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魔力大戦 ~magical world~  作者: アッキー
「祖の魔力」と「究極魔力」
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迫る脅威

読んでいただけるとありがたいです。

「特訓?」

 不意に声をかけられ、遊真が振り返ると後ろにレノーラが立っていた。

「一応ね」

 遊真はそう答えるとペンダントに触れ、「想像世界(イマジネーション)」を消した。

「メフィストは今何をしてるのかな」

「さぁ……あいつの事だから作戦でも考えてるかも」

 レノーラはそう言って遊真の近くに樹木でベンチを作り、そこに腰をおろした。

 遊真も横に座ったが一つ違和感に気づいた。

「レノーラってエレメントの魔力使えたっけ?」

「いいえ。 遊真の魔力をちょっと借りたのよ」

「そんな事出来たのか?」

「まぁ絆魔力(リンク)で繋がっている時みたいに遊真の魔力を貰うだけよ」

「色んな事が出来るんだな」

 遊真はそう言うと再びゆっくりと立ち上がった。

 既に日は落ちており空は一番星が輝いている。

「いつ攻めてくるかな」

 レノーラも立ち上がり、樹木のベンチを消し、

「戦力が整ったら完全に私達の息の根を止める気でくるでしょうね」

 と答えた。

「簡単には殺られないさ」

 遊真はレノーラに笑みをうかべながら言った。



 翌日遊真達は大輝に呼ばれ、結界を張り直す事になった。

「実際にはどうするんだ?」

「特殊な術式に魔力を流し込むんだよ」

 遊真の問いに翔一はそう答えた。

「あと、真優たちは今何をやってるんだ?」

「普段通りに学校に行ってるはずだよ。 気になる?」

「別に……」

 遊真はそっぽを向きながらそう答えた。

「まぁ手遅れになる前に想いは伝えなよ」

 翔一はそう言って到着した 王達の会議の部屋を開けた。



「今日は遊真達は遅れてくるらしいな」

 準備体操でもするように体を動かしながら弘行は言った。

「うん……そうらしいね」

「お、真優ペンダント着けてるじゃん。 似合ってるな」

 弘行は真優の胸元を指差してそう言った。

「あ、ありがとう」

 真優は少し照れながらそう言った。

「それにしても結界を張り直すなんて思いきった事をやるもんだな」

 弘行は訓練室の窓から空を見上げて呟いた。



「全員……例の物は持ったな?」

 結界から離れた森で十四人の魔神族が集結していた。

 先程の男の言葉に全員は頷いた。

「作戦通り 四天王は四方向に散ってオーガ達を引き連れて住民を殺せ。 そしてベルゼブブ、プラン2の時はお前がいないとなりたたん。 分かってるな?」

「あぁ。 分かってる」

「よし、行くぞ」

 そう言ってメフィストはニヤリと笑った。

「この星全てを我が物にする」



「お待たせしました大輝様」

「早かったな翔一。 遊真」

 部屋には大輝とゼウスが椅子に座っていた。 それぞれの後ろに一哉とセレスも椅子に座っていた。

「ミカエルには先に行って貰ってるわ。 と言っても庭なんだけどね」

「庭でやるのか?」

「その通りだ遊真。 既に準備は出来ている」

 そう言って大輝が立ち上がった瞬間に部屋に誰かが飛び込んできた。 非常に慌てている。

「どうした?」

「大変です大輝様! 遠方で空に伸びる巨大な光の柱が!」

「何!?」

 大輝が部屋から急いで出ていき、遊真達も後に続いた。

(一体何が……!?)

 遊真は庭に出ると庭にいたミカエル達が見ている方向に視線を向けた。

 そこには遠くで巨大な光の柱が雲を貫いて空に伸びていた。

「何だ……あれ……」



「おいおい何だよあれ……」

 弘行達は学校のグラウンドに出て光の柱を見つめていた。

 他のクラスの生徒達も窓から顔を出して見ていたり、グラウンドに出てくる者もいた。

「あれは……まさか魔神族の仕業じゃ……」

 真優がそう呟くと上空から何が落下し、砂ぼこりが舞い上がった。

「何だよ……一体……」

 咳き込みながら弘行はうっすらと目を開けた。 その瞬間に弘行は言葉を失った。

 弘行はずっと結界内で暮らしてきた。 当然存在は知っていても魔神族の姿は見たことがなかった。

 ただ今 弘行は遊真達から指導を受けて魔力を昔より遥かに上手く扱える様になった。

 だからこそ対峙した瞬間に目の前にいる奴等の正体が分かったのかも知れない。

「魔神族……!」

 砂ぼこりが晴れていくと八人の魔神族が姿を現した。

「さぁ……喜劇の幕開けだ」

 ベルゼブブは笑いながら弘行達の方に向き直った。

随分と短い話になってしまいました。


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