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魔力大戦 ~magical world~  作者: アッキー
「祖の魔力」と「究極魔力」
85/96

繋技

更新が遅くなってしまい申し訳ございません。


読んでいただけるとありがたいです。

怒神鉄槌(ブレイクハンマー)!」

 弘行はオーガの懐に潜り込んでオーガを殴り飛ばした。

 オーガは民家に激突したが何事もなかったかの様に立ち上がった。

「全然効いてないな……」

 弘行は膝に手を置いて息を切らしながらそう言った。

「弘行! 右だ!」

 アポロンが叫び、弘行が右を見るとオーガが拳を振り上げていた。

「うおっ!」

 弘行は咄嗟にオーガの一撃を回避した。 地面にヒビがはいりオーガはゆっくりと地面にめり込んだ自分の拳を引き抜いた。

「住民は大分避難出来ただろ……! 一旦引こう」

「いや、オーガを殲滅する」

「何言ってんだ。 俺達じゃオーガは足止めするのが精一杯だろ」

 弘行がアポロンにそう言うと妖精族のルナは頷いた。

「私もそう思う。 まだ住民が避難出来てない場所があるならそこに行ってからオーガを倒すべきだよ」

「……そうだな。 悪い。 冷静じゃなかった」

 アポロンはそう言って先にオーガとは逆方向に向かって行く。

(それにしても酷いもんだな……。 どこ見てもオーガばっかりだ……!)

 弘行は舌打ちをしてアポロンの後を追うように走り始めた。

(真優はどこに行ったんだ……? まだ生きてんのか……?)

 弘行がそう思った瞬間にアポロンの目の前に何かが落下した。

「何だ……!?」

 煙が晴れて姿を現したのは四人の魔神族だった。

「魔神族か……!」

「我が名はアモン。 若き戦士達よ。 お主達はこれで終わりだ」

 そう言って全身を鎧で包んだ男が剣を振りかざしてこちらに向かってくる。

「そう簡単に負けるか!」

 弘行は剣をかわしてアモンの腹部に拳を叩き込んだ。 しかしダメージを受けたのは弘行の拳だった。

「いって……!」

「無駄だ。 我の鋼鉄鎧(アーマー)の前には全ての攻撃は無力!」

 アモンはそう言って剣を弘行に向けて振り下ろした。 しかしアポロンが弘行を抱えてアモンの攻撃を回避した。

「おいアモン! お前だけ楽しんでんじゃねえよ!」

 後ろから魔神族(ロキ)が闇の玉を放った。 アポロン達を庇うように妖精族の二人が懸命に炎の玉で相殺していく。

「非力だな。 やはり庶民は非力だ」

 そう言って魔神族(バアル)が凄まじいスピードでこちらに突っ込んできた。

「この……!」

 弘行がバアルの拳に自分の拳を殴りあう様にして当てたが力負けし、後ろに吹っ飛んだ。

「弘行!」

「余所見している暇があるの?」

「くっそ……!」

 アポロンは真後ろに回り込んでいたアスタロトに殴りかかるが全て攻撃が回避され、反撃に腹部に回し蹴りを食らい弘行の近くに吹っ飛んだ。

「この四人……強い!」

「どうするの……?」

 残された二人の妖精族は相手に隙を見せないようにして後ろに下がった。

 後ろでは弘行とアポロンがゆっくりと立ち上がった。

「退くぞ。 大輝様達の本隊と合流する」

「了解だ」

 アポロンの指示通りに四人は一斉に逃げ出した。

「ほう。 逃げるのか」

「逃がすわけねえだろ!」

 ロキはそう言って四人に狙いを定めて黒い玉を放った。

「来たぞ!」

「分かってる!」

 四人は黒い玉を回避した。

「……なんてな」

 ロキがニヤリと笑うと四人の横にオーガが現れた。

「なっ……!」

 弘行が周りを見ると自分達がオーガの大軍に囲まれている事が分かった。

(戦ってる間にこれ程の数を集めたのか……!)

