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ゴブリンエンペラーよ、ありがとう

「何だ?この本とボロボロの剣は?」

とフューラーが残念そうな顔で言った。確かに、あれだけ楽しそうに開けていたのだから。

「うん?奥の方に紙が入ってるぞ。

・・・読めねぇ!」

「貸せ、なになに剣の方は《ロコの剣》で本の方は...」

自分はその名前を見て目を見開かせた。何故なら、それは迷宮の名前でまあるとともにある魔神を指しているからだ。

「ダ、ダンタリオンが持っている本!?」

「ダンタリオンとは、迷宮の名前じゃないの?」

「何で驚くんだよ?」

自分が驚くと、二人は不思議そうに見つめていた。自分は仕方なく説明する。

「ダンタリオンというのは、確かにここの迷宮の名前だ。しかし、地球ではソロモンという王が使役していたという72の悪魔の一柱。地獄の三十六の軍団を率いる魔神だ。」

「はぁ!?地球の魔神の書物が何でここに有るんだよ!」

「さぁ、多分だがこの本はダンタリオンが片手にいつも持っていると言われる書物だろう。その剣は、この世界の神か他の世界の神かの剣じゃないか?」

「へぇ〜、まぁ、剣も本も興味無いけど。」

「俺は剣は貰うぜ!本は要らんが。」

そして、宝箱の内訳は決定した。





「あっ!フューラーさん達初めての迷宮どうでした?」

と登録の時の受付嬢が帰って来た自分たちを出迎えた。

すると、冒険者達が一斉に自分達の方へ目を向ける。

「あれが、【赤い拳】に勝ったていう。」

「魔法使いの目から見たら、彼等ヤバいよ。特に魔法使いの子は魔力が洗練されてるよ。」

「すげぇ、別嬪だな!」

「辞めとけ、あの嬢ちゃん魔法使いと付き合ってるらしいからな。」

そんな、ヒソヒソ話が聞こえてくる。

「十階層のボスまで倒してきたぜ!」

そして、フューラーは嬉しそうに言う。それを聞いた冒険者達の反応は二つ。

一つは、笑い出す者。もう一つは、目を見開く者。

「馬鹿言ってんじゃねえよ。幾最初とはいえボスに勝てるわけねぇだろ!」

「此奴は、とんだ大嘘つきだな。本当ならゴブリンキングを見せろよ!」

そう、囃し立てる。自分は無言でマジックボックスから十体ゴブリンキングを出す。

「えっ!?」

場は重い沈黙が流れる。確かに、あれはゴブリンキングだ。しかし、あのボス部屋ではゴブリンキングは1匹しか出ない。そんな矛盾があった。

「何か、誤解してるが。俺達が対峙したのは此奴だよ。メイ出せ!」

「ハイハイ。」

自分は、2メートルのゴブリンキングに対して4メートルのゴブリンエンペラーを出した。

「ひっ、ゴブリンエンペラー!?しかも、普通の3m程ではなく4メートルも。」

「後、こちらがゴブリンの耳ですと言いたいんだが。耳は数千ほどあって何処か大丈夫な場所は?」

自分は受付嬢にそう聞く。顔色は真っ青である。

「こ、此方に大部屋がありゃます。」

「それじゃぁ、案内してくれ。」

「メイ、お前何か怒ってんのか?」

自分達は大部屋に向かった。




大部屋にゴブリンの耳と魔石を出した後、自分達は再び例の受付嬢の所に向かった。

「なぁ、ボスを倒したら宝箱が出たんだが幾つか売りたいんだが?」

フューラーは、未だ顔が青い受付嬢に言った。冒険者達は自分達を化け物を見る目で見ていた。

「はっ、はい!あちらの鑑定カウンターでどうぞ!また、売らない物も鑑定できます!」

そう言われ自分達は彼女が指差す方に向かった。




「君達だね。と言いたいけど何だフューラー君やメイ君、レーレンちゃんじゃないか。」

「ヴイッセンさん知ってるんですか!」

「知ってるも何も、幹部達の間では有名だよ。ミサちゃん。それじゃぁ、全部見せてくれ。」

「まず、俺から!この剣達と鎧です!」

「成程、靴は《天馬の靴》A級。指輪は、《狂乱の指輪》《幻霊の指輪》《剣舞の指輪》A級。剣は全て魔剣で《氷姫の剣》《死月の剣》《焔舞の剣》《光帝の剣》《海宝の剣》《蛍の剣》《地震の剣》《侵心の剣》《精霊の友》《魔清の剣》がA級。

