緒医
少女――――緒医は毎夜空を見上げては、月の存在に神様を重ねていた。
どうか。どうか。どうか。
祈るような思いは、やがて緒医を一つの運命へと導いていく。
神様はどうして生まれたの?
――――それは、人間がずっと不幸だからだよ。
何かに縋っていないと生きられないくらい、人間は脆弱で、愚かな生き物だ。
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