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魔力大戦 ~magical world~  作者: アッキー
「祖の魔力」と「究極魔力」
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神族

読んでいただけるとありがたいです。

「厄介な魔力(もん)引っ提げてきたな……!」

 ミカエルはそう言ってため息をついた。

「この力を持つ魔神族相手に簡単に勝てると思うなよ?」

 ベルゼブブがそう言ってミカエル達を睨み付けるとまるで金縛りにあったかの様にミカエルとウリエルは体が動かなくなった。

「なっ……!?」

「動けない……!?」

 二人はペルセポネに蹴り飛ばされ、校舎に激突した。 既に校舎は大部分が瓦礫の山へと姿を変えている。

「貴方の相手は私よ」

 ゼウスはベルゼブブに斬りかかり、ベルゼブブも同じように剣を作り出しゼウスの一撃を防いだ。

「前回で互角だった様な奴が今の俺に勝てるとでも?」

「勝つわ。 勝たなくてはならないから!」

 再び二人はお互いに向かって行った。



「計画は順調そうだな」

 メフィストは巨大な光の柱を見ながらそう呟いた。

「まぁ「七つの大罪(セブンデットリーシンズ)」の力も渡したんだ。

 そう簡単にはやられる事は無いだろう」

 アイモデウスはメフィストの近くの木にもたれ掛かりながらそう言った。

「確かにその通りだな。 ただ問題はメイを連れてこれるかだ」

「別に向こうで海洋邪神(クラーケン)の血を入れても良いだろう。

 全員に持たせてあるだろう? やる前に確認もしたしな」

「まぁあいつらがやってくれた方が手間が省けるがな」

 そう言ってメフィストはゆっくりと振り返った。

 メフィストが振り返るとそこに二人の人影が姿を現した。

「よう遊真。 ベルゼブブ達を振り切って来たらしいな」

「頭数は上だったからな。 お前らの人員配置ミスだ」

「いや、別にお前をこちらに連れてくるのが狙いだったからな。

 まぁどちらにせよお前がこちらに来なければお前達は死んでいた」

「何……?」

 遊真が不思議そうな顔をすると メフィストは背後にある光の柱を指差した。

「今これは重力を強化しているんだ。 ここの場所の重力を強化し隕石を呼び寄せる。

 だが術式で街を吹き飛ばせる程の隕石を呼び寄せるのは無理がある。

 だから今この上空では小さな隕石同士が衝突を繰り返し大きくなっている最中だ」

 遊真はメフィストの言わんとしている事が理解できた。

「そして隕石が巨大化したところで街へ落とす。

 つまりその隕石が落ちてくる前にこの術式を壊さなければ全員死ぬと」

「御名答だ」

 メフィストは笑みをうかべながらそう答えた。

「ふざけた事言いやがって……お前の目的は何だ……!」

「……お前は「神族」を知っているか?」

 遊真は少し考えた後、レノーラに目を向けた。

「女神族と魔神族を指す呼び方でしょう?」

 レノーラはそう答えた。

「その通りだ。 かつて世界を創造した創造神・ジェネシス。

 彼は死ぬ間際に自分の力を分けた。

 半分を女神族に。もう半分を魔神族に。

 正確には「祖の魔力」の三分の一を女神族に。 三分の二を魔神族に。

 そして自身の最強と自負していた魔力を女神族に与えた」

 メフィストはため息をついた。

「俺は思ったよ。 何で女神族なんて存在がいるのかと。

 同じ神と呼ばれる事が気にくわない! 俺たちの方が上なんだ!」

 メフィストはニヤリと笑みをうかべ、人差し指を立てた。

「神はこの世に一種族で良い。 女神族は邪魔な存在だ。

 それに創造神(ジェネシス)は魔神族に特別な七つの魔力を授けた。 その封印されし七つの魔力も手に入れた。

 魔神族(おれたち)の方が上だ!」

 メフィストは魔力を解き放った。 周りの木々が折れんばかりに揺れ、大地にヒビが入った。

 メフィストは金色の鱗に包まれており、既に戦闘体制に入っていた。

「要するにお前は自分が上だって証明したいだけで大量の人を死に追いやる外道って事だ」

 遊真はブレスレットに触れ、光に包まれた。

「絶対に許さねえ」

 遊真は光の中からキラキラと太陽の光に反射して輝く鱗を纏い、姿を現した。

「俺を殺せるつもりか? お前とレノーラだけで」

 メフィストはニヤリと笑いながら言った。

「例え殺せなくても貴方を倒す」

 レノーラはそう言うと目を閉じた。

 メフィストは首をかしげた。

「どうしたレノーラ。 瞑想でもするつもりか?」

「いいえ。 ちょっとした魔力の応用よ」

 レノーラがそう言うとレノーラの体がぼんやりと輝き始めた。

「私が遊真の魔力を借りる。 つまり私が遊真との絆魔力(リンク)を使うようなものよ」

 そう言うとレノーラから輝きが消えた。 変わりに遊真達が使用する魔力「身体強化(フィジカルブースト)」と同じ様な光を纏っている。

 これにはアイモデウスとメフィストも驚いた様だった。 遊真もレノーラが自分の魔力を使うとは思ってもいなかった。

「さぁメフィスト。 今の私たちなら足止めには十分だと思うけど?」

「でかい口を叩くものだなレノーラ。 お前が遊真についてくるのは想定内だったが……

 だが絆魔力(リンク)を使用したところで俺には勝てんさ。

 向こうにいるミカエル達も今頃ベルゼブブ達にやられている頃だろう」

 メフィストの言葉に遊真は笑った。

「随分と魔神族が優れていると思ってるみたいだけどな。

 妖精族や人類だってそんな簡単にはやられねえよ」

 遊真はそう言ってメフィストに殴りかかった。



「どうした……終わりか?」

 ベルゼブブは小さくため息をつきながらそう呟いた。

 周りの魔神族も全員が多少は息を切らしていたが誰も倒れてはいなかった。

(嘘……でしょ……)

 木の陰に隠れて今グラウンドを見ていたのは不安そうに橙色のペンダントを握りしめた真優だった。

(みんな……)

 今グラウンドに立っているのは八人の魔神族以外には誰もいなかった。

(みんな倒れてる……!)

凄く私的な話なのですがサイコパスの映画見てきました。


めっちゃ面白かったです。はい。ちょっと銃声がうるさすぎる気もしましたが。



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