 四人はオーガに吹き飛ばれされ、民家に激突した。

「なるほどな……」

 アポロンはそう呟きながら立ち上がった。

「貴方達四人がオーガの司令塔と言うわけだ。 見た目的にオーガは知能は高くない。 にも関わらず今俺達を囲んでいる」

 アポロンがそう言うとバアルは笑いながら答えた。

「ご名答だ。 我々がオーガを率いる様に指示されたのでな」

「へえ……」

 アポロンは曖昧な返事をしながら今どうするべきかを考えていた。

(体力も魔力も残り少ない。 このオーガの包囲網を抜けるのは恐らく不可能だ。

 大輝様達の本隊がこちらに向かってくれてるかも分からない。

 それでも来てくれると信じて粘るか? それとも一か八かで包囲網を突破するか?)

 四人は背中合わせでオーガ達の動きに気を配っていた。

「アポロンどうする!?」

「今考えてる!」

 弘行にそう答えている間にもオーガ達はゆっくりと向かってくる。 民家の上では四人の魔神族が余裕そうに弘行達を見下ろしていた。

「もう殺るしかないだろ!」

「……くそ! みんな続け!」

 アポロンがオーガ達に炎の玉を放ち、オーガ達が怯んでいる間に弘行が道を作るようにオーガを殴り飛ばした。

「どけ!」

 弘行は次々とオーガを殴り飛ばしていく。 後ろでは走りながらアポロン達が様々な魔力を放って弘行を援護している。

「随分と荒い作戦だな」

 弘行の目の前にアモンが立ちはだかった。 弘行は拳を振りかざした。

「邪魔だ!」

「通さん!」

 アモンが剣を振りかざした。 しかし弘行は笑みをうかべると飛び上がり、アモンの無視してそのまま走り去っていく。

 他の三人もまるで弘行の考えが分かっていたかの様にアモンの横を通り過ぎた。

「貴様……!」

「しょうがないだろ。 魔力の相性最悪だからさ」

 弘行はそう言って再び道を塞ぐオーガを殴り飛ばしていく。

「やれやれ」

 バアルがため息混じりに呟いてアモンと同様に他の二人と共に弘行の前に立ちはだかった。

「我の速さの前ではさっきの手は使えんぞ」

「分かってるよ!」

 弘行は一直線にバアルに向かって行く。

「自棄になったか」

 バアルは拳を振りかざして弘行に向かって行き、弘行に向けて拳を振り下ろした。

 次の瞬間弘行はバアルの拳を回避しながらバアルの腕を掴んだ。

「おりゃ!」

 弘行はバアルを一本背負いの要領で投げ飛ばした。 他の三人もロキは樹木で縛り上げ、アスタロトと交戦していた。

「行くぞ!」

 弘行が叫ぶと三人はアスタロトを無視して再び逃げ始めた。

「オーガ!」

 アスタロトの合図でまたしてもオーガが弘行達の道を塞ぐ様にして立ちはだかった。

「どけ!」

 弘行は拳を振りかざし、オーガに向かって行く。 そして拳をオーガの腹部に突き出した。

「……え?」

 弘行は自分の身に起こった事が信じられず疑問の声をあげた。

 目の前にいるオーガは微動だにせず、自分の体を纏っていた光が消滅していた。

(魔力が……尽きた……)

 そう思った瞬間に弘行は絶望に包まれた。

「弘行!」

 アポロンが助けに入ろうとするが、後ろから追い付いてきた四人の魔神族が立ちはだかった。

「くっそ!」

「諦めろ。 雑魚共」

 ロキは嘲笑う様にアポロン達に手を向けた。 魔神族達の後ろでは魔力の尽きた弘行にオーガが拳を振り下ろそうとしていた。

(終わった……)

