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第十三話 幽霊屋敷の謎を追え
「やだやだやだやだ!やっぱり帰ろ!」
「だめに決まってます!」
怖がる美女と、頼もしいイケメンなら良かっただろう。
俺が期待と違うことをしてしまったから…。
『友翔君、おことこわぁい!』
おことが俺の腕に抱きつく。
『安心しろ、俺が守ってやるから』
『友翔君…!大好…』
「きも…」
「はっ!?」
妄想を止められた俺は変な声がでてしまった。
そうか、おことは頭の中が見える?のか。
いやー。身体中に変な汗が…。
「怖がってるのは友翔君のほうです!こんなのこわくありません!」
へいへい。わぁったよ。
「…そ・れ・と・も。私にそれをやってほしいんですかぁ?」
「ちがう!速く行くぞ」
「ななななわ、な訳ないだろっ」
おことが変なことを言っている間に俺は廃墟に入っていた。
中は物音ひとつしない。
「佐助くーん!幸助くーん」
おことは、さっきからずっと叫んでいる。
「しっかしボロいな。壁は真っ暗だし、ひどい強盗がはいったみたいに荒れてんな。」
「そりゃ、ここは強盗が…。」




