矛と盾
明日は更新出来るか怪しいです……
読んでいただけるとありがたいです。
「ぐはっ……!」
ミカエルはベリアルの一撃をうけ吹っ飛んだ。
ミカエルは壁にぶつかり倒れたがすぐに立ち上がった。
(いってぇ……。 骨もやられたな……。 それにしてもあいつの攻撃力……俺の絶対防御を貫通した……?)
ベリアルはミカエルの方を見ながら言った。
「破壊最強技。 貫通拳。 触れたものを貫通させる」
「触れたものを……貫通?」
(ふざけんなよ……)
ミカエルは相手の魔力に恐怖を覚え、ふとそんなことを思った。
しかし、ミカエルは……笑っていた。
「どうした? もう笑うことしか出来んか?」
「いや……そういう訳じゃない。 でも何故か笑えるんだ」
ミカエルはそう言って盾を四つに分離させた。
(四つならば貫通拳は必要ないな)
ベリアルはそう思い、ミカエルに殴りかかったが
ミカエルの四つの盾が槍に形をかえ、ベリアルに襲い掛かった。
(何!?)
ベリアルはミカエルの予想外の動きに少しひるんだが、
(まぁ我が攻撃をすれば防御にまわすだろう……)
そうベリアルは考えた。
「破壊衝撃波!」
しかしミカエルは、攻撃を防がなかった。
ミカエルは衝撃波を跳んでよけ、槍でベリアルを突き刺した。
(くっ……!しかしさっきよりは威力はないな。 四つに分かれているからか)
ベリアルはそう思った。
ミカエルは盾を再び合体させた。
(あいつにはこの形態じゃないと大してダメージを与えられないか……)
ミカエルは再び盾を槍に変型させ、ベリアルの右足を奪った。
(しかし一つになると防御が遅れるだろう!)
ベリアルは右手を振った。
「破壊衝撃波!」
ミカエルは両手を前に出した。
「全反射!」
ミカエルはベリアルの放った衝撃波をそのまま跳ね返した。
「何!?」
ベリアルはもう一度衝撃波を放ち、衝撃波を相殺した。
「貴様……まだこんな魔力を……」
「「覚醒魔力」絶対防御最強技。 全反射。 相手の攻撃を跳ね返す」
「なるほどな……。 その盾を槍に変型させ、それで相手を攻撃し、自分はその力で身を守る。 それが本来のお前のスタイルか」
「その通りだ。 このスタイルで戦うのは久しぶりだ。 だから少し楽しくてね」
「だからさっき笑ったのか……。 俺も同じだ……。 存分に楽しむとしよう!」
ベリアルはミカエルに殴りかかった。
「破壊衝撃波!」
「全反射!」
「貫通拳!」
ミカエルが跳ね返した衝撃波をベリアルは貫通させ、道をつくった。 ベリアルは距離を詰めた。
ミカエルは槍で次はベリアルの左腕を奪った。
ベリアルはひるむことなく、右手を振りかざした。
(これで終わりだ!)
(跳ね返してやる!)
「貫通拳!!」
「全反射!!」
ミカエルの両手の前に現れる壁とベリアルの右手がぶつかりあった。
そして
ベリアルの右手がミカエルの腹部を貫いた。
ベリアルは右手を引き抜き、ミカエルはその場に崩れ落ちた。
「はぁはぁはぁはぁ……」
ベリアルは息をきらしている。
「手強い敵だったな……」
ベリアルもその場に膝を着いた。
「血を……流しすぎたな……」
とベリアルが呟いた瞬間に突然ベリアルの腹部に穴が空いた。
「なっ……!?」
(何で……今……更……?)
貫いたものの正体はミカエルが跳ね返したベリアルの貫通拳であった。
(俺が……相討ち同然になるとはな……)
ベリアルは腹部を押さえながら弱々しく立ち上がった。
(役に立てるかはわからんが……魔神王様の元へ……行かなければ……)
ベリアルはゆっくりと歩きだした。
話数が違いますが一応幹部達vs王達の戦いは同時進行しています。
分かり難く申し訳ありません。m(._.)m