 弘行が死を覚悟して目を閉じた瞬間に、弘行を叩き潰そうとしていたオーガが吹き飛ばされた。

「え!?」

 そしてオーガと同じ方向に魔神族も吹き飛ばされた。

「貴方……達は……?」

 アポロン達の前に立っていたのは下半身が馬の生物と、口元から牙が覗いている生物だった。

「俺はロケス。 翔一に頼みで助けにきた」

「私はデューク。 翔一から君達がピンチだと聞いてね」

 そう二人は言った。

「俺達を助けに?」

「そうだ。 力を貸そう」

 デュークは笑みをうかべてそう言った。

「ふざけんな!」

 そう叫びながら瓦礫の中からロキが姿を現した。

「初対面の奴を守るなんてふざけた事言いやがって。

 纏めて殺すぞ!」

「一つ間違いがある」

 そう言ってロケスは人差し指を立てた。

「あ!? 何だ」

 ロキがそう言った瞬間にロケスはロキの目の前に移動していた。 ロケスはロキを剣で突き飛ばした。

「会った事は無い。 けど友達に友達を守ってと言われて守らない理由はないだろ」

 ロキはバアルに受け止められ、胸元を押さえて咳き込んだ。

「鬱陶しい……!」

 ロキはそう呟きながらロケスとデュークを睨み付けた。

「さあ、行くぞロケス」

「ああ! 全開で行くぜ!」

 二人の体が光に包まれた。



「さて、どうする?」

 ミカエルは笑いながらそう呟いた。 頬には冷や汗が見える。

「申し訳無い事に時間切れだからね……」

 翔一がそう言うとミカエルと翔一を包んでいた光が消滅した。

「究極魔力が……」

「俺達もそろそろ消えるな」

 ラファエルも息をきらしながらそう言った。

 魔神族達は特に何もせずにこちらの様子をうかがうようにこちらを見ていた。

「ゼウス様とレノーラにはメフィストの相手をして貰う事になるかな」

「もちろんそうするつもりよ。 けど貴方達はどうするの?

「祖の魔力」相手に究極魔力無しでは……」

 心配するゼウスにミカエルは笑いながら答えた。

「まあ何とかします」

「手が無いわけじゃ無いんで」

 翔一も笑いながらそう答えた。

「分かりました……。 じゃあ……行きましょうか!」

 ゼウスとレノーラを筆頭にミカエル達は魔神族に向かって行く。


「手筈通りに頼むぞ」

 メフィストは魔神族達にそう言うと一人でゼウス達に向かって行く。

「了解」

 アイモデウスがそう答えると突如地面が割れ、サタンが姿を現した。

「地面の下に隠れていたのか……!」

 翔一はそう悔しそうに呟いた。 ゼウスとレノーラがメフィストと対峙し、翔一はサタンの元に向かおうとした時にメフィストがゼウスとレノーラを無視して翔一の前に立ちはだかった。

