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魔力大戦 ~magical world~  作者: アッキー
「覚醒魔力」と「魔神族」
1/96

入学式

色々と設定が雑な部分がありますが、読んでいただけるとありがたいです。

 世は三つの種族 女神族 妖精族 そして人類が共存する世界。

 かつては一番数が多かった人類は、魔神族によって絶滅しかけたが妖精族 女神族の助けにより絶滅を免れ、三つの種族は力を合わせ魔神族を封印した。

 しかし最後に魔神族が残したウィルスにより多くの者が亡くなった。

 そして十三年の時を経て封印の力が弱まり封じられし魔神族が復活。

 再び封印を試みたがかつての様にはいかずとりあえず結界だけが張られた。

 しかし状況は結界内でしか暮らせない様な状態であり、しかも結界もだんだん弱まっていた……


 空は雲一つない青空。 風も強くなく、正に 快晴と言える天気である。

 道に二人の高校生らしき男子が歩いている。

「それで封印出来なかったのは一番強い女神族が少なかったからだろ? なんで女神族はこんなに少ないんだ?」

「前にウィルスが蔓延した時に女神族が多く死んでしまったらしいよ」

「ふーん……まぁ中学校は人間しかいなかったけど高校には妖精族位はいるかね~」

 そう言いながら男子は頭の後ろで手を組んだ。

「さあどうだろうね……。 妖精族も数が少ないから。 それより遊真、少しは魔力を上手く使えるようになったの?」

 遊真と呼ばれた少年は少し不機嫌そうに答えた。

「当たり前だろ。 寧ろ更に魔力を磨く為にこの高校にしたって言っても過言じゃねーぜ」

「まぁそうか。 僕達がこれから行くところは「魔力ランキング」の成績上位者ばっかりが集まる高校だもんね。 成績何位まで入れたんだっけ?」

「百だよ。 ちなみに俺は二十五位!」

「あ、遊真そんなに高かった?」

 遊真は少しため息をはき

「翔一……友達の順位は覚えとこうよ……」

と言った。

 翔一と呼ばれた少年は笑いながら答えた。

「ごめんごめん」

「そういえば今期は翔一が一位だったもんな。 二位に成績二倍で勝ったんだっけ?」

「三倍だったよ」

「……おう」

 そうして話している内に目的地に到着した。

「着いたな」


 今日から遊真達が通う学校は魔力を鍛える学校 つまり戦う為のスキルや戦闘技術を鍛える学校の様なものである。

 魔力とはどの種族の誰しもが扱えるものであるが個人差が大きく、また能力の系統も様々である。

 現在は中学校卒業時に「魔力測定」が行われ、その種族内でかつ同期の中でのランキングが発表される。

 成績上位者は遊真達の様に魔力の専門学校に通うことが可能となる。 そしてこの学校の目的は「魔神族に対抗できる魔力を持つ者」の育成である。


 思い出した様に遊真が口を開いた。

「そういえば翔一は称号か何か貰ったのか?」

「ん~? あーまぁ人類内で五位だったからね。 幹部の称号を貰ったよ」

 遊真はポカンと口を開けた。

「幹部って 王 の次の称号だろ? 何か俺なんかが一緒にいるのが場違いに思えて来たぞ……」

 翔一は遊真の方を向いて笑いながら言った。

「そんな事無いよ。 魔力自体は遊真の方が先に使えるようになったでしょ。 魔力は使えるようになって そのあと急激に強くなる二段階なんだ。 遊真はまだ二段階目がまだ来てないでしょ? 二段階目はある程度才能もからむけど」

 ポンと翔一は遊真の肩に手を乗せ

「遊真は覚醒出来る。 僕はそう思う」

 と言った。

「……サンキュ」

 遊真はそう言って微笑んだ。


 その後二人は受付にあらかじめ受け取った生徒手帳を見せ、教室に向かっていた。

「ここだね教室は……」

 そう言って翔一が教室に入ろうとしたらドンと出てきた男の子にぶつかってしまった。 男の子の髪の毛は緑色で遊真はおそらく妖精族だと思った。

「あ、すみません」

「あ、いえいえ大丈夫です」

 そう言って男の子は去ってしまった。 と直ぐに一人の赤髪の女の子が翔一に

「すみません私のお兄ちゃんが……」

 と謝った。

(兄妹なのか……)

 遊真はそう思った。

 責任を感じているのか女の子は翔一に頭を下げていた。

「最近ぼーっとしている事が多くて……。 今度から気をつける様に言っておきますね。 では」

 そう言って女の子もさっきの男の子を追いかける様に走っていった。

 しかし翔一は教室の前で立ち止まり、暗い表情をしている。

「どした 翔一?」

 遊真は心配そうに話かけた。

「……まさか恋に落ちたとか言うなよ……?」

「いや、確かに可愛いかったけど問題はそこじゃない」

「可愛いって言っちゃうと説得力がないけど……。 じゃあ他に何か問題が?」

 翔一は下を向き、少し不安そうに答えた。

「あぁ、おそらくだが……あの二人は妖精族で……

 あの二人は……僕より強い」

「……は!?」

 遊真は驚きのあまり絶句した。


「もー待ってよ! お兄ちゃん!」

「ん? あぁ……」

「もー! いくら仕事で疲れてるからって人にぶつかっちゃったら駄目でしょ! さっきの人 今期人類内トップの人だよ。 今から愛想よくしとかないと駄目だよ!」

「あぁ確かに強い魔力を感じたな 」

 そしてフッと笑った。

「まぁ俺よりではないが……」

「そりゃそうでしょ! 第一いくらこの学校が精鋭揃いでも

「妖精王」

 に勝てる人なんていないってば」

 現在高校生なのでわりと不定期更新になってしまうかも知れません…

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