結成
今のところ順調に更新出来てますね……
これからも頑張ります。
見ていただけるとありがたいです。
女神族……彼女らは間違いなく三種族の中で最強の種族である。
彼女らがいたからこそかつて魔神族を封印することが出来たと言えよう。
実際に女神族が少ない現在は魔神族が封印出来ていないことが何よりの証拠だろう。
ちなみに女神族は「覚醒」はしないと言われている。 しかし妖精族と人類と比べて幼い頃から魔力を使うことができ、女神族は他の種族と比べて魔力の成長が早い。
今現在ではかつてのウィルスにより数を減らしその数は百を越えないと言われている。
そして女神族には別に呼び方は分けられていない。
多少の個人差はあれど皆似たような力だからである。
最強の「女神女王」ただ一人を除いて……
「俺が……女神族!?」
遊真はまだ言われたことが受け入れられずにいた。
「うん。 まぁ正確には人類と女神族のハーフだと思う」
翔一はそう言った。
「え……いやいや……何で……?」
「実はね……」
と翔一は遊真に説明を始めた。
翔一が違和感を感じたのは入学式の日に行った最初の模擬戦の時だった。
試合には当然の如く勝ったが翔一は思った。
「覚醒」していない 人類 がこんなにも自分と戦えるものかと……
「いやいや」
と遊真が口を挟んだ。
「こんなにもって言うけど俺割りと翔一にボコボコにされたよな?」
翔一は笑ったあと少し真剣そうな表情になり
「まぁ結果だけみればそうかも知れないね。
でもあの時。 そう、あの光雷を撃つ前のバリア。 あれがおかしいんだ。」
と言ったが遊真は首をかしげた。
「つまり「覚醒」もしていない人類では僕の攻撃をあんなに防御することは不可能なんだ」
と翔一が付け加えた。
遊真は納得した様な表情で
「なるほどね」
と言った。
「じゃあ話を続けるね」
その日翔一は「王達の会談」に人類王に呼ばれてついて行った。
「実はあの悪魔族との訓練の後にミカエルと会って少し話をしたんだ」
「そうなんだ遊真。 君が覚醒をしていない人類にしては随分と強い魔力だなと思ってな」
その時は翔一は特に普通の人類だよと答えたが模擬戦のバリアでやはり変だと思い、王達の会談の前にミカエルと話した。
「ミカエルは忙しいのに僕の話を聞いてくれてね。 そしたら会談の時に言った方がいいって言ったんだ」
そして会談が一段落すると翔一は話を聞いてくれないかと頼んだ。
当然ミカエルは話してくれと言った。
そして翔一は遊真について話した。
「覚醒」していない人類が翔一とまあまあ戦うことが出来たと。
「 人類王 は「もう覚醒しているのではないか」とおっしゃったけど僕は恐らくそれは無いと答えたんだ」
しばらくして「女神女王」が言った一言が衝撃だった。
「女王はこう言ったんだ。 「私達の一族の仲間なのではないか」と。
しかし「人類王」はそれでは遊真はもっと強いはずだと言った。
しかし女王は翔一は強いので私達の一族でも勝てないことは不思議ではないと言った。
そこで翔一とミカエルが予め考えていた事を口にした。
「「ハーフなのではないか」」と。
その一言は出来事を上手く説明出来るものだった。
遊真が半分だけ女神族ならばそれほど強くはならないはずだと。
「いやいやいや」
とまた遊真が口を挟んだ。
「他の種族との間にって遺伝子的な問題で子供は出来ないんじゃ……」
「普通はね」
と翔一が答えた。
「でもその遊真の成長スピードは明らかに人類ではなく女神族のものだ」
と付け加えた。
その時に翔一は 女王と人類王にあることを頼まれた。
遊真の実力を試せと。
「そしたらミカエルが自分がやるって言ったんだ」
「その方が本気を出してくれる思ってな。 あの時の悪口は君を怒らせる為だ。 悪かったな……」
「いやいや、妖精王が謝るなよ!」
と遊真はあわてて答えた。
翔一は笑いながら
「結果は想像以上だったよ遊真」
と言った。
「それで僕達とチームを組もう!
僕達と一緒にいた方が遊真の成長をさらに加速させることが出来ると思う」
「え、あ、うん。」
遊真はあまり話が理解できておらず曖昧な返事になってしまった。
「よろしくね遊真♪」
とウリエルが言った。
「あ、あぁ。
そういえば俺 ウリエルと喋ったことないな……」
「それは俺もだろ。」
とミカエルが苦笑した。
「まぁこれからだよ。 これから」
とウリエルは笑顔で言った。
「さて、じゃあ!」
と翔一が嬉しいそうに
「部隊結成だ!!」
と言った。
(これからも……よろしくな……翔一)
遊真は心の中で呟いた。