「お前一人で僕たちを食い止めるって感じかな?」

「ああ。 魔力の少ないお前達を短時間食い止める位なら簡単だ」

 メフィストはそう言って翔一に襲い掛かった。


「早くしろ」

 アイモデウスがそう言うとルシファー達はアイモデウスと順番に手を合わせた。

 全員と手を合わした後にアイモデウスとサタンはお互いに手を合わせた。

「お前達はメフィストの援護に」

 アイモデウスがそう言うとルシファー達は頷き、メフィストの元に向かって行った。

「用意はいいな? サタン」

「もちろんだ」

 二人は魔力を高め始めた。



「合わせろよ! 翔一!」

「ミカエルこそ!」

 ミカエルは右手に疾迅神獣(グリフォン)の力を集中させ、翔一は左手に不死鳥(フェニックス)の力を集中させた。

 二人は同時にメフィストに向かって行く。

竜神王衝撃(ドラゴンインパクト)!」

 メフィストはミカエルと翔一に向けて衝撃波を放ったがゼウスとレノーラが衝撃波を相殺し、ミカエルと翔一は一直線にメフィストに向かって行く。

「「節制(テンペランティア)」!」

 ガブリエルが手を向けるとメフィストは地面に膝をついた。

「「繋技(チェイン)炎帝龍の息吹(ファイアストーム)!!」」

 ミカエルと翔一の拳が同時にメフィストに当たり、炎と風が混ざり合って凄まじい炎の竜巻を作り上げた。

 メフィストは吹き飛び、上空で吐血した。

繋技(チェイン)か……。 厄介な技を会得したもんだな」

 メフィストがそう言ってミカエル達に襲い掛かろうとした瞬間に自分を巨大な影が被った事に気づき、上を見た。

「「繋技(チェイン)雷を纏いし海の支配者ライトニングオーシャンブレイク!!」」

 巨大な雷を纏った水で人型に型どられた巨人の拳がメフィストを地面に叩きつけた。

「凄い……!」

「いつの間にこんな技を……」

 ガブリエルとラファエルは驚きを隠せないでいた。

絆魔力(リンク)を発動してた方がやり易いとはな」

「初めて成功したね」

 ミカエルと翔一は笑みをうかべた。 後ろではウリエルとメイも嬉しそうに微笑んでいた。

「でも……ここからが本番かな?」

 メフィストの周りに魔神族達が着地した。

「アイモデウスと何やらやってたみたいだけど?」

「貴方達には関係の無い事です!」

 ルシファーは空間に穴を開け、いきなり目の前に現れた。

「そうかよ!」

 ミカエルは後ろに下がり、ルシファーの剣を回避しながらウリエルと目を合わせた。

「行くよメイ!」

「うん!」

 ミカエルはウリエルとメイの近くに移動した。 三人の元にペルセポネとベルフェゴールが向かって来る。

「思い切りやれ! 俺が合わせる!」

 ミカエルがそう言うとウリエルとメイは頷くと、手をペルセポネとベルフェゴールに向けた。

「「「繋技(チェイン)大地を抉る最強の嵐サンダーレイントルネード!!」」」

 雷を纏った水の玉を高速回転させながら竜巻が二人の魔神族を巻き込んだ。

 雷を纏った水の玉が二人を貫き、傷つけていく。

「この……!」

「…………!」

 二人は半ば無理矢理 竜巻の中から脱出した。

「鬱陶しい技を……!」

 ペルセポネとベルフェゴールは三人に向かって様々な攻撃を放った。

 炎の玉。 水の槍。 雷。 前方から様々な種類の攻撃が向かって来るが翔一とメイが同時に手を向けた。

「思い切り頼むよメイ!」

「オッケー!」

 巨大な炎と水の塊が放たれた。

「「繋技(チェイン)大気震撼の水蒸気爆発ウォーターフレアバースト!!」」

 巨大な炎と水がぶつかり合い、爆風を放ちながら爆散した。 

「ぐっ……!」

 爆風はペルセポネとベルフェゴールにも襲い掛かり、二人を吹き飛ばした。 ミカエルはその隙に周りを見渡した。

 自分達を中心として左にはルシファー、レヴィアタン、べリアル。 右側ではメフィストがゼウスとレノーラを相手にしていた。 そして正面ではサタンが二人とアイモデウスがいた。

「みんな! アイモデウス達を殺るぞ!」

 ミカエルがそう言って四人はアイモデウス達の元に向かって行く。

「妾を無視するか……」

 背後から背筋が凍るような殺気を感じ四人は振り返った。

「あいつ未だこれ程の魔力を……!」

「今までずっと「嫉妬(インウィディア)」の魔力だけで戦ってたのかも。

 でもさっきよりは随分と弱まってるよ」

「簡単には行かせてくれない感じだな」

 ミカエル達はペルセポネとベルフェゴールに向き直った。


 ベリアル達の攻撃を回避しながらガブリエルとラファエルは

「即席でやってみようか」

「俺達なら完璧に合わせる必要もないしな」

 と言って体勢を立て直すと二人は三人の魔神族に手を向けた。

光輝乱撃(シャイニングガトリング)

夢へと誘う光明(ナイトメアライト)

 二人の手から複数の光の玉が次々と放たれる。

(これは……どちらが消滅でどちらが幻惑の魔力か分からない!)

