の沈黙の後、立ち上がるとポケットにしまっていたスマホを取り出す。
この池の水の測定をしてみたくなったのだ。
東湖と呼ばれていたあの湖の水質はかなり高いものだった。
ルナには内緒で家の中にある水の確認もしていたのだが、いざ計測してみると水質判定は8。
これまた理解できない数値が出たのである。
この世界には”水道”なんてものはない。
彼女の話によると、井戸で汲み上げるのが普通らしい。
科学がない世界ならそうなっても不思議じゃないんだけどさ。
彼女のように水魔法を使える人は浮かせて運んでいるらしい。
そういう生活面ではかなり便利に活躍してくれるみたいだな......。
家で使っている水はこの池から汲んで――というか浮かせて運んで――いるらしいのだが、一度確認したいと思っていたとこだ。
左腕のWDが浸る程、軽く水に手を入れると計測ボタンを押した。
すぐに計測結果を知らせるバイブがなり、腕を戻しながらスマホの画面を確認してみると――――。
「水濃度判定5? あれ? 普通の水じゃん......」
ありふれた数値を目にして、なんとも言えない気持ちになった。
なぜ東湖の水やルナの家の水は水質が高いのだろうか......。
理由を考えた時、思いつくのは一つしかなかった。
「魔力?......」
俺は掌を見つめ呟く。
この世界にあって、元の世界にない物。
それは”魔力”である。
魔力を扱えるようになった今なら、試せるかもしれない。
今度は最初に先ほどまでやっていた魔力放出を試みた、すると水底で水が思い切り流動するのを感じる。
手から空気が出ているような水の不自然な動き。
これで上手くいったのかよくわからないが、もう一度計測してみることにした。
再び測定をした後、目を瞑りながら恐る恐る画面を確認する。
「........ま、そんな上手くいかないよね」
水濃度判定は5のまま、先ほどと何ら変わらない結果であった。
そこまで期待していたわけではないので、最初ほどの落ち込みはない。
俺はスマホをしまい家へと戻り、大人しくルナの帰りを待つことにした。
俺が歩んでいく後ろで、手を入れた場所から小さな光の粒が出ていることには気付けずに......。
収穫した野菜をそれぞれ丁寧に分け、土などを綺麗に落としていく。
そんな作業を始めて5分もしないうちに後ろの茂みから音が聞こえてくる。
「おーー! ちゃんと仕事してくれたみたいだね。関心関心!」
狩りを終えてきたようで、片手に何羽かのウサギらしき動物を持ち、彼女の後方にはなんかとんでもなく大きな物体と複数の薪が浮かんでいる。
いや、魔法ってすごいですね......。
それからは二人で後片付けなどを済ませ、さらに夕食も食べ終えて、今はテーブルに座っている。
明日からの魔法の訓練について話していたのだ。
「それじゃ明日から本格的に魔法を練習していくわけだけど、最初にやることを言うね」
「お願いします....」
(遂に明日から魔法を使えるのかぁ....)
心の中はわくわくが止まらない。
”魔法を使える”と聞いて、胸が躍らない人はそうはいないはずだ。
さぁ、最初はどんな魔法を練習するのだろうか。
「とりあえず、明日からやるのは『魔力制御』と『魔力感知』だね」
「うん」
「これは基本中の基本だから。特に『魔力制御』はある程度できるようにならないと、魔法は使えないんだよ」
「........え?」
俺が想像していた魔法を使っている自分が次々と崩れ去っていく。
そして、追い打ちが突き刺さる。
「それにおじさんも言ってたように、魔力を持っていても魔法を使えるとは限らないの。『魔力制御』とかの基本的な事しかできない人は結構いるみたい....」
(そ、そういえば、イニツィオ村の人も3割くらいの人は魔法使えないんだっけ? 3割って....結構でかいよな......)
「まぁ君はほんとに例外だからね。魔力の上昇速度も異様だし....。可能性は十分にあると思うよ?」
そうだ、これを忘れていた。
俺はこの世界の人よりも魔力が増える時間が異常に早いのだ。
これはきっと神様からの恩恵。
魔力量がカンストするのも時間の問題だろう。
そう考えるだけで、魔法を使える希望が見えてきた。
(よし! 明日から基本をしっかり覚えて、早く魔法を使えるように頑張るぞ!)
そう決意し、今夜は就寝したのだった。
翌朝。
俺は昨日同様に日課をし、静かに部屋へと戻り、何食わぬ顔で朝食を済ませる。
基本的に午前中は魔法の訓練。
午後からは森へ行ったりして、生活を保つための仕事をすることになった。
今朝はまだ薪が切られている物がなかった為、日課ついでに薪割りをすると朝早くから外で何かしてるのがバレてしまうだろう。
今日の薪割りで出たものを利用しつつ、明日からやっていこう。
そうして今日から本格的に”魔力”の訓練が始まるのだ。
”魔力”の....ね......。
「それじゃ昨日やってたみたいに魔力を放出してみて?」
「わかった......!!」
まだそんなにスムーズにはいかない。
昨日とほぼ動作は変わらず、
心を静める→手を前に出す→手に魔力が集まるイメージ→集まった魔力を放出するイメージ→力を入れてボッ!
