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1話 「人気キーワード」って誰に人気なの?

 キーワードで小説検索していると、キーワードによっては全体的に総合評価ポイントが低い作品が多いことがあります。

 当然といえば当然ですが、読者があまり興味を持たないキーワードの場合、作品を読む読者も少なく総合評価ポイントも上がらないのでしょう。


 そうだとすれば多数の読者が好きそうな「人気キーワード」の場合、全体的に総合評価ポイントが高い傾向にあるはずです。

 そういう人気キーワードで作品を探すと面白い作品が見つかりやすそうです。


 では「小説を読もう!」のトップページにある人気キーワードを使えば総合評価ポイントが高い傾向があるの? というと、そうでもなさそうです。

 人気キーワード――これは誰に人気があるのでしょうか?


「※最終掲載日が過去60日以内の作品に多いキーワード上位300件です」


 なろう運営が言うところの「人気キーワード」とは作品に多いキーワードです。

 誰に人気があるキーワードかというと、作者に人気があるキーワードでした。


 この人気キーワードを使えば多くの作品が見つかります。でも、そのキーワードが多くの読者にとって興味があるかというと、そうではないかも知れません。

 なんとなく、作者に人気があるキーワードと読者に人気があるキーワードは違う気がします。



 というわけで、ちょっと調べてみました。

 調べる方法は、なろう小説APIを使って最近60日間に更新された小説情報を取得します。小説情報からキーワードを一つづつ取り出し、キーワードごとにどの程度の数の作品で使用されたかを数えます。


 また、そのキーワードのついた作品がどの程度の総合評価ポイントを取れているかを調べるため、総合評価1ポイント以上の作品の総合評価ポイントの中央値を計算します。

 これにより、たとえば「チート」キーワードを使った作品がどの程度の総合評価ポイントを取れているか、というのがわかります。

 この「ポイント中央値」が高いキーワードほど、読者が多くのブックマークや評価をした作品のキーワードです。これを読者に人気のキーワードと見做(みな)します。


 ついでに、キーワードごとに1ポイント以上の作品数と全作品数の割合を計算します。

 (1pt以上の作品数)÷(全作品数)×100(%)みたいな感じの計算式です。

 これにより、たとえば「チート」キーワードで小説検索すればX%の確率で総合評価1ポイント以上の作品が存在する、みたいなことがわかります。

 便宜上(べんぎじょう)これをキーワードの「0ポイント回避率」と呼びます。「0ポイント回避率」が低ければ低いほど読者の誰からも評価されない0ポイント作品が見つけやすくなります。



 使用したデータは2016/09/19に取得した、最終掲載日が2016/07/21~2016/09/19まで(最近60日間)の33,800作品です。

 ただし初回掲載日2016/09/16以降の作品(最近3日間に開始した作品)はデータから除外しました。さすがに10分前に1話目を投稿した作品の総合評価ポイント(たぶん0ポイントのまま)まで集計データに入れるのは微妙な気がしましたので。期間をどれくらいにするか微妙でしたが、適当に1話目を3日以内に投稿した作品を集計データから除外しました。

 

 60日間33,800作品のうち、総合評価1ポイント以上の作品は23,252作品(68.8%)ありました。

 この23,252作品の総合評価ポイントの中央値は24ポイントです。

 つまり、作品を総合評価ポイント順に並び替えて、前から数えて50%の位置の作品が24ポイントになります。


挿絵(By みてみん)


 似たような円グラフを過去2作品のエッセイで見た事がありますが、小説家になろうの小説全部だと1ポイント以上の作品の割合は55%程度になるようです。今回のデータは最近60日以内の最終掲載日の小説情報ですので68%と少し多めになります。(60日以内だと長期連載停止中作品が除外されるため)

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