勇者と変人
この日、ファーラーデュング王国では大事件が起きた。
異世界から召喚された中の一人と教皇そして勇者のお付のメイド(後に教皇の娘と判明)が行方不明となる。
ザチラン国王は
「これは、魔王がやったことである!!」
と明言した。そして、勇者達も仲間が殺されたことに怒りを露わにした。
「神城が魔王の手により捕らわれもしくは死んだ今、僕達は力を合わせて魔王を倒そう!」
私は、そんな信憑性が一切無いことを言っている下等的脳味噌をもつ天翔聖を見ていた。彼は雄二が言うところの勇者なのだろう(実際にスキルに勇者というのがあったらしい。)
染めてもいないのに金髪で目は青というお前は外国人かと(事実彼はハーフなのだが。)思う顔達をしている。また、彼は正義感も強く何かと私達を彼等が言うまともにしようとする。
そんな彼に惹かれてか自然と女性がよっていき、私達はそれを聖ハーレムと言う。
そんな彼が私の大親友の一人神城冥を語るのは反吐が出る。そもそも、彼が死んだのかまだ分からないし自発的逃げたかもしれないのにだ!
そんな事を思っていると聖が私達に話を降ってきた。
「緋伊・聖堂・小田君達は神城と仲が良かったのだから僕に力を貸して…」
『嫌だね』
私達三人の声が揃った。その場にいた大勢が唖然と私達を見た。
「何故だ!君達の親友が死んだんだぞ!それで君達は何故力を貸さない!」
「君は馬鹿だ。しかも、度し難い程のな。」
私がそんなことを言うとキョトンとした顔をした。そして怒鳴った。
「親友の敵討ちをするのが君達にとって悪か!」
「そんなことを言っていない。私は君が王の言葉をそのまま受け取っているのを馬鹿だと言っている。彼が教皇と一緒に逃げた確率の方が高いというのに気が付かないかな?そもそも、君に彼の何を知っているのかね?私達の大親友にね。」
「それは、・・・」
そして周りは沈黙した。私はそれを腐った物を見る目で見る。
「クククク、そもそも彼がそう簡単に死ぬはずが無いよ。彼は死んでも死なんようなやつだからな。」
「確かに、俺も彼が死ぬ確率は低いと思うよ。きっと、王城のご飯が食べたいとか本を読みたいとかでまた会えるよ。もしくはこの国を滅ぼしに来たとかね」
「また、私が聞いた話では王と教皇は仲が悪い。」
聖は、何も喋らない。しかし、あれは自分が正しいと思っているのだろう。心底面倒くさい。
name マサキ・アカイLv1 16歳
職業 ・なし
今迄までの職業 ・なし
生命力 80
魔力 12000
精神力6000
◆魔法属性
火・精神・無
◆スキル
火魔法Lv1
精神魔法Lv5
無魔法Lv1
高速思考Lv9
並列思考Lv10
高速演算Lv10
異常精神Lv10
◆ユニークスキル
思考空間
幽体離脱
◆称号 異世界の者
◆加護
炎の神・操者の神・誓約の神・思考の神
緋伊さんならば洗脳とか地球でもやってそうですね。だから、精神魔法がLv5ですね。