という感じだ。
「これはもう慣れるしかないかなー。とりあえずとことん練習しといてね。今のが『魔力制御』のレベル1の練習。次がレベル2、”自分の体内の魔力を移動させる”をやってみようか」
「体内で移動させる? さっき手に集中させた魔力を手以外の所に移すみたいな感じ?」
「そう! それをやっていくと段々魔力の操作が上手くなっていくから、まずはそれをやっていこうか」
「わかった....」
それから1時間、魔力の”放出”と”移動”の練習をしまくった。
”移動”の練習に関してはもう訳が分からず、どうなっているのか不明だ。
「そろそろ休憩にしよう?」
「う、うん....そう、だね......」
俺はもう息が上がりまくっていて、まともに返事すらできない。
その場に崩れるように倒れた俺は、大の字で仰向けになった。
(この感じ、懐かしいな....)
俺は遠い日の祖父との遊びを思い出す。
汗だくになって遊んだ、懐かしい記憶。
忘れていた感覚が蘇ってくる。
倒れている俺に彼女は、飲み物を手渡してくれた。
「はいこれ、ほんと君は熱心にやるんだね。なんだか私も頑張らなくちゃ! って思うよ」
「そんなことないよ。俺は熱心ていうか楽しんだと思う。こうやって上達していく感じが....」
そう答えると彼女はにこりと笑って俺を起こしてくれた。
「じゃあ次は『魔力感知』の訓練してみようか。多分それも並行でやることで一段と早く成長できるはずだから」
「ほんと? まず何やればいいの?」
「と言っても、やることはほとんど変わらないんだけどさ」
彼女は頭の後ろに手をやりながら笑顔でそう答える。
「今、体内の魔力を移動させてたでしょ? それを”意識する”んだよ!」
人差し指を立て、そうドヤ顔で言ってくるルナさん......。
ほんとに何も変わらないんですね......。
そんなことは言えないので、俺は「なるほど....」とだけ言ってそのまま練習を再開した。
それからおよそ3時間......。
先ほどよりもさらに呼吸の荒い状態で、前傾姿勢のまま立ち尽くしている。
(いや....全く上達した気がしないんですけどーー!!!!)
俺は心の中でそう叫ぶ。
そんなこととはつゆ知らず、切り株に腰かけていた彼女は明るい声で話しかけてくる。
「大分『魔力制御』はできるようになってきたね! あとは『魔力感知』だけど......やっぱりまだ全然わかんない?」
「う、うん....まず魔力を体内で移動させる感覚がよくわかんないから......さっぱりだよ」
彼女は「できるようになった」と言ってくれているが、自分では何が変わっているか気付けていない。
強いて言うなら、”魔力を放出する”と言うことだけは若干早くなった気がする。
いや....ほんとに若干......ね?
”体内の魔力を移動させる”ということに関しては、さっきも言ったがさっぱりである。
”魔力を手に集中させる”ということができたのだから、すぐにできるものだと思っていた。
実際、手以外の場所に”魔力を集める”というのは、なんとなくできているらしい。
彼女が感知してくれているので、その都度教えてくれるのだ。
しかし、その”集めた魔力を移動させる”というのがこれまた難しい、いや難し過ぎる。
何度やっても移動させる前に分散してしまうらしいのだ。
さらに言うと、そのことにも気付けていないのだから、『魔力感知』に関して上達していないということは明白である......。
ちなみにさっきまで俺の隣で魔法の練習をしていた人がいた。
誰だかは言わなくてもわかるだろうが、その人は水魔法で空中に何個もの水球体を形成し、それを自在に操って遊んでいたのだ。
(俺があれをできるようになるまで......いったいどのくらいかかるんだろう..........)
今は人差し指を立て、その上で火魔法の訓練をしているのか、小さな火を灯している。
そんなことをしつつ俺の修行に付き合っているのだから、ほんとにすごいと思う。
時間も頃合いだったので、俺たちはお昼にすることにした。
昨日獲ってき肉を使った単なる焼肉である....が、これがまた堪らなく美味しい。
遺伝子食品に慣れ親しんでいる俺にとってこれほどまで美味で新鮮な肉は初めてなのだ。
練習でへとへとの体に染み渡る。
魔力とは生命エネルギーに近いものだと俺は解釈している。
その魔力を使いながら特訓しているのだ、お腹が空かないわけがない。
あっという間に食べ終えた俺は、ルナよりも先に練習に向かった。
「もう始めるの? もう少し休んだらいいのに」
「早く魔法を使ってみたいんだよ。俺こういうの好きだからさ」
そう言って俺は扉のドアに手を掛けた、すると....。
「君のそのひた向きさは関心するけど、午後から仕事あるの忘れてないよね? 別に今、練習しててもいいんだけどー....後で根を上げても私は知らないよ?」
ロボットのようにゆっくりと振り返ると、そこには満面の笑みで首を傾げている彼女の顔があった。
俺は冷や汗をかきながら、すっかりと頭から抜け落ちていた”仕事”を思い出す。
一度言ったことを取り下げることはできないと思い、「も、もちろん。仕事もちゃんとやるさ」と言って一人、魔力の訓練をしに出た。
この後の仕事が過酷なものになってしまったのは、言うまでもない........。
こんな生活を1か月程続けていたある日。
俺たちは地獄のような騒動に巻き込まれてしまう。
この時には想像もできない程の悲惨で残酷な戦いが............幕を開ける。
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