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第八話 必要ない存在なんだから -八尺様サイド
((必要ない存在なんだから))
「え…?」
友翔君は、寝てしまった。
でも、意識が薄れる前に、確かに友翔君は思った。
自分が「必要ない存在なんだから」と。
なんでだろう。
私がストーカーして、見ていた限り、友翔君は、友達が沢山いて、お母さんやお父さんも優しくて…。
「友翔君…。ちょっと、夢に入らせてね…。」
ー夢を見ていた。子供のころの夢、だ。
「おかーさん!僕、ひゃくちぇんとったよ!しゅごいでしょ~!!」
俺は、意識に反して小さな手に握られた紙をお母さんに見せた。
「あー、そう、じゃ、いま忙しいから。」
お母さんは、お化粧が終わると、鼻歌を歌いながらどこかへ行ってしまった。
「おかーさん…。」




