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第九話 消えろ
ーあれ、ここは学校。
「友翔、おっはよ!」
「おはよう…」
「んだよ、元気ねぇなぁ、この健二様にはしっかり挨拶!」
「うん、おはよ」
「とおってよぉし!」
懐かしいな…。
学校…か。
「いいですか?このクラス全員で成功させたイベントは、皆の宝物です!」
…イベント…
「先生!イベントでは友翔君が休んでいました。全員じゃないです!」
「っ、あ、あぁ、そうだったわね。」
忘れていたのか…。
だろうな。
俺がいなくても、クラスは変わらない。
俺がいなくても、家族は幸せだ。
むしろ、俺がいない方がー…。
ー皆が、いる。
「友翔、100点すごいじゃない。お母さん嬉しいわ。」
お母さん…。
「友翔、昨日のサッカー、友翔がいなかったら負けてた!まじサンキューな!」
健二…。
「必要ない存在なんかじゃ、ないですよ。」
皆…。




