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おことの昔話③
「ん…。」
目が覚めると、いつもの村にいた。
「なんか村小さくなった?ま、いっか。」
歩いていると、すぐにお葬式の会場についた。
「ん?こんなに近かった?まぁいいや。幸助君と佐助君、ビックリするかな?ぽぽぽ…(*^_^*)」
ん?ぽぽぽ?ふふっていったつもりなんだけど。
「うわぁぁぁぁぁあ!」
「へ?」
村の人が悲鳴をあげる。
「八尺様がでたぁぁぁあ」
幸助君?なんで…。
「幸助がみいられた!にげろ!」
皆が、逃げていき、ついに残ったのは佐助君だけになってしまった。
「佐助…君。」
「ひっ!」
私は、優しく、力加減を考えて佐助君の背中を叩いた。
「いでっ!力加減しろよな、おこ、」
佐助君が固まったと思ったら、叫び出した。
「おことなのか…!?」
「ぽぽ…。」
うまく、しゃべれない…。
「ってなわけねぇか。おことは死んだんだから。」
「ぽぽぽ…!!」
違うよ!佐助君!おことだよ…!
私の伝えたいことは伝わらずに、佐助君は皆のところへ行ってしまいました。