 ルシファーは目の前に黒い円を作り出した。 しかし半分は闇の中に消えていったが、半分はルシファーの体を貫いた。

「ルシファー!」

「この……!」

 べリアルは二人に向かって衝撃波を放ち、ラファエルとガブリエルは回避した。

「ガブリエル。 気づいてるか?」

「ええ。 奥にいる一人のサタンともう一人の魔神族の魔力が高まってるわね」

「俺達にとって良いことはしてないな」

「でしょうね。 早く邪魔しないとダメかもね」

 ラファエルとガブリエルは再び二人で光の玉を三人の魔神族に向けて放った。


「もう一回行くぞ! 翔一!」

「オッケー! しっかり合わせてよ!」

 ミカエルと翔一は同時にペルセポネとベルフェゴールに向けて技を放った。

「「繋技(チェイン)炎帝龍の息吹(ファイアストーム)!!」」

 巨大な炎を纏いし竜巻がペルセポネとベルフェゴールに襲い掛かるが、ベルフェゴールが竜巻を睨み付けると竜巻は勢いが弱まっていき、ペルセポネの一撃で相殺された。

「そう何度も通じないか……!」

「いや、十分だろ!」

 ミカエルと翔一がペルセポネとベルフェゴールを足止めしている間に、ウリエルとメイはアイモデウスとサタンの元に向かっていた。

「小娘が……!」

「メイ! 私がサタンをやる! メイは後ろの二人を!」

 ウリエルは笛を取りだし、曲を吹き始めた。

「なっ……!」

 サタンはゆっくりと地面に倒れた。 メイは既にアイモデウス達に向けて技を放つ用意をしていた。 ウリエルと繋技(チェイン)を放つ為だがウリエルはその場に膝をついてしまった。

「お姉ちゃん!」

「メイ! 撃って!」

 メイは頷くと巨大な船の形をした水の塊をアイモデウス達に向けて放った。

 しかしメイの技はアイモデウス達に当たる前に空中で弾け飛んだ。

「え……!?」

 メイが前を見ると、アイモデウス達の前にメフィストが立っていた。 後ろではサタンが立っており、ウリエルの近くに倒れていたサタンは消えていた。

「ごめんなさいメイちゃん。 今のが決まっていれば……」

「私たちのせいね……。 一瞬で逃がしてしまうなんて」

 メイの横にゼウスとレノーラは並び立ってそう言った。

「しょうがないよ……。 相手はメフィストだもん」

「でも惜しかったわね」

「もう一度仕掛けましょう」

 ゼウスとレノーラはメフィストに向かって行く。


「まだかアイモデウス!?」

 メフィストは息をきらしながらそう言った。

「いや、もう出来たさ。 ただ譲渡はもう少しかかるぞ」

「十分だ。 という事は……」

「ああ。 お別れだな」

 アイモデウスがそう言うとメフィストは何も言わずに前を向いた。

「じゃあな。 アイモデウス」

 メフィストはそう呟くとゼウスとレノーラの元に向かって行く。

「行くぞサタン」

「了解!」

 次の瞬間二人は光に包まれた。

「何だ!?」

「次は何をするつもりだよ……!」

 ミカエルと翔一は不思議そうにアイモデウスとサタンの方向を見つめた。

 ペルセポネとベルフェゴールは笑みをうかべて立ち止まっている。

 そして数秒後光が消え、アイモデウスとサタンの姿が見えた。

「あれは……」

 ラファエルが不思議そうにアイモデウスの方を見ると、アイモデウスの体は灰の様に崩れ落ちた。 アイモデウスがいた場所には塵の山が残っているだけだった。

「死んだ……の?」

 ガブリエルも不思議そうに呟いた瞬間にルシファー達の変化に気づいた。

 ミカエル達も魔神族達の変化に気づき、顔には絶望の色がありありとうかんでいる。

「まさか……魔力が……!」

「そのまさかじゃ。 たった今妾達の体力と魔力は全回復した」

 ペルセポネはそう言って笑みをうかべた。

「アイモデウスの「共鳴(リズネンス)」とサタンの「命の復元(リセット)」の繋技(チェイン)

 素晴らしい技じゃ。 見事に上手く行った」

「くっそ……!」

 ミカエルと翔一がペルセポネとベルフェゴールに向かおうとした時、ルシファー達にラファエルとガブリエルが吹き飛ばされ、メフィストにゼウスとレノーラ。 そしてメイとウリエルが吹き飛ばされた。

「みんな……!」

「余所見とは余裕じゃな」

 ペルセポネの手から巨大な炎の玉が放たれ、翔一とミカエルは回避したところをベルフェゴールに吹き飛ばされた。

「終わりだ。 我々の勝利でな」

 メフィストは一番近くに吹き飛ばされたミカエルと翔一にゆっくり歩み寄って行き、右手を二人に向けた。

随分と更新が停滞してしまい申し訳ございません。


続けて学年末テストが近づいてきており、少しの間この位の更新頻度になってしまうかもしれません。


ポイント評価&ブックマーク登録等よろしくお願いいたします。

もうひとつの作品

「黒と白の暗殺者~剣に誓いし絆~」

もよろしくお願いいたします。


追記 ルビが間違っていた箇所があったので訂正しました。

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