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米
田舎の小さな書店で働く作者の身の回りの方々との日々を綴った日記のようなものです。
ある日の仕事中、いー先輩が強張った表情で私の元に来てボソっと伝えた。
「なっちゃん(同僚)のお尻に米粒がついてるから、教えてあげて」
それだけ早口で言うと、足早に立ち去った先輩。
言ってる意味がわからなくて言われた通り、なっちゃんのお尻を見てみると、確かに米粒がついてる。
しかも一粒とかじゃなく、1つまみくらい。
予想外の出来事に笑いを抑えきれず、お客さんにも怪しい目で見られる失態。
恨めしい目でいー先輩を見るが先輩は何食わぬ顔で持ち場に戻っている。
何も知らないなっちゃんが可哀想なので、笑いを堪えながら必死に伝える
「なっちゃん……お尻に…米粒が…」
笑いすぎて言葉が繋がらず単語を繰り返すと理解してくれたなっちゃんも爆笑。
仕事中に後輩2人を悶絶させた、いー先輩許すまじ。