そして、神剣《ロコの剣》!?」

「あの〜、私の聞き間違えでは無いのなら神剣と聞こえたのですが。」

「そうだよ神剣だよ。それで、革の鎧は賢狼というA級の魔物だね。さぁ、気を取り直していこう。次は誰だい?」

と何処か遠くを見ながらヴイッセンさんが言った。

「次は自分だ。」

と自分が名乗り出た。

「え〜と、ローブは《魔皇の星》S級で、四つの指輪が《100面の指輪》《心滅の指輪》《安らぎの指輪》《心読の指輪》《愛神の祝福の指輪》共にA級です。ナイフは、《分霊のナイフ》《番のナイフ》A級。そして、杖ですが《龍銀のステッキ》神杖です。」

「今日は、凄い日ですね〜。」

「私のもお願いします。」

次はレーレンの番だ。

「まず、鎧の方は《銀姫の鎧》S級。ピアスの方は《恋姫のピアス》S級。おや、指輪とナイフはメイ様とペアとなっております。そして、白色の槍と黒色の槍はセットで《天魔混濁の槍》神槍。」

「もしかして、嘘を嘘をついてますよね!それ以外考えられません!」

「後は、それ以外の奴で。ポーション類が高等回復ポーションが30点、高等魔力ポーションが20点、最高等回復ポーションが10点、最高等魔力ポーションが10点。

弓は、《蛇姫の弓》《死霊の弓》がA級《森の守護者の弓》がS級。メイスは《時空のメイス》ざA級。後は、全て生活魔道具で、《酒の盆》と《伝達の水晶》と《転移の額縁》!?

之は、失礼したね。それら以外は特別なものは無いよ。」

「自分から追加で、この本達を読みたいから。」

「本を集めるなんて不思議だね。なになに、

《異世界神話〜エリオス〜》《酒道楽の道》

《魔法使いグリルの冒険》《魔神の旅》

《ゴブリンと姫禁断の恋》が普通の本だよ。

《異世界の魔道具知識》《異世界の神具》

《錬金姫の錬金術》が魔道具本。

《龍魔法辞典》《悪魔魔法辞典》《異世界の聖魔法》《天使魔法辞典》《焔王の魔法書》

《空間の旅人の空間魔法書》と之はS級魔法書です。

そして、此方が《ダンタリオンの本》神本だと!?」

「あれ?之はダンジョンボスを倒したんですよね!」

「多分だけと、あのゴブリンエンペラーがイレギュラーだったのだろうね。名持ちだったし。S級クラスだねあれ。それだったら納得だよ。」

「確かに、数はいつもより少ないですしその分質が上がったんでしょう。」

そして、自分達は生活魔道具では例の三つと魔法チェスと何処に繋がるか分からない転移魔法陣を貰った。

ゴブリンエンペラーには、感謝だ。





「今回の合計金額は5ペロと此方の光金貨5枚です!何か、聞きたいことありますか?」

日本円にすると五億円凄い値段だ。

「何処か良い宿屋は無いだろうか?」

自分は、ギルドから出た為寝る場所が無いことに気づく。二人も今気づいたらしい。

「それだったら、一層の事家買ったらどうですか?金有り余っていますし。ギルドは此方の家を買う冒険者を待ってますし。」

と一つの紙を見せる。何でも、幽霊が出ると噂で今なら1ペモ百万円で変えるらしい。

「それに、しようぜ!」

「自分は別にいいが。」

「私も、幽霊だったら浄化すればいいだけだし。」

「それでは、決定ですね。お金から引いと来ます。また、依頼のゴブリンも抜いております。」

「分かりました。ありがとうございます。」

「あの〜、フューラーさん今度二人でご飯でも。」

自分とレーレンは直ぐにフューラーから離れてギルドに出ていった。

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