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四話 おことの昔話①
「おーい!おこと~!」
「はぁい!今いきます。」
私は昔、とある村に住んでいた。
村の人たちは、貧しい暮らしだったけど、それなりに楽しく暮らしていたのです。
「おことは今日もべっぴんさんやなぁ…。」
この人は幸助というかたで、いつも私と仲良くしてくださるかたです。
あと、私の好きなおかたです…(照)
「顔真っ赤にして、いつにもましてでかいの!おことは(笑)」
「うるさい!」
べちっと佐助の背中を叩く。
「いでっ!力加減しろよ…。」
「佐助が余計なことするからでしょ?」
佐助、おこと、幸助は、いつも田んぼの真ん中で遊んでいた。
おことは、佐助も幸助も大好きだったー…。
でも、おことは身長が188㌢もあった。
幸助のお嫁さんになりたいと思っていたが、聞いてしまったのだ。
幸助は『小柄な子』が好きなんだと。
私と真逆やない…。
「もう…。いやや…。」
一人で、暗い物置小屋で呟いた。
(死んだら、小さくなれへんやろか。)
そう考えたわたしはー…。
「お、おい!幸助…!おことが!」
「佐助…。これ…。」
「「うわぁぁぁぁぁ」」
二人の叫び声に村の人たちが駆けつけた。
「